2012年12月04日
エリオット・シャープ(g) ジム・オルーク(g) 大友良英(g) 12月3日(月) at 秋葉原Goodman
先月初めにバイトをやめる直前におもいっきり体調を崩し、バイトやめた後も2週間ほど体調が悪いまま家で休養といったありさまになってしまった。喉が傷ついていて声が出ないため次のバイトの面接の電話も出来ず、ずっと横になってたせいで体力も落ち、というわけでこの際、まぁ多少貯金もあるし2ヶ月ほど無職になってみようかなと思い、今4週目だ。
というわけで日々、体力と気力を戻すために、そして無職をエンジョイするために早起きして散歩して古本屋巡って大名庭園行って、しれっと近くでやってた町内会の餅つきに混ざってつきたての餅買って食ったりパチンコ屋前で営業する猿回しを見たりしていたのだが、急にライブに行きたくなった。
単に今月やってるライブ、ということで検索して見つけたのがこのライブ。
正直、エリオット・シャープのことは知らず、大友良英とジム・オルークが出るのなら・・・と思って行くことを決めた。エリオット・シャープのプロフィールに出てくる人達は好きだったしね。
どうせなら知らないまま行こうと思い、youtubeもチェックしないままライブへ。
そういえばここの地下2階のスタジオに昔、メンボの紙貼ったり、深夜パックで入ったなとか思いながら会場へ。
地下1階のライブハウスのほうに入るのは初めてだ。
規模的には、スタジオとか楽器屋とかの地下にあるくらいのライブスペース・・・というとマンマなのだが、本当にそんな感じ。ライブハウスにしては狭いし、ステージ前に柵も無く、階段1段半分ほどの段差で隔たっているのみ。ステージ前にも椅子とテーブルがあって、座って観れたので楽だった。お客さんの数は月曜の夜で寒い雨の日と考えると妥当なくらい、というかまぁこういうライブだからね。年齢層は高め。
開演15分前ほどに着いたが、ぶっちゃけ、ライブハウスに向かって歩いていたら、「今のエリオット・シャープじゃね?」って人とすれ違ったので、開演遅れるだろうなとは思っていた。
やはり10分15分経ってからエリオットさんが戻ってきて普通に客席からステージに上がり、楽屋に入る。
そこからまたしばらく待たされ、ギタリストの臼井康浩さんが司会的な感じで「皆様お待たせいたしました。今回エリオットを招聘したギタリストの臼井康浩です。それでは御紹介します、エリオット・シャープ!」と呼び込むがステージに出てこず、「あれ?楽屋での話が盛り上がってるようですね・・・(楽屋を覗き込みながら)ヘイ、エリオット!」と呼びかけてやっと登場。
3人の名前が呼ばれ、今日は2セットとも3人でやるらしいことが伝えられ、ライブスタート。あれ、ジム・オルークこんなに髭もじゃだったっけ?
で、まぁ即興なんでセットリストとかはあるわけも無いんですが、1セット目に30〜40分ほど演奏し、小休止、ジムが去り際にバーカウンターを示しながら「ノンデクダサーイ」と言いお辞儀をして去る、2セット目も同じくらいやり、臼井が「はい、エリオット・シャープでした〜」と締めようとするが、エリオットからもう少しやると告げられてライブ続行。少し短めの演奏をし、ライブ終了。
ケイタイ忘れたから正確じゃないけどだいたい開演8時頃、閉演は9時半ごろかな。
感想としては、まぁ、普通、かなぁ。
とりあえず、PA無しのライブは初めてだったな。そのせいかライブハウスのせいか音は小さめ。前の方にいたせいで、エフェクターを踏む音もギターの生音も聴こえたくらい。凄く近くで観れたからってのもあるけど。
大友さんはギブソンのセミアコ、エリオットさんはおそらくハンドメイドであろう不思議な形のヘッドレスのセミアコ、ジムさんはギブソンSG。
スライドバーやドライバーやレンチ、E-BOWをはじめとして、大友さんは小さいアナログシンセ(KORGのMonotronかな?)や弓などを、ジムさんはラジオやブルースハープ(かな?)などを使っていた。
基本的にはやはりエリオット・シャープがメインというかゲストという感じで、大友さんはそこに付いて行きつつ絡んでいき、ジムさんは2人の出方を見つつバイプレーヤーとして隙間を埋めたり音を足していったりすることを主にしつつたまに前に出ているように感じた。
大友さんやジムさんが、エリオットさんの方を見て出方を窺うようなところは何度かあったが、エリオットさんは、2セット目の2回目の演奏をジムさんからはじめた時にそっちに目を向けたくらいで、ずっとギターとエフェクターを見てながら演奏していた。
その、ふいにジムさんからはじめた時の最初の数分の無調のカントリーブルースセッションみたいな部分が一番楽しかったかな。あとギタートリオでフィードバックを重ねる部分とかは凄く好きだったし。
熟練の即興巧者3人の楽しそうで穏やかな演奏に感じました。良くも悪くも大友さんとジムさんの2人がゲストと楽しくセッションしていた感じ。ヒップホップで言うMCバトルではなくサイファー。
だからまぁ、硬く考えなければ楽しめたからいいとは思うが、驚きや感動があったといわれると、うーん・・・。
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