アフィリエイト広告を利用しています

VIOLENT ATTITUDE 2015(DOOM / BAKI / CASBAH / JURASSIC JADE / セウ / SHELLSHOCK / SURVIVE / TRANSPARENTZ / ZENI GEVA) at CLUB CITTA'





「市平君!DOOM復活!しかもCASBAHとJURASSIC JADEも出るよ!!」
といつものごとく、朝礼前の出会い頭にいきなりトゥルースラッシュメタラーな上司に言われた事で知ったこのイベント。
正直、リアルタイムではブルータルデスメタルっ子だった私にとっては歴史の1ページとして軽く後追いしたくらいのバンドたちでした。しかし、このバイト先に入ってからというもの、この毎日違うスラッシュメタルTシャツ着用な上司に昔のメタルシーンの事を聞いたりCD貰ったりしているうちに影響され、私もかなりジャパニーズスラッシュメタルが好きになりました。
当然その場で2人で行く事に決定。
しかもどんどん出演バンドが増えていき、本来自分が好きなノイズ/即興シーンのメンツまで揃ってきたので、これは最高や!とテンション馬鹿上がりで、全バンド観る気で開演15分前くらいに会場へ。
本当は開場前から並んでTシャツ買って......と思ったんですが、早いのよ時間が。1時半開場2時開演よ?寝坊しました。

はい、ということで物販を横目で見つつ、上着をロッカーに入れて開場へ!
うわー、人いねー!!
いやー、さすがに純粋なメタラーにはキツイであろうバンドも多いし、速攻で2階のイス席が売り切れたのからも解る通りの年齢層高めの客が見込まれるから、皆ゆっくりくるんだろうなぁ、とは思っていたが、にしても少ない。入って、そのまま誰ともぶつからずに真っ直ぐ最前列の柵に掴まれました。いや、楽でいいけどさぁ.......。
そんな事は微塵も関係なくまず個人的に1番の目当てのTRANSPARENTZ。初めて生で観る山本精一がまさかのメタルイベントという意外さ。
”2013年に結成した究極のグラインド・ノイズ・トランスユニット”ということだが、なんというか、ボアダムスの『スーパールーツ5』をよりハードコアに突き詰めたような感じ。
フロント3人の怒涛のノイズ/即興も凄いのだが、はじめっから終わりまで休み無しでミッド〜スローに逃げることなくファストにブッ叩き続けるHIKOさん(GAUZE)がさらに物凄い。
HIKOさんがドラムに座ると同時にスタート、40分ほどノンストップでグラインド・ノイズを叩き付け、フロント3人が一気に音を消し、しばらくドラムソロ状態になった後、終了。山本さん中心で観ていたが、この人はシールドを引き抜いてギターを置いてさっさとハケた。たぶんベースも同じ。日野繭子さんは機材を止め、優雅に去っていく。そしてドラムソロに、という劇的な最後にも大興奮。とにかく凄いインパクトだった。
終了直後に横にいたおネエさんが見ず知らずの俺に向かって「いやー!凄かっ......(誰?)」ってなったくらい。私も興奮して「凄かったッスねー!」って答えそうになったもん。その前にビックリして終わっちゃったけど。
いきなり最高過ぎた。あんなにグワーッとノイズ浴びて気持ちよくて時間忘れたのって久々だわ。うーん、やっぱさすが歴戦のメンバーだ、と思わされた。

これ、確実に長くなるから分けよう。この続きは追記で。

RUSSIAN ROULETTE~NO POSERS ALLOWED 1985-1994

新品価格
¥2,916から
(2015/1/14 21:09時点)





次はSURVIVE。
まぁ世代的に1つ上くらいで、知らないバンドでは無いのだが、そこまで......という感じ。この結果的に、スラッシュ&即興、と言う感じになったイベント的にもどっちつかずな感じでいまだに人の少ないフロアも様子見な感じ。
私も、TRANSPARENTZ終わってすぐ並ぶ気で物販に行ったら、「イベントTシャツはもう売り切れで、DOOM単体のMサイズが3枚残ってるだけで、あとはステッカーしか......」と言われて若干やさぐれながら後ろの方で壁にもたれて観る。
失礼な言い方だが、元々オリジナリティというよりは演奏や曲のクオリティの高さで聴かせ、海外などでの盛んな活動で納得させる、と言う感じだったと思うのだが、2、3年ぶりに観た感想は「あれ?こんなもんだっけ?」。
観ない間にメンバーチェンジがあったせいか、肝心の演奏が前よりまとまっていない気がした。壁にもたれながら「うーん、スネアが若干後ノリだから疾走パートでいまいち勢いが出てないのかなぁ......あれ、最後に『Roots Rock SURVIVE』やんないのか」なんてぼんやり思ってたら終わりました。相変わらずクオリティは高いのは間違いないが、なんか腑に落ちない感覚。

次、SHELLSHOCK。
さすがに以前から名前は知っているが、数曲youtubeで見たくらい。あ、新作の試聴は軽くしたか。スルーしたけど......。
ここら辺から若干増えてきた昔からのファンだと思われる人達が盛り上がってたから昔の曲中心だったのかな?ほぼまったくの初見ながら曲はカッコよかったなぁ。
ただ、一番最近の加入だというギターがなんだかやたらイングウェイみたいなアクションと軽めの音で、あまりハマってないように思えた。曲はカッコよかったから、昔のアルバムやライブ動画を掘ってみるかな、と思えた事は確かだけど。
終了後、トイレに行く途中で「シェルくらいから行くわー」と言っていた上司に遭遇。家出るの遅れちゃって、最後2曲しか観れなかったらしい。

次、セウ。
完全に初見。情報はVIOLENT ATTITUDEのサイトの紹介文のみ。
完全にフラットな状態で観ていたのだけど、これがかなり良かった。ザックリいうと「ネオサイケ」って感じなのだが、リズム隊が強靭なグルーブとテクニックを兼ね備えている為に、サイケバンドにあまりない、体を動かしたくなるような演奏にも移行していくことも出来るため、本業は抽象芸術家らしいノーテクでサイケ感オンリーのギターに、上モノとしてのリズム隊という状態で変化しながら進んでいく。
全編インストだったが飽きずに最後まで楽しめた。



次、ZENI GEVA。
初の生ZENI GEVAがまさかメタルイベントで......(2回目)。
と、かなり期待して、やはりスカスカになるフロアを真っ直ぐ最前の柵に着いたのだが、出てきたのはKK NULLさんと吉田達也さんの2人。
あ、あれ?た、田畑さんは?と思うが、ここ数年情報を仕入れていなかった事を思い出し、「たぶん脱退しちゃったんだろうなぁ」と少しガッカリする。ボアダムスのオリメンでもある田畑さんにもかなり期待してたんだけど......。
なにはともあれ、ZENI GEVAのライブだ。そしてこの2人ならデュオでも凄いだろうと思い直して柵を掴む。
スタッフさんと「暗くする?(暗転させる?)」「いいよー、別に」なんて会話を交わし、「(SEとしてこの日ずっと流れていた)キング・クリムゾンいいねぇー、聴いてたいけどはじめますか。あけましておめでとうございます。じゃ、はじめます」とKK NULLさんがニコやかに、そこらの狭いライブハウスとなんら変わりない感じでスタート。
「あぁ音が薄い、田畑さんがいれば」、と思うことがまったく無い、と言えば嘘になるが、ちゃんと2人でZENI GEVAの音だったのはさすが。あくまでZENI GEVAのドラマーとしてなので、どフリーな演奏はしないものの、吉田達也さんのドラムもボーカルも変わらず凄い。
ZENI GEVAをよく聴いていたのはもう10年くらい前になるが、今こうやってライブで聴いてても、「古い昔の曲だ」と思わないところがオリジナリティなんだろうなぁ。自分の考えるバンドの、一種の理想型を観ているようで、やはり感銘を受けた。

次、BAKI。
壁に持たれてつまんなそうにビールばかり飲んでいた上司(最近GASTUNKのTシャツがお気に入り)が動き出す。
アコギ1本の弾き語りなのだが、相変わらずの素晴らしい声と声量で圧倒される。
が、「メシ食わせろ!」のカバーで「政治家の汚さに 安倍の汚さに」と歌詞を変えたり、「マイウェイ」の日本語詞ヴァージョンのカバーだったり、オリジナル曲が「夜が寒くて 暗くて」みたいな感じだったりで、どうしても遠藤ミチロウになりたいんだかシオンになりたいんだか、という感想を持ってしまった。
ただやっぱり「GERONIMO」で上司ともどもノリノリになったし、諸田さんに捧げた「はれるや」は最高でした。

次、JURASSIC JADE。
徐々に前に行く上司。そしてこれまた観たかったJURASSIC JADE。
まず出音がこの日1番良かった。バンド全体のプレイがとてもタイトなのもあるが、とにかく最初にそこに驚いた。さすがベテランながら現役であり続けているだけある。
これだけ長くやっていても、新作からの曲を違和感無くセットリストに盛り込めるのも凄い。広いステージでHIZUMI姉さん踊りまくり、MCも舌好調。DOOMを除けばこの日一番人が集まっていた。
最後に2曲、と、急逝した横山さんに「お前死んでる場合じゃねぇだろ!」と毒づきながら捧げた『天までのぼれ』に続き、最後に『鏡よ鏡』がくるか!と思ったら『Hemiplegia』。
素晴らしいライブでしたが、前回に続き、『鏡よ鏡』が聴けなかった事だけが残念でした。



そしてCASBAH!
「次CASBAHのライブだと思うとテンション上がってきた!」と上着をそこらに脱ぎ捨てる上司(40)。当然俺も戦闘態勢。以前上司が「間違って2枚買ったから」、と『RUSSIAN ROULETTE~NO POSERS ALLOWED 1985-1994』をくれたので予習もバッチリ!
いきなり高く拳を突き上げ、煽りながら登場するメンバー。そしてナイキの短パンにアンダーアーマーのパーカーというスポーティ過ぎる格好で跳ねるように羽鳥さん登場。
フロント3人がもう暴れまくり煽りまくり。10代のバンド並みの勢いが最後まで続いた。マジでいくつなんですかあなた達。
常々「日本人最強ボーカリストはCASBAHの羽鳥さんとOUTRAGEの橋本さんだ!!」と上司に説教されていたのだが、初めてライブ観てわかった。最強。異常だよ、あの肉体と声。憧れる。
『RUSSIAN ROULETTE』で上司と共にモッシュに参加、「Die, die, die hard!RUSSIAN ROULETTE!RUSSIAN ROULETTE!」と力の限り叫ぶ。
最高。絶対また観に行く。とりあえず早くアルバム出してください。

最後にDOOM。
外にいた人達も集まってやっと会場が6〜7割くらい埋まるが、皆暴れる感じでもなく見つめる感じでライブは進んでいく。
やはり諸田さんの存在が大き過ぎるが故に、誰が入ろうがコピーする感じににはなってしまうとは思うのだが、古平さんがこれ以上無く上手くやっていたのは間違いない。
初代ドラマーの広川さんもゲスト参加し、それほど上手くいってたとは思えなかったがツインドラムでやったり、さらにBAKIさんが白塗りでゲスト参加して「Parasite」やったり「Kick out the jams」やったりでお祭り感も出て、「じゃまた」と軽い感じで終わる。
うーん、これ1回キリの事じゃなくて続くよ、あくまで通過点だよ、って感じはしたが、難しいよなぁ......。ライブ観れたのは素直に嬉しかったけど。


ということで、とてもいいイベントでした。
なかなか無いメンツだったんじゃないかな?メタラーにはツライ時間もあったかもしれないけど、私にはどストライクなメンツだったし、まぁ正直会場は大き過ぎたと思うけど、ゆったり観れたし。
最初発表された時はDOOM/CASBAH/JURASSIC JADEの3マンとかかと思ったら、最終的にはちょっとしたフェスみたいになりましたね。
またこういうのやってほしいな。出来ればリキッドルームくらいの会場で。

Killing Field... 4

新品価格
¥2,170から
(2015/1/15 00:21時点)




この記事へのコメント

   
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ