2020年09月10日
2ヶ月で中断した留学まとめ(15)そして全てが変わってしまう。
月曜に新しいタームがはじまり、「いよいよ本気で勉強しないとヤバいな、このタームからは本気でやろう」と自分で考えて2つクラスを落とし、本気で2週間後のレベルテストに焦点を当てつつ、残り6時間の授業は当然受ける。
このレベルで来るともうある程度出来るのが当然で、先生の喋るスピードもより速く、使う単語も難しくなった印象。次のレベルからは就職やTOEIC・IELTSを見据える感じになるのでその前に苦手な部分をちゃんとやっておく期間、という感じだった。
正直、自分のスキルはそこまでには至ってなかったし、外出禁止のせいで雰囲気も暗い感じを受ける事もあったが、いきなり一緒にLinkin Park歌ったりイジってきたりする先生がいたり、前タームの先生もみんな同じフロアにいて声をかけてくれる。ちょっとついていくのしんどそうだし友達がいなくて寂しいけど、なんとかなりそうだなと思いつつ初日を終えた。
夕食時に1人でご飯を食べていると別のグループにいた私を「オニイチャン」とか「パパ」とか呼んでくる韓国人の友達の女の子に誘ってもらい、すぐにそのグループに合流&みんなとインスタ交換。本当にこの留学中にあった人たちはみんな優しすぎるくらい優しい。
次の日の朝、様子がおかしい。新たな掲示があり、「72時間以内に帰国しないと1ヶ月は空港を閉鎖する。勿論それ以外の外出は禁止」とのアナウンスが政府から出されたという。
来ているスタッフや先生もまばら、多くの先生と仲のいい友達がインスタ経由で学校のアナウンスより早く情報をくれる。これはもうどうしようもないっぽい。
一度部屋に戻って頭を冷やし、彼女と相談。昼にまたダイニングホールに行くと、どうも私がいない間に新たなアナウンスがあったらしい。混乱している状況もわかるが、なんかもっとあるだろうに。
既に皆が目を血走らせて航空券を取っている中、友達から情報を貰う。「とりあえずむこう1ヶ月は授業無し、2週目以降は滞在費として更に1日1000ペソ払わないといけない」「留学期間の保留は3年間出来る。もし返金希望なら半額のみ、しかも1日授業をやったので今タームの分は支払われない」とのこと。
色々ふざけてるな、とは思うが、どうしようもない。
部屋に戻り、更に彼女と相談の上、私は帰国、彼女は留学期間が残り1ヶ月間だった事もあり残る事に。
行きは2万円ほどだったチケットだが、この時点でも取れたのは7万円でしかも関空行き、そこから更に国内線で成田行きの航空券を取る。本当にただの無駄金だ。親に緊急帰国することになった旨をメールで伝える。
荷物をパッキングしたが、まだあとフィリピン2ヶ月マレーシア3ヶ月+α予定が残っていた私の荷物はたいして減っておらず、大量にモノを捨てて帰ることになった。未使用のランドリーチケットやスナックやヌードル、シャンプーやリンスなどは誰かが使ってくれてればいいが...。
パッキングが終わればもうやることは無い。諦めて昼寝したり映画観たり。夕飯の時に昨日の韓国人の女の子グループに話を聞くと、やはり皆帰国するらしい。プレゼントする当てのなくなってしまった日本のお菓子と文房具をわたして、「友達になってくれてありがとう」と伝える。最後まで人には恵まれて、この状況でも寂しくなく過ごせた。
保留の契約書的なものにサインしたりして、部屋に帰る。
顔の広い知り合いが作った日本人留学生のライングループに昼頃からどんどん情報が入る。
先に空港に向かう事になった別校舎の友達がヴァンに乗る直前に電話をくれた。「韓国なんか隣なんだからすぐ会えるよ。当然また会えるに決まってる。またな!」と元気を装って送り出す。
その後はダラダラと彼女とビデオコールをしながら夜を過ごす。
「72時間以内に出国」との事なので明日もう出発だ。深夜にスタッフが来て明日のレンタルヴァンの時間が伝えられ、パスポートとデポジット金の返却をされる。話を聞くと8割がたの日本人は帰国するらしい。そりゃそうだ。
フライトは明後日の午後なのだが、空港行きのレンタルヴァンは明日の早朝出発。どうも先に出発したグループが書類の不備で検問で止められ何時間も立ち往生してたらしく、念のため早め早めの出発ということらしい。
全てが急で、本当にいきなり帰国することになった。
数日前まで「週末のデートはまずどこのカフェに行こうかな〜」とかやってたのが嘘のようだ。
朝起きてアナウンスを見つけ、昼に決断してチケットを取り、夜には準備もすべて終えて、明日の早朝にはもう帰国の途に就く。事が動くときは一気に動く。ある種、海外にいる時ならではともいえる出来事ではあった。
ただこの状況でもニュースを見てなかった私は、「まぁ来月には戻れるだろうから、一回日本で日本語で文法の勉強やっとくのも悪くないな」とか甘いことを考えてもいました。
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