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2級建築施工管理技士試験
年別 一次(学科)解答解説
─────────────
令和 5年(後期)一次
令和 5年(前期)一次
令和4年(後期)一次
令和4年(前期)一次
令和3年(後期)一次
令和3年(前期)一次
令和2年(後期)学科
令和元年(後期)学科
令和元年(前期)学科
平成30年(後期)学科
平成30年(前期)学科
平成29年(後期)学科
平成29年(前期)学科
2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
 仮設工事
 土工事
 地業工事
 鉄筋工事
 型枠工事
 コンクリートの調合
 鉄骨工事
 木造軸組構法
 解体工事
仕上工事
 コンクリートブロック工事等
 防水工事
 石工事
 タイル工事
 屋根及びとい工事
 金属工事
 左官工事
 建具工事
 塗装工事
 内装工事
 仕上改修工事

施工管理
施工計画
 事前調査
 仮設計画
 材料の保管
 申請及び届出等
工程管理
 工程計画
 バーチャート工程表
 品質管理工程表
品質管理
 用  語
 鉄骨工事
 鉄筋工事
 コンクリート工事
 品質管理に関する記述
 試験及び検査
安全管理
 工事現場の安全管理
 労働安全衛生法

応用能力問題躯体工事
仕上工事

法  規建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
年別 二次(実地) 解答解説
─────────────
令和 5年 二次検定
令和4年 二次検定
令和3年 二次検定
令和2年 実地試験
令和元年 実地試験
平成30年 実地試験
平成29年 実地試験
平成28年 実地試験
平成27年 実地試験
平成26年 実地試験
平成25年 実地試験
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期)(中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
官庁営繕の技術基準

公共建築工事標準仕様書
(令和4年度版)
建築工事編
電気設備工事編
機械設備工事編

官庁営繕事業における
BIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン
建築工事監理指針

1章 各章共通事項序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事01節 共通事項
02節 縄張り,遣方,足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
 [ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節  一般事項
02節  材  料
03節  工作一般
04節  高力ボルト接合
05節  普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節  耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
  一般事項、材料
  外壁パネル工法
  間仕切壁パネル工法
  溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

>放射能について正しく学ぼう
>内部被ばくを考える市民研究会
>国際環境NGO FoE Japan
>代々木市民観測所
>チェルノブイリへのかけはし
>放射線防護の仕方(緊急時編)
>放射線防護の仕方(日常編)
>放射線防護の仕方(食品編)
>セシウム汚染全国マップ
>Sv/Bq換算ツール
>経口時の年齢換算計算ツール
>Fukushima Voice version 2
>Simply Info
>日本原子力産業協会
原子力発電を考える
>グリーンアクション
>サイエンス・メディア・センター
>バンクーバー食品放射能モニタリング
>東京江戸川放射線
>品川区ママ友からの 放射線情報便
>福島30年プロジェクト
>全国の空間線量率
>村田 光平 オフィシャルサイト
>国会事故調査委員会
>福島第一原発カメラ(LIVE)
>全国放射線量測定マップ

2023年08月24日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題2 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)

問題2
次の建築工事に関する用語のうちから 5つ選び、その用語の説明施工上留意すべき内容を具体的に記述しなさい。

ただし、仮設工事以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。また、使用資機材に不良品はないものとする。

 改質アスファルトシート防水トーチ工法・密着露出仕様
 型枠のセパレーター
 ガラス工事のセッティングブロック          
 高力ボルト摩擦接合
 コンクリートのブリーディング
 ジェットバーナー仕上げ
 鉄骨工事の仮ボルト
 天井インサート
 土工事における釜場
 腹筋
 ビニル床シートの熱溶接工法
 フロアヒンジ
 ベンチマーク
 防護棚(養生朝顔)



改質アスファルトシート防水トーチ工法・密着露出仕様 解答例


[ 用語の説明 ]
改質アスファルト等に添加剤を加え、シート状に成形したものをトーチバーナーで十分に熱し、アスファルトを溶融密着させる露出防水工法のこと。

[ 施工上留意すべきこと ]
トーチバーナーを用いてアスファルトを十分に熱し溶融させ、空気が入らないように完全に密着させる。




型枠のセパレーター 解答例


[ 用語の説明 ]
セパレーターとは、型枠工事で相対するせき板相互の間隔を正しく保持するために使用する部品である。主なものは、コーンを使用しないもの(丸セパC型)と使用するもの(丸セパB型)がある。

[ 施工上留意すべきこと ]
コーン穴の処理方法について、防水下地や薄い仕上材等の場合は丸セパB型を用い、コンクリート面と同一にモルタルを充填する。普通のモルタルでは、垂れ下がりや乾燥収縮のおそれがあるので、硬練りモルタルを用いるなどの配慮が必要である。




ガラス工事のセッティングブロック 解答例


[ 用語の説明 ]
ガラスの自重をサッシ内を支えるために、はめ込み溝内に設置する副資材。

[ 施工上留意すべきこと ]
設置の際、サッシ水抜き孔を塞がない。位置は両端部からガラスの横幅寸法 1/4のところに2箇所設置する。




高力ボルト摩擦接合 解答例


[ 用語の説明 ]
高力ボルトの締め付けることによって生じた材片の接触面の摩擦抵抗によって応力を伝達する接合方法。

[ 施工上留意すべきこと ]
摩擦面は十分に赤錆を生じさせる。ボルトの締付けは、一次締め→マーキング→本締めと2回に分けて必要トルクを生じさせ、マーキング等により締付けの確認をする。
5-B_2.図7.4.7_マーキング.jpg




コンクリートのブリーディング 解答例


[ 用語の説明 ]
コンクリート打設後、混練水が分離したコンクリート上面に上昇する現象。

[ 施工上留意すべきこと ]
ブリーディングは、コンクリートの水セメント比が大きく、スランプが大きい程、著しくなる。ブリーディングが著しい場合は、コンクリートの沈下量が大きく、鉄筋の付着強度が低下する。改善策としては、AE減水剤の使用がある。




ジェットバーナー仕上げ 解答例


[ 用語の説明 ]
主に仕上げに用いる花崗岩に冷却水を散布しながら、バーナーで加熱し、石材を構成する鉱物の熱膨張率の違いを利用して、ざらついた均一の表面とする仕上げ方法。

[ 施工上留意すべきこと ]
壁に石材を使用する場合は、洋服があたって摺れるような場所には不向き。床には滑りにくい石材が適するがジェットバーナー仕上げは適さない。




鉄骨工事の仮ボルト 解答例


[ 用語の説明 ]
鉄骨の建て方時、本締め、溶接の前に仮に締め付けるボルト。

[ 施工上留意すべきこと ]
高力ボルト継手の場合、一般的にはボルト一群に対して 1/3程度、かつ2本以上で締め付ける。




天井インサート 解答例


[ 用語の説明 ]
天井を吊る下地受けの金物のこと。前施工、あと施工方式がある。

[ 施工上留意すべきこと ]
インサート間隔は900mm程度とし、周辺部は端から150mm以内とする。
図14.4.3_天井下地の組み方.jpeg




土工事における釜場 解答例


[ 用語の説明 ]
土工事を行う際に、発生する湧水を集めるために設置する地面のくぼみ。集めた水をポンプで排水する。

[ 施工上留意すべきこと ]
地下水を多く含んだ砂質地盤が根切り底面付近にある場合、ボイリングが発生する場合がある。




腹筋 解答例


[ 用語の説明 ]
鉄筋工事の梁配筋時、梁の変形を防止するため、上下主筋の中間に平行に設置する鉄筋。

[ 施工上留意すべきこと ]
梁にスリーブがある場合は、かぶり厚さは腹筋から確保する。




ビニル床シートの熱溶接工法 解答例


[ 用語の説明 ]
ビニル床シートを張付けた接着剤硬化後、はぎ目及び継目の溝切りを行い、溶接棒を用いてビニル床シートと同時に溶接する。

[ 施工上留意すべきこと ]
張付け接着剤の硬化には、12時間必要。溝はV字形又はU字形とし、床シート厚の2/3程度まで溝切りする。溶接は加圧しながら行い、余盛りができる程度とする。




フロアヒンジ 解答例


[ 用語の説明 ]
フロアヒンジは、ドアの軸下の床に埋め込んで、ドアの重量を受け、開閉スピードを調整できる建具用金物のこと。

[ 施工上留意すべきこと ]
軸の回転の中心を、下げ振りを用いて正確に求める。回転の中心を基準にし、各部品をそれぞれ水平、垂直に設置する。高さ、開閉スピード、開閉時に必要な力は、調節ネジで調整可能。




ベンチマーク


[ 用語の説明 ]
敷地や建物の高さの基準点。

[ 施工上留意すべきこと ]
工事中でも撤去しないで、動かさないものを基準レベルとして用いる。工事に直接的影響が少ない前面道路のマンホールや道路の縁石などが使用される。




防護棚(養生朝顔) 解答例


[ 用語の説明 ]
仮設足場で落下物に対する保護のために、中間部に突出して取り付ける棚。

[ 施工上留意すべきこと ]
防護棚は骨組みの外側から2m以上突出させ、工事を行う部分の下10m以内ごとに設置する。





2023年08月23日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題3 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)

問題3
木造2階建て住宅の建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、工程表は工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は3月末時点のものを示しているが、建具工事のうち外部アルミニウム製建具の出来高及び総工事金額の月別出来高は、記載していない。

[ 工事概要 ]

用   途:住  宅
構造・規模:木造在来軸組工法 2階建て 延べ面積 100 m2
基   礎:ベタ基礎
仕 上 げ:屋根は、住宅屋根用化粧スレート張り
      外壁は、塗装窯業系サイディングボード張り
      内装は、壁天井ともせっこうボード下地クロス仕上げ
          床はフローリング仕上げ


工 程 表
H29_2KJ_No.3_工程表.jpg


H29_2KJ_No.3_出来高表.jpg


1.工程表の仮設工事のA に該当する作業名を記述しなさい。



解答


外部足場設置

[ 解説 ]
@ Aは、工程表より仮設工事。
A 4月に外部足場解体がある。
B 2月から建方が始まる。
以上のことから、Aは外部足場設置
と考えられる。




2.建具工事における外部アルミニウム建具の取付け作業の工程は、未記入となっている。適当な工程となるように、取付け作業の開始日を月次と旬日で定めて、記入しなさい。

ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。



解答


 2月中旬
[ 解説 ]
外部アルミニウム建具の取付けは、
@屋根葺き完成後
A外壁サイディング工事前
となるので、2月中旬の作業開始が妥当である。




3. 出来高表から、総工事金額に対する3月末までの完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。



解答


 66%

[ 解説 ]
3月までの工事実績は、予定金額より△80万円(木工事△30、内装・雑工事△50)。全体工事2000万円において占める割合は、
80/2000 × 100 = 4%
3月末までの予定出来高は、予定出来高曲線により 70%であるので、4%遅れていることになる。
したがって出来高は、
70 – 4 = 66%
となる。
なお、外部アルミニウム建具は、出来高表100%の内訳には入っていない。

3月末までの出来高表は下記のようになる
H29_2KJ_No.3_出来高表.Ans.jpg





2023年08月22日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題4 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)

問題4
次の文章中、下線部の語句が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句を記入しなさい。

1. 山留め壁の支保工として用いる地盤アンカーは、一般的に斜め下向きに打設されるので、水平力のみでなく鉛直力が発生し、山留め壁には軸力が生じ、腹起しには水平方向応力と同時に鉛直方向応力が作用する。



解答


 ◯

[ 解説 ]
地盤アンカー工法の特徴と注意点を示す。

@切梁がないため、縄張り内部が広く使え施工効率が上がる。
A偏土圧の処理が簡単。
Bアンカー設置に使用する機械が小型で、狭い場所でも施工可能。
C背面土が軟弱の場合は、耐力があまり期待できず、アンカーの長さが長くなり注意が必要。
D地中埋設物に注意する。
Eアンカー用PC鋼より線が敷地外に出る場合があるので注意が必要。
F地盤アンカーの引き抜き耐力は、設計アンカー力の1.1倍以上必要。
G山留め壁には鉛直力が作用するので、十分な鉛直支持性能を有する地盤に支持させる。




2. 鉄筋(SD 345)のガス圧接継手において、同径の鉄筋を圧接する場合、圧接部のふくらみの直径は鉄筋径の 1.2 倍以上とし、かつ、その長さを鉄筋径の 1.1 倍以上とする。



解答


 1.4倍

[ 解説 ]
鉄筋圧接部の品質
 @ふくらみや鉄筋径の 1.4倍以上。
 Aふくらみ長さは鉄筋径の1.1倍程度。
 Bずれは鉄筋径の 1/4以下。
 C軸の偏心量は 1/5以下。
 D折れ曲がりは 2°以下。
※ずれとは圧接部とふくらみの中央部の距離をいう




3. 合板型枠の締付け金物を締めすぎると、内端太、外端太が内側に押され、せき板が外側に変形する。締めすぎへの対策として、内端太(縦端太)を締付けボルトにできるだけ近接させて締め付ける。



解答


 内側

[ 解説 ]
合板型枠の締付け金物を過度に締め付けると、型枠全体はせき板を含めて全体的に内側に変形する。結果、躯体寸法が設計寸法よりも小さくなってしまう。このことを防止するために、コンクリート打設前に型枠内法寸法の検尺を行うことが、非常に大切である。また、過度の締付け防止対策として、内端太(縦端太)を締付けボルトに近接させて締め付ける。




4. 鉄骨工事の溶接において、予熱を行う主たる目的は、溶接後の冷却速度を速くして、冷却過程で鋼の中の水素の外部放出を容易にし、熱影響部の硬さも減少させることで、低温割れを防止することである。



解答


 遅く

[ 解説 ]
鉄骨溶接部の強度や剛性は、パス間温度、溶接速度等の条件及び溶接材料と密接な関係がある。入熱量が大きく、かつパス間温度が高いと強度や衝撃値が低下する。材料の温度と溶接時の温度差を少なくして、溶接後部材を急激に冷やさないようにすることは、溶接の品質管理上、重要である。




5. 屋根の金属製折板葺きにおける重ね形折板は、2山ごとにタイトフレームに固定ボルト締めとし、折板の流れ方向の重ね部を緊結するボルトの間隔は、600 mm程度とする。



解答


 各山

[ 解説 ]
重ね形折板の施工は、
@各山ごとにタイトフレームに固定し、折板の重ね部に使用する緊結ボルトの間隔は、600mm程度とする。
A折板の端部の端空き寸法は 50mm以上とする。




6.外壁の有機系接着剤によるタイル後張り工法においては、こて圧をかけて接着剤を平坦に塗り付ける。裏あしのあるタイルを、接着剤にくし目を立てて張る場合は、くし目ごてを使用して壁面に対して 60°の角度を保ってくし目を立て、くし目の方向は、タイルの裏あしに対して平行となるようにする。



解答


 直交

[ 解説 ]
外壁壁タイル接着剤張りの場合、裏足にあるタイルにおいては、接着剤を裏足に直交してくし目を立てる。接着剤を裏足に平行にくし目立てると、裏足の溝に接着剤が入り込むところと、入り込まないところができて下地面に対して凹凸ができてしまうので、施工上の注意が必要である。




7. せっこうボードのせっこう系直張り用接着材による直張り工法において、下地に塗り付ける接着材の間隔は、ボード周辺部では 150〜200mm、ボード中間部は床上 1.2 m 以下では 200〜250mm、1.2 m を超える部分では 250〜300mm とする。接着材の盛上げ高さは、ボードの仕上がり高さの2倍程度とする。



解答


 ◯

[ 解説 ]
この工法による塗付けについては、
@接着材は、水で練り合わせて使用するが練り具合はやや硬めにして、塗付けた時に、垂れない程度とする。
A一般に練る分量は、1時間以内に使い切れる量とする。接着材は、練り混ぜてから2時間程度で硬化する。
B接着材は下地に下こすりして、こて圧をかけた後、直ちに所定の高さに塗付ける。
C1回の接着材の塗付けは、張り付けるボード1枚分とする。




8. 木造住宅における防湿層付きフェルト状断熱材は、防湿層を室外に向けて取り付け、防湿層にきず、破れなどがある場合は、防湿テープで補修する。



解答


 室内

[ 解説 ]
防湿層付きフェルト状断熱材は、防湿層を室内に向けて施工する。柔軟な材料のため、下地の凹凸にも追随し易い。材料を押し付けるように施工すると、隙間の無い施工ができる。防湿層の傷から湿気が入ると、断熱材内部で結露し、性能が著しく落ちるので、破れや傷がある場合は、防湿テープを用いて補修する。





2023年08月21日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題5 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)

問題5

「建設業法」、「建築基準法施行令」及び「労働安全衛生法」に定める次の各法文において、それぞれ誤っている語句の番号 1 つあげ、それに対する正しい語句を記入しなさい。

1. 建設業法(第2条 第2項)
この法律において「建設業」とは、@元請、A下請その他いかなる名義をもってするかを問わず、建設工事のB施工を請け負う営業をいう。



解答


誤ってる番号 B
正しい語句  完成

[ 解説 ]
建設業法
第2条第2項(定義)
この法律において、「建設業」とは、元請下請その他いかなる名義をもつてするかを問わず、建設工事の完成を請け負う営業をいう。




2.建築基準法施行令(第 136 条の3 第1項)
建築工事等において根切り工事、@山留め工事、ウェル工事、ケーソン工事その他基礎工事を行なう場合においては、あらかじめ、地下に埋設されたガス管、ケーブル、A排水管及び下水道管のB損壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。



解答


誤ってる番号 A
正しい語句  水道管

[ 解説 ]
建築基準法施行令
第136条の3(根切り工事、山留め工事等を行う場合の危害の防止)
建築工事等において根切り工事、山留め工事、ウエル工事、ケーソン工事その他基礎工事を行う場合においては、あらかじめ、地下に埋設されたガス管、ケーブル、水道管及び下水道管の損壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。




3. 労働安全衛生法(第 10条 第1項)
事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、総括安全衛生@管理者を選任し、その者に安全A責任者、衛生管理者又は第 25 条の2第2項の規定により技術的事項を管理する者のB指揮をさせるとともに、次の業務を統括管理させなければならない。

(以下、第一号から第五号は省略)


解答


誤ってる番号 A
正しい語句  管理者

[ 解説 ]
労働安全衛生法
第10条第1項目(総括安全衛生管理者)
事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、総括安全衛生管理者を選任し、その者に安全管理者、衛生管理者又は第25条の2第2項の規定により技術的事項を管理する者の指揮をさせるとともに、次の業務を統括管理させなければならない。





2023年08月13日

2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題1 経験記述 R04〜H30年

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題1 経験記述の攻略
令和4年度


問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、品質管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記入したうえで、次の1.及び2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。


[ 工事概要 ]

イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
  新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
         主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
  改修等の場合:建物用途、建物規模、主な改修内容及び施工数量
ニ.工期等
  (工期又は工事に従事した期間を年号又は西暦で年月まで記入)

ホ.あなたの立場
ヘ.あなたの業務内容


1.工事概要であげた工事であなたが担当した工種において、施工の品質低下を防止するために取り組んだ事例を3つ選び、次の@からBについて具体的に記述しなさい。

ただし、@は同一でもよいが、あなたの受検種別に係る内容とし、A及びBはそれぞれ異なる内容とする。また、Bの行ったことは「設計図書どおりに施工した。」等行ったことが具体的に記述されていないものや品質管理以外について記述したものは不可とする。

@工種名又は作業名等

A品質低下につながる不具合とそう考えた理由

BAの不具合を発生させないために行ったこととその際特に留意したこと


解答試案



工事概要
[ 略 ]

下記の品質管理を行った、該当工事の工事概要を記入する。
工事概要と関係のない品質管理ではNG
※木造であるのに、鉄骨の品質管理に係ることなど
予め、品質管理であれば、◯◯新築工事、施工管理であれば、△△耐震改修工事など
工事概要を記述できるように準備しておく。


事例1)
@工種名又は作業名等:
場所打ちコンクリート杭工事

A品質低下につながる不具合とそう考えた理由:
杭が支持層に達していない不具合が発生すると、地震に対する抵抗力を失うと考えたため。

BAの不具合を発生させないために行ったこととその際特に留意したこと:
掘削長不足に留意し、スライム処理後、検尺テープによる掘削長の測定を行った。

事例2)
@工種名又は作業名等:
コンクリート工事

A品質低下につながる不具合とそう考えた理由:
コールドジョイントやじゃんかなどの不具合が発生すると、構造物の耐力や耐久性が低下すると考えたため。

BAの不具合を発生させないために行ったこととその際特に留意したこと:
打込み区画・打込み人員配置・バイブレーターの使用方法等に留意し、連続して打設作業を行った。


事例3)
@工種名又は作業名等:
タイル事

A品質低下につながる不具合とそう考えた理由:
張付けモルタルの施工不良による不具合が発生すると、外壁タイルが剥落し、周囲に危険を及ぼしたり、美観性を損なったりすると考えたため。

BAの不具合を発生させないために行ったこととその際特に留意したこと:
張付けモルタルの塗り付け量に留意し、1回当たりの塗付け面積は 2m2/人 以下とした。




2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験を踏まえて、施工の品質を確保するために確認すべきこととして、次の@からBをそれぞれ2つ具体的に記述しなさい。

ただし、@は同一でもよいが、A及びBはそれぞれ異なる内容とする。また、A及びBは「設計図書どおりであることを確認した。」等確認した内容が具体的に記述されていないものや1.のA及びBと同じ内容を記述したものは不可とする。

@ 工種名又は作業名等

A @の着手時の確認事項とその理由

B @の施工中又は完了時の確認事項とその理由


解答試案



解答例1)
@工種名又は作業名等:
アスファルト防水工事

A@の着手時の確認事項とその理由:
下地コンクリート面に不具合があると、雨漏れの原因となるため、レイタンス、浮き、ひび割れなどがないか十分に確認する。

B@の施工中又は完了時の確認事項とその理由:
ルーフィングシート施工時に所定の重ね幅を確保できていないと漏水の原因となるため、長手方向、幅方向共に100mm以上確保できているか確認する。

解答例2)
@工種名又は作業名等:
内装工事(長尺シート張り)

A@の着手時の確認事項とその理由:
長尺シートに巻きぐせがあると、下地面と張付けた際に効果不良を起こす恐れがあるため、施工に先立ち、長尺シートが所定の割付け寸法に裁断されていること及び巻ぐせが取り除かれていることを確認する。

B@の施工中又は完了時の確認事項とその理由:
床シートに段差があると、歩行の支障や剥離の原因となるため、継ぎ目部は平滑に削り取られているか確認する。




令和3年度


問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、施工の計画を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記述したうえで、次の1.から2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
  新築等の場合:建物用途,構造,階数,延べ面積又は施工数量,
         主な外部仕上げ,主要室の内部仕上げ
  改修等の場合:建物用途,建物規模,主な改修内容及び施工数量

ニ.工期等
 (工期又は工事に従事した期間を年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.あなたの業務内容


1.工事概要であげた工事であなたが担当した工種において、施工の計画時に着目した項目を@の中から異なる3つを選び、AからCについて具体的に記述しなさい。

ただし、Aの工種名は同一の工種名でもよいが、B及びCはそれぞれ異なる内容を記述するものとする。また、コストについてのみ記述したものは不可とする。


@ 着目した項目
 a施工方法又は作業方法
 b資材の搬入又は荷揚げの方法
 c資材の保管又は仮置きの方法
 d施工中又は施工後の養生の方法(ただし、労働者の安全に関する養生は除く)
 e試験又は検査の方法

A 工種名

B 現場の状況と施工の計画時に検討したこと

C 施工の計画時に検討した理由実施したこと


a施工方法又は作業方法 解答試案



@ 着目した項目:a施工方法又は作業方法

A 工種名:建方工事(組立)

B 現場の状況と施工の計画時に検討したこと
計画建物に隣接建物がほぼ接しているため、低騒音、低振動の工法を検討した。

C 施工の計画時に検討した理由実施したこと
天候の影響が少なく、短工期で行えるので、RC在来工法を取りやめ、柱、梁、外壁をPC化して施工した。





b資材の搬入又は荷揚げの方法 解答試案



@ 着目した項目:b資材の搬入又は荷揚げの方法

A 工種名:建方工事(荷取)

B 現場の状況と施工の計画時に検討したこと
敷地いっぱいに計画建物が建築予定であり、資材搬入が厳しい状況下での荷取方法を検討した。

C 施工の計画時に検討した理由実施したこと
搬入したPC部材を荷卸しする場所がないため、PC部材の荷取を運搬車両上で行い、荷卸しせずクレーンで揚重した。





c資材の保管又は仮置きの方法 解答試案



@ 着目した項目:c資材の保管又は仮置きの方法

A 工種名:仮設工事

B 現場の状況と施工の計画時に検討したこと
計画建物に隣接建物がほぼ近接しているため、出来上がった躯体部分を保管場所、仮置き場として活用することを検討した。

C 施工の計画時に検討した理由実施したこと
作業に必要な資材、設備機器、器具などの置き場は必ず必要であるから、現場内を整理整頓し作業用の通路等を除き、保管仮置き場を確保した。





d施工中又は施工後の養生の方法 解答試案



@ 着目した項目:d施工中又は施工後の養生の方法

A 工種名:コンクリート工事

B 現場の状況と施工の計画時に検討したこと
地中梁コンクリートの打設時期が冬期となる工程であるから、地中梁コンクリート打設時の寒中コンクリート対応を検討した。

C 施工の計画時に検討した理由実施したこと
コンクリート打設後の外気温が低くなる可能性があるため、コンクリート打設後のシート養生、ジェットヒーターを稼働させた。





e試験又は検査の方法 解答試案



@ 着目した項目:e試験又は検査の方法 

A 工種名:アスファルト防水工事

B 現場の状況と施工の計画時に検討したこと
初めて取引する施工業者による防水下地コンクリートで、かつ、過去に初めての施工業者による施工不良の事例があったので、防水下地コンクリートの表面が平坦で突起物が完全に撤去されているように検討した。

C 施工の計画時に検討した理由実施したこと
不十分な下地状態では、防水性能が確保できないため、管理者と同時に確保する体制とした。





2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの工事経験を踏まえて、「品質低下の防止」及び「工程遅延の防止」について、それぞれ@及びAを具体的に記述しなさい。
ただし、1.B及びCと同じ内容の記述は不可とする。

@ 施工の計画時に検討することその理由

A 防止対策とそれに対する留意事項



品質低下の防止 解答試案



@ 施工の計画時に検討することとその理由:
プレキャストコンクリート工事において、PC製作時、運搬時に生じる欠損、ひび割れた製品の搬入取付けを防止する。PC部材の欠損部、ひび割れ部分からの漏水、錆発生など性能が低下するため。


A 防止対策とそれに対する留意事項:
PCa製品出荷時、現場搬入時の製品検査を充実させ、不具合を修正する。





工程遅延の防止 解答試案



@ 施工の計画時に検討することその理由
現場管理(工程調整)において、各工種担当者との工程調整の方法、参加者などを検討。工程の遅延は、各工種の調整不足による誤った施工順序等により発生するため。

A 防止対策とそれに対する留意事項
詳細な工程表による打合わせを行い、各工種間の協力関係を構築する。




令和2年度


問題1

あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、工程の管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記述したうえで、次の1.から2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。


[ 工事概要 ]

イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
 新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
        主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
 改修等の場合:建物用途、建物規模、主な改修内容及び施工数量
ニ.工  期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
へ.業務内容



1.工事概要であげた工事であなたが担当した工種において、事例を3つ答えなさい。

その事例ごとに項目Aのa.からc.の中から項目を選び、それらを手配や配置、施工をする際、あなたが工事を遅延させないためにどのようなことに努めたのか、項目Bの@からBについて具体的に記述しなさい。

なお、選んだ項目Aは〇で囲み、3つの事例は同じ項目を選んでもよいものとする。

また、項目Bの@工種名は同じでもよいが、A着目したこととその理由とB行った対策は異なる内容の記述とし、品質管理のみ、安全管理のみ、コストのみについて記述したものは不可とする。



項目A  a.材料(本工事材料、仮設材料) 
     b.工事用機械・器具・設備
     c.作業員(交通誘導警備員は除く)


項目B @工種名
    A工事を遅延させるかも知れないと着目したこととその理由
    BAの遅延を防ぐために実際に行った対策


a.材料(本工事材料、仮設材料) 解答試案



@ 工種名:鉄筋工事

A 工事を遅延させるかも知れないと着目したこととその理由:
ガス圧接式継手は天候の影響を受けやすいという理由から、鉄筋工事において遅延が発生するかも知れないと着目した。

B Aの遅延を防ぐために実際に行った対策:
雨天時でも施工が可能な機械式継手を導入し、配筋の工程短縮を図った。





b.工事用機械・器具・設備 解答試案



@ 工種名:仮設工事(足場)

A 工事を遅延させるかも知れないと着目したこととその理由:
現場で足場材料を組み上げるのに時間を要するという理由から、足場の工程において遅延が発生するかも知れない考えたから。

B Aの遅延を防ぐために実際に行った対策:
ストックヤードで組み立てた足場材をトラックで運搬し、重機でつりあげて取り付け、現場での足場材料を組み上げる時間の短縮をした。





c.作業員(交通誘導警備員は除く)解答試案



@ 工種名:内装工事

A 工事を遅延させるかも知れないと着目したこととその理由:
内装工事の作業員が不足しており、資材の納入待ちによる待機時間の発生により、内装工事おいて遅延が発生するかも知れないと着目した。

B Aの遅延を防ぐために実際に行った対策:
資材の在庫と発生の管理状況を常時点検させて資材の不足を防止し、納入待ちによる待機時間をなくして、効率的な作業時間を確保した。





2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験に照らし、工程を短縮するために有効な方法や手段2つ具体的に記述しなさい。また、それらがもたらす工程の短縮以外の工事への良い影響を、それぞれ具体的に記述しなさい。

ただし、有効な方法や手段が同一のもの及び1.のB行った対策と同一のものは不可とする。


解答試案



@ 有効な方法や手段:
柱、梁材の鉄筋加工を現場加工から、工場加工に変更し、現場加工時間を短縮する。

良い影響:加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。


A 有効な方法や手段:
関連業務を含めた加工検討会議を開催し、加工上の課題を事前に洗い出し、手戻りを無くし、結果、工期を短縮する。

良い影響:業者間のコミュニケーションが活発になり、安全管理にも良い結果となる。




令和元年度


問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、施工の計画を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記入したうえで、次の1.から2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

[ 工事概要 ]
イ.工 事 名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
  新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
         主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
  改修等の場合:建物用途、建物規模、主な改修内容及び施工数量
ニ.工   期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.業務内容


1.工事概要であげた工事であなたが担当した工種において、次の項目a.からe.のうちから異なる項目3つ選び、施工の計画に当たり、@事前に検討したこととその検討をもとに実際に行ったこと、A何故検討する必要があったのかその理由を、工種名をあげて具体的に記述しなさい。

ただし、@事前に検討したことと実際に行ったことは、選んだ各項目ごとにそれぞれ異なる内容とし、コストについてのみの記述は不可とする。

なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。

項 目
 a.施工方法又は作業方法
 b.資材の搬入又は荷揚げの方法
 c.資材の保管又は仮置きの方法
 d.施工中又は施工後の養生の方法
 (ただし、労働者の安全に関する養生は除く)
 e.試験又は検査の方法と時期


a.施工方法又は作業方法 解答試案



工種名:鉄筋工事

事前に検討したこと:悪天候が予想されること

実際に行ったこと:ガス圧接継手を機械式継手に変更した。

検討したその理由:機械式継手は、雨、風など悪天候による影響を受けにくく、予定されている工期を順守できるため。





b.資材の搬入又は荷揚げの方法 解答試案



工種名:型枠工事

事前に検討したこと:敷地が狭小であること

実際に行ったこと:柱、梁の型枠は、工場で組み立てて現場に搬入した。

検討したその理由:敷地の有効利用と現場での省力化による工期短縮のため





c.資材の保管又は仮置きの方法 解答試案



工種名:仮設工事

事前に検討したこと:出来上がった躯体部分を保管場所、仮置き場として活用すること

実際に行ったこと:現場内を整理整頓し作業用の通路等を除き、保管仮置き場を確保した

検討したその理由:作業に必要な資材、設備機器、器具などの置き場の確保は重要であるから





d.施工中又は施工後の養生の方法 解答試案



工種名:コンクリート工事

事前に検討したこと:夏場の施工であること

実際に行ったこと:コンクリート打設後、自動散水装置を設置して7日間は、コンクリート表面を湿潤に保った

検討したその理由:コンクリート表面の乾燥ひび割れを防ぐため





e.試験又は検査の方法と時期 解答試案



工種名:アスファルト防水工事

事前に検討したこと:防水下地コンクリートの表面が平坦で突起物が完全に撤去されていること

実際に行ったこと:管理者と同時に確認する体制とした

検討したその理由:不十分な下地状態では、防水性能が確保できないため





2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験に照らし、建設現場で発生する産業廃棄物を減らすため、@有効な方法や手段と、Aその方法や手段を実際に行う場合に留意すべきことを、2つの事例について具体的に記述しなさい。

ただし、方法や手段が同一の記述及び1.の実際に行ったことと同一の記述は不可とする。


解答試案


事例1)
@有効な方法や手段
鋼製建具などの段ボール梱包をなくし、段ボール廃棄物の発生を抑制する。

Aその方法や手段を実際に行う場合に留意すべきこと
搬入時の損傷を防ぐために、再使用可能な養生材で防護しながら搬入する。また、保管時の損傷、汚れを防止するために、シートなどで防護して仮置きする。

事例2)
@有効な方法や手段
現場で発生した廃棄物を再利用する。(下記参照)
・コンクリート塊
砕石機で砕石にして、路盤材として再利用する。

・グラスウール
リサイクル工場に運搬の後、溶解スラグを製造、路盤等に再利用する。

・石膏ボード
石膏ボード製造業者に運搬し、紙などの異物を剥離、石膏の原料にする。

・塩ビ管・継手
リサイクル工場に搬出後、汚れ洗浄、再生塩ビ管の原料にする。

・木材
再資源化施設でチップ化、ボードの原料にする。

・発泡スチロール
再資源化施設で焼却し、サーマルリサイクルする。

Aその方法や手段を実際に行う場合に留意すべきこと
・混合廃棄物にしないように可能な限り分別収集するよう、関係者に周知する。

・分別して一次保管できるスペースを現場内に確保する。

・収集運搬業者が不法投棄しないように、法に則り管理する。




平成30年度


問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、品質管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記入した上で、次の1.から2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。

〔工事概要〕

 イ.工事名
 ロ.工事場所
 ハ.工事の内容
 新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
        主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
 改修等の場合:建物用途、建物規模、主な改修内容及び施工数量

 ニ.工期(年号又は西暦で年月まで記入)
 ホ.あなたの立場
 へ.業務内容


1.工事概要であげた工事であなたが担当した工種において、品質を確保するためにあなたが防ごうとした不具合とその不具合を発生させる要因、その不具合の発生を防ぐためにあなたが実際に行ったことを、工種名をあげて3つ具体的に記述しなさい。

ただし、3つの実際に行ったことはそれぞれ異なる内容とし、「設計図書どおりに施工した。」など行ったことが具体的に記述されていないもの、品質管理以外の工程管理、安全管理などについて記述したものも不可とする。

なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。


解答試案


( 1 )
工種名:場所打ちコンクリート杭工事

防ごうとした不具合:
杭が支持層に達していない

不具合を発生させる要因:
施工不良による掘削長不足

実際に行ったこと:
@支持層と杭掘削長の確認
Aアースドリルの先端トルク値及び掘削長の確認
Bドリル先端付着土とボーリング標本の照合
C スライム処理後、検尺テープによる掘削長の計測

( 2 )
工種名:鉄筋工事

防ごうとした不具合:
鉄筋継手部の不良

不具合を発生させる要因:
ガス圧接作業の施工不良

実際に行ったこと:
@ 圧接技術者に有資格者を充てる。
A 技量試験の実施。

( 3 )
工種名:コンクリート工事

防ごうとした不具合:
コールドジョイント・ジャンカ

不具合を発生させる要因:
コンクリート打設作業の施工不良

実際に行ったこと:
@連続した打設作業の実施
Aバイブレータの使用
B適正な作業員の配置

( 4 )
工種名:アスファルト防水工事

防ごうとした不具合:
ルーフィング継ぎ目からの漏水

不具合を発生させる要因:
ルーフィング継ぎ目の施工不良

実際に行ったこと:
@ルーフィングシートの継目部の重ね幅の確保
Aルーフドレン回りなどの増張り
B水張り試験の実施

( 5 )
工種名:タイル工事

防ごうとした不具合:
外壁タイルの剥落

不具合を発生させる要因:
密着張り張付けモルタルの施工不良

実際に行ったこと:
@張り付けモルタルは、1回当たりの塗り付け面積を 2m2以下とした。
Aヴィブラートをかけ、モルタルがタイル厚さの1/2以上はみ出るまでとした。


( 6 )
工種名:内装工事(長尺シート張り)

防ごうとした不具合:
床シート継ぎ目部の凹凸

不具合を発生させる要因:
床シート継ぎ目部の溶接作業の施工不良

実際に行ったこと:
@規定の温度で余盛りを確保するように溶接した。
A冷却後、余盛を削り、平滑にした。





2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験に照らし、品質管理の担当者として、品質の良い建物を造るための品質管理の方法や手段と、その方法や手段が有効だと考える理由を、2つ具体的に記述しなさい。

ただし、品質管理の方法や手段が同一のもの及び1.の実際に行ったことと同一のものは不可とする。


解答試案



(例1)
品質管理の方法:
設計図書の内容を十分に理解した上で、施工計画書、各種施工要領書の作成を行い、それに基づいた確実な施工を実施する。

理由:
施工計画書、施工要領書により、品質管理目標や施工手順が明確化され、作業員に説明する際にも理解が得やすくなり、施工品質の確保、向上につながるため。

(例2)
品質管理の方法:
施工者の定めた品質管理基準により施工し、施工後に品質を目視、試験等で確認する。

理由:
品質管理基準を基に工程ごとに具体的な目標を明示し、施工することで良質な品質を確保できるため。

(例3)
品質管理の方法:
作業員用に工程ごとの品質基準を作成し、毎日の打ち合わせ時に確認することを徹底する。

理由:
当日の作業での品質基準を目標に、作業を進め、品質を確保することができるため。

(例4)
品質管理の方法:
重要工程についてはQC工程表を作成し、実施する。

理由:
管理項目、管理値、注意事項、検査方法等を明示することにより、明確な作業を実施することができ、良好な品質を確保できるため。





2023年08月12日

2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題2 用語

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題2 の攻略

問題2は、19肢の選択肢の中(平成30以前は、14肢)から、5つの用語を選んで、その用語の説明と施工上留意すべきことを具体的に記述する問題である。

過去の問題に取り上げられている、選択肢を中心し、自分の得意とする分野に絞って、用語の説明と施工上の留意点を記述できるようにまとめておく。

ただし書きにより、条件によっては不可とする用語があるので注意する。

参考図書は、建築工事監理指針などである。

令和4年度


次の建築工事に関する用語の一覧表の中から5つ用語を選び、解答用紙の用語の記号欄の記号にマークしたうえで、選んだ用語欄に用語を記入し、その用語の説明施工上留意すべきことを具体的に記述しなさい。

ただし、a及びj以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。

また、使用資機材に不良品はないものとする。

用語の一覧表

用語の記号  用  語
  a     足場の壁つなぎ
  b     帯筋
  c     親杭横矢板壁
  d     型枠のセパレーター
  e     壁のモザイクタイル張り
  f     先送りモルタル
  g    セッティングブロック
  h    タイトフレーム
  i     天井インサート
  j     ベンチマーク
  k    防水工事の脱気装置
  l     マスキングテープ
  m    木構造のアンカーボルト
  n    溶接のアンダーカット


a 足場の壁つなぎ 解答例

 
[ 用語の説明 ]
足場を建物に連結固定し、足場の変形、倒壊を防止する部材。足場の座屈を防止し、風荷重の水平力を負担するもので、労働安全衛生規則で設置が義務付けられている。


[ 施工上留意すべきこと ]
単管足場においては、垂直方向 5m以下、水平方向 5.5m以下。枠組足場では、垂直方向 9m以下、水平方向 8m以下と規定されている。取付け金物は、基準に合格した部材を使用する。




b 帯筋 解答例

 
[ 用語の説明 ]
鉄筋コンクリート柱の主筋の周囲の所定の位置に配置する。柱のせん断補強筋で柱の圧縮強度やじん性を高めるもの。

[ 施工上留意すべきこと ]
鉄筋の種類、ピッチ、適正なかぶり厚をとり、末端は135°フックとし、その位置は同じ交互にする。




c 親杭横矢板壁 解答例

 
[ 用語の説明 ]
鉛直に設置した親杭に、掘削の進行に伴って横矢板をかませた山留め壁。

[ 施工上留意すべきこと ]
杭の根入れ部分は崩壊しないように、根固め液を注入する。




d 型枠のセパレーター 解答例

 
[ 用語の説明 ]
型枠工事で、相対するせき板相互の間隔を正しく保持するために使用する部材。主なものには、コーンを使用しないもの(丸セパC型)と使用するもの(丸セパB型)がある。

[ 施工上留意すべきこと ]
コーン穴の処理方法について、防水下地や薄い下地の場合は丸セパB型を用い、コンクリート面と同一にモルタルを充填する。普通のモルタルでは、垂れ下がりや乾燥収縮のおそれがあるので、硬練りモルタルを用いるなどの配慮が必要である。




e 壁のモザイクタイル張り 解答例

 
[ 用語の説明 ]
下地面に張付けモルタルを塗り付け、25mm角未満のモザイクタイルユニットをたたき締めて張り付ける工法。

[ 施工上留意すべきこと ]
張付けモルタルは2度塗りとし、塗り厚を3〜5mmとなるように留意する。




f 先送りモルタル 解答例

 
[ 用語の説明 ]
コンクリートの打設に際して、コンクリートの圧送開始前に、コンクリートの流動性を確保するため、輸送管内壁に潤滑膜を形成させ、また、吸入・吐出弁内部をシールするために、圧送管内に流し込むモルタルのこと。

[ 施工上留意すべきこと ]
圧送の初期に輸送管より排出されるモルタルは極めて低強度のものとなるので、先送りモルタルは、圧送後には廃棄処分とする。また、先送りモルタルは、富調合のものとする必要がある。




g セッティングブロック 解答例

 
[ 用語の説明 ]
エチレンプロピレンゴム等を原料とし、ガラスをサッシ内で支え、サッシの溝底とガラスとの接触を避けるとともに、適当なエッジクリアランスをガラスの掛り代を確保することを目的に使用される。

[ 施工上留意すべきこと ]
セッティングブロックの位置は、両端部からガラスの横幅寸法の1/4のところに2箇所設置し、サッシ水抜き孔を塞がないようにする。




h タイトフレーム 解答例

 
[ 用語の説明 ]
金属製折板葺き屋根の重要な構成部材のひとつで、梁と金属製折板との固定に使用する山形の接合部材。

[ 施工上留意すべきこと ]
タイトフレームと下地の溶接接合は、隅肉溶接とし、隅肉溶接のサイズは、タイトフレームの板厚と同じになるように留意する。




i 天井インサート 解答例

 
[ 用語の説明 ]
天井を吊る下地受けの金物のことで、コンクリートの打ち込みの際にあらかじめ埋め込む金物。

[ 施工上留意すべきこと ]
天井インサート間隔は 900mm程度とし、周辺部は端から 150mm以内に吊りボルトが配置できるように取り付ける。




j ベンチマーク 解答例

 
[ 用語の説明 ]
敷地や建築物の高さ及び位置の基準を示すもの。

[ 施工上留意すべきこと ]
ベンチマークは2箇所以上設けて、相互にチェックできるようにする。また、ベンチマークは正確に設置し、工事中に移動しないようその周囲を囲うなど、養生を行う。




k 防水工事の脱気装置 解答例

 
[ 用語の説明 ]
屋根露出防水絶縁工法で、下地面より発生する水蒸気を気中に放出する装置。

[ 施工上留意すべきこと ]
取付け間隔は、平場で 25〜100m2に1個程度、立上り部で長さ 10m間隔に1個程度を目安に、装置の排出能力に応じた分担面積とする。




l マスキングテープ 解答例

 
[ 用語の説明 ]
シーリング工事等で、目地縁の線を通りよく仕上げるための保護テープ。


[ 施工上留意すべきこと ]
粘着力は弱いが、長時間貼り付けたままだと、テープを剥がすときに、下地の塗装等を剥がしてしまうことがあるので、マスキングテープは、作業が終了したら、直ちに剥がず。




m 木構造のアンカーボルト 解答例

 
[ 用語の説明 ]
木造在来軸組構法において、基礎に土台を締め付ける等のために、基礎に埋め込むボルトをいう。

[ 施工上留意すべきこと ]
木造在来軸組構法のアンカーボルトは、柱・間柱・土台継手の位置を避け、2.7m以内の間隔で基礎に埋め込む。




n 溶接のアンダーカット 解答例

 
[ 用語の説明 ]
溶接欠陥のひとつ。溶接のビードや止端等に沿って母材に溝ができた状態のこと。

[ 施工上留意すべきこと ]
電流をあまり大きくせず、正しい溶接棒の角度・位置、正確な溶接速度、正しい溶接姿勢等が必要である。




令和3年度


次の建築工事に関する用語の一覧表の中から5つ用語を選び、解答用紙の用語の記号欄の記号にマークしたうえで、選んだ用語欄に用語を記入し、その用語の説明施工上留意すべきことを具体的に記述しなさい。

ただし、g及びn以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。また、使用資機材に不良品はないものとする。


用語の一覧表
用語の記号  用 語
  a クレセント
  b コンクリート壁の誘発目地
  c ジェットバーナー仕上げ
  d セルフレベリング工法
  e 鉄骨の耐火被覆
  f 土工事における釜場
  g 乗入れ構台
  h 腹筋
  i ビニル床シート熱溶接工法
  j フラットデッキ
  k 壁面のガラスブロック積み
   l  ボンドブレーカー
  m 木工事の大引
  n ローリングタワー


a クレセント 解答例


用語の説明:
建具用金具で、上げ下げ窓、引き違いサッシの召し合わせ部などに取り付ける錠金具のこと。

施工上留意すべきこと:
建具には、錠機能の他にも、機密性、遮音性などの性能も求められるので、正確な錠と受け金具の取合い寸法、堅固な部品の取り付けが必要である。




b コンクリート壁の誘発目地 解答例


用語の説明:
コンクリート壁面にあらかじめひび割れ発生場所を決めて、その位置にひび割れを誘発させるための目地。

施工上留意すべきこと:
断面欠損率は20%以上必要であるので、厚さ200mmの壁には目地深さ20mmの目地棒を壁の両側に入れれば良いが、壁の厚さ200mmを超える場合は、所定のサイズの断面欠損材を目地部に設置する必要がある。




c ジェットバーナー仕上げ 解答例


用語の説明:
石表面をバーナーで加熱し、それを水で急冷することにより、石材を構成する鉱物の熱膨張率の違いを利用して、表面の一部をはく離させて均一な仕上げにしたもの。(建築工事監理指針)

施工上留意すべきこと:
ジェットバーナー仕上等の粗面仕上げでは出来上りの厚さで2mm以上厚くなるように設定しておく。




d セルフレベリング工法 解答例


用語の説明:
液状の塗り材の流動性を利用して、水平・平滑な床仕上げ面を形成させる工法をいう。

施工上留意すべきこと:
硬化中のセルフレベリング材が風を受けるとしわやひび割れの原因になるので、硬化するまでは窓や開口部を塞いだままとし、通風を受けないようにする。




e 鉄骨の耐火被覆 解答例


用語の説明:
鉄骨造の主要構造部の骨組みを火災の熱から守るために耐火性・断熱性の高い材料で被覆することをいい、工法としては、耐火材吹付け、耐火板張り、耐火材巻付け、耐火塗料などがある。

施工上留意すべきこと:
鉄骨表面に浮き錆が発生している場合は、耐火被覆材の付着性を阻害する恐れがあるので、耐火被覆施工に先立ちワイヤブラシ等の適切な手工具を使用して、除去しておかなければならない。




f 土工事における釜場 解答例


用語の説明:
土工事を行う際に、発生する湧水を集めるために設置する地面のくぼみ。集めた水をポンプで排水する。

施工上留意すべきこと:
地下水を多く含んだ砂質地盤が根切り底面付近にある場合、ボイリングを生じる場合があるので、観察しながら排水する。




g 乗入れ構台 解答例


用語の説明:


作業構台には、地下工事等の材料の集積、建設機械の設置等のための乗入れ構台と、建築資材等の一部を仮置きして、建築物の内部に取り込むなどのための荷受け構台(荷上げ構台)がある。(建築工事監理指針)

施工上留意すべきこと:
作業構台上は、常に整理整頓を行うとともに、作業構台自体の状態の保守管理を行い、点検結果を記録及び保管することが必要である。(建築工事監理指針)




h 腹筋 解答例


用語の説明:
鉄筋工事の梁の配筋で、梁の変形を防止するため、上下主筋の間に平行に設置する鉄筋。

施工上留意すべきこと:
コンクリートのかぶり厚さは、腹筋に設置する幅止め筋の外側から確保する。あばら筋の外側に設置する場合は、特に注意する。




i ビニル床シート熱溶接工法 解答例


用語の説明:
ビニル床シートを張り付けた接着剤硬化後、はぎ目及び継目の溝切りを行い、溶接棒を用いてビニル床シートを同時に溶接する工法。

施工上留意すべきこと:
張り付け接着剤の硬化には、12時間必要。溝はV字形又はU字形とし、床シート厚の2/3程度まで溝切りする。溶接は加圧しながら行い、余盛りができる程度とする。




j フラットデッキ 解答例


用語の説明:コンクリート床型枠用の上面が平らな鋼製デッキのことで、下部表面にリブを付けて所定の強度を確保したもの。
平成18年版 床型枠用鋼製デッキプレート設計施工指針・同解説によると、機械的性質として引張強さ 295N/mm2としている。

施工上留意すべきこと:
・施工荷重によるたわみを考慮して、フラットデッキには10mm程度のキャンバー(むくり)が付いている。そのため、梁との隙間からのろ漏れ等が生じないように施工する。

・RC造、SRC造の場合のフラットデッキと型枠の接合は、型枠の横桟木で受けるため、横桟木で受けた荷重が
縦桟木で支持できる型枠設計とする必要がある。




k 壁面のガラスブロック積み 解答例


用語の説明:ガラスブロックとは中が空洞になった箱型のガラスをいい、壁面のガラスブロック積みとは、壁部分に、壁用金属枠を用いて現場にて1個ずつ積む工法をいう。

施工上留意すべきこと:
目地幅の標準寸法は、10mmである。8mm以下にすると、内蔵される力骨(φ5.5mm)との接触や、モルタルの充填性が悪くなり望ましくない。逆に、15mmを超える幅では、目地モルタルの仕上げが悪くなり、また、目地モルタルのひび割れも発生しやすくなるので、標準寸法に設定する。




l ボンドブレーカー 解答例


用語の説明:
目地が深くない場合に三面接着を回避する目的で目地底に張り付けるテープ状の材料。
ワーキングジョイントのシーリングに用いる。

施工上留意すべきこと:
ボンドブレーカーは、シーリング材と接着しないものを選び、浮き等が生じないように目地底に確実に張り付ける。目地底が深い場合は、バックアップ材を使用する。




m 木工事の大引 解答例


用語の説明:
大引は木造の1階の床組みで、根太を受ける部材、大引の下には基礎は無く、床束で支える。

施工上留意すべきこと:
通常 910mm程度の間隔で根太に直角に渡し、端部は土台や大引受けに連結する。




n ローリングタワー 解答例


用語の説明:
高所作業に用いる移動式足場の通称。枠組足場の脚部にキャスターを付けて移動できるようにした足場。

施工上留意すべきこと:
手すりの設置状態・固定の確認、キャスターの動き・ロックの状態の確認、大きな変形(へこみ、曲がり)がないことの確認等が必要である。




令和2年度


次の建築工事に関する用語の一覧表の中から5つ用語を選び、解答用紙の用語の記号欄の記号にマークしたうえで、選んだ用語欄に用語(b及びgについては( )内の略語)を記入し、その用語の説明施工上留意すべきことを具体的に記述しなさい。

ただし、d及びl以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。また、使用資機材に不良品はないものとする。

用語の一覧表

用語の記号 用 語

  a  帯筋
  b  改質アスファルトシート防水
     トーチ工法・密着露出仕様
     (防水トーチ工法)
  c  機械ごて
  d  クローラークレーン
  e  コンクリートのブリーディング
  f  スタッド溶接
  g  せっこうボード張りにおける
     コーナービード(コーナービード)
  h  タイル張りのヴィブラート工法
  i  天井インサート
   j   床付け
  k  布基礎
  l  パイプサポート
  m  ベンチマーク
  n  木工事の仕口


【 解答例 】

a 帯 筋


用語の説明:
鉄筋コンクリート柱の主筋周囲の所定の位置に配置する柱のせん断補強筋で柱の圧縮強度やじん性を高めるもの

施工上留意すべきこと:
適正なかぶり厚さをとり、所定の間隔で配置する。なお、末端は135°フックを設ける。




b 改質アスファルトシート防水トーチ工法・密着露出仕様(防水トーチ工法)


用語の説明:
改質アスファルト等の添加剤を加え、シート状に成形したものをトーチバーナーで十分に熱し、アスファルトを溶融密着させる露出防水工法のこと。

施工上留意すべきこと:
トーチバーナーを用いてアスファルトを十分に熱して溶融させ、空気が入らないように完全に密着させる。




c 機械ごて


用語の説明:
エンジンや電動機などの機械でこてを回転させながら、床面に打設されたコンクリート等を平滑にならすためにもちいられる動力機械をいう。

施工上留意すべきこと:
床面が固まり過ぎると円滑に作業ができないので、施工に適した床面の状態を確保し、仕上げの状態に応じてブレードの角度を調整する。




d クローラークレーン


用語の説明:
履帯(クローラー)により走行する移動式クレーンをいう。ホイールクレーンに比べて設置面積が広く、接地圧が小さいため、軟弱地盤上での作業に適しいる。

施工上留意すべきこと:
公道を自走できないので、トラックなどによる運搬計画、道路から作業場所への搬入計画を立案する。使用に際しては、ジブの傾斜角の範囲、定格荷重を超えて使用しない。




e コンクリートのブリーディング


用語の説明:
コンクリート打設後、混練水が分離してコンクリート上面に上昇する現象。

施工上留意すべきこと:
ブリーディングは、コンクリートの水セメント比が大きく、スランプが大きい程、著しくなる。ブリーディングが著しい場合は、コンクリートの沈下量が大きく、鉄筋の付着強度が低下する。改善策として、AE減水剤の使用がある。




f スタッド溶接


用語の説明:
スタッドどは、鉄骨と鉄筋コンクリートで鋼製される合成梁において、鉄骨に対するコンクリートの付着性をよくするために設けられる部材をいう。スタッド溶接とはスタッドを鉄骨に溶接することをいう。

施工上留意すべきこと:
スタッド溶接は下向き姿勢で所定の資格者が行う。溶接後の試験は、外観試験及び打撃曲げ試験により行う。外観試験はアンダーカットの有無、仕上あり高さ、スタッドの傾きについて試験を行う。打撃曲げ試験は、打撃により所定の角度まで曲げたのち欠陥が生じていないか確認を行う。




g せっこうボード張りにおけるコーナービード(コーナービード)


用語の説明:
コーナービードとは、柱や壁の出隅を保護するために取り付ける部材である。

施工上留意すべきこと:
コーナービードは、釘、ドリリングタッピンねじ、接着材などを用いて取り付ける。




h タイル張りのヴィブラート工法


用語の説明:
ヴィブラート(タイル張り用振動機)を用いてタイルに特殊衝撃を加え、タイルをモルタル中に埋め込むようにして張る工法をいう。

施工上留意すべきこと:
張付けモルタルの1回の塗り付け面積は2m2以下、かつ、20分以内に張り終える面積とし、適正な衝撃時間を与えて張り進める。




i 天井インサート


用語の説明:
天井を吊る下地受けの金物のこと。前施工方式、あと施工方式とがある。

施工上留意すべきこと:
インサート間隔は900mm程度とし、周辺部は端から150mm以内とする。




j 床付け


用語の説明:
砂利地業や捨てコンクリートが打設できるよう、根切底を所定の深さに掘り揃え、平たんにする作業のこと。

施工上留意すべきこと:
床付け面が砂質地盤の場合は転圧でよいが、粘土質地盤の場合は床付け面を乱さないよう十分に注意する。乱した場合は適切な地盤改良材を混入し転圧する。




k 布基礎


用語の説明:
荷重を直接地盤に伝達する直接基礎の一つで、建物の底面に直線状に基礎スラブを構築した形状の基礎をいう。

施工上留意すべきこと:
特に、土に接する部分の所定のかぶり厚さを確保する。また、かぶり厚さには捨てコンクリートの厚さを含めない。




l パイプサポート


用語の説明:
型枠支保工において、梁や床の底部のせき板を下から支持するための鋼管製の支柱をいう。

施工上留意すべきこと:
パイプサポートは、規格に適合したものを使用する。パイプサポートを継ぐ場合は専用の金具を用いる。パイプサポートを3以上継いで用いない。規定の存置日数以上経過するまでパイプサポートを取り外してはいけない。




m ベンチマーク


用語の説明:
敷地や建築物の高さ及び位置の基準を示すもの。

施工上留意すべきこと:
ベンチマークは2箇所以上設けて、相互にチェックできるようにする。また、ベンチマークは正確に設置し、工事中に移動しないようその周囲を囲うなど、養生を行う。




n 木工事の仕口


用語の説明:
2つの木材を接合するために刻んだ、ほぞや継手の総称。

施工上留意すべきこと:
種類には渡りあご、蟻かけ、当り欠け、大入れなどがあるが、いずれも構造上十分に性能を発揮するよう正確な加工と、丁寧な施工が求めらている。




令和元年度


次の建築工事に関する用語a.からn.のうちから5つ選び、その用語の説明施工上留意すべきことを具体的に記述しなさい。

ただし、a.及びn.以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。また、使用資機材に不良品はないものとする。

用 語
 a.足場の手すり先行工法
 b.型枠のセパレータ
 c.軽量鉄骨壁下地のスペーサー
 d.鋼矢板
 e.コンクリートのスランプ
 f.セルフレベリング材工法
 g.鉄筋工事のスペーサー
 h.内壁タイルの接着剤張り工法
 i.被覆アーク溶接
 j.防水工事の脱気装置
 k.木工事の大引き
 l.木造住宅の気密シート
 m.ルーフドレン
 n.陸墨


a.足場の手すり先行工法 解答例


用語の説明
建設工事において、足場の組立て等の作業を行うにあたり、労働者が足場の作業床に乗る前に、当該作業床の端となる箇所に適切な手すりを先行して設置し、かつ最上階の作業床を取り外すときは、当該作業床の端の手すりを残置して行う工法。

施工上留意すべきこと
労働安全衛生法を遵守する。
@脚部
足場の組立てにあたっては、脚部沈下を防止するため、地盤を十分に突き固め敷板等を並べる。枠組足場においては、建枠の高さをそろえる。

A布
足場のはり間方向の建地又は脚柱の間隔と床材の幅の寸法は原則そろえる。隙間をつくらないように設置し、床付き布枠のつかみ金具は、外れ止めを確実にロックする。

B筋かい
枠組み足場の筋かいは、交差筋かいを原則として、外側及び躯体側の両構面に取り付ける。交差筋かいピンは確実にロックする。

C壁つなぎ
枠組み足場:間隔を水平方向8m以下、垂直方向9m以下
単管足場:間隔を水平方向を5.5以下、垂直方向5m以下とする。




b.型枠のセパレータ 解答例


用語の説明
セパレータとは、型枠工事で相対するせき板相互の間隔を正しく保持するために使用する部品である。主なものは、コーンを使用しないもの(丸セパC型)と使用するもの(丸セパB型)がある。

施工上留意すべきこと
コーン穴の処理方法について、防水下地や薄い下地等の場合は丸セパB型を用い、コンクリート面と同一にモルタルを充填する。普通のモルタルでは、垂れ下がりや乾燥収縮のおそれがあるので、硬練りモルタルを用いるなどの配慮が必要である。




c.軽量鉄骨壁下地のスペーサー 解答例


用語の説明
軽量鉄骨壁下地のスタッドに一定間隔に取り付け、その形状を保持するもの。

施工上留意すべきこと
各スタッドの端部を必ず押さえるとともに、600mm以内毎に留め付ける。




d.鋼矢板 解答例


用語の説明
鋼製の矢板でシートバイルともいう。土留工事等に使用され、土砂の崩壊や浸水を防止する。

施工上留意すべきこと
正確な位置と土圧、水圧を考慮した根入れ深さが必要である。




e.コンクリートのスランプ 解答例


用語の説明
フレッシュコンクリートの流動性を示す数値で、スランプ試験により求める。

施工上留意すべきこと
試料を3回に分けてコーンに詰め、上面をならした後、詰め始めから3分以内にコーンを2〜3秒かけて鉛直に引き上げ、試料中央の下がりを0.5cm単位で測定する。




f.セルフレベリング材工法 解答例


用語の説明
液状の塗り材の流動性を利用して、水平・平滑な床仕上げ面を形成させる工法をいう。

施工上留意すべきこと
硬化中のセルフレベリング材が風を受けるとしわやひび割れの原因になるので、硬化するまでは、窓や開口部を塞いだままとし、通風を受けないようにする。




g.鉄筋工事のスペーサー 解答例


用語の説明
鉄筋部材などを一定の間隔に保持するかいもの。鉄筋コンクリート工事では、せき板面と鉄筋あるいは鉄筋相互を所定の間隔に保持するために挿入するもので、鋼製、コンクリート製がある。梁・柱・基礎ばり・壁及び地下外壁のスペーサーは側面に限りプラスチック製でもよい。

施工上留意すべきこと
設置方法は、スラブについては、上端筋、下端筋は1.3個/m2程度、端部上端筋及び中央部下端筋には必ず設置、梁については間隔は 1.5m程度、端部は1.5m以内、側梁以外の梁は上又は下に設置、柱においては上段は梁下より0.5m程度、中段は柱脚と上段の中間、柱幅1.0mまで2個、1.0m以上3個などが必要である。




h.内壁タイルの接着剤張り工法 解答例


用語の説明
有機質接着剤を用いて、室内の壁にタイルを張る工法をいう。

施工上留意すべきこと
接着剤は、下地を十分に乾燥させてから、下地にくし目を立てて塗る。
タイルの張り付けは、壁面上部からタイルをもみ込むようにして押さえ付け、たたき板で十分にたたき押さえる。




i.被覆アーク溶接 解答例


用語の説明
被覆剤を塗布してある溶接棒と母材との間にアーク放電を発生させて行う溶接をいう。

施工上留意すべきこと
適正な電流、正しい溶接棒の角度・位置、正確な溶接速度、正しい溶接姿勢で溶接を行う。また、溶接棒は乾燥させてから溶接を行う。




j.防水工事の脱気装置 解答例


用語の説明
屋根露出防水絶縁工法で、防水下地より発生する水蒸気を気中に放出する装置。

施工上留意すべきこと
防水層が下地に密着する部分を最小限にとどめるように施工する。




k.木工事の大引き 解答例


用語の説明
大引は木造の1階の床組みで、根太を受ける部材。大引の下には基礎は無く、床束で支える。

施工上留意すべきこと
通常910mm程度の間隔で根太に直角に渡し、端部は土台や大引受けに連結する。




l.木造住宅の気密シート 解答例


用語の説明
気密工事に用いる気密シートの材料は、防湿気密層の剛性が高いとともに平面保持がよい仕上げ材である。防湿気密層を押さえた時に、重ね部分の気密精度が向上する。

施工上留意すべきこと
気密シートを張り付けるとき、シートが緩まないよう押さえをすることが重要である。また、シートどうしの重ね幅は約10cm以上とする。




m.ルーフドレン 解答例


用語の説明
陸屋根の屋上やバルコニーの雨水排水用の鋳鉄製やステンレス製の金物のこと

施工上留意すべきこと
雨水の漏水を防止するため水勾配を取る。スラブ天端から 30〜50mm下げて設置する。ルーフドレン内へのアスファルトやコンクリートの流入、付着に注意する。




n.陸墨 解答例


用語の説明
仮設工事において、水平高さを表す墨のこと。壁面に出す。

施工上留意すべきこと
施工において、水平、垂直は建物施工の基本。常時、確認が必要である。




平成30年度


次の建築工事に関する用語のうちから5つ選び、その用語の説明施工上留意すべき内容を具体的に記述しなさい。

ただし、仮設工事以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。また、使用資機材に不良品はないものとする。

 あばら筋
 親綱
 型枠のフォームタイ
 金属製折板葺きのタイトフレーム
 コンクリートポンプ工法の先送りモルタル
 タイル張りのヴィブラート工法
 テーパーエッジせっこうボードの継目処理
 鉄骨の地組
 吹付け塗装のエアレススプレー塗り
 べた基礎
 ボンドブレーカー
 木造在来軸組構法のアンカーボルト
 床コンクリートの直均し仕上げ
 ローリングタワー


あばら筋


用語の説明
あばら筋とは、梁のせん断補強のために、梁の周方向に配筋される鉄筋をいう。

施工上留意すべき内容
あばら筋比は0.2%以上とし、あばら筋の間隔は、梁せいの1/2以下、かつ、250mm以下とする。




親綱


用語の説明
鉄骨の梁上など高所作業を行う際に、要求性能墜落制止用器具を取り付けるために設置するロープ、又は、仮設的に張り渡した命綱をかけるたまのワイヤロープをいう。

施工上留意すべき内容
緩みなく張り、墜落の衝撃に耐えられるように固定する。梁を吊り上げるとき梁の上に仮止めしておく。




型枠のフォームタイ


用語の説明
柱や壁などのコンクリート施工に際し、相対する型枠の間隔を一定に保ち締め付けておくためのボルト金物。

施工上留意すべき内容
コンパネ、Pコンなどと組み合わせて、型枠のコンクリート打設時の形状を保持するために、十分に、打込みコンクリートの側圧に耐える構造強度をもつものとする。




金属製折板葺きのタイトフレーム


用語の説明
金属製折板屋根を鉄骨梁に固定するための部材をいう。

施工上留意すべき内容
タイトフレームは、鉄骨下地に隅肉溶接で取り付け、折板は、各山ごとにタイトフレームに固定する。

R30_J2_4_金属製折板葺屋根のタイトフレーム.jpg
金属製折板葺きのタイトフレーム




コンクリートポンプ工法の先送りモルタル


用語の説明
コンクリートの打設に際して、コンクリートの圧送開始前に、コンクリートの流動性確保や輸送管内壁の潤滑膜を形成及び吸入・吐出弁内部をシールするために、圧送管内に流し込むモルタルのこと。

施工上留意すべき内容
圧送の初期に輸送管より排出されるモルタルは極めて低強度のものとなるので、先送りモルタルは、圧送後には廃棄処分とする。先送りモルタルは、富調合なものにする必要がある。




タイル張りのヴィブラート工法


用語の説明
ヴィブラート(タイル張り用振動機)を用いてタイルに特殊衝撃を加え、タイルをモルタル中に埋め込むようにして張る工法をいう。

施工上留意すべき内容
張付けモルタルの1回の塗り付け面積は2m2以下、かつ、20分以内に張り終える面積とし、適正な衝撃時間を与えて張り進める。




テーパーエッジせっこうボードの継目処理


用語の説明
継ぎ目のテーパーエッジをジョイントテープジョイントコンパウンドを用いて仕上げる工法。

施工上留意すべき内容
中塗り、上塗りは各ジョイントコンパウンド乾燥後に行い、平滑に仕上げる。




鉄骨の地組


用語の説明
そのまま運搬できない鉄骨を分割、搬入し、現場の地上で組み立てることをいう。

施工上留意すべき内容
鉄骨が直接地面に触れないように架台を設け、寸法精度を確保して組み立てる。




吹付け塗装のエアレススプレー塗り


用語の説明
吹付け塗装とは、専用のスプレーガンを使い塗料を噴射して塗装をする方法をいい、エアレススプレー塗りとは、ポンプにより塗料自体に圧力をかけて噴射する塗装方法をいう。

施工上留意すべき内容
スプレーガンの運行は、塗り面に直角に向けて平行に行い、塗膜が均一になるように吹き付ける。




べた基礎


用語の説明
荷重を直接地盤に伝達する直接基礎の一つで、建築物の底面すべてに基礎スラブを構築した形式の基礎をいう。

施工上留意すべき内容
特に、土に接する部分の所定のかぶり厚さを確保する。また、かぶり厚さには捨てコンクリートの厚さを含めない。




ボンドブレーカー


用語の説明
ワーキングジョイントのシーリング材の3面接着を回避する目的で、深くない目地底に張り付けるテープ状の部分をいう。なお、目地底が深い場合は、バックアップ材を使用する。

施工上留意すべき内容
ボンドブレーカーは、シーリング材と接着しないものを選び、浮き等が生じないように目地底に確実に張り付ける。

R30_J2_11.ボンドブレーカー.jpg
バックアップ材とボンドブレーカー




木造在来軸組構法のアンカーボルト


用語の説明
木造在来軸組構法において、基礎に土台を締め付ける等のために、基礎に埋め込むボルトをいう。

施工上留意すべき内容
木造在来軸組構法のアンカーボルトは、隅・柱・土台継手などの位置を避け、2.7m以内の間隔で基礎に埋め込む。




床コンクリートの直均し仕上げ


用語の説明
床コンクリート打設時に、硬化の程度を見計らって直ちに金ゴテなどで仕上げる工法。

施工上留意すべき内容
コンクリートのスランプは、土間コンクリートでは8〜15cm、鉄筋コンクリートスラブでは12〜18cm程度とする。




ローリングタワー


用語の説明
高所作業に用いる移動式足場の通称。枠組足場の脚部にキャスターを付けて移動できるようにした足場。

施工上留意すべき内容
手すりの設置状態・固定の確認、キャスターの動き・ロック状態の確認、大きな変形(へこみ、曲り)がないことの確認等が必要である。





2023年08月11日

2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題3 工程管理

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題3 の攻略

問題3は、工程表の読みと、出来高表の計算およびまとめの問題である。

・課題文の工事概要をよく熟読し、それに見合った内容で、一部分記載されていない工程表を作成する。
・出来高表:一部分記載されていない部分の数値を記入して計算し、求められてる項目の数値を答える。

令和4年度


鉄骨造2階建て店舗兼商品倉庫建物の新築工事について、工事概要を確認のうえ、右の工程表及び出来高表に関し、次の1.から3.の問いに答えなさい。

工程表は、予定出来高曲線を破線で表示している。また、出来高表は、4月末時点のものを示しており、実績出来高の累計金額は記載していない。

なお、各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。

[工事概要]

用   途:店舗及び事務所(1階)、商品倉庫(2階)
構造・規模:鉄骨造 地上2階、延べ面積350m2
      鉄骨耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
外部仕上げ:外壁は、ALCパネル張り、防水形複層塗材仕上げ
      屋根は、折板葺屋根
内部仕上げ:
 店舗、事務所
  床は、コンクリート金ごて仕上げ、ビニル床シート張り
  壁は、軽量鉄骨下地、せっこうボード張り、塗装仕上げ
  天井は、軽量鉄骨下地、化粧せっこうボード張り

 商品倉庫
  床は、コンクリート金ごて仕上げ、無機質系塗床材塗り
  壁は、軽量鉄骨下地、せっこうボード張り、素地のまま
  天井は、折板葺屋根裏打材表し

その他:荷物用油圧エレベーター設置
    内部建具は化粧扉

 工 程 表
R04_2次_問題3_工程表.jpg

1.工程表の鉄筋コンクリート工事の(A)、塗装工事の(B)に該当する作業名を記入しなさい。


 解答

 

(A) 1F 床躯体  (B) 1F 内装塗装




 出来高表
R04_2次_問題3_出来高表.jpg

2.出来高表から、1月末までの実績出来高の累計金額を求め、総工事金額に対する比率をパーセントで記入しなさい。


 解答

 
総工事金額に対する比率:13%

[ 解説 ]
1月の各実績を足して
60+390+190+50+90 =780万円
この合計金額を、総工事金額(6,000万円)で割って、
780 / 6000 × 100[%] = 13 [%}
となる。

R04_2次_問題3_出来高表Ans..jpg




3.工程表は工事計画時に作成していたものであるが、工程上、完了時期が不適当な作業があり、出来高表についても誤った月次にその予定金額と実績金額が記載されたままとなっている。

これらに関して、次の@からBについて答えなさい。


@ 工程上、完了時期が不適当な作業名を記入しなさい。


A @の作業の適当な完了時期を記入しなさい。
ただし、作業完了時期は月次と旬日で記入し、旬日は、上旬中旬下旬とする。


B作業の適当な完了時期に合わせて出来高表の誤りを修正したうえで、3月末までの実績出来高の累計金額を記入しなさい。



 解答

 
@不適当は作業名 耐火被覆

A作業完了時期  3月中旬

B3月末までの実績出来高の累計金額
 4,250万円

[ 解説 ]
鉄骨工事の耐火被覆作業は、鉄骨工事のスタッド溶接が終わり、外壁工事のALC取付けが終わってから実施し、金属工事の壁、天井軽鉄下地が始まるまでに終える必要がある。1F壁、天井、2F壁軽鉄下地が3月中旬から始まっているので、3月中旬には完了している必要がある。
鉄骨工事の耐火被覆作業は、出来高表の4月の欄に、予定と実績が 60万円と記載されている。Aより、3月に予定と実績を記入する必要がある。
したがって、3月末までの実績出来高の累計金額は、
780万円 + 1,820万円 + 1,650万円 = 4,250万円
である。




令和3年度


鉄骨造3階建て複合ビルの新築工事について、次の1.から4.の問いに答えなさい。工程表は、工事着手時点のもので、鉄骨工事における耐火被覆工事の工程は未記入であり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は、3月末時点のものを示しており、総工事金額の月別出来高、耐火被覆工事の工事金額及び出来高は記載していない。

なお、各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。

[ 工事概要 ]

用   途:店舗(1階)、賃貸住宅(2、3階)
構造・規模:鉄骨造地上3階、延べ面積300m2
      鉄骨耐火被覆は半乾式工法
外部仕上げ:屋上防水は、ウレタンゴム系塗膜防水絶縁工法、脱気装置設置
      外壁は、ALCパネル張り、防水形複層塗材仕上げ
内部仕上げ:
  店 舗 床は、コンクリート直押さえのまま
      壁、天井は、軽量鉄骨下地せっこうボード張り
      ただし、テナント工事は別途で本工事工程外とする。
 賃貸住宅 床は、乾式二重床、フローリング張り
      壁、天井は、軽量鉄骨下地せっこうボード張りの上、クロス張り
      ユニットバス、家具等(内装工事に含めている)

工 程 表
R04_2次_問題3_工程表.jpg

出来高表
R04_2次_問題3_出来高表.jpg


1.工程表の仮設工事の(A)、鉄筋コンクリート工事の(B)、内装工事の(C)に該当する作業名を記入しなさい。



解答



仮設工事の (A):外部足場組立

鉄筋コンクリート工事の (B):基礎

内装工事の (C):1、2、3階仕上げ




2.鉄骨工事のうち、耐火被覆工事完了日を月と旬日で定めて記入しなさい。
 ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。



解答



完了日:3月 中旬

[ 解説 ]
鉄骨工事の耐火被覆作業は、鉄骨工事のスタッド溶接が終わり、外壁工事のALC取付けが終わってから実施し、金属工事の壁・天井軽鉄下地が始まるまでに終える必要がある。

2、3階壁・天井軽鉄下地が3月下旬から始まっているので、耐火被覆工事は 3月中旬には完了する必要がある。




3.出来高表から、2月末までの実績出来高の累計金額を求め、総工事金額に対する比率をパーセントで記入しなさい。



解答



出来高表より、鉄骨工事の2月までの累積金額は次のとおりである。

・鉄骨工事の2月までの累積金額(予定)
 = 50 + 760 = 810万円

・鉄骨工事の2月までの累積金額(実績)
 = 30 + 780 = 810万円

鉄骨工事の工事金額は 900万円であり、
差額である 900 - 810 = 90万円が、
出来高表に記載のない耐火被覆工事の金額である。

耐火被覆工事は、2.より3月に予定し実施するので、出来高表の鉄骨工事の 3月の予定・実績の欄にそれぞれ90という数字を入れて、総工事金額と累積金額を算出すると、以下のようになる。

R03_二次?問題3_出来高Ans.jpg

2月末までの実績出来高の
累計金額  2,400万円
総工事金額 6,000万円
したがって、2月末までの実績出来高の累計金額の総工事金額に対する比率は次のとおりである。

2月末までの実績出来高の累計金額の総工事金額に対する比率
2,400万円/6,000万円 × 100
= 40%




4.出来高表から、3月末までの実績出来高の累計金額を記入しなさい。


解答



表より、3月末までの実績出来高の累計金額は、
4,110万円である。




令和2年度


鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の1.から5.の問いに答えなさい。

工程表は、工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は、4月末時点のものを示している。

ただし、工程表には、建具工事における外部サッシ工事(ガラス取付けを含む。以下同じ。)の工程は未記入であり、出来高表には、総工事金額の月別出来高、外部サッシ工事の工事金額及び出来高は記載していない。なお、各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。


[ 工事概要 ]

用 途:事務所
構造・規模:鉄骨造地上3階建て、塔屋1階建て、
      階高3.5m(各階共)、延べ面積300m2
      2階以上の床は合成床版
地   業:既製コンクリート杭
山 留 め:自立山留め

鉄骨工事 :建方は、移動式クレーンを使用
      耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法

外部仕上げ:屋根は、アスファルト露出断熱防水
      外壁は、押出成形セメント板(ECP)張りの上、
       45二丁掛タイル有機系接着剤張り
内部仕上げ:床は、OAフロアー敷設の上、タイルカーペット仕上げ
      壁は、軽量鉄骨下地せっこうボード張りの上、塗装仕上げ
      天井は、軽量鉄骨下地せっこうボード下張りの上、ロックウール化粧吸音板張り


工程表
R02_J_No.3_工程表.jpg

出来高表
R02_J_No.3_出来高表.jpg


1.工程表の鉄骨工事のA、内装工事のBに該当する作業名を記入しなさい。


解答


A. デッキプレート敷き
B. 天井ボード張り

[ 解説 ]
鉄骨工事の工程は、アンカーボルト設置 → 鉄骨建方・本締め → A → スタッドジベル溶接 → 耐火被覆 となっており、2階床〜の配筋・型枠工事前であるので、Aの該当する作業名は、デッキプレート敷きと考えられる。

内装工事の工程は、壁ボード張り → B → OAフロア → 床タイルカーペットとなっており、金属工事にて壁・天井軽鉄下地は完了しているので、Bに該当する作業は天井ボード張りと考えられる。





2.建具工事の外部サッシ取付け完了日を月次と旬日で定めて記入しなさい。
ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。


解答


4月中旬

[ 解説 ]
建具工事の外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)は、防水工事のECP、サッシシールの前に完了させる必要がある。したがって、建具工事の外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)の完了日は、4月中旬が適当と判断される。




3.出来高表から、2月末までの実績出来高の累計金額を記入しなさい。


解答


1,920万円

[ 解説 ]
出来高表には、建具工事の外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)の工事金額が抜けているので、工事金額を入れる必要がある。
外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)の工事金額は、次式で算定できる。

外部サッシ取付け(ガラス取付け含む)の工事金額
= 建具工事の工事金額 − 建具工事の 5月の金額(内部建具取付け)
= 400 – 100 = 300 [ 万円 ]

上記金額を建具工事の 4月の予定及び実績の部分に入れ、各月の総工事金額を算定すると下記表のようになる。各月ごとの累計は表の下のとおりとなり、2月末までのの実績出来高の累計金額は、1,920 [ 万円 ]となる。

R02_J_No.3_出来高表.Ans.jpg




4.3.で求めた2月末までの実績出来高の累計金額と、同月末の予定出来高の累計金額のを求め、総工事金額に対する比率をパーセントで記入しなさい。


解答


 2%

[ 解説 ]
2月末までの累計金額の予定と実績の差は、次式で算定される。

2月末までの累計金額の予定と実績の差
= 2040 – 1920 = 120 [ 万円 ]

2月末までの累計金額の予定と実績の差の総工事金額に対する比率は次式で算定される。

2月末までの累計金額の予定と実績の差の総工事金額に対する比率
= 2月末までの累計金額の予定と実績の差 / 総工事金額 × 100
= 120 /6000 × 100 = 2%




5.4月末までの実績出来高の累計金額を求め、総工事金額に対する比率をパーセントで記入しなさい。


解答


 67%

[ 解説 ]
表より、4月末までの実績出来高の累計は 4,020万円となる。

4月末までの実績出来高の総工事金額に対する比率は次式で算定される。

4月末までの実績出来高の総工事金額に対する比率
= 4,020/6,000 × 100
= 67%




令和元年度


鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の1.から4.の問いに答えなさい。

工程表は、工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は、4月末時点のものを示している。

ただし、工程表には、外壁工事における押出成形セメント板取付けの工程は未記入であり、出来高表には、総工事金額の月別出来高及び押出成形セメント板の出来高は記載していない。

[ 工事概要 ]
用   途:事務所
構造・規模:鉄骨造 地上3階建て 延べ面積470m2
地   業:既製コンクリート杭
山 留 め:自立山留め
鉄骨工事 :建方は、移動式クレーンで行う。
      耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
仕 上 げ:屋根は、アスファルト露出断熱防水
      外壁は、押出成形セメント板(ECP)張り、耐候性塗料塗り
      内装は、壁、天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り
          床はOAフロアー、タイルカーペット仕上げ


工程表
R01_J_問題3_工程表.jpg

出来高表
R01_J_問題3_出来高表.jpg


1.工程表の鉄骨工事のAに該当する作業名を記入しなさい。



解答


アンカーボルト設置

[ 解説 ]
鉄骨工事の工程は、
A → 鉄骨建て方・本締め → デッキプレート敷き → スタッド溶接 → 耐火被覆となっており、Aに該当する作業名はアンカーボルト設置と考えられる。





2.外壁工事の押出成形セメント板取付け終了日を月次と旬日で定めて記入しなさい。
ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。


解答


3月下旬

[ 解説 ]
押出成形セメント板取付けは、防水工事の外部シール及び建具工事の外部サッシ取付け(ガラス共)前に完了している必要がある。したがって、押出成形セメント板取付けの終了日は 3月下旬が適当と判断できる。なお、押出成形セメント板取付け開始日は、鉄筋・型枠コンクリート工事のRF床が終了する3月中旬が適当と考えられる。




3.出来高表から、2月末までの完成出来高の累計を金額で記入しなさい。


解答


1,950万円

[ 解説 ]
出来高表には、外壁工事の押出成形セメント板取付け工事の工事金額が抜けているので、工事金額を入れる必要がある。押出成形セメント板取付工事の工事金額は、次式で算定される。

押出成形セメント板取付工事の工事金額
= 外壁工事の工事金額 – 外壁工事の4月の工事金額
= 600万 – 100万 = 500万

上記金額を外壁工事の3月の予定及び実績の部分に入れ、各月の総工事金額を算定すると次表のようになる。
また、各月ごとの累計は表の下のとおりである。

2月末までの完成出来高の累計は、下記表の2月の累計実績 1,950万円となる。

R01_J_問題3_出来高表(解答).jpg




4.出来高表から、総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。


解答


 70%

[ 解説 ]
総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントは、次式で算定される。

総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計のパーセント
= 4月度の累計(実績)/ 総工事金額 × 100
= 5,250/7,500 × 100
= 70%




平成30年度


鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の1.から3.の問いに答えなさい。

工程表は工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は、4月末時点のものを示している。

ただし、鉄骨工事における耐火被覆の工程は未記入であり、総工事金額の月別出来高及びスタッド溶接と耐火被覆の出来高は記載していない。


[ 工事概要 ]

用  途:事務所
構造・規模:鉄骨造地上3階建て延べ 面積450m2基礎:直接基礎
山留め :自立山留め
鉄骨工事:建方は、移動式クレーンにて行う。
     耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法

仕上げ:屋根は、合成高分子系ルーフィングシート防水
    外壁は、ALCパネル張り、仕上塗材仕上げ
    内装は、壁、天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り
    床はフリーアクセスフロア、タイルカーペット仕上げ


工程表
R30_J3_工程表.jpg

出来高
R30_J3_出来高表.jpg


1.工程表の土工事・基礎工事の A に該当する作業名を記述しなさい。



解答


 根切り

[ 解説 ]
土工事・基礎工事の工程は、自立山留め → A → 砂利・捨コンクリート となっており、Aに該当する作業名は、根切りと判断できる。




2.耐火被覆作業の開始日を月次と旬日で定めて記入しなさい。ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。


解答


3月下旬

[ 解説 ]
鉄骨工事の耐火被覆作業は、鉄骨工事のデッキプレート敷き、スタッド溶接が終わり、外壁工事のALCパネル取付けが終わったところから実施するのが適当である。ALCパネル取付けが3月中旬から開始されているので、耐火被覆作業の開始は、3月下旬頃が適当である。




3.出来高表から、総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。



解答


 80%

[ 解説 ]
@スタッド溶接と耐火被覆の出来高を計上する。

設問の出来高表の鉄骨工事の工事金額は、1,100万円である。鉄骨工事の1〜6月の月別出来高は、予定・実績ともに、2月の900万円ずつのみである。1,100万円と900万円の差額 200万円は、計上されていないスタッド溶接と耐火被覆の出来高の合計である。差額200万円を、出来高表の鉄骨工事の3月の予定・実績に計上すると、下記表のようになる。

R30_J3_出来高表(解答).jpg

A各月の総工事金額を求める。次に、各月の総工事金額を求めると、上記表のようになる。

B4月末までの完成出来高の累計を求める。

次に、各月の工事金額の累計を算出し、表の下に記載すると上記表のようになる。
なお、4月末までの完成出来高の累計は、次式で算定される。

4月末までの完成出来高の累計
= 1月の完成出来高 + 2月の完成出来高 + 3月の完成出来高 + 4月の完成出来高
= 1,050 +1,150 + 1,450 +1,150
= 4,800 [ 万円 ]

C 総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントを求める。
総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントは、次式で求まる。

総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセント
= 4月末までの完成出来高の累計 / 総工事金額 × 100
= 4,800/6,000 × 100 = 80%





2023年08月10日

2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題4 法規

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題4 の攻略

出題される法律
・建設業法
・建築基準法
・労働安全衛生法

尚、法律の体系は、法 ─ 施行令 ─ 施行規則 の順番になっており、施行令及び施行規則から出題される場合もあるが、傾向はある程度決まってるので、過去問をするだけで十分である。
例)建築基準法
   └ 建築基準法施行令(政令)
     └ 建築基準法施行規則(省令)

令和4年度


次の1.から3.の各法文において、[  ]に当てはまる正しい語句を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。

1.建設業法(下請負人の意見の聴取)

第24条の2
元請負人は、その請け負った建設工事を[ @ ]するために必要な工程の細目、[ A ]その他元請負人において定めるべき事項を定めようとするときは、あらかじめ、下請負人の意見をきかなければならない。


@ (1)計画   (2)準備   (3)施工   (4)完成

A (1)作業方法 (2)作業内容 (3)作業代金 (4)作業人数



答え

 @-3、A-1


[ 解答解説 ]
建設業法
第24条の2
元請負人は、その請け負った建設工事を施工するために必要な工程の細目、作業方法その他元請負人において定めるべき事項を定めようとするときは、あらかじめ、下請負人の意見をきかなければならない。





2.建築基準法(工事現場の危害の防止)

第90条
建築物の建築、修繕、模様替又は除却のための工事の[ B ]は、当該工事の施工に伴う地盤の崩落、建築物又は工事用の[ C ]の倒壊等による危害を防止するために必要な措置を講じなければならない。

2(略)

3(略)

B (1)管理者 (2)事業者 (3)施工者 (4)設計者

C (1)機械  (2)工作物 (3)事務所 (4)仮設足場



答え

 B-3、A-2

[ 解答解説 ]
建築基準法
第90条
建築物の建築、修繕、模様替又は除却のための工事の施工者は、当該工事の施工に伴う地盤の崩落、建築物又は工事用の工作物の倒壊等による危害を防止するために必要な措置を講じなければならない。





3.労働安全衛生法(就業制限)

第61条
事業者は、クレーンの運転その他の業務で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の当該業務に係る[ D ]を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う当該業務に係る[ E ] 講習を修了した者その他厚生労働省令で定める資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならない。

2(略)

3(略)

4(略)

D (1)認定  (2)免許 (3)許可 (4)通知

E (1)技術  (2)特別 (3)作業 (4)技能



答え

 D-2、E-4

[ 解答解説 ]
労働安全衛生法
第61条
事業者は、クレーンの運転その他の業務で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の当該業務に係る免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う当該業務に係る技能講習を修了した者その他厚生労働省令で定める資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならない。




令和3年度


次の1.から3.の各法文において、[  ] に当てはまる正しい語句又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。

1.建設業法(検査及び引渡し)

第24条の4
元請負人は、下請負人からその請け負った建設工事が[ @ ]した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日から[ A ]日以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その[ @ ]を確認するための検査を完了しなければならない。

2(略)


@ (1)完了  (2)終了  (3)完成  (4)竣工

A (1)7    (2)14   (3)20   (4)30



解答



@ (3)完成、A (3)20 

[ 解説 ]
建設業法
第24条の4(検査及び引渡し)
元請負人は、下請負人からその請け負った建設工事が完成した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日から20日以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その完成を確認するための検査を完了しなければならない。




2.建築基準法(工事現場における確認の表示等)

第89条
第6条第1項の建築、大規模の修繕又は大規模の模様替の工事の[ B ]は、当該工事現場の見易い場所に、国土交通省令で定める様式によって、建築主、設計者、工事施工者及び工事の現場管理者の氏名又は名称並びに当該工事に係る同項の確認があった旨の表示をしなければならない。


2 第6条第1項の建築、大規模の修繕又は大規模の模様替の工事の[ B ]は、当該工事に係る[ C ]を当該工事現場に備えておかなければならない。


B (1)建築主  (2)設計者   (3)施工者   (4)現場管理者

C (1)設計図書 (2)請負契約書 (3)施工体系図 (4)確認済証



解答



B (3)施工者、C (1)設計図書

[ 解説 ]
建築基準法
第89条(工事現場における確認の表示等)
第6条第1項の建築、大規模の修繕又は大規模の模様替の工事の施工者は、当該工事現場の見易い場所に、国土交通省令で定める様式によって、建築主、設計者、工事施工者及び工事の現場管理者の氏名又は名称並びに当該工事に係る同項の確認があった旨の表示をしなければならない。

2 第6条第1項の建築、大規模の修繕又は大規模の模様替の工事の施工者は、当該工事に係る設計図書を当該工事現場に備えておかなければならない。





3.労働安全衛生法(事業者等の責務)

第3条
1(略)
2(略)

3 建設工事の注文者等仕事を他人に請け負わせる者は、施工方法、[ D ]等について、安全で衛生的な作業の[ E ]をそこなうおそれのある条件を附さないように配慮しなければならない。


D (1)人員配置 (2)工期   (3)労働時間 (4)賃金

E (1)環境   (2)継続   (3)計画   (4)遂行



解答試案


D (2)工期、E (4)遂行

[ 解説 ]
労働安全衛生法
第3条 (事業者等の責務)
3 建設工事の注文者等仕事を他人に請け負わせる者は、施工方法、工期等について、安全で衛生的な作業の遂行をそこなうおそれのある条件を附さないように配慮しなければならない。




令和2年度


次の各法文の下線部の語句について、誤っている語句又は数値の番号1つあげ、それに対する正しい語句又は数値を記入しなさい。

1.建設業法

主任技術者及び監理技術者は、工事現場における建設工事を適正に実施するため、当該建設工事の@施工計画の作成、A原価管理、品質管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上のB指導監督の職務を誠実に行わなければならない。


解答


誤ってる番号 正しい語句
  A     工程

[ 解説 ]
建設業法第26条の4(主任技術者及び監理技術者の職務等)
主任技術者及び監理技術者は、工事現場を適正に実施するため、当該建設工事の施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督の職務を誠実に行わなければならない。




2.建築基準法施行令

建築工事等において深さ@2.0m以上の根切り工事を行なう場合においては、地盤がA崩壊するおそれがないとき、及び周辺の状況により危害防止上支障がないときを除き、山留めを設けなければならない。この場合において、山留めの根入れは、周辺の地盤の安定をB保持するために相当な深さとしなければならない。


解答


誤ってる番号 正しい語句
  @    1.5

[ 解説 ]
建築基準法施行令第136条の3
(根切り工事、山留め工事等を行う場合の危害の防止)
1 略
2 略
3 略
4 建築工事等において深さ1.5m以上の根切り工事を行う場合においては、地盤が崩壊するおそれがないとき、及び周辺の状況により危害防止上支障がないときを除き、山留めを設けなければならない。この場合において、山留めの根入れは、周辺の地盤の安定を保持するために相当な深さとしなければならない。




3.労働安全衛生法

建設業に属する事業の元方事業者は、土砂等が崩壊するおそれのある場所、機械等が転倒するおそれのある場所その他の厚生労働省令で定める場所において@関係請負人の労働者が当該事業の仕事の作業を行うときは、当該@関係請負人が講ずべき当該場所に係るA損害を防止するための措置が適正に講ぜられるように、B技術上の指導その他の必要な措置を講じなければならない。


解答


誤ってる番号 正しい語句
  A     危険

[ 解説 ]
労働安全衛生法第29条の2
建設業に属する事業の元方事業者は、土砂等が崩壊するおそれのある場所、機械等が転倒するおそれのある場所その他の厚生労働省令で定める場所において関係請負人の労働者が当該事業の仕事の作業を行うときは、当該関係請負人が講ずべき当該場所に係る危険を防止するための措置が適正に講ぜられるように、技術上の指導その他の必要な措置を講じなければならない。




令和元年度


次の各法文の下線部の語句について、誤っている語句の番号1つあげ、それに対する正しい語句を記入しなさい。

1.建設業法(第19条の2第1項)

請負人は、請負契約の@履行に関し工事現場に現場代理人を置く場合においては、当該現場代理人のA権限に関する事項及び当該現場代理人の行為についてのB設計者の請負人に対する意見の申出の方法(第3項において「現場代理人に関する事項」という。)を、書面によりB設計者に通知しなければならない。


解答


誤っている番号 正しい語句
   B    注文者
[ 解説 ]
建設業法
第19条の2(現場代理人の選任等に関する通知)

請負人は、請負契約の履行に関し工事現場に現場代理人を置く場合においては、当該現場代理人の権限に関する事項及び当該現場代理人の行為についての注文者の請負人に対する意見の申出の方法(第3項において「現場代理人に関する事項」という。)を、書面により注文者に通知しなければならない。




2.建築基準法施行令(第136条の3第3項)

建築工事等において建築物その他の工作物に近接して@根切り工事その他土地の掘削を行なう場合においては、当該工作物のA外壁又は地盤を補強して構造耐力の低下を防止し、急激な排水を避ける等その傾斜又は倒壊によるB危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。


解答


誤っている番号 正しい語句
   A    基 礎
[ 解説 ]
建築基準法施行令
第136条の3(根切り工事、山留め工事等を行う場合の危害の防止)

3 建築工事等において建築物その他の工作物に近接して根切り工事その他土地の掘削を行なう場合においては、当該工作物の基礎又は地盤を補強して構造耐力の低下を防止し、急激な排水を避ける等その傾斜又は倒壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。




3.労働安全衛生法(第60条)

事業者は、その事業場の業種が政令で定めるものに該当するときは、新たに職務につくこととなった@職長その他の作業中のA労働者を直接指導又は監督する者(作業主任者を除く。)に対し、次の事項について、厚生労働省令で定めるところにより、安全又は衛生のための教育を行なわなければならない。

1 作業方法の決定及び労働者のB安全に関すること。

2 労働者に対する指導又は監督の方法に関すること。

3 前2号に掲げるもののほか、労働災害を防止するため必要な事項で、厚生労働省令で定めるもの


解答


誤っている番号 正しい語句
   B    配 置
[ 解説 ]
労働安全衛生法
第60条(安全衛生教育)
事業者は、その事業場の業種が政令で定めるものに該当するときは、新たに職務につくこととなった職長その他の作業中の労働者を直接指導又は監督する者(作業主任者を除く。)に対し、次の事項について、厚生労働省令で定めるところにより、安全又は衛生のための教育を行なわなければならない。

1 作業方法の決定及び労働者の配置に関すること。

2 労働者に対する指導又は監督の方法に関すること。

3 前2号に掲げるもののほか、労働災害を防止するため必要な事項で、厚生労働省令で定めるもの




平成30年度


次の各法文において、それぞれ下線部の誤っている語句又は数値の番号を1つあげ、それに対する正しい語句又は数値を記入しなさい。

1.建設業法(第24条の4第1項)

元請負人は、@下請負人からその請け負った建設工事が完成した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日からA20日以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その完成を確認するためのB準備を完了しなければならない。



解答


誤ってる番号 正しい語句
  B    検査

[ 解説 ]
建設業法
第24条の4(検査及び引渡し)

第1項
元請負人は、下請負人からその請け負った建設工事が完成した旨の通知を受けたときは、当該通知を受けた日から20日以内で、かつ、できる限り短い期間内に、その完成を確認するための検査を完了しなければならない。




2.建築基準法(第90条第1項)

建築物の建築、修繕、@模様替又は除却のための工事のA設計者は、当該工事の施工に伴う地盤の崩落、建築物又は工事用のB工作物の倒壊等による危害を防止するために必要な措置を講じなければならない。



解答


誤ってる番号 正しい語句
  A    施工者

[ 解説 ]
建築基準法
第90条(工事現場の危害の防止)
第1項
建築物の建築、修繕、模様替又は除却のための工事の施工者は、当該工事の施工に伴う地盤の崩落、建築物又は工事用の工作物の倒壊等による危害を防止するために必要な措置を講じなければならない。




3.労働安全衛生法(第61条第1項)

事業者は、クレーンの運転その他の業務で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の当該業務に係る@免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う当該業務に係るA監理講習を修了した者その他厚生労働省令で定めるB資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならない。



解答


誤ってる番号 正しい語句
  A    技能

[ 解説 ]
労働安全衛生法
第61条(就業制限)
第1項
事業者は、クレーンの運転その他の業務で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の当該業務に係る免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う当該業務に係る技能講習を修了した者その他厚生労働省令で定める資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならない。





2023年08月09日

2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題5–A 建築工事

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題5–A の攻略

令和4年度


次の1.から8.の各記述において、[  ] に当てはまる最も適当な語句又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。

1.墨出し等に用いる鋼製巻尺は、工事着手前に[ @ ] 合わせを行い、同じ精度を有する鋼製巻尺を2本以上用意して、1本は基準巻尺として保管しておく。

[ @ ] 合わせの際には、それぞれの鋼製巻尺に一定の張力を与えて、相互の誤差を確認する。

@ (1)ゲージ  (2)テープ  (3)長さ  (4)寸法



答え

 2

[ 解答解説 ]
鋼製巻尺は、工事着手前にテープ合わせを行い、同じ精度を有する巻尺を2本以上用意し、うち1本は基準巻尺として保管する。

テープ合わせとは、現場で使用する鋼製巻尺と、同じ精度を有する鋼製巻尺を1本以上用意し、誤差を確認することをいう。

テープ合わせを行う時は、それぞれの鋼製巻尺に一定の張力を与えて、相互の誤差を確認する。(建築工事監理指針)




2.大梁鉄筋をガス圧接する際、鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工しないと、[ A ] 寸法の不足や、直交部材の配筋の乱れを招くことになる。

A (1)あ き  (2)かぶり  (3)付着  (4)定着



答え

 4

[ 解答解説 ]
大梁の主筋をガス圧接する場合、鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工しないと、定着寸法の不足や、直交部材の配筋の乱れを招くことになる。(建築工事監理指針)




3.鉄筋コンクリート造でコンクリートを打ち継ぐ場合、打継ぎ部の位置は、構造部材の耐力への影響が最も少ない位置に定めるものとし、梁、床スラブ及び屋根スラブの鉛直打継ぎ部は、一般にスパンの中央又は端から[ B ] 付近に設け、柱及び梁の水平打継ぎ部は、床スラブ又は梁の下端、あるいは床スラブ、梁又は基礎梁の上端に設ける。

B (1)1/4  (2)1/5  (3)1/8  (4)1/10



答え

 1

[ 解答解説 ]
鉄筋コンクリート造の打継ぎ部の位置は、梁、床スラブ及び屋根スラブにおいては、一般にスパンの中央又は端から1/4付近に設け、柱及び梁の水平打継ぎ部は、床スラブ又は梁の下端、あるいは床スラブ、梁又は基礎梁の上端に設ける。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編6.6.4(1))




4.木造の建築物にあっては、地震力等の水平荷重に対して、建築物に[ C ] を生じないように、筋かい等を入れた軸組を、梁間方向及び桁行方向にそれぞれにつり合いよく配置する。

C (1)ねじれ  (2)亀裂   (3)不同沈下  (4)芯ずれ



答え

 1

[ 解答解説 ]
地震や強風などによる軸組の変形を防ぐために対角線方向に入れる補強材を筋かいという。筋かいは、つり合いよく配置し、ねじれを生じないようにして、建物全体を強固にするために入れる。(建築工事監理指針)




5.アスファルト防水において、立上り部のルーフィング類を平場部と別に張り付ける場合、平場部のルーフィング類を張り付けた後、その上に重ね幅[ D ] mm程度をとって張り重ねる。

D (1)50  (2)100  (3)150  (4)300



答え

 3

[ 解答解説 ]
立上りと平場のアスファルトルーフィング類は別々に張り付け、立上り部のアスファルトルーフィング類は各層とも平場のアスファルトルーフィングに 150mm以上張り掛ける。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編9.2.4(4)(イ)(f))




6.外壁の有機系接着剤によるタイル後張り工法で、裏あしのあるタイルを張り付ける場合の接着剤の塗付けは、くし目ごてを用いて下地面に平坦に塗り付け、次に接着剤の塗り厚を確保するために、壁面に対してくし目ごてを[ E ] 度の角度を保ってくし目を付ける。

タイルの裏あしとくし目の方向が平行になると、タイルと接着剤との接着率が少なくなることがあるため、裏あしに対して直交又は斜め方向にくし目を立てるようにする。

E (1)15  (2)30  (3)60  (4)75



答え

 3

[ 解答解説 ]
外壁の有機系接着剤によるタイル後張り工法で、接着剤は金ごて等を用いて平たんに塗布した後、タイルの製造所又は接着剤の製造所の指定するくし目ごてを用いて壁面に60度の角度を保って、くし目を立てる。また、裏あしがあるタイルは、裏あし方向とくし目の方向が平行にならないようにする。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編11.3.5(2)(ウ)(c))




7.日本産業規格(JIS)による建築用鋼製下地材を用いた軽量鉄骨天井下地工事において、天井のふところが1.5m以上3m以下の場合は、吊りボルトの水平補強、斜め補強を行う。

水平補強の補強材の間隔は、縦横方向に[ F ] m程度の間隔で配置する。

F (1)0.9  (2)1.8  (3)2.7  (4)3.6



答え

 2

[ 解答解説 ]
日本産業規格(JIS)による建築用鋼製下地材を用いた軽量鉄骨天井下地工事において、天井のふところが1.5m以上の場合は、原則として、施工用補強部材等を用いて、次により、吊りボルトの補強を行う。なお、天井のふところが3mを超える場合は、特記による。

(ア) 水平補強は、縦横方向1.8m程度で配置する。

(イ) 斜め補強は、相対する斜め材を1組とし、縦横方向間隔3.6m程度で配置する。




8.壁紙張りにおいて、表面に付いた接着剤や手垢等を放置しておくと[ G ]の原因となるの
で、張り終わった部分ごとに直ちに拭き取る。

G (1)しみ  (2)はがれ  (3)だれ  (4)しわ



答え

 1

[ 解答解説 ]
壁紙の表面に付いた接着剤や手垢等は、放置しておくとしみの原因となる。そのため、壁紙を張り終わった部分ごとに直ちに拭き取る必要がある。(建築工事監理指針)




令和3年度


次の1.から8.の各記述において、[  ] に当てはまる最も適当な語句又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。

1.図面に示される通り心は壁心であることが多く、壁工事が行われるために墨を打つことができない。そのため壁心から離れた位置に補助の墨を打つが、この墨のことを[ @ ]という。


@ (1)逃げ墨  (2)陸墨   (3)地墨   (4)親墨


解答


@ (1)逃げ墨 

[ 解説 ]
柱心や壁心などの親墨から離れた位置にうつ補助の墨を逃げ墨という。




2.埋戻し工事における締固めは、川砂及び透水性のよい山砂の類いの場合は水締めとし、上から単に水を流すだけでは締固めが不十分なときは、埋戻し厚さ [ A ] 程度ごとに水締めを行う。


A (1)5cm  (2)10cm  (3)30cm  (4)60cm


解答


A (3)30cm

[ 解説 ]
埋戻し及び盛土は、30cm程度ごとに締め固める。(公共建築工事標準仕様書)



3.鉄筋工事における鉄筋相互のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm及び隣り合う鉄筋の平均径の [ B ] のうち最大のもの以上とする。


B (1)1.0倍 (2)1.25倍 (3)1.5倍 (4)2.0倍


解答


B (3)1.5倍

[ 解説 ]
鉄筋工事における鉄筋相互のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm及び隣り合う鉄筋の平均径の1.5倍のうち最大のもの以上とする。(公共建築工事標準仕様書)




4.鉄骨工事における柱脚アンカーボルトの締付けは、特記がない場合、ナット回転法で行い、ボルト頭部の出の高さは、ねじが2重ナット締めを行っても外に [ C ] 以上出ることを標準とする。


C (1)1山  (2)2山  (3)3山  (4)4山


解答


C (3)3山

[ 解説 ]
アンカーボルトは、ボルト頭の下及びナットの下に座金を用いることとし、締付け終了後にナットの外に3山以上ねじ山が出ていることを確認する。(公共建築工事標準仕様書)

5-A_4.図7.10.3_アンカーボルトの形状の例.jpg
(建築工事監理指針より)




5.ウレタンゴム系塗膜防水の通気緩衝シートの張付けに当たって、シートの継ぎ目は [ D ]とし、下地からの浮き、端部の耳はね等が生じないように注意して張り付ける。


D (1)50mm重ね  (2)200mm重ね  (3)目透し  (4)突付け


解答


D (1)50mm重ね

[ 解説 ]
塗継ぎの重ね幅は 100mm以上とし、補強布の重ね幅は50mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書)通気緩衝シートなどの補強布の重ね幅は 50mm以上とする。




6.大理石は、模様や色調などの装飾性を重視することが多いため、磨き仕上げとすることが多く、壁の仕上げ材に使用する場合は [ E ]を用いることが多い。


E (1)本磨き  (2)水磨き  (3)粗磨き  (4)ブラスト


解答


E (1)本磨き

[ 解説 ]
大理石の壁を仕上材に使用する場合は本磨きを用いることが多い。石材の磨き仕上げの種類については下記参照。

石材の磨き仕上の種類
R03_二次_5-A_6_石材の磨き仕上の種類.jpeg




7.塗装工事において、塗膜が平らに乾燥せず、ちりめん状あるいは波形模様の凹凸を生じる現象を [ F ]といい、厚塗りによる上乾きの場合などに起こりやすい。


F (1)だれ  (2)しわ  (3)にじみ  (4)はじき


解答


F (2)しわ

[ 解説 ]
塗装工事において、塗膜が平らに乾燥せず、ちりめん状あるいは波形模様の凹凸を生じる現象をしわといい、厚塗りによる上乾きの場合などに起こりやすい。




8.内装工事において使用される [ G ]せっこうボードは、両面のボード用原紙と心材のせっこうに防水処理を施したもので、屋内の台所や洗面所などの壁や天井の下地材として使用される。


G (1)強化  (2)シージング  (3)化粧  (4)構造用


解答


G (2)シージング

[ 解説 ]
シージングせっこうボードとは、両面のボード用原紙と心材のせっこうに防水処理を施したもので、内装工事において、屋内の台所や洗面所などの壁や天井の下地材として用いられる。




令和2年度


次の1.から8.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。


1.建築物の基礎をべた基礎とする場合にあっては、原則として一体の鉄筋コンクリート造とし、木造の建築物の土台の下にあっては、連続した立上り部分を設け、立上り部分の高さは地上部分で@20cm以上とする。


解答


@ 30

[ 解説 ]
建設省告示第1347号(平12年5月23日)
建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件
「建築物の基礎をべた基礎とする場合にあっては、立上り部分の高さは地上部分で30cm以上と、立上り部分の厚さは12cm以上と、基礎の底盤の厚さは12cm以上とすること。」




2.合板型枠の締付け金物を締めすぎると、内端太、外端太が内側に押され、せき板がA外側に変形する。締めすぎへの対策としては、内端太(縦端太)を締付けボルトにできるだけ近接させて締め付ける。


解答


A 内側

[ 解説 ]
合板型枠の締付け金物を過度に締め付けると、型枠全体はせき板を含めて全体的に内側に変形する。結果、躯体寸法が設計寸法よりも小さくなってしまう。このことを防止するために、コンクリート打設前に型枠内法寸法の検尺を行うことが、非常に重要である。また、過度の締付け防止対策として、内端太(縦端太)を締付けボルトに近接させて締め付ける。




3.コンクリートの1層の打込み厚さは、締固めに用いる棒形振動機部分の長さ以下とし、挿入に際しては先に打ち込んだコンクリートの層に棒形振動機の先端が入るようにし、引き抜く際にはコンクリートに穴を残さないように加振しながらB急いで引き抜かなければならない。


解答


B 徐々に

[ 解説 ]
コンクリートの1層の打込み厚さは、締め固めに用いる棒形振動機部分の長さ以下とし、コールドジョイント等の欠陥を防止するため、棒形振動機の挿入の際には先に打ち込んだコンクリートの層に棒形振動機の先端が入るようにし、棒形振動機を引き抜く際にはコンクリートに穴を残さないよう加振しながら徐々に引き抜かなければならない。




4.木造の建築物にあっては、地震力などの水平荷重に対して、建築物にCねじれを生じないように、筋かい等を入れた軸組を、張り間方向及び桁行方向にそれぞれにつり合いよく配置する。


解答


C ◯

[ 解説 ]
地震や強風などによる軸組の変形を防ぐために対角線方向に入れる補強材を筋かいという。筋かいは、つり合いよく配置し、ねじれを生じないようにして、建物全体を強固にするために入れる。




5.シーリング工事における鉄筋コンクリート外壁の打継ぎ目地、ひび割れ誘発目地、建具回り目地等で動きの小さいノンワーキングジョイントの場合の目地構造は、D2面接着を標準とする。


解答


D 3面

[ 解説 ]
目地に変位がないか極めて少ないノンワーキングジョイントには、3面接着を適用する。目地に変位が発生するワーキングジョイントには、2面接着を適用する。




6.金属板葺き屋根工事における下葺きに使用するアスファルトルーフィングは、軒先より葺き進め、隣接するルーフィングの重ね幅は、シート短辺部(流れ方向)は200mm以上、長辺部(長手方向)はE100mm以上とする。


解答


E 200

[ 解説 ]
アスファルトルーフィングの張付けは、野地面上の軒先と平行に敷き込むものとし、上下(流れ方向)は100mm以上、左右(長手方向)は200mm以上重ね合わせる。(住宅金融支援機構木造住宅工事仕様書6屋根工事)

流れ方向は100mm以上重ね合わせる必要があり、設問文の200mm以上は条件を満たしている。

5-A_6.図13.2.8_下葺材の施工例(粘着層による仮留め例).jpeg
(建築工事監理指針より)




7.仕上塗材の吹付け塗りにおける吹付けの基本動作は、スプレーガンのノズルを常に下地面に対して直角又はややF下向きに保つようにし、縦横2方向に吹くなど模様むらが生じないように吹き付ける。


解答


F 上向き

[ 解説 ]
スプレーガンによる吹付けは、スプレーガンのノズルを下地面に対してやや上向きにし、一定距離を保ちながら縦横2方向に吹き付ける。




8.壁紙張りにおいて、表面に付いた接着剤や手垢等を放置しておくとGはがれの原因となるので、張り終わった部分ごとに直ちに拭き取る。


解答


G  しみ

[ 解説 ]
壁紙の表面についた接着剤や手垢等は、放置しておくとしみの原因になる。




令和元年度


次の1.から8.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。

1.一般に1階床の基準墨は、上階の基準墨の基になるので特に正確を期す必要がある。2階より上では、通常建築物の四隅の床に小さな穴を開けておき、@自動レベルにより1階から上階に基準墨を上げていく。この作業を墨の引通しという。



解答


@ 下げ振り

[ 解説 ]
一般に1階床の基準墨は、上階の基準墨になるので特に正確に期す必要がある。2階より上では、通常建築物の四隅の床に小さな穴を開けておき、下げ振りにより1階から上階に基準墨を上げていく。この作業を墨の引通しという。




2.鉄筋の継手は、硬化したコンクリートとの付着により鉄筋の応力を伝達するA機械式継手と、鉄筋の応力を直接伝達するガス圧接継手や溶接継手などに大別される。



解答


A 重ね

[ 解説 ]
鉄筋の継手は、硬化したコンクリートとの付着により鉄筋の応力を伝達する重ね継手と、鉄筋の応力を直接伝達するガス圧接継手や溶接継手などに大別される。




3.鉄骨のアンカーボルトに二重ナットを使用する場合、一般にボルト上部の出の高さは、ナット締め後のネジ山がナット面からB 2山以上とする。



解答


B 3

[ 解説 ]
鉄骨のアンカーボルトに二重ナットを使用する場合、一般にボルト上部の出の高さは、ナット締め後のネジ山がナット面から3山以上とする。




4.建設リサイクル法の対象となる木造住宅の解体工事においては、C分別解体の計画書を作成し、原則として屋根葺き材の撤去は手作業で行う。



解答


C ◯

[ 解説 ]
建設リサイクル法の対象となる木造住宅の解体工事においては、分別解体の計画書を作成し、原則として屋根葺き材の撤去は手作業で行う。




5.アスファルト防水において、立上りのルーフィング類を平場と別に張り付ける場合、平場と立上りのルーフィング類は、重ね幅をD100mm以上とって張り重ねる。



解答


D 150
[ 解説 ]
アスファルト防水において、立上りのルーフィング類と平場と別に張り付ける場合、平場と立上りのルーフィング類は
、重ね幅を150mm以上とって張り重ねる。




6.外壁の陶磁器質タイルを密着張りとする場合、張付けモルタルを塗り付けた後、タイルをE下部から一段おきに水糸に合わせて張り付け、その後、その間を埋めていくように張り付ける。



解答


E 上部
[ 解説 ]
外壁の陶磁器質タイルを密着張りとする場合、張付けモルタルを塗り付けた後、タイルを上部から一段おきに水糸に合わせて張り付け、その後、その間を埋めていくように張り付ける。




7.型板ガラスは、片側表面にいろいろな型模様をつけたガラスで、外部建具に用いる場合、型模様面を、一般にF室外側にして取り付ける。



解答


F 室内
[ 解説 ]
型板ガラスは、片側表面にいろいろな型模様をつけたガラスで、外部建具に用いる場合、型模様面を、一般に室内側にして取り付ける。




8.内装工事で使用されるGシージングせっこうボードは、両面のボード用原紙と心材のせっこうに防水処理を施したもので、屋内の台所や洗面所などの壁や天井の下地材として使用される。



解答


@ ◯
[ 解説 ]
内装工事で使用されるシージングせっこうボードは、両面のボード用原始と心材のせっこうに防水処理を施したもので、屋内の台所や洗面所などの壁や天井の下地材として使用される。




平成30年度


受検種別建築の受験者は解答してください。

次の1.から8.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。


1.建築物の位置を定めるために、建築物の外形と内部の主要な間仕切の中心線上に、縄やビニルひもを張って建築物の位置を地面に表すことを遣方という。このとき、建築物の隅には地杭を打ち、地縄を張りめぐらす。


解答


 縄張り

[ 解説 ]
建築物の位置を定めるために、建築物の外形と内部の主要な間仕切の中心線上に、縄やビニルひもを張って建築物の位置を地面に表すことを縄張りという。




2.透水性の悪い山砂を埋戻し土に用いる場合の締固めは、建物躯体等のコンクリート強度が発現していることを確認のうえ、厚さ600mm程度ごとにローラーやタンパーなどで締め固める。入隅などの狭い個所の締固めには、振動コンパクターやタンパーなどを使用する。


解答


 300

[ 解説 ]
透水性の悪い山砂を埋戻し土に用いる場合の締め固めは、建物躯体等のコンクリート強度が発現していることを確認のうえ、厚さ300mm程度ごとにローラーやタンパーなどで締め固める。




3.柱や壁の型枠を組み立てる場合、足元を正しい位置に固定するために、根固めを行う。敷桟で行う場合にはコンクリート漏れ防止に、パッキングを使用する方法やプラスチックアングルを使用する方法などがある。


解答


 根巻き

[ 解説 ]
柱や壁の型枠を組み立てる場合、足元を正しい位置に固定するために、根巻きを行う。敷桟で行う場合にはコンクリート漏れ防止に、パッキングを使用する方法やプラスチックアングルを使用する方法などがある。




4.高力ボルトの締付けは、ナットの下に座金を敷き、ナットを回転させることにより行う。ナットは、ボルトに取付け後に等級の表示記号が外側から見える向きに取り付ける。


解答


適当である

[ 解説 ]
高力ボルトの締付けは、ナットの下に座金を敷き、ナットを回転させることにより行う。ナットは、ボルトに取付け後に等級の表示記号が外側から見える向き(表)に取り付ける。

R30_J5-A_4.高力ボルトとナット.jpg
高力ボルトとナット




5.JISによる建築用鋼製下地材を用いた軽量鉄骨天井下地工事において、天井のふところが1.5m以上3m以下の場合は、吊りボルトの水平補強、斜め補強を行う。水平補強の補強材の間隔は、縦横方向に2.7m程度の間隔で配置する。


解答


 1.8

[ 解説 ]
JISによる建築用鋼製下地材を用いた軽量鉄骨天井下地工事において、天井のふところが1.5m以上3m以下の場合は、吊りボルトの水平補強、斜め補強を行う。水平補強の補強材の間隔は、縦横方向に1.8m程度の間隔で配置する。




6.壁下地に用いるセメントモルタルを現場調合とする場合、セメントモルタルの練混ぜは、機械練りを原則とし、上塗りモルタルの調合は、下塗りモルタルに比べ富調合としてセメントと細骨材を十分に空練りし、水を加えてよく練り合わせる。


解答


 貧調合

[ 解説 ]
壁下地に用いるセメントモルタルを現場調合とする場合、上塗りモルタルの調合は、下塗りモルタルに比べ貧調合とする。セメントモルタルの貧調合とは、セメント分の割合の少ないモルタルの調合をいい、富調合とは、セメント分の割合の多いモルタルの調合をいう。




7.塗装工事において、所定の塗膜厚さを得られているか否かを確認する方法として、塗料の搬入量から塗装した面積当たりの塗料の塗付け量を推定する方法や、専用測定器により膜厚を測定する方法がある。


解答


 使用量

[ 解説 ]
塗装工事において、所定の塗膜厚さを得られているか否かを確認する方法として、塗料の使用量から塗装した面積当たりの塗料の塗付け量を推定する方法や、専用測定器により膜厚を測定する方法がある。




8.断熱工事における吹付け硬質ウレタンフォームの吹付け工法は、その主な特徴として、窓回りなど複雑な形状の場所への吹付けが容易なこと、継ぎ目のない連続した断熱層が得られること、平滑な表面を得にくいこと、施工技術が要求されることなどがあげられる。


解答


適当である

[ 解説 ]
断熱工事における吹付け硬質ウレタンフォームの吹付け工法の主な特徴として、窓回りなど複雑な形状の場所への吹付けが容易なこと、継ぎ目のない連続した断熱層が得られること、平滑な表面を得にくいこと、施工技術が要求されることなどがあげられる。





2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題5−B 躯体工事

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題5–B の攻略

令和4年度


次の1.から4.の各記述において、[  ] に当てはまる最も適当な語句文字又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。

1.敷地の地盤の構成や性質などを調査する地盤調査には、一般にロータリーボーリングが行われている。ボーリングによる掘削孔を用いて[ @ ] 、試料の採取、地下水位の測定等の調査を行う。

また、採取された試料は各種の土質試験を行い、土質柱状図にまとめられる。

[ @ ] は、ハンマーを自由落下させて、SPTサンプラーが地層を 300mm貫入するのに必要な打撃回数を求める試験である。ここで得られた打撃回数を[ A ] といい、地盤の硬軟や締り具合を推定するのに使われる。


@ (1)フロー試験 (2)平板載荷試験 (3)標準貫入試験 (4)CBR試験

A (1)K値     (2)NC値     (3)トルク係数値 (4)N値



答え

 @-3、A-4

[ 解答解説 ]
敷地の地盤の構成や性質などを調査する地盤調査には、一般にロータリーボーリングが行われている。ボーリングによる掘削孔を用いて標準貫入試験 、試料の採取、地下水位の測定等の調査を行う。

また、採取された試料は各種の土質試験を行い、土質柱状図にまとめられる。

標準貫入試験は、ハンマーを自由落下させて、SPTサンプラーが地層を 300mm貫入するのに必要な打撃回数を求める試験である。ここで得られた打撃回数をN値といい、地盤の硬軟や締り具合を推定するのに使われる。(建築工事監理指針)

R04_5B_1_標準貫入試験.jpg




2.型枠工事において、コンクリート型枠用合板を用いた柱型枠や壁型枠を組み立てる場合、足元を正しい位置に固定するために[ B ] を行う。敷桟で行う場合にはコンクリートの漏れ防止に、パッキングを使用する方法やプラスチックアングルを使用する方法等がある。

床型枠においては、設計者との協議を行い、フラットデッキ(床型枠用鋼製デッキプレート)を使用することがある。その場合、梁側板型枠との接合方法として、フラットデッキの長手方向に対する梁へののみこみ代は、原則として、一般階では[ C ] mmとしている。


B (1)根固め  (2)根巻き  (3)根回し  (4)根がらみ

C (1)10   (2)20   (3)30   (4)40



答え

 B-2、C-1

[ 解答解説 ]

柱や壁の型枠を組み立てる場合、足元を正しい位置に固定するために、根巻きを行う。敷桟で行う場合にはコンクリート漏れ防止に、パッキングを使用する方法やプラスチックアングルを使用する方法などがある。

フラットデッキの長手方向に対する梁へののみこみ代は、原則として、一般階では、10mmとする。(建築工事監理指針)





3.鉄筋工事において、鉄筋相互のあきは、鉄筋とコンクリートの間のによる応力の伝達が十分に行われ、コンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるために必要なものである。

柱や梁の主筋の継手に、ガス圧接継手を採用し、異形鉄筋を用いる場合の鉄筋相互のあきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、[ E ] mmのうちで、最も大きい値以上とする。


D (1)定 着 (2)付 着 (3)引 張 (4)圧 着

E (1)20  (2)25  (3)30  (4)35



答え

 D-2、E-2

[ 解答解説 ]
鉄筋工事において鉄筋相互のあきは、鉄筋とコンクリートの間の付着による応力の伝達が十分に行われ、コンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるために必要なものである。

鉄筋相互のあきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうちで、最も大きい値以上とする。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 5.3.5(4)(ア)(イ)(ウ))





4.鉄骨工事において、トルシア形高力ボルトを使用した接合部の本締めは、梁フランジの場合には図の[ F ] のように行っていく。また、本締め後の検査は、ピンテールが破断していること、共回り・軸回りがないこと、ボルトの余長がネジ1山から6山までの範囲であること、ナットの回転量が平均回転角度 ±[ G ] 度以内であることを目視確認する。

R04_2次_問題5B-4_高力ボルトの締付け順序.jpg


F (1)a  (2)b  (3)c  (4)d

G (1)15  (2)20  (3)30  (4)45



答え

 F-4、G-3

[ 解答解説 ]
1群のボルトの締付けは、群の中央から周辺に向かう順序で行う。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 7.4.7(4))よって、図のdのように行っていく。

トルシア型高力ボルトの締付け後の確認は、
・ピンテールが破断していること。
・一次締め付けの際につけたマークのずれにより、共回り及び軸回りが生じていないこと。
・ナットの回転量は、各ボルト群のナットの平均回転角度 -30°から平均回転角度 +30°までの範囲であること。
・ボルトの余長は、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認する。
(公共建築工事標準仕様書建築工事編 7.4.8(1)(ア)(a)〜(d))




令和3年度


次の1.から4.の各記述において、[  ] に当てはまる最も適当な語句又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。

1.建築物の高さ及び位置の基準となるものを [ @ ]という。高さの基準は隣接の建築物や既存の工作物に、位置の基準は一般に建築物の縦、横2方向の通り心を延長して設ける。工事測量を行うときの基準のため、工事中に動くことのないよう2箇所以上設けて、随時確認できるようにしておく。

また、建築物の位置を定めるため建築物の外形と内部の主要な間仕切の中心線上に、ビニルひも等を張って建築物の位置を地面に表すことを [ A ]という。このとき、建築物の隅には地杭を打ち地縄を張りめぐらす。


@ (1)親墨  (2)逃げ墨  (3)ベンチマーク (4)ランドマーク

A (1)縄張り  (2)水貫  (3)遣方  (4)いすか切り



解答


@ (3)ベンチマーク、A (1)縄張り

[ 解説 ]
建築物の高さ及び位置の基準となるものとベンチマークという。高さの基準は隣接の建築物や既存こう工作物に、位置の基準は一般に建築物の縦、横2方向の通り心を延長して設ける。工事測量を行うときの基準のため、工事中に動くことのないよう2箇所以上設けて、随時確認できるようにしておく。




2.鉄筋工事において、コンクリートの中性化や火災等の高温による鉄筋への影響を考えた鉄筋を覆うコンクリートの厚さを「かぶり厚さ」といい、建築基準法施行令で規定されており、原則として、柱又は梁にあって [ B ]mm以上、床にあっては20mm以上となっている。

また、かぶり厚さを保つためにスペーサーが用いられ、スラブ筋の組立時には [ C ]のスラブ用スペーサーを原則として使用する。

B (1)25  (2)30  (3)35  (4)40

C (1)木レンガ  (2)モルタル製  (3)鋼製  (4)プラスチック製



解答


B (2)30、C (3)鋼製

鉄筋工事において、コンクリートの中性化や火災等の高温による鉄筋への影響を考えた鉄筋を覆うコンクリートの厚さを「かぶり厚さ」といい、建築基準法施行令第79条で規定されている。原則として、柱、梁にあっては、30mm以上、床にあっては 20mm以上となっている。(最小かぶり厚さ)
また、かぶり厚さを保つためにスペーサーが用いられ、スラブ筋の組立時には原則として鋼製のスラブ用スペーサーを使用する。




3.コンクリート工事において、日本産業規格(JIS)では、レディーミクストコンクリートの運搬時間は、原則として、コンクリートの練混ぜを開始してからトラックアジテータが荷卸し地点に到着するまでの時間とし、その時間は [ D ]分以内と規定されている。このため、できるだけ運搬時間が短くなるレディーミクストコンクリート工場の選定をする。

また、コンクリートの練混ぜ開始から工事現場での打込み終了までの時間は外気温が25℃未満の場合 [ E ]分以内、25℃以上の場合90分以内とする。

D (1)60  (2)70  (3)80  (4)90

E (1)60  (2)120  (3)150  (4)180




解答



D (4)90、E (2)120

コンクリート工事において、日本産業規格(JIS A 5808)では、レディミクストコンクリートの運搬時間は、原則として、コンクリートの練混ぜを開始してからトラックアジテータが荷卸し地点に到着するまでの時間とし、その時間は90分以内と規定されている。このため、できるだけ運搬時間が短くなるレディミクストコンクリート工場の選定が必要である。

また、コンクリート練り混ぜ開始から工事現場での打ち込み終了までの時間は外気温が25℃未満の場合120分以内、25℃以上の場合90分以内とする。




4.木造在来軸組構法において、屋根や上階の床などの荷重を土台に伝える鉛直材である柱は、2階建てでは、1階から2階まで通して1本の材を用いる通し柱と、各階ごとに用いる [ F ]とがある。

一般住宅の場合、柱の断面寸法は、通し柱は [ G ]cm角、 [ F ]では10.5cm角のものが主に使用されている。

F (1)継柱  (2)止柱  (3)間柱  (4)管柱

G (1)10.5  (2)12  (3)13.5  (4)15




解答



F (4)管柱、G (2)12

木造在来軸組構法において、屋根や上階の床などの荷重を土台に伝える鉛直材である柱は、2階建てでは、1階から2階まで通して1本の材を用いる通し柱と、各階ごとに用いる管柱とがある。一般住宅の場合、柱の断面寸法は、通し柱は 12cm角、管柱では10.5cm角のものが主に使用されている。




令和2年度


次の1.から4.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。

1.既製コンクリート杭地業におけるセメントミルク工法において、杭径が300〜500mmの場合は、杭径よりも@200mm程度大きいオーガーヘッドを使用する。

また、掘削は、安定液を用いて孔壁の崩壊を防止しながら、杭心に合わせて鉛直に行い、予定の支持層に達した後、根固め液及び杭周固定液を注入しながらアースオーガーを引き抜いていき、その後、既製コンクリート杭を掘削孔内に建て込む。

この施工法は、既製コンクリート杭のA打込み工法に分類される。


解答


@  100
A  埋込み

[ 解説 ]
セメントミルク工法におけるアースオーガーヘッド径は、杭径 + 100mm程度とする。(公共建築工事標準仕様書)この施工法は、既製コンクリート杭の埋込み工法に分類される。
5-B_1.図4.3.3_杭の施工法の分類.jpg
(建築工事監理指針より)




2.鉄骨工事におけるトルシア形高力ボルトを使用する接合部の組立てにおいて、接合部の材厚の差などにより、接合部にB1mmを超える肌すきがある場合には、フィラープレートを用いて肌すきを埋める。

締付け後の検査は、一次締付け後に付けたマーキングのずれやピンテールの破断などを確認し、ナットの回転と共にボルトや座金も一緒に回転するC軸回りを生じているボルトは、新しいボルトセットと交換する。


解答


B  ◯
C  共回り

[ 解説 ]
接合部の材厚の差等により1mmを超える肌すきがある場合は、フィラープレートを入れる。(公共建築工事標準仕様書)

ナットの回転とともにボルトや座金が一緒に回転する現象を共回りという。軸回りとは、ボルトだけが回転する現象をいう。共回りや軸回り等が生じた場合は、高力ボルトのセットを新しいものに取り替える。
5-B_2.図7.4.7_マーキング.jpg
(建築工事監理指針より マーキング)




3.コンクリート工事において、公称棒径45mmの棒形振動機を締固めに用いる場合、コンクリートの1層の打込み厚さは、棒形振動機部分の長さである60〜80cm以下とし、棒形振動機の挿入間隔はD90cm以下とする。

また、棒形振動機は、コンクリート表面にセメントペーストが浮き上がる時まで加振し、加振時間は1箇所当り5〜E45秒程度とするのが一般的である。


解答


D  60
E  15

[ 解説 ]
コンクリート工事において、棒形振動機の挿入間隔は60cm以下とする。(公共建築工事標準仕様書)

棒形振動機の1箇所当たりの加振時間は、一般的に 5〜15秒程度とする。




4.市街地における、鉄筋コンクリート造建築物の躯体の解体工事を行う場合は、建物の周囲に外部足場を架設し、コンクリート片の飛散防止や騒音防止のためFメッシュシートを足場外面に隙間なく取り付ける。

また、階上解体作業による解体をする場合は、屋上に揚重した解体重機で最上階から解体し、各階の解体はG中央部から先行して解体していく。解体で発生したコンクリート小片などを利用してスロープをつくり、解体重機を下の階に移動させて順次地上階まで解体していく。


解答


F  防音シート
G  ◯

[ 解説 ]
コンクリート片の飛散防止とともに騒音防止のためには、防音シートを足場外面に隙間なく取り付ける。

階上作業による解体では、外壁を残しながら中央部を先行して解体する。外壁の転倒工法等を用いる場合は、同時に解体する部分の一体性を確保するとともに、過度な力を加えずに内側に安全に転倒させる。




令和元年度


次の1.から4.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。

1.土工事において、軟弱な粘土質地盤を掘削する場合に、根切り底面付近の地盤が山留壁の背面から回り込むような状態で膨れ上がる現象を@液状化という。

また、砂質地盤を掘削する場合に、根切り底面付近の砂質地盤にA上向きの浸透流が生じ、この水流によって砂が沸騰したような状態で根切り底を破壊する現象をボイリングという。



解答


@ ヒービング
A ◯

[ 解説 ]
土工事において、軟弱な粘土質地盤を掘削する場合に、根切り底面付近の地盤が山留壁のから回り混むような状態で膨れ上がる現象をヒービングという。また、砂質地盤を掘削する場合に、根切り底面付近の砂質地盤に上向きの浸透流が生じ、この水流によって砂が沸騰したような状態で根切り底を破壊する現象をボイリングという。

 問題5-B_1.図3.3.15_ヒービングの説明図.jpeg
     ヒービングの説明図

 問題5-B_1.図3.3.16_ボイリングの説明図.jpeg
     ボイリングの説明図

 問題5-B_1.図3.3.17_被圧地下水による盤ぶくれの説明図.jpeg
     盤ぶくれの説明図




2.鉄筋(SD345)のガス圧接継手において、同径の鉄筋を圧接する場合、圧接部のふくらみの直径は鉄筋径dの1.4倍以上とし、かつ、その長さを鉄筋径dのB1.0倍以上とする。

また、圧接面のずれは鉄筋径dの1/4以下、圧接部における鉄筋の中心軸の偏心量は鉄筋径dのC1/4 以下、圧接部の折曲がりは2度以下、片ふくらみは鉄筋径dの1/5 以下とする。

ただし、dは異形鉄筋の呼び名に用いた数値とする。



解答


B 1.1
C  1/5

[ 解説 ]
鉄筋(SD345)のガス圧接継手において、同径の鉄筋を圧接する場合、圧接部のふくらみの直径は鉄筋径dの1.4倍以上とし、かつ、その長さを鉄筋径dの1.1倍以上とする。(アセチレン系ガスの場合)
また、圧接面のずれは鉄筋径dの1/4以下、圧接部における鉄筋の中心軸の偏心量は鉄筋径dの1/5以下、圧接部の折曲がりは2度以下、片ふくらみは鉄筋径dの1/5以下とする。
ただし、dは異形鉄筋の呼び名に用いた数値とする。

問題5-B_2.図5.4.3_圧接部のふくらみの形状及び寸法.jpeg
     圧接部のふくらみの形状及び寸法




3.鉄筋コンクリート造でコンクリートを打ち継ぐ場合、打継ぎ部の位置は、構造部材の耐力への影響が最も少ない位置に定めるものとし、梁、床スラブ及び屋根スラブの鉛直打継ぎ部は、スパンの中央又は端からD1/4付近に設け、柱及び壁の水平打継ぎ部は、床スラブ及び梁の上端に設ける。

また、打継ぎ部の形状は、構造部材の耐力の低下が少なく、コンクリート打込み前の打継ぎ部の処理が円滑に行え、かつ、新たに打ち込むコンクリートの締固めが容易に行えるものとし、柱及び梁の打継ぎ面は主筋にE平行となるようにする。



解答


D ◯
E 垂直

[ 解説 ]
鉄筋コンクリート造でコンクリートを打ち継ぐ場合、打継ぎ部の位置は、構造部材の耐力への影響が最も少ない位置に定めるものとし、梁、床スラブ及び屋根スラブの鉛直打継ぎ部は、スパンの中央又は端から1/4付近に設け、柱及び壁の水平打継ぎ部は、床スラブ及び梁の上端に設ける。防水層と関連するパラペット部分は、水上仕上天から100mm以上の位置、もしくは水平打継ぎなしとする。

また、打継ぎ部の形状は、構造部材の耐力の低下が少なく、コンクリート打込み前の打継ぎ部の処理が円滑に行え、かつ、新たに打ち込むコンクリートの締め固めが容易に行えるものとし、柱及び梁の打継ぎ面は主筋に対して垂直となるようにする。




4.鉄骨工事における露出形式の柱脚ベースプレートの支持方法であるベースモルタルの後詰め中心塗り工法は、一般にベースプレートの面積がF小さく、全面をベースモルタルに密着させることが困難な場合や建入れの調整を容易にするために広く使われている。

また、ベースモルタルの厚さはG100mm以下、中心塗り部分の大きさは200〜300mmの角形又は円形とし、建て方中に柱脚に作用する応力に見合うものとする。



解答


F 大きく
G 30mm以上50

[ 解説 ]
鉄骨工事における露出形式の柱脚ベースプレートの支持方法であるベースモルタルの後詰め中心塗り工法は、一般にベースプレートの面積が大きく、全面をベースモルタルに密着させることが困難な場合や建入れの調整を容易にするために広く使われている。

また、ベースモルタルの厚さは30mm以上50mm以下、中心塗り部分の大きさは200〜300mmの角形又は円形とし、建て方中に柱脚に作用する応力に見合うものとする。




平成30年度


次の1.から4.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、
不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。


1.墨出し等に用いる鋼製巻尺は、工事着手前に@ゲージ合わせを行い、同じ精度を有する鋼製巻尺を2本以上用意して、1本は基準鋼製巻尺として保管しておく。

@ゲージ合わせの際には、それぞれの鋼製巻尺に一定の張力を与えて、相互の誤差を確認する。

建築現場では特に規定しない場合は、通常A150Nの張力としている。



解答


 @ テープ合わせ
 A 50

[ 解説 ]
墨出し等に用いる鋼製巻尺は、工事着手前にテープ合わせを行い、同じ精度を有する鋼製巻尺を2本以上用意して、1本は基準鋼製巻尺として保管する。テープ合わせの際には、それぞれの鋼製巻尺に一定の張力を与えて、相互の誤差を確認するが、特に規定しない場合は、通常 50Nの張力とする。




2.木構造の在来軸組構法における和小屋において、次の図の束立て小屋組は、小屋梁を約1,800mm間隔にかけ、その上に約900mm間隔に小屋束を立て、小屋束で棟木や母屋などを支える小屋組である。

束立て小屋組の中で、小屋梁を軒桁の上に乗せかけるかけ方をB折置組といい、小屋梁を軒桁の上に乗せかける仕口はかぶとあり掛けで納め、羽子板ボルト締めとする。棟木の継手は、小屋束心より約150mm持出し腰掛あり継ぎ、両面かすがい打ちとする。母屋の断面寸法はC 90mm角を標準とし、棟木や母屋には、垂木を取り付けるため垂木欠きを行い、垂木の取付けは母屋の上で、そぎ継ぎとして、釘打ちを行う。

R30_J5-B_図_束立て小屋組.jpg
          束立て小屋組


解答


 B 京呂組
 C ◯

[ 解説 ]
束立て小屋組の中で、小屋梁を軒桁の上に乗せかけるかけ方を京呂組という。折置組とは、柱の上に小屋梁をのせ、その上に軒桁を取り付けるかけ方をいう。母屋の断面寸法は 90mm角を標準とする。




3.鉄筋相互のあきは、鉄筋とコンクリートの間のD付着による応力の伝達が十分に行われ、コンク
リートが分離することなく密実に打ち込まれるために必要なものである。

柱や梁の主筋の継手に、ガス圧接継手を採用し、異形鉄筋を用いる場合の鉄筋相互のあきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、E20mmのうちで、最も大きい値以上とする。



解答


 D ◯
 E 25

[ 解説 ]
鉄筋相互のあきは、鉄筋とコンクリートの間の付着による応力の伝達が十分に行われ、コンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるために必要なものである。鉄筋相互のあきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうちで、最も大きい値以上とする。

R30_J5-B.3_鉄筋相互のあきと間隔.jpg
鉄筋相互のあきと間隔




4.レディーミクストコンクリートの運搬時間は、JISにおいて、コンクリートの練混ぜF完了からトラックアジテータが荷卸し地点に到着するまでの時間として90分以内と規定されている。

このため、できるだけ運搬時間が短くなるレディーミクストコンクリート工場の選定をする。

また、コンクリートの練混ぜF完了から工事現場での打込み終了までの時間は、外気温が25℃未満で120分以内、25℃以上でG100分以内とする。

打込み継続中の打重ね時間の間隔限度は、外気温が25℃未満のときは150分以内、25℃以上のときは120分以内を目安とし、先に打ち込まれたコンクリートの再振動が可能な時間内とする。



解答


 F 開始
 G 90

[ 解説 ]
レディーミクストコンクリートの運搬時間は、JISにおいて、コンクリートの練混ぜ開始からトラックアジテータが荷卸し地点に到着するまでの時間として90分以内と規定されている。また、コンクリートの練混ぜ開始から工事現場での打込み終了までの時間は、外気温が25℃未満で120分以内、25℃以上で 90分以内とする。

打込み継続中の打重ね時間の間隔限度は、外気温が25℃未満のときは150分以内、25℃以上のときは120分以内を目安とし、先に打ち込まれたコンクリートの再振動が可能な時間内とする。





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