2021年09月23日
大島暁美(監修)「hide word FILE (カリスマの言葉シリーズ # 21) 」
私が12歳の時にhideは夭折してしまい、初めてお小遣いで買ったCDがトリビュート盤になってしまった私は、よく考えたらほとんどhideのインタビューを読んだ事がなかった。
関連本は何冊も本は読んでいるし、ラジオやテレビ出演はYouTubeなんかで見ていたが、インタビューとなると読んでいない。雑誌で先にインタビューを読んでファンになる事も多かった私にしては珍しいが、雑誌のインタビューというのは中々再録されないし、死後にお蔵出し的に出てくることも稀だから当然だとも言える。
なので、こういう風に「word file」という感じでいいとこを抜き出してまとめられているとありがたい。
内容は様々な発言が写真と共に載っている他、監修の大島暁美による「軌跡」と題されたhideのバイオグラフィーやJ、INORAN、PATA、I.N.A.、DIEのインタビューが収録されている。皆長くhideと付き合いのあった、hideの事が大好きな人だけの、ある種幸せな本だ。
この前記事を書いた弟でありパーソナルマネージャーだった裕士氏の本なんかだと、良くも悪くもいろんな面が描写されるし、最期の事も言葉を選びながらも事実は事実として、そしてファンを刺激しないように書くことになる。
それに比べるとこの本は「最後に会ったのは?」「今会ったら何て言う?」「生きてたらどうなってたかなぁ?」と、楽しく思い出話をする友達同士の会話みたいな感じ。
やはり一抹の寂しさや、「死の商人」的な感覚を少しは感じてしまう他の本に比べて、明るく楽しく軽く読める本でした。
どうしても重くなりがちで、彼の遺産を、彼の意志を…となりがちだけど、正直このくらいの方がいいね。
ちなみにこの本はもう無くなっちゃったセブン&アイ出版ってとこから出ているんだけど、コンビニ売りの本だったのかな?「カリスマの言葉シリーズ」って凄いな。これが普通に2018年にコンビニに並んで、そこそこ売れてたならやっぱりちょっと異常な人気だよな。
いい本だったから復刊すればいいのに、と思ったらプレジデント社から今年されててビックリした。
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