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「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」





佐村河内守のドキュメンタリーの『FAKE』と比べるのはあまりにもだけど、続けて観ちゃったからどうしてもね。
やっぱり結局音楽の質だよなって思うね。

もう、小学生くらいの時の映像を観て演奏を聴いただけで、本物だってわかるもの。

ちなみに

-1967年、初のリーダー・アルバム『La Fabulosa Guitarra De Paco De Lucia』を発表。そのテクニックは日本でも知られることになるが、パコは楽譜の読み書きができず、ホセ・トレグロサが楽譜の作成を手伝い、共作者としてもクレジットされている。- (wikiより)

なんて記述があったりします。ちょっとした繋がりね。
映画の中で、スーパーギタートリオをやりだした当時は即興演奏が出来なかった、って言ってたし。
それなのに、今聴ける音源なんかで聴けるのは恐ろしく素晴らしい演奏だからね・・・モノが違う。

凄いんだわ・・・神童、しかもそのまま最後まで現役で、クオリティを落とさずにいたからね。

私はやっぱりスーパーギタートリオのイメージが強いけど、元々は完全にフラメンコギタリストなんだよね。
パコの父親もフラメンコギタリストで、この世代のミュージシャンには少なくないけど、やっぱりミュージシャンってのはまだ、貧しくて低い身分の人がなるもので、そこから這い上がってきてるんだよなぁ・・・。
神童なんだけど、そんなに小さい頃から働かなきゃいけなかったって事でもあるわけで。

そして天才ならではの、伝統派からの批判や、孤独。
初期なんて、「ギタリストが踊り手より目立っていいのか」なんて葛藤があったらしいから、驚いてしまった。

勿論、この映画の監督が息子のクーロ・サンチェスで、脚本やプロデューサーも娘なので、それを強調する事も無いかもしれないけど、なんか孤独な感じというか、影があるんだよな。
ツアーを続け、あのレベルの演奏家として一流であり続ける困難さってのは想像に難くないしね。

ただ、映画としては、演奏シーンの素晴らしさや緊張感に比べて、そのほかのシーンは弱いと言わざるをえない。
正直、ちょっと眠かったくらい。
しょうがないけどね、相手があのパコの演奏じゃ。
でもちょっとウトっとして、演奏で覚醒、ってのが2、3度あったからな。悪くはないんだけど。

だからまぁ、これきっかけでもファンにはなるだろうけど、まずはライブ映像とか観て、ファンになってからじゃないとツライ部分はあるかも。

演奏シーン入りの予告編だとこれかな。フィンガーピッキングの正確さが異常だよ・・・↓


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