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「テッド」「テッド2」





評価も高く、レンタル屋でもベスト20とかに入っていたので、そのうち観るだろうと放っておいたのをやっと観ました。
町山さんが字幕監修をしていて、ラジオでも紹介していたのでサブカルっ子として興味があったが、ベストに入るほど人気作になっていてビックリしました。
でもそれだけ人気があるのも頷けるくらい、実際、観てみると面白かったです。


なんかね、お話自体は凄く普通なんだわ。
いわゆる、昔からの男友達がいて、彼女が出来てお前は変わっちまっただの、お前は成長しろだのって喧嘩して、でも彼女のピンチを2人で解決してハッピーエンドっていう。
ただそれがね、その友達がぬいぐるみなわけですよ。
しかも、本当に生きていて、それによって有名になったっていう、周知の事実なわけです。隠すとか、他人から変な目で見られるとかないわけ。
なので、普通の話なのに相方がぬいぐるみっていう。
でもそれがね、いい感じにクッションになってるんだよね。
やっぱおっさん2人だとね。しかも、生活がムチャクチャな不潔そうなオッサンだとさ、観ててツラいから。
下ネタを言おうが、ハッパ吸おうが、スーパーの同僚のおねぇちゃんを仕事中にコマそうが、かわいいクマのぬいぐるみだからね。
クライマックスに向けての喧嘩シーンもさ、ぬいぐるみと戯れてるように見えるし。

上手いなぁ、って思うよね。勿論キャストもお話も凄くよかったし。
普通に面白い、その上にアイデア賞っていう。

人によってはひどく嫌っている字幕も良かったけどね。まぁ吹き替えでやるような事を字幕に持ち込んだ感じはあるけど、ぜんぜんありな範囲でしょ、元ネタが日本人に馴染みの無いものばっかだもの。

『テッド2』も一緒に観たんだけど、これもよかった。
ぬいぐるみだって事は重々わかった上で、周知されていても、やはり困難が降りかかることもあり、前作やコミコンなんかのネタも入れつつ、ハッピーエンド。
これもね、まぁ、不妊治療、養子、差別とかさ、重くしようとしたり、政治的な皮肉を満載にも出来るようなネタなんだけど、ぬいぐるみっていうのがあるし、さらっと観れるようなお話にしてるしね。


この2本ともさ、すげーぶっ飛んでいるようでいて、実はなにか革新的なものがあったり、大爆笑って感じではないんだよね。
よくある話を、生きてるぬいぐるみっていうアイデアで、サブカル層以外にも届けたっていう。
観たら観たで、フラッシュゴードンネタやらハッパネタ、過激な下ネタてんこ盛りで、観たら嫌がる人も多いので、賛否両論で余計話題になって・・・っていうさ、やり方が上手いよ、うん。

正直、コメディー映画ってこのくらいの感じでいい、ってのもあるんだよね。
『ハングオーバー』とか、衝撃的におもしろいものもそりゃたまーには欲しいけど。
寝っ転がってヘラヘラ笑って、なにも引きずらない感じ。
これが欲しい事も多いわな。

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