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21年前、急性前立腺炎から慢性前立腺炎に移行し、1日中疼痛などがひどく眠れなくなり、会社を辞めて3年ほど試行錯誤の末、ケールの青汁をきっかけに、飲食物や安定剤のおかげでほぼ完治して復職し、再発なく現在に至ります。ケールの青汁が役立ったことを平成15年当時にHPを立ち上げて情報発信しましたがその当時は誰も信じてくれませんでした。
プロフィール

2021年01月03日

日本の宗教観は調和的


西洋ではキリスト教主体であるから、国旗に十字架をモチーフにしている国も多い。

ところが日本に来ると、いたるところで鳥居が建ち、神のシンボルとなっているため

欧米人からするとエキゾチックに感じるらしい。

日本は1500年ほど前に近接する中国や朝鮮半島の文化の影響を受けたとはいえ、

中国にも朝鮮半島にも神社や鳥居は存在しない。

日本にしか住んだことがない私でも、日本人の常識が世界諸国に通じるとは限らないことは何となくわかる。

日本人の精神性や生活スタイルは神道や仏教の影響を少なからず受けているし、

考えや価値観、感性までもそれら宗教の影響を受けていると感じる。

つまり世界と日本の大きな違いの原点は宗教と歴史が大きいと思われる。

世界の人口は73億人を突破し、そのうち40億人以上がユダヤ教(旧約聖書)、キリスト教(新約聖書)

イスラム教の世界3大宗教のいずれかに属しているということで、

多くの日本人が信仰している仏教や神道は少数派とうことになり、特に神道は日本独自といえよう。

海外との宗教観が大きの違いは生活スタイルや考え方に大きく影響すると考えられる。

神道以外の宗教にはほとんどが経典が存在し、聖書だったりコーランだったり神の教えが事細かく記載されている。

ところが神道は経典も教えも存在しない。

自然崇拝的で多神教である。

日本は宗教で厳格に縛らなくても、近年は殺人などの凶悪犯罪は多いが海外と比べれば少ないほうで治安が良いほうである。

日本の宗教観と海外を比べた場合大きな違いがあることに気が付く。

一つ目の違いは、世界3大宗教の共通点は、死後に一人一人が神の御前に立ち、

永遠の天国へゆくか、永遠の地獄へゆくか二者択一の神の審判を受けるということだ。

二つ目の共通点として、神の教えを忠実に実践した者は天国へ行けるが、神を信じず実践しなかった者は地獄へ落ちるということだ。

三つ目の共通点は神は完全無欠で絶対的な存在であり、どの宗教も一つの絶対神しか認めないということだ。

仏教徒が9割以上を占め、日本神道を同時に信じる日本人の多くが以上の考えに少し違和感を感じるのではと思う。

一つ目の人は死んだら、死んだらそれでおしまいで無に帰すという人も最近特に都会で多くなってきたと感じる。(死亡後に葬儀をせず、ただ納骨だけをする人が都会では増えたと感じる)
 
仏教の考えでは人は死後、仏となり生前によい行いをすれば、死後に如来に迎えられ仏界へゆくことができる。

悪いことをすれば様々な地獄へ落ち長い間苦しまなくてはいけないと教え、

特にブッダの教えを忠実に実行しなくとも地獄に落ちることはなく、

一般的な悪い事である殺人、窃盗、強姦などから食物を粗末にしたり、生き物を殺したり

罪の段階に応じて地獄の種類があるのだ。

地獄に落ちるのは生前に人として行ってはいけない罪を犯した場合である。

地獄で苦しんだ後に生前の業によって輪廻転生して人や動物に生まれ変わり、輪廻転生を繰り返して魂が

完全に浄化された者が輪廻転生を終え解脱者となり永遠の幸福と安定を得ると教えている。

したがって、外国のように死後に神の審判が下され、永遠に地獄ということはないといえる。

地獄に落ちても業を償えば、チャンスは残されているいることになる。

ただ地獄には閻魔大王がおり、生前の悪行は浄玻璃の鏡にすべて映し出され、どのような種類の地獄へ行くかはそこで決まるといわれている。

二つ目として、仏教では仏教の教えを厳格に守らなくても、生前に社会的にまたは人として良い行いを行えば、地獄へ落ちることはない。

三つめとして、仏教でも神道でも同じだが、絶対的な一つの神や仏がいるわけではなく、神にも仏にも

得意分野があり、多くの神仏の存在を認めていることだ。つまり慣用的であり排他性が少ない。

世界3大宗教の教えは、死後に天国へ行けるか行けないかは、生前に神の教えを厳格に実践することが必要条件なのだ。

だから、イスラム教徒は仕事の手を止め一日に何度も礼拝するのである。

神の教えを実践することは死後に天国へゆくための必要条件であるから必死であるのだ。

まるで強迫観念にでも取り付けれているのではと感じてしまう。

キリスト教でも宗派によって神の忠実なしもべとして生きることが死後天国にゆくために大変重要なことなのだ。

世界73億人のうち、半分以上の人々が日本人の宗教観と大きく違うのだ。

西洋では人は生まれながらに穢れており、死後に神に受け入れられる方法は厳格な教えを実践することだという。

日本では仏教でも神道でも厳格な教えを実践する必要はない。

世界3大宗教では世界で唯一の絶対神は1つだけと教えているところに矛盾が生じる。

イスラム過激派の考えではどんな悪人でも神のために戦い聖戦で死んだら

無条件で天国へ行けて、更に親などの新族や友人、知人70人を天国へ招き入れる権利を手にし、

70人の処女を嫁さんにもらえると教えているそうだ。

そのようなことが原因で海外での宗教の対立が原因で国家間の紛争やテロが頻発していると考えられる。

世界相手に貿易や国際的な取り決め、仕事を行わなくてはいけない日本政府と日本企業や日本人は、

日本人の価値観や考えが世界に通じると勝手に考えないで、世界諸国や外国企業、外国の人々と付き合う必要があると思われる。

宗教観の違いは、物事の考え方にも影響し、日本では性善説であり、西洋では性悪説である。

なるほど外国ではテロや殺人犯などの犯罪者を裁判を経ずにその場で射殺することも理解できるし

話し会いで解決できることと、できないことがあることを知る例である。