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2級建築施工管理技士試験
年別 一次(学科)解答解説
─────────────
令和 5年(後期)一次
令和 5年(前期)一次
令和4年(後期)一次
令和4年(前期)一次
令和3年(後期)一次
令和3年(前期)一次
令和2年(後期)学科
令和元年(後期)学科
令和元年(前期)学科
平成30年(後期)学科
平成30年(前期)学科
平成29年(後期)学科
平成29年(前期)学科
2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
 仮設工事
 土工事
 地業工事
 鉄筋工事
 型枠工事
 コンクリートの調合
 鉄骨工事
 木造軸組構法
 解体工事
仕上工事
 コンクリートブロック工事等
 防水工事
 石工事
 タイル工事
 屋根及びとい工事
 金属工事
 左官工事
 建具工事
 塗装工事
 内装工事
 仕上改修工事

施工管理
施工計画
 事前調査
 仮設計画
 材料の保管
 申請及び届出等
工程管理
 工程計画
 バーチャート工程表
 品質管理工程表
品質管理
 用  語
 鉄骨工事
 鉄筋工事
 コンクリート工事
 品質管理に関する記述
 試験及び検査
安全管理
 工事現場の安全管理
 労働安全衛生法

応用能力問題躯体工事
仕上工事

法  規建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
年別 二次(実地) 解答解説
─────────────
令和 5年 二次検定
令和4年 二次検定
令和3年 二次検定
令和2年 実地試験
令和元年 実地試験
平成30年 実地試験
平成29年 実地試験
平成28年 実地試験
平成27年 実地試験
平成26年 実地試験
平成25年 実地試験
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期)(中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
官庁営繕の技術基準

公共建築工事標準仕様書
(令和4年度版)
建築工事編
電気設備工事編
機械設備工事編

官庁営繕事業における
BIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン
建築工事監理指針

1章 各章共通事項序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事01節 共通事項
02節 縄張り,遣方,足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
 [ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節  一般事項
02節  材  料
03節  工作一般
04節  高力ボルト接合
05節  普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節  耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
  一般事項、材料
  外壁パネル工法
  間仕切壁パネル工法
  溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

>放射能について正しく学ぼう
>内部被ばくを考える市民研究会
>国際環境NGO FoE Japan
>代々木市民観測所
>チェルノブイリへのかけはし
>放射線防護の仕方(緊急時編)
>放射線防護の仕方(日常編)
>放射線防護の仕方(食品編)
>セシウム汚染全国マップ
>Sv/Bq換算ツール
>経口時の年齢換算計算ツール
>Fukushima Voice version 2
>Simply Info
>日本原子力産業協会
原子力発電を考える
>グリーンアクション
>サイエンス・メディア・センター
>バンクーバー食品放射能モニタリング
>東京江戸川放射線
>品川区ママ友からの 放射線情報便
>福島30年プロジェクト
>全国の空間線量率
>村田 光平 オフィシャルサイト
>国会事故調査委員会
>福島第一原発カメラ(LIVE)
>全国放射線量測定マップ

2023年08月31日

2級建築施工管理技士 平成28年度 実地 問題2 解答・解説

平成28年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 28年 11月 12日(日)

問題2
次の建築工事に関する用語のうちから 5 つ選び、その用語の説明施工上留意すべき内容を具体的に記述しなさい。

ただし、仮設以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。また、使用資機材に不良品はないものとする。


 足場の手すり先行工法
 型枠はく離剤
 金属製建具のかぶせ工法
 クレセント
 軽量鉄骨壁下地の振れ止め
 鋼矢板
 コンクリート壁の誘発目地
 先送りモルタル
 タイルカーペット
 超高圧水によるコンクリート面下地処理
 鉄筋の先組み工法
 マスキングテープ
 溶接のアンダーカット
 ローリングタワー


足場の手すり先行工法 解答例


[ 用語の説明 ]
建設工事において、足場の組立て等の作業を行うにあたり、労働者が足場の作業床に乗る前に、当該作業床の端となる箇所に適切な手すりを先行して設置し、かつ最上階の作業床を取り外す時は、当該作業床の端の手すりを残置して行う工法。

[ 施工上留意すべきこと ]
労働安全衛生法令を遵守する。
@脚部
足場の組立てにあたっては、脚部沈下を防止するため、地盤を十分に突き固め敷板等を並べる。枠組足場においては、建枠の高さをそろえる。

A布
足場のはり間方向の建地又は柱脚の間隔と床材の幅の寸法は原則としてそろえる。隙間をつくらないように設置し、床付き布枠のつかみ金具は、外れ止めを確実にロックする。

B筋かい
枠組み足場の筋かいは、交差筋かいを原則として、外側及び躯体側の両構面に取り付ける。交差筋かいピンは確実にロックする。

C壁つなぎ
枠組み足場間隔を垂直方向 9m以下、水平方向 8m以下
単管足場間隔を垂直方向 5m以下、水平方向 5.5m以下




型枠はく離剤 解答例


[ 用語の説明 ]
コンクリート型枠表面に塗布し、打設させたコンクリートの固着を防止し、型枠の取り外しを容易にする化学製品。

[ 施工上留意すべきこと ]
はく離剤の塗布のむら・量不足、気温や湿度等の養生条件に配慮する。




金属製建具のかぶせ工法 解答例


[ 用語の説明 ]
老朽化した既存の建具の上からカバーするように新しい建具を設置する工法。

[ 施工上留意すべきこと ]
既存枠がスチールの場合は、錆止め塗装を行う。建付けを確実に行い、障子や扉の開閉、金具調整を行う。




クレセント 解答例


[ 用語の説明 ]
建具用金具で、上げ下げ窓、引き違いサッシの召し合わせ部などに取り付ける錠金具のこと。

[ 施工上留意すべきこと ]
錠機能の他にも、気密性、遮音性も求められるので、正確な錠と受け金具の取り合い寸法、堅固な部品の取り付けが必要である。




軽量鉄骨壁下地の振れ止め 解答例


[ 用語の説明 ]
建物内部の間仕切壁等の揺れを防止するために設置するもの。

[ 施工上留意すべきこと ]
床面ランナー下端から 1.2mごとに設置する。ただし、上部ランナー上端から400mm以内に振れ止めが位置する場合は省略できる。




鋼矢板 解答例


[ 用語の説明 ]
鋼製の矢板でシートパイルともいう。土留工事等に使用され、土砂の崩壊や浸水を防止する。      

[ 施工上留意すべきこと ]
正確な位置と土圧、水圧を考慮した根入れ深さが必要である。




コンクリート壁の誘発目地 解答例


[ 用語の説明 ]
コンクリート壁面にあらかじめひび割れ発生場所を決め、その位置にひび割れを誘発させるための目地。

[ 施工上留意すべきこと ]
壁厚が200mm以内の壁であれば、両側に深さ20mmの目地を入れるなど、断面欠損率が20%以上となるようにする。それ以上の厚さの壁であれば、壁躯体内部に適切なサイズの断面欠損材を合わせて仕込む。




先送りモルタル 解答例


[ 用語の説明 ]
コンクリートの打設に際して、コンクリートの圧送開始前に、コンクリートの流動性確保や輸送管内壁の潤滑膜を形成及び吸入・吐出弁内部をシールするために、圧送管内に流し込むモルタルのこと。

[ 施工上留意すべきこと ]
圧送の初期に輸送管より排出されるモルタルは極めて低強度のものとなるので、先送りモルタルは、圧送後に廃棄処分とする。先送りモルタルは、富調合なものにする必要がある。




タイルカーペット 解答例


[ 用語の説明 ]
カーペットを原則 500mm角程度にしたもの。JIS L 4406による。

[ 施工上留意すべきこと ]
タイルカーペット全面接着工法による。敷き方は特記による。特記がない場合は、床面は市松敷き、階段は模様流しとする。接着剤は、粘着はく離形接着剤とし、下地面が十分に乾燥していること。張付けは中央部から行う。




超高圧水によるコンクリート面下地処理 解答例


[ 用語の説明 ]
建物改修時に、コンクリート面に塗装された塗料や汚れを、高い圧力を有する水の力で除去・クリーニングすること。騒音、振動、粉じんがほとんど発生しない。

[ 施工上留意すべきこと ]
コンクリート面下地処理時のケレンの種別(全ケレン、半ケレン)の遵守、水の飛散防止、洗浄した水を確実に回収する。




鉄筋の先組み工法 解答例


[ 用語の説明 ]
鉄筋をあらかじめ、下ごしらえ → 加工 → 組立てとする工法。第一次は定尺等の寸法と単位長とし、フープや帯筋を補強したもの。第二次は第一次で製作した単位体をつなげて構造体を作製したもの。

[ 施工上留意すべきこと ]
組立に際しては、正しい材料、正確な寸法、適切な縮み代を考慮する必要がある。




マスキングテープ 解答例


[ 用語の説明 ]
塗装等の際、塗料が施工箇所をはみ出し、作業箇所以外を汚さないように貼る保護用粘着テープ。養生資材のひとつ。

[ 施工上留意すべきこと ]
粘着力は弱いが、長時間貼り付けたままだと、テープを剥がす時、下地の塗装等を剥がしてしまうことがある。マスキングテープは作業が終了したら、ただちに剥がすようにする。




溶接のアンダーカット 解答例


[ 用語の説明 ]
溶接欠陥の一種。溶接の止端などに沿って母材に溝ができた状態ここと。

[ 施工上留意すべきこと ]
適切な電流、正しい溶接棒の角度・位置、正確な溶接速度、正しい溶接姿勢等が必要である。




ローリングタワー解答例


[ 用語の説明 ]
高所作業に用いる移動式足場の通称。枠組足場の脚部にキャスターを付けて移動できるようにした足場。

[ 施工上留意すべきこと ]
手すりの設置状態・固定の確認、キャスターの動き・ロック状態の確認、大きな変形(へこみ、曲り)がないことの確認等が必要である。





2023年08月30日

2級建築施工管理技士 平成28年度 実地 問題3 解答・解説

平成28年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 28年 11月 12日(日)

問題3
図に示すネットワーク工程表について、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、 ◯内の数字はイベント番号を、実線の矢線は作業を、破線の矢線はダミーを示し、また、矢線の上段のアルファベットは作業名を、下段の数値は所要日数を示すものとする。

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.jpg
               ネットワーク工程表


1. 工程表において、@からJまでの総所要日数を答えなさい。


解答


 30日

[ 解説 ]

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans1.jpg

総所要日数
ルートT:
@ → A → E → F → J

ルートU:
@ → A → B → D → G(F終了まで待ち)→ I → J

ルートV:
@ → C(B終了まで待ち) → H(G終了まで待ち)→ I → J

ルートTの計算
= A + B + E + I
= 3 + 11 + 4 + 9 = 27日

ルートUの計算
= A + C + F + H + J + L
= 3 + 3 + 7 + 5 + 6 + 5 = 29日
( A + B + E = 3 + 11 + 4 =18日待ち)

ルートVの計算
= D + G + K + L
= 6 + 12 + 7 + 5 = 30日
(A + C + F + H = 18日待ち)

よって、ルートVの 30日が総所要日数となる。




2. 工程の再検討を行ったところ、作業Hの所要日数が1日、作業Jが2日増加することが分かった。このときのクリティカルパスを、作業名で工程順に並べて答えなさい。


解答


A → C → F → H → J → L

[ 解説 ]

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans2.jpg

H が 6日、Jが 8日となる。
Gまでの所要日数は、
@ → A → B → D → G
= A + C + F + H
= 3 + 3 + 7 + 6 = 19日

全体は、
G → I → J = 8 + 5 = 13日
を加えて
計19 + 13 = 32日
となる。
H → I の作業Kは、
Gが終了しなければ行うことができない。
Gまで19日なので、
H → I → J
= K + L
= 7 + 5 = 12日
とを加えて、
計19 + 12 = 31日
となる。
したがって、クリティカルパスは、
@ → A → B → D → G → I → J
= A + C + F + H + J + L
である。




3. 作業Hの所要日数が1日、作業Jが2日増加するときの@からJまでの総所要日数を当初と同じ日数とするために、作業B作業Fの日程短縮により調整する場合、作業Bと作業Fはそれぞれ最小限何日短縮すればよいか答えなさい。


解答


作業Bを1日短縮、作業Fを2日短縮する。

[ 解説 ]
上記 32日を作業B、作業Fを短縮して 30日とする。
クリティカルパス32日を2日短縮するためには、
まず作業Fを2日短縮する。すなわち、
F = 7− 2 = 5日
となる。
次に、
@ → A → B → D → G
= A + C + F + H
= 3 + 3 + 5 + 6 =17日となり、
Gまでは 17日としなければならない。
よって、
@ → A → E → F = G
= A + B + E = 17日としなければならない。
現在、18日間であるので、作業Bを1日短縮し、
11 – 1 = 10日とする。





2023年08月29日

2級建築施工管理技士 平成28年度 実地 問題4 解答・解説

平成28年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 28年 11月 12日(日)

問題4
次の文章中、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。

1. 透水性の悪い山砂を埋戻し土に用いる場合の締固めは、建物躯体等のコンクリート強度が発現していることを確認のうえ、厚さ 60 cm 程度ごとにローラーやタンパーなどで締め固める。

入隅などの狭い個所の締固めには、振動コンパクターやタンパーなどを使用する。



解答


 30

[ 解説 ]
透水性の悪い山砂を埋戻し土に用いる場合の締固めは、建物躯体等のコンクリート強度が発現していることを確認のうえ、厚さ30cm程度ごとにローラーやタンパーなどで締め固める。

入隅などの狭い箇所の締固めには、振動コンパクターやダンパーなどを使用する。




2. 大梁の主筋をガス圧接する場合、鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工しないと、定着寸法の不足
や、直交部材の配筋の乱れを招くことになる。



解答


 ◯

[ 解説 ]
大梁の主筋をガス圧接する場合、鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工しないと、定着寸法の不足や、直交部材の配筋の乱れを招くことになる。




3. コンクリートの1層の打込み厚さは、締固めに用いる棒形振動機の長さ以下とし、コールドジョイント等の欠陥を防止するため、棒形振動機の挿入の際には先に打ち込んだコンクリートの層に棒形振動機の先端が入るようにし、棒形振動機を引き抜く際にはコンクリートに穴を残さないよう加振しながら急いで引き抜かなければならない。



解答


 徐々に

[ 解説 ]
コンクリートの1層の打込み厚さは、締固めに用いる棒形振動機の長さ以下とし、コールドジョイント等の欠陥を防止するため、棒形振動機の挿入の際には先に打ち込んだコンクリートの層に棒形振動機の先端が入るようにし、棒形振動機を引き抜く際にはコンクリートに穴を残さないよう加振しながら徐々に引き抜かなければならない。




4. 型枠は、コンクリートの自重、コンクリート打込み時の振動や衝撃、コンクリートの側圧などの荷重に対して安全であり、型枠取外し後のコンクリートに必要な仕上がり寸法及び精度が得られ、容易に取外しができないものでなければならない。



解答


できる

[ 解説 ]
型枠は、コンクリートの自重、コンクリート打込み時の振動や衝撃、コンクリートの側圧などの荷重に対して安全であり、型枠取り外し後のコンクリートに必要な仕上がり寸法及び精度が得られ、容易に取外しができるものでなければならない。




5. 改質アスファルトシート防水トーチ工法による平場のシート張付けは、下地にプライマーを塗布し乾燥させた後、シート表面及び下地をトーチバーナーで十分あぶり、改質アスファルトを溶融させながら、平均に押し広げて下地に密着させる。



解答


 裏面

[ 解説 ]
改質アスファルトシート防水トーチ工法による平場のシート張付けは、下地にプライマーを塗布し乾燥させた後、シート裏面及び下地をトーチバーナーで十分あぶり、改質アスファルトを溶融させながら、平均に押し広げて下地に密着させる。




6. 軽量鉄骨壁下地において、コンクリート床、梁下及びスラブ下に固定するランナーは、両端部から 50 mm 内側をそれぞれ固定し、中間部は 1,800 mm 程度の間隔で固定する。また、ランナーの継手は突付けとし、ともに端部より 50 mm 内側を固定する。



解答


 900

[ 解説 ]
軽量鉄骨壁下地において、コンクリート床、梁下及びスラブ下に固定するランナーは、両端部から 50 mm 内側をそれぞれ固定し、中間部は900mm 程度の間隔で固定する。また、ランナーの継手は突付けとし、ともに端部より 50 mm 内側を固定する。




7. ビニル床タイル等の高分子系床材料の張付けに使用されるウレタン樹脂系接着剤のほとんどが、湿気硬化形の一液性で、反応硬化形接着剤の中では作業性が良く、初期粘着性が良いため、土間 コンクリート等の場所に多く用いられている。



解答


 ◯

[ 解説 ]
ビニル床タイル等の高分子系床材料の張付けに使用されるウレタン樹脂系接着剤のほとんどが、湿気硬化形の一液性で、反応硬化形接着剤の中では作業性が良く、初期粘着性が良いため、土間 コンクリート等の場所に多く用いられている。




8. 特別管理産業廃棄物以外で、建設工事に伴い生じた産業廃棄物の処理を委託した排出事業者は、委託処理した産業廃棄物を搬出する際に、産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付したときは、産業廃棄物管理票の交付から 90 日以内にC票が、180 日以内にE票が返送されてこない場合、廃棄物の処理状況を確認するとともに、都道府県知事等に報告しなければならない。



解答


 B2票、D票

[ 解説 ]
特別管理産業廃棄物以外で、建設工事に伴い生じた産業廃棄物の処理を委託した排出事業者は、委託処理した産業廃棄物を搬出する際に、産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付したときは、産業廃棄物管理票の交付から 90 日以内にB2票、D票が、180 日以内にE票が返送されてこない場合、廃棄物の処理状況を確認するとともに、都道府県知事等に報告しなければならない。





2023年08月28日

2級建築施工管理技士 平成28年度 実地 問題5 解答・解説

平成28年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 28年 11月 12日(日)

問題5
「建設業法」、「建築基準法」及び「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)」に定める次の各法文において、それぞれ誤っている語句の番号 1 つあげ、それに対する正しい語句を記入しなさい。

1. 建設業法(第 24 条の2)
@元請負人は、その請け負った建設工事を施工するために必要なA費用の細目、作業方法その他@元請負人において定めるべき事項を定めようとするときは、あらかじめ、B下請負人の意見をきかなければならない。



解答


誤ってる番号 A
正しい語句  工程

[ 解説 ]
建設業法
第 24 条の2(下請負人の意見の聴取)
元請負人は、その請け負った建設工事を施工するために必要な工程の細目、作業方法その他元請負人において定めるべき事項を定めようとするときは、あらかじめ、下請負人の意見をきかなければならない。




2. 建築基準法(第 89 条第1項)
第6条第1項の建築、大規模の修繕又は大規模の模様替の工事の施工者は、当該工事現場の見易い場所に、国土交通省令で定める様式によって、建築主、設計者、工事@施工者及び工事のA作業主任者の氏名又は名称並びに当該工事に係る同項のB確認があった旨の表示をしなければならない。



解答


誤ってる番号 A
正しい語句  現場管理者

[ 解説 ]
建築基準法
第 89 条第1項(工事現場における確認の表示等)
第6条第1項の建築、大規模の修繕又は大規模の模様替の工事の施工者は、当該工事現場の見易い場所に、国土交通省令で定める様式によって、建築主、設計者、工事施工者及び工事の現場管理者の氏名又は名称並びに当該工事に係る同項の確認があった旨の表示をしなければならない。




3. 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)(第5条第1項)
建設業を営む者は、建築物等の設計及びこれに用いる建設資材の選択、建設工事の施工方法等を工夫することにより、建設資材廃棄物の@発生を抑制するとともに、A分別解体等及び建設資材廃棄物の再資源化に要する費用をB負担するよう努めなければならない。



解答


誤ってる番号 B
正しい語句  低減

[ 解説 ]
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)
第5条第1項(建設業を営む者の責務)
建設業を営む者は、建築物等の設計及びこれに用いる建設資材の選択、建設工事の施工方法等を工夫することにより、建設資材廃棄物の発生を抑制するとともに、分別解体等及び建設資材廃棄物の再資源化に要する費用を低減するよう努めなければならない。





2023年08月26日

平成29年度 2級建築施工管理技士 実地試験 解答 解説

平成29年度 2級建築施工管理技士 第二次検定 解答 解説 

平成29年11月12日(日)
試験時間:14時15分〜16時15分( 2時間)

【 平成29年度 】

 問題1 施工経験  記述(工程管理)
 問題2 用語の説明 記述
 問題3 施工管理  記述(工程表と出来高表) 
 問題4 施  工  正誤、記述
 問題5 法  規  正誤、記述


2023年08月25日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題1 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)


問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、工程管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記入した上で、次の 1.から 2.の問いに答えなさい。

なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。


[ 工事概要 ]

イ.工 事 名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
  新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積(又は施工数量)、
        主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
  改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量(又は建物規模)
ニ.工    期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
へ.業 務 内 容


1.工事概要であげた工事であなたが担当した工種において、工期に遅れることのないよう工程を管理するうえで、次の@からBの各項目の手配や配置をする際、あなたがどのようなことに留意したのか、留意した内容着目した理由を、工種名をあげてそれぞれ具体的に記述しなさい。

ただし、留意した内容が同一のものは不可とする。また、工程管理以外の品質管理、安全管理、コストのみについて記述したものも不可とする。

なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。

[項目]
 @ 材 料 (本工事材料、仮設材料)
 A 工事用機械・器具・設備
 B 作業員 (交通誘導警備員は除く)


解答試案



@ -1
材料 (本工事材料、仮設材料)
工種名:鉄筋工事
留意した内容
工程に遅れを発生させないため、配筋の工期短縮を図る。
着目した理由
圧接継手は雨天時に施工の制約があるので、圧接継手を機械式継手に変更した。


@ - 2
材料 (本工事材料、仮設材料)
工種名:外壁石張り工事
留意した内容
工程に遅れを発生させないため、外壁石張り工事の工期短縮を図る。
着目した理由
湿式石張り工事を乾式石張り工事への変更を可能とした。


A-1
工事用機械・器具・設備
工種名:仮設工事(足場)
留意した内容
現場で足場材料を組み上げる時間的余裕がない中、工期遅れを防止。
着目した理由
ストックヤードで足場材を組立て、現場では運搬用トラックの荷台から直接重機で荷取りし、つり上げて取付けた。

A-2
工事用機械・器具・設備
工種名:揚重工事
留意した内容
単位時間当たりの揚荷重を増大し、工期が遅れるのを防止した。
着目した理由
2台配置の揚荷装置を1台の大型揚重装置に変更した。

B-1
作業員 (交通誘導警備員は除く)
工種名:内装工事
留意した内容
効率的な作業時間確保のため、作業員に整理整頓、常時点検を実施させて、資材の不足を防止する。
着目した理由
資材が不足すると、材料の現場搬入待ちとなり、関連業種の待機時間が長くなり、作業が進まず工程が遅れ、非効率的である。

B-2
作業員 (交通誘導警備員は除く)
工種名:木工事
留意した内容
工場内生産品の間仕切り壁に変更し、造作大工の手間を省略化して工期短縮をはかった。

着目した理由
内部間仕切り壁の品質が均一に保たれ、作業員の技量によるばらつきがなくなるため品質が確保できる。




2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験に照らし、工期を短縮するための有効な方法や手段2つ具体的に記述しなさい。また、それらがもたらす工期短縮以外の工事への良い影響を、それぞれ具体的に記述しなさい。

ただし、有効な方法や手段が同一のもの及び 1.の留意した内容と同一のものは不可とする。


解答試案


工程短縮に有効な方法や手段及び良い影響
@有効な方法や手段:
柱、梁材の鉄筋加工を現場加工から、工場加工に変更し現場加工時間を短縮する。

良い影響:
加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。

A有効な方法や手段:
関連業種を含めた施工検討会議を開催し、施工上の課題を事前に洗い出し、手戻りを無くし、結果工期を短縮する。

良い影響:
業者間のコミュニケーションが活発になり、安全管理にも好結果となる。

B有効な方法や手段:
柱、梁材を在来のコンクリートから、工場製作のプレキャストコンクリートに変更して工期短縮をはかる。

良い影響:
認定工場で製作するため、加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。





2023年08月24日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題2 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)

問題2
次の建築工事に関する用語のうちから 5つ選び、その用語の説明施工上留意すべき内容を具体的に記述しなさい。

ただし、仮設工事以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。また、使用資機材に不良品はないものとする。

 改質アスファルトシート防水トーチ工法・密着露出仕様
 型枠のセパレーター
 ガラス工事のセッティングブロック          
 高力ボルト摩擦接合
 コンクリートのブリーディング
 ジェットバーナー仕上げ
 鉄骨工事の仮ボルト
 天井インサート
 土工事における釜場
 腹筋
 ビニル床シートの熱溶接工法
 フロアヒンジ
 ベンチマーク
 防護棚(養生朝顔)



改質アスファルトシート防水トーチ工法・密着露出仕様 解答例


[ 用語の説明 ]
改質アスファルト等に添加剤を加え、シート状に成形したものをトーチバーナーで十分に熱し、アスファルトを溶融密着させる露出防水工法のこと。

[ 施工上留意すべきこと ]
トーチバーナーを用いてアスファルトを十分に熱し溶融させ、空気が入らないように完全に密着させる。




型枠のセパレーター 解答例


[ 用語の説明 ]
セパレーターとは、型枠工事で相対するせき板相互の間隔を正しく保持するために使用する部品である。主なものは、コーンを使用しないもの(丸セパC型)と使用するもの(丸セパB型)がある。

[ 施工上留意すべきこと ]
コーン穴の処理方法について、防水下地や薄い仕上材等の場合は丸セパB型を用い、コンクリート面と同一にモルタルを充填する。普通のモルタルでは、垂れ下がりや乾燥収縮のおそれがあるので、硬練りモルタルを用いるなどの配慮が必要である。




ガラス工事のセッティングブロック 解答例


[ 用語の説明 ]
ガラスの自重をサッシ内を支えるために、はめ込み溝内に設置する副資材。

[ 施工上留意すべきこと ]
設置の際、サッシ水抜き孔を塞がない。位置は両端部からガラスの横幅寸法 1/4のところに2箇所設置する。




高力ボルト摩擦接合 解答例


[ 用語の説明 ]
高力ボルトの締め付けることによって生じた材片の接触面の摩擦抵抗によって応力を伝達する接合方法。

[ 施工上留意すべきこと ]
摩擦面は十分に赤錆を生じさせる。ボルトの締付けは、一次締め→マーキング→本締めと2回に分けて必要トルクを生じさせ、マーキング等により締付けの確認をする。
5-B_2.図7.4.7_マーキング.jpg




コンクリートのブリーディング 解答例


[ 用語の説明 ]
コンクリート打設後、混練水が分離したコンクリート上面に上昇する現象。

[ 施工上留意すべきこと ]
ブリーディングは、コンクリートの水セメント比が大きく、スランプが大きい程、著しくなる。ブリーディングが著しい場合は、コンクリートの沈下量が大きく、鉄筋の付着強度が低下する。改善策としては、AE減水剤の使用がある。




ジェットバーナー仕上げ 解答例


[ 用語の説明 ]
主に仕上げに用いる花崗岩に冷却水を散布しながら、バーナーで加熱し、石材を構成する鉱物の熱膨張率の違いを利用して、ざらついた均一の表面とする仕上げ方法。

[ 施工上留意すべきこと ]
壁に石材を使用する場合は、洋服があたって摺れるような場所には不向き。床には滑りにくい石材が適するがジェットバーナー仕上げは適さない。




鉄骨工事の仮ボルト 解答例


[ 用語の説明 ]
鉄骨の建て方時、本締め、溶接の前に仮に締め付けるボルト。

[ 施工上留意すべきこと ]
高力ボルト継手の場合、一般的にはボルト一群に対して 1/3程度、かつ2本以上で締め付ける。




天井インサート 解答例


[ 用語の説明 ]
天井を吊る下地受けの金物のこと。前施工、あと施工方式がある。

[ 施工上留意すべきこと ]
インサート間隔は900mm程度とし、周辺部は端から150mm以内とする。
図14.4.3_天井下地の組み方.jpeg




土工事における釜場 解答例


[ 用語の説明 ]
土工事を行う際に、発生する湧水を集めるために設置する地面のくぼみ。集めた水をポンプで排水する。

[ 施工上留意すべきこと ]
地下水を多く含んだ砂質地盤が根切り底面付近にある場合、ボイリングが発生する場合がある。




腹筋 解答例


[ 用語の説明 ]
鉄筋工事の梁配筋時、梁の変形を防止するため、上下主筋の中間に平行に設置する鉄筋。

[ 施工上留意すべきこと ]
梁にスリーブがある場合は、かぶり厚さは腹筋から確保する。




ビニル床シートの熱溶接工法 解答例


[ 用語の説明 ]
ビニル床シートを張付けた接着剤硬化後、はぎ目及び継目の溝切りを行い、溶接棒を用いてビニル床シートと同時に溶接する。

[ 施工上留意すべきこと ]
張付け接着剤の硬化には、12時間必要。溝はV字形又はU字形とし、床シート厚の2/3程度まで溝切りする。溶接は加圧しながら行い、余盛りができる程度とする。




フロアヒンジ 解答例


[ 用語の説明 ]
フロアヒンジは、ドアの軸下の床に埋め込んで、ドアの重量を受け、開閉スピードを調整できる建具用金物のこと。

[ 施工上留意すべきこと ]
軸の回転の中心を、下げ振りを用いて正確に求める。回転の中心を基準にし、各部品をそれぞれ水平、垂直に設置する。高さ、開閉スピード、開閉時に必要な力は、調節ネジで調整可能。




ベンチマーク


[ 用語の説明 ]
敷地や建物の高さの基準点。

[ 施工上留意すべきこと ]
工事中でも撤去しないで、動かさないものを基準レベルとして用いる。工事に直接的影響が少ない前面道路のマンホールや道路の縁石などが使用される。




防護棚(養生朝顔) 解答例


[ 用語の説明 ]
仮設足場で落下物に対する保護のために、中間部に突出して取り付ける棚。

[ 施工上留意すべきこと ]
防護棚は骨組みの外側から2m以上突出させ、工事を行う部分の下10m以内ごとに設置する。





2023年08月23日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題3 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)

問題3
木造2階建て住宅の建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、工程表は工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は3月末時点のものを示しているが、建具工事のうち外部アルミニウム製建具の出来高及び総工事金額の月別出来高は、記載していない。

[ 工事概要 ]

用   途:住  宅
構造・規模:木造在来軸組工法 2階建て 延べ面積 100 m2
基   礎:ベタ基礎
仕 上 げ:屋根は、住宅屋根用化粧スレート張り
      外壁は、塗装窯業系サイディングボード張り
      内装は、壁天井ともせっこうボード下地クロス仕上げ
          床はフローリング仕上げ


工 程 表
H29_2KJ_No.3_工程表.jpg


H29_2KJ_No.3_出来高表.jpg


1.工程表の仮設工事のA に該当する作業名を記述しなさい。



解答


外部足場設置

[ 解説 ]
@ Aは、工程表より仮設工事。
A 4月に外部足場解体がある。
B 2月から建方が始まる。
以上のことから、Aは外部足場設置
と考えられる。




2.建具工事における外部アルミニウム建具の取付け作業の工程は、未記入となっている。適当な工程となるように、取付け作業の開始日を月次と旬日で定めて、記入しなさい。

ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。



解答


 2月中旬
[ 解説 ]
外部アルミニウム建具の取付けは、
@屋根葺き完成後
A外壁サイディング工事前
となるので、2月中旬の作業開始が妥当である。




3. 出来高表から、総工事金額に対する3月末までの完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。



解答


 66%

[ 解説 ]
3月までの工事実績は、予定金額より△80万円(木工事△30、内装・雑工事△50)。全体工事2000万円において占める割合は、
80/2000 × 100 = 4%
3月末までの予定出来高は、予定出来高曲線により 70%であるので、4%遅れていることになる。
したがって出来高は、
70 – 4 = 66%
となる。
なお、外部アルミニウム建具は、出来高表100%の内訳には入っていない。

3月末までの出来高表は下記のようになる
H29_2KJ_No.3_出来高表.Ans.jpg





2023年08月22日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題4 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)

問題4
次の文章中、下線部の語句が適当なものには○印を、不適当なものには適当な語句を記入しなさい。

1. 山留め壁の支保工として用いる地盤アンカーは、一般的に斜め下向きに打設されるので、水平力のみでなく鉛直力が発生し、山留め壁には軸力が生じ、腹起しには水平方向応力と同時に鉛直方向応力が作用する。



解答


 ◯

[ 解説 ]
地盤アンカー工法の特徴と注意点を示す。

@切梁がないため、縄張り内部が広く使え施工効率が上がる。
A偏土圧の処理が簡単。
Bアンカー設置に使用する機械が小型で、狭い場所でも施工可能。
C背面土が軟弱の場合は、耐力があまり期待できず、アンカーの長さが長くなり注意が必要。
D地中埋設物に注意する。
Eアンカー用PC鋼より線が敷地外に出る場合があるので注意が必要。
F地盤アンカーの引き抜き耐力は、設計アンカー力の1.1倍以上必要。
G山留め壁には鉛直力が作用するので、十分な鉛直支持性能を有する地盤に支持させる。




2. 鉄筋(SD 345)のガス圧接継手において、同径の鉄筋を圧接する場合、圧接部のふくらみの直径は鉄筋径の 1.2 倍以上とし、かつ、その長さを鉄筋径の 1.1 倍以上とする。



解答


 1.4倍

[ 解説 ]
鉄筋圧接部の品質
 @ふくらみや鉄筋径の 1.4倍以上。
 Aふくらみ長さは鉄筋径の1.1倍程度。
 Bずれは鉄筋径の 1/4以下。
 C軸の偏心量は 1/5以下。
 D折れ曲がりは 2°以下。
※ずれとは圧接部とふくらみの中央部の距離をいう




3. 合板型枠の締付け金物を締めすぎると、内端太、外端太が内側に押され、せき板が外側に変形する。締めすぎへの対策として、内端太(縦端太)を締付けボルトにできるだけ近接させて締め付ける。



解答


 内側

[ 解説 ]
合板型枠の締付け金物を過度に締め付けると、型枠全体はせき板を含めて全体的に内側に変形する。結果、躯体寸法が設計寸法よりも小さくなってしまう。このことを防止するために、コンクリート打設前に型枠内法寸法の検尺を行うことが、非常に大切である。また、過度の締付け防止対策として、内端太(縦端太)を締付けボルトに近接させて締め付ける。




4. 鉄骨工事の溶接において、予熱を行う主たる目的は、溶接後の冷却速度を速くして、冷却過程で鋼の中の水素の外部放出を容易にし、熱影響部の硬さも減少させることで、低温割れを防止することである。



解答


 遅く

[ 解説 ]
鉄骨溶接部の強度や剛性は、パス間温度、溶接速度等の条件及び溶接材料と密接な関係がある。入熱量が大きく、かつパス間温度が高いと強度や衝撃値が低下する。材料の温度と溶接時の温度差を少なくして、溶接後部材を急激に冷やさないようにすることは、溶接の品質管理上、重要である。




5. 屋根の金属製折板葺きにおける重ね形折板は、2山ごとにタイトフレームに固定ボルト締めとし、折板の流れ方向の重ね部を緊結するボルトの間隔は、600 mm程度とする。



解答


 各山

[ 解説 ]
重ね形折板の施工は、
@各山ごとにタイトフレームに固定し、折板の重ね部に使用する緊結ボルトの間隔は、600mm程度とする。
A折板の端部の端空き寸法は 50mm以上とする。




6.外壁の有機系接着剤によるタイル後張り工法においては、こて圧をかけて接着剤を平坦に塗り付ける。裏あしのあるタイルを、接着剤にくし目を立てて張る場合は、くし目ごてを使用して壁面に対して 60°の角度を保ってくし目を立て、くし目の方向は、タイルの裏あしに対して平行となるようにする。



解答


 直交

[ 解説 ]
外壁壁タイル接着剤張りの場合、裏足にあるタイルにおいては、接着剤を裏足に直交してくし目を立てる。接着剤を裏足に平行にくし目立てると、裏足の溝に接着剤が入り込むところと、入り込まないところができて下地面に対して凹凸ができてしまうので、施工上の注意が必要である。




7. せっこうボードのせっこう系直張り用接着材による直張り工法において、下地に塗り付ける接着材の間隔は、ボード周辺部では 150〜200mm、ボード中間部は床上 1.2 m 以下では 200〜250mm、1.2 m を超える部分では 250〜300mm とする。接着材の盛上げ高さは、ボードの仕上がり高さの2倍程度とする。



解答


 ◯

[ 解説 ]
この工法による塗付けについては、
@接着材は、水で練り合わせて使用するが練り具合はやや硬めにして、塗付けた時に、垂れない程度とする。
A一般に練る分量は、1時間以内に使い切れる量とする。接着材は、練り混ぜてから2時間程度で硬化する。
B接着材は下地に下こすりして、こて圧をかけた後、直ちに所定の高さに塗付ける。
C1回の接着材の塗付けは、張り付けるボード1枚分とする。




8. 木造住宅における防湿層付きフェルト状断熱材は、防湿層を室外に向けて取り付け、防湿層にきず、破れなどがある場合は、防湿テープで補修する。



解答


 室内

[ 解説 ]
防湿層付きフェルト状断熱材は、防湿層を室内に向けて施工する。柔軟な材料のため、下地の凹凸にも追随し易い。材料を押し付けるように施工すると、隙間の無い施工ができる。防湿層の傷から湿気が入ると、断熱材内部で結露し、性能が著しく落ちるので、破れや傷がある場合は、防湿テープを用いて補修する。





2023年08月21日

2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題5 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定

実地試験 解答・解説

平成 29年 11月 12日(日)

問題5

「建設業法」、「建築基準法施行令」及び「労働安全衛生法」に定める次の各法文において、それぞれ誤っている語句の番号 1 つあげ、それに対する正しい語句を記入しなさい。

1. 建設業法(第2条 第2項)
この法律において「建設業」とは、@元請、A下請その他いかなる名義をもってするかを問わず、建設工事のB施工を請け負う営業をいう。



解答


誤ってる番号 B
正しい語句  完成

[ 解説 ]
建設業法
第2条第2項(定義)
この法律において、「建設業」とは、元請下請その他いかなる名義をもつてするかを問わず、建設工事の完成を請け負う営業をいう。




2.建築基準法施行令(第 136 条の3 第1項)
建築工事等において根切り工事、@山留め工事、ウェル工事、ケーソン工事その他基礎工事を行なう場合においては、あらかじめ、地下に埋設されたガス管、ケーブル、A排水管及び下水道管のB損壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。



解答


誤ってる番号 A
正しい語句  水道管

[ 解説 ]
建築基準法施行令
第136条の3(根切り工事、山留め工事等を行う場合の危害の防止)
建築工事等において根切り工事、山留め工事、ウエル工事、ケーソン工事その他基礎工事を行う場合においては、あらかじめ、地下に埋設されたガス管、ケーブル、水道管及び下水道管の損壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。




3. 労働安全衛生法(第 10条 第1項)
事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、総括安全衛生@管理者を選任し、その者に安全A責任者、衛生管理者又は第 25 条の2第2項の規定により技術的事項を管理する者のB指揮をさせるとともに、次の業務を統括管理させなければならない。

(以下、第一号から第五号は省略)


解答


誤ってる番号 A
正しい語句  管理者

[ 解説 ]
労働安全衛生法
第10条第1項目(総括安全衛生管理者)
事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、総括安全衛生管理者を選任し、その者に安全管理者、衛生管理者又は第25条の2第2項の規定により技術的事項を管理する者の指揮をさせるとともに、次の業務を統括管理させなければならない。





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