2020年09月11日
2ヶ月で中断した留学まとめ(16)まだ終わらないゴタゴタ〜帰国。
朝起きてもまだ悩んでいた。
今ならまだ間に合う、「やっぱ残ります!」の一言で残れる。元々、仕事を辞め、ほとんど荷物も処分して1年海外にいるつもりだったし、実家には15年で4度ほどしか帰って無い有様だ。戻っていい事があるとは思えない。何よりこの2ヶ月が楽しすぎた。
フラフラと、思い出になってしまうかもしれない校内を歩きながら悩みに悩んだが、結局帰国することにした。彼女に説得された、というのが本当の所だ。そりゃあ日本にいた方が色々いいのは私にもわかっている。ここ数日のフィリピン政府の動きを見ていると、決断力が強いのはいいが急すぎてしんどいのも確かだ。今後どうなるかなんて全然わからない。
エントランスに向かうと、皆別れを惜しんでいる。韓国人の女の子が出発までずっと一緒にいてくれ、ハグしたり一緒に写真を撮ったり。
ヴァンに乗っていよいよ出発だが、最後まで入れ代わり立ち代わり人が乗ったり降りたり人数が変わったから料金が変わっただのなんだのがあってやっと出発。大き目のヴァンに5人で乗ってるので行きのバスよりは広いし、道は当然ほとんど車が走っていないので、行きが6時間かかったのに帰りは4時間ほどで空港に着いた。何度か検問があり、軍人っぽい人たちに合計4、5回検温されました。
...着いたはいいがフライトの時間は明日の午後だ。あと24時間以上ある。なにかしらフォローがあると思ったのだが、完全にただほっぽり出された。
なんとなく日本人同士が集まり相談するが、当然フライトの時間もそれぞれ。
偶然同じフライトの女の子がいて、既にホテルを取ったとの事で、タクシーも割り勘に出来るし一人より安心なので同じホテルを取る。さすがにこの状況下で空港で24時間以上待つなんて考えられない。
タクシーで向かう事にしたのだが、タクシーがいない。よく考えたら当たり前だ、外出禁止なんだから。マニラはバギオに比べてとても暑く、真昼間だし大荷物を持って歩ける距離ではないので、どうにか空港付きのタクシーを1台だけ見つけて乗せてもらう。
ググって見つけたホテルだったのだが、もっと空港に近いホテルあるからそっち行くか?と親切なドライバーに訊かれるが、もうキャンセルしてまた違うホテル取るのめんどくさいので断る。遠いといっても15分ほどで到着。
一目で、「あー今まで俺は、観光地にしか行ってなかったのか」と思えるほどのローカル感のある街の中のホテル。しかし部屋は綺麗だし、アメニティグッズもちゃんとある、映画もタダで色々見れるしWiFiもある。それで1500円くらい!
「これホテル泊まらないとかマジ馬鹿でしょ!超快適なんだけど!」とか言い合いながらそれぞれの部屋へ。
散歩がてら食事でも行きますか、ということで外へ。
コンビニでビール買って飲みながらレストランを探すが、どのレストランも閉まってる。だからそりゃそうなんだよ、外出禁止なんだから。とはいえ結構外に出ている人もいる、正確な事はわからなかったが、夜8時以降外出禁止っぽい感じなのか。スーパーにも長蛇の列が出来ている。
しょうがないのでメチャメチャ酒好きだという女の子に付き合ってコンビニで酒を買い込み、Grabで唯一開いてたJollibeeでチキンやポテトを注文、ホテルの人に明日の空港への車の手配を頼み、諦めて飲む。憂さ晴らしに飲む。
そして酒が無くなり、追加の酒を買いにコンビニに向かう途中、捕まる。
うん、捕まったのよ。軍隊っぽい人たちに。バッチリでかい銃持ってるし、トラックの荷台みたいなところに座らされて運ばれるし、焦りましたね。8時過ぎてたな、そういや、って話で。
近くのでかいバスケットボールコートに同じように夜遊びしていた現地人と一緒に並んで座らされ、名前と住所を書き、事情を説明。今日バギオからきて明日のフライトで帰るし、8時以降の外出禁止のルールは知らなかったしコンビニに行くだけだと伝えると、わりとすぐ解放してくれた。「日本人?去年日本行ったよー」なんて話かけてくる人もいたりで、こっちは酔ってるし、怖いというより面白くなってました。女の子は動画撮ってインスタあげてるし。
「これ以上飲むな!絶対まっすぐ帰れ!」と怒られたが、開いていたコリアンマーケットにナチュラルに入って行く酒好きの女の子に呆れながらも追加の酒を買って帰る。ベロベロになるまで飲んで就寝。
何とか起きて、シャワーを浴びて空港へ。道が混んでいたが30分ほどで着く。
ただ、そこからチェックインまで4時間立ちっぱなしで並びました...みんな同時に帰国するからしょうがないけどね。最終的に「並んでる人で関空行きの人いるー!?」とスタッフに呼ばれ、搭乗時間を少し過ぎた頃に優先的にチェックインさせてもらう。時間が無くて焦ってたからか重量オーバーの分の追加料金は取られなかった。そのまま機内まで一直線に5分ほどで行く。遅いんだか早いんだか...と思いつつやっと搭乗。
関空で女の子と別れ、乗り換えカウンターに行くも、飛行機が遅延したせいで搭乗時間まで残り15分。重量オーバーの荷物の一部を持ち込み手荷物にぶち込んだりしつつギリギリで搭乗。行きのLCCに比べてANAの快適さったらないですよ。
そんなこんなで空港で待ってた家族と合流、バスで実家まで帰って。終了。
最後まで色々とあったなぁ、と思いつつ。まだニュースと現実を見ていない馬鹿な私でした。
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