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増田勇一「ガンズ・アンド・ローゼズとの30年」




元BURRN! 副編集長、そして元ミュージックライフ編集長の増田勇一によるガンズ本。
「Not in this lifetime」と言っていた"ほぼ"オリメンでの再結成が叶ったGuns N' Rosesを、デビュー前から注目し、その後「ガンズの記事ならやっぱり増田」と言われるくらい紙面でも力を入れてきた著者の編集者人生とガンズの歩みを合わせたような本。
なので「"僕と"ガンズ・アンド・ローゼズとの〜」って感じですね。
メインになるのは当然各紙に載ったインタビューの再録で、そこに当時の状況を書いていくわけですが、基本は日本に居て、アルバムなり来日なりのタイミングでインタビューに行くという繰り返しなのであくまでプレスという立場でしかなく、伊藤正則の本のようにアーティストとの交流がさほどあるわけでも無く、プライベートの顔が覗けるような本ではない。
正直、大半の読者はインタビューを時系列順に完全再録さえしていればいいという感じだと思う。情報が無くてガキの頃にBURRN!を貪るように読んでた私は増田本人の当時の話も多少は面白かったが、やはりあくまでガンズ目当てですからね。
というわけで、なんだか煮えきらない気持ちでした。30年っていっても直接の取材は初来日〜メンバーの最初のソロアルバムくらいまでで、その後はプライベートで観に行ってた感想のみというのはさすがに寂しい。
中心メンバー脱退後はとても取材が困難なんな事で知られるアクセルだけになっちゃったから、情報が無いのはしょうがないんだけど、それ以前は知ってるんだよ、昔読んだしってなってしまう。だから、昔の記事をまとめて読みたいっていう最近のファン向けかな。大袈裟なタイトルの割にはサラッと読めるし。
まぁ逆にいうと、編集長としての立場で追っかけてもこの程度しか取材出来ないガンズの恐ろしさですかねぇ。

「Chinese Democracy」は名作とはいかないまでも悪い作品では無かったと思うし、そのまま活動再開してくれればそれはそれでよかったのに、とは私も思ったんですけどね。結局再結成後の来日行かなかったし。

これとか普通にいい曲だしね。

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