2021年09月23日
アンソニー・ロビンズ(著)本田健(翻訳)「No.1カリスマコーチが教える 一瞬で自分を変える法 」
モチベーショナルスピーカーという職業は日本ではほぼ聞かないが、アメリカではけっこうメジャーな仕事らしい。要はポップな自己啓発っしょ?とも思うのだけど、とにかくアメリカの有名モチベーショナルスピーカーによる本。
私は英語の勉強してる時にYouTubeの関連ビデオに出てきて知った。英語の和訳付きビデオを探してたっていうのと、モチベーショナルスピーカー的な言動もあるボディビルダーのビデオとかよく観てたから必然的にって感じなんでしょう。
で、まぁやっぱり怪しいなーと思うわけですが、出てきたビデオが凄く良かったんですよ。
親しみやすい運動部のコーチみたいに汚い言葉なんかも使いつつジョークも交えて、でも真っすぐ目を見つめて情熱的に励まして、「多くの人が、一年でできることを過大評価している。そして、数十年でできることを過小評価している」というパンチラインがきてね、魅力的な笑顔で終わるっていう。
かなり感心したんですよ。この1分40秒のビデオ、超いい出来ですよね。
まぁ今はね、検索すれば色々出てくるんで、経歴の嘘というか誇大広告的な事が多々あるのもわかりつつ、興味が出たので本を購入。翻訳は「ユダヤ人大富豪の教え」とかの本田健さんですね。
まぁ普通の自己啓発本ですよ、基本。そこまで特別な事はないです。人の行動を真似する事で親近感を…とか、スポーツ選手が気分を最高の状態にする為にルーティンを...イチローがバッターボックスでやるやつみたいなのですね、とか、視覚型、聴覚型、体感型の3タイプに人は分かれてて〜とか、そうゆう聞いたことあるような話がもっともらしく書いてあるだけです。
ただね、やっぱり上手いのよ。出してくる例え話とかね、文章が単純に面白いです。岡田斗司夫が「説得力より納得力」って昔言ってましたけど、そんな感じ。詭弁といえば詭弁だし、詐欺師といえば詐欺師だけど、こういう風に商売にするってのは凄いよね。こういう話をデカイ会場でやって、参加者の相談にさっきの動画みたいに答えて、バーンッ!と大音響と演出でロックコンサートみたいにやるのよ。そりゃ気持ちいいよね。テンション上がるよ。
でも現実に戻るとそんなうまくいかないからね。でまたアドレナリンの快感に酔う為にロビンズのセミナーに行くと。麻薬みたいなもんだね。ちょこっとしか見れませんけどけどこういうのですね。
良い本だな、とは思います。色んな自己啓発本からのいいとこ取りで、若くしてスポーツライターの道に誘われたくらいなのでさすが文章も面白い。読みやすいし、いわゆる「自己啓発本」ってのよりポップな感じだし。まぁだからといって、数十万するセミナーだの、それ以上するプライベートコーチングみたいなのに意味があるとは思えないし、結局その入口、釣り針なんだよなーこの本は、とも思ってしまうけど。
なんか前に観た「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」を思い出しましたね。こんな感じの自己啓発セミナー出てきたなー、と。↓
https://fanblogs.jp/gateofdoom/archive/373/0
でも絶対気持ちいいいよね。メガチャーチでクリスチャンロックバンドのコンサートとか、こういうセミナーとかさ。日本に無いし、お金あったら行ってみたいんだよな、正直。
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