今年もお盆になり、お墓参りである。
お墓参りをする中、墓地を歩いて行くと自分の先祖のお墓は奥のほうにある。
その途中で、各家のお墓にはその家の「家紋」が刻まれていることに気が付く。
実家の共同墓地であるから集落の各家庭の中で同じ苗字の家でも家紋が違うことは多々ある。
家紋はその家のいにしえからの血の流れを示し、自分が遠い先祖から正につながった存在であることを
自覚させられ、その縁によって自分がこの世に今も生きていることを認識させられるものである。
それぞれの家の家紋を見る中で、日本の伝統文化の歴史の長さを知らされる。
日本人で宗派が仏教ならほとんどの人が誰もが持っているものに家紋があると思う。
何が無くても家紋だけは持ち合わせ、家紋は先祖代々受け継いだ自分の看板でもある。
日本の家紋を調べると、実に多くの種類の家紋があり、家紋と名字でその家の流れに多様性を見る。
世界の中で一般庶民まで家紋があるのは日本だけらしい。自分は誇らしく思う。
これって地味だけど日本ならではのかっこいいことだと思う。
もちろん私の実家にも母方の実家にも亡くなった祖母の実家にも、いとこの家にも家紋があり、
それぞれ違う家紋である。
家紋を知ると、家と家とが人の縁でつながり、その中に自分が存在していることを自覚させられる。
その自覚の中で、今、生きているのは先祖からの恩恵であることに感謝するだけである。
家紋の由来は遠く平安時代の貴族から始まり、それが武家社会に広まり、江戸時代になると
一般庶民までに広まったその血筋や家系を表すデザインとして広まった。
日本でも戦前までは「家」を単位とした法律制度があり、戸籍や相続も家の存続を重要視した内容であった。
今思うに、日本人ならほとんど持っている家紋って世界的にみていにしえより各家に伝わるすばらしいシンボルデザインだと思う。
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