2017年02月14日
植地毅 「絶滅危惧ビデオ大全」
ビデオ、ってもうあんまり見ない。
つい今でも「レンタルビデオ屋」って言ってしまうけど、もうお店にビデオは無い。どころか、すでにDVDより大容量で高画質なブルーレイまで並んでいる。
もっと言えば、ネット経由で観れるから、もうフィジカルなソフト自体いらないと思っている人も少なくないだろう。
しかし、ビデオの全部が全部DVD移植されているわけではない。記録に残らないまま、消えていくモノも多々あるのだ。もちろん、消えていって当然のものもあるのだろうが、隠れた名作も、トンデモ作品過ぎて残しておきたいものも、10年20年寝かした今おもしろいかったり貴重になったものもある。
「好きなときに家で何回でも見られる」という大革命が起り、一般家庭に普及した時のソフトで、レンタルビデオやビデオ安売り王などのおかげでバブルともいわれる時代を起こしたVHS。その一部を紹介し、あの時代を語る本。
かくいう私も中学くらいまではVHSだったし、ちょうどDVDに移行する過渡期に青春期を過ごしたので、レンタル流れのビデオはよく買いました。主には未DVD化の映画や音楽ビデオだったけど、たまに変なのあったよなぁ・・・けっこう手軽に仲良かったお店の人から販促用ビデオもらったりもしたし・・・とか思い出しながら読んでました。
サブカル雑誌やゲーム、映画雑誌で名前をよく見かける植地毅さんなので、さすがの出来。とはいえ企画自体はさほど珍しくも無く、サブカル雑誌では定期的にある懐古記事の内容とさほど変わりはしない。
ただ、この本が出たのが2007年で、その当時なら「あー、あったねぇ!ははは!」となるものも、10年経った今ではかなり記憶も薄れていたりするので、ちゃんと単行本にまとまっているというのも必要だな、と思わされたりもしました。
今、俺の部屋、ビデオどころかテレビもないからな。金持ちになったらまた買いたいなぁ・・・その頃まで残ってるのかな?
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