2020年08月23日
松原タニシ「事故物件怪談 恐い間取り」
Amazon unlimitedで定額なのでイロイロ読みまくる→あー、これは対象外か。じゃあ、こっちだな→めぼしいのは読み終わったなぁ→無料サンプルだけ...→購入。
ということで、よく出来た仕組みですなー、はっはっは。
ちょうど明日「恐い間取り2」が出版され、映画も公開されるタイミングという事で、いろんなところでインタビューされてて、それらを読んでるうちにフラフラと購入。
そもそも3年前に音楽を止めてから部屋で常に音楽をかけるのをやめたのだけど、私は作業中には何かしら音があった方がいい。ということでyoutubeでいろいろ試していたのだけど、結局怪談が一番フィットした。深夜ラジオは大好きだが笑い声が気になるし、インタビューは自分の興味のある人のロングインタビューとなると少なくて検索が大変だし、英語学習系は流し聞きだとあまり意味が無い。基本静かなトーンでそこそこの長さがあり怪談師は話もうまいので、怪談がちょうどよかったのだ。
ということで検索すると引っかかったのが松原タニシが発案した企画「OKOWA」。恐い話の大会ですね。大会なので出場者も多く時間も長いし、なにより出場者の怪談師たちが上手い人が多くてずっと流してました。おちゅーんOtuneのその他の番組もそのまま流し、やはり司会もこなす松原タニシに興味を持ち、そこから読める限りのネット上のインタビューやAmazon unlimitedで読める漫画などを全部読んだ末、結局今更買いました。
初の著書でありスマッシュヒットとなった今作は、やはり面白い。
番組の企画からはじまった「事故物件住みます芸人」として活路を見出し、心霊スポットにも行きまくり。必ずビデオを撮る、配信するというスタンスで多くの不思議な現象の記録を残しつつ、怪談和尚こと三木大雲に来年「全てを失います」と言われている松原タニシ。
心霊スポットに行くどころか住んでいるというのはやはりインパクトがある。
本作はデビュー作なうえ著者の本業が文章ではない事もあり、あまり練りこまれていない部分も感じられるが、逆にデビュー作故のボリュームでお腹いっぱいにさせてくれる。
この本の時点でまだ5軒しか事故物件に住んでいないのに、凄くコンパクトにまとめていてサクサクと進んでしまうので後半までネタが持つのか心配になるが、最後までテンションが落ちずに読めたのは凄い。
1軒目の事故物件が、番組の企画として24時間部屋でビデオを回した結果数々の不思議な現象が撮れ、自身も物理的にひき逃げに会うという一番強烈なエピソードがあるはずなのだが、そこは番組のDVDや本で触れられているせいか、かなりあっさりと書いている。
そしてそのあっさり加減のまま、自身が日課のように行っている心霊スポット巡りやロケ、知人からの話などがドンドン語られていく。本当にその量にまず驚かされた。
この類の本は内容をうすーくうすーくのばしてのばして、という事になりがちだが、もうとにかく1分の曲が30曲入ったパンクバンドの1stアルバムのような感じ。まだラフで、荒々しいがとにかくポンポン出てくる。
心霊と事故物件というのは定番の組み合わせのはずなのに新しいアイデアに思えるのは、そこに住み続けていろいろなものを受け入れる覚悟によるものだろう。
結果、余命宣告までされているわけだが、逆に呪いのアイテム的だった人形を綺麗に修復した効果かジャニーズ主演で映画化までされたのだから、どうなるかこれからも目が離せない。
とりあえずこれ観るといいかも↓全てのはじまりとなった番組ですね。オーブ飛びまくりの映像は圧巻ですよ。
https://www.dailymotion.com/video/x69uczc
新品価格 |
こっちはAmazon unlimitedで読める漫画↓
事故物件芸人のお部屋いって視るんです! (ぶんか社コミックス) 新品価格 |
【本の最新記事】
この記事へのコメント