【 品質管理 】
■ 試験及び検査 ■
( 1 )
品質管理のための試験及び検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.35)
1.鉄骨工事において、高力ボルト接合部の締付けの検査のため、超音波探傷試験を行った。
2.シーリング工事において、接着性の確認のため、簡易接着性試験を行った。
3.コンクリート工事において、フレッシュコンクリートの受入れ検査のため、空気量試験を行った。
4.鉄筋工事において、ガス圧接継手の検査のため、抜き取った接合部の引張試験を行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
超音波探傷試験(UT試験)は、鉄骨工事において、溶接部の内部欠陥の検査のために用いられる試験である。一般に、高力ボルト接合部の締付けの検査には、トルシア系高力ボルトの場合にはピンテールの破断の目視検査、JIS形高力ボルトの場合には、トルクコントロール法又はナット回転法による検査が用いられる。
2.◯
シーリング工事において、接着性の確認のために、簡易接着性試験が行われる。
3.◯
JIS A 5309の規定に適合するレディーミクストコンクリートを使用する場合、施工者は、コンクリート受入れ時にコンクリート温度や、スランプ、空気量、塩化物量等を確認する。普通コンクリートにおける空気量の結果の許容差は、基準値 4.5%にし、± 1.5%である。
4.◯
鉄筋工事においては、ガス圧接継手の検査のために、抜き取った接合部の引張試験が行われる。又は、非破壊による超音波探傷試験が行われる。
( 2 )
工事現場における試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.39)
1.吹付けロックウールによる耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行った。
2.外壁タイル張り後のタイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器を用いて行った。
3.鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定は、ダイヤルゲージを用いて行った。
4.コンクリートのスランプフロー試験は、スランプコーンを用いて行った。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
吹付けロックウールの耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行う。
2.◯
タイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器等が用いられる。
3.×
鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定には、ダイヤルノギス等が用いられる。ダイヤルゲージは塗膜厚の測定などに用いられる。
4.◯
スランプコーンは、スランプ試験及びスランプフロー試験に用いられる。スランプ試験とは、フレッシュコンクリートを充填したスランプコーンを逆さにして面に置き、スランプコーンを引き上げた後のフレッシュコンクリートの頭部の下がり(スランプ値)を求める試験をいう。スランプフロー試験とは、スランプ試験時のスランプコーンを引き上げた後のフレッシュコンクリートの下部の直径を求める試験をいう。
( 3 )
品質管理のための試験又は検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.40)
1.鉄骨工事の現場隅肉溶接は、浸透探傷試験により確認した。
2.造作用の木材は、含水率を高周波水分計により確認した。
3.鉄筋のガス圧接部は、全数を外観試験により確認した。
4.摩擦杭の周面摩擦力は、すべり係数試験により確認した。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
鉄骨の溶接部には、表面欠陥に対しては磁粉探傷試験、浸透探傷試験、内部欠陥に対しては放射線試験、超音波探傷試験が適用される。
2.◯
木材には、高周波水分計による含水率の試験等が適用される。
3.◯
鉄筋のガス圧接部については、全数を外観試験により異常の有無を確認する必要がある。
4.×
すべり係数試験は、高力ボルトのすべり係数を求める試験である。摩擦杭の周面摩擦力は、標準貫入試験等により確認する。標準貫入試験とは、サンプラーをハンマーで打撃して地盤に30cm貫入するのに要する打撃回数(N値)を求める試験をいう。
( 4 )
品質管理のための試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.39)
1. 鉄骨工事において、高力ボルト接合の摩擦面の処理状況の確認は、すべり係数試験によって行った。
2. 地業工事において、支持地盤の地耐力の確認は、平板載荷試験によって行った。
3. 鉄筋工事において、鉄筋のガス圧接部の確認は、超音波探傷試験によって行った。
4. 既製コンクリート杭地業工事において、埋込み杭の根固め液の確認は、針入度試験によって行った。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
鉄骨工事における高力ボルト接合の摩擦面の処理状況の確認は、すべり係数試験によって行う。
2.◯
地業工事における支持地盤の地耐力の確認は、平板載荷試験によって行う。
3.◯
鉄筋工事における鉄筋のガス圧接部の確認は、超音波探傷試験によって行う。
4.×
既製コンクリート杭地業工事にける埋込み杭の根固め液の確認は、サンプリング試験によって行なう。針入度試験は、アスファルトの硬さを調べる試験である。
( 5 )
品質管理のための試験及び検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.39)
1. 鉄骨工事において、高力ボルト接合部の締付けの検査のため、超音波探傷試験を行った。
2. シーリング工事において、接着性の確認のため、簡易接着性試験を行った。
3. 塗装工事において、工場塗装した鉄骨の塗膜厚の確認のため、電磁式膜厚計を用いて測定した。
4. 鉄筋工事において、ガス圧接継手の検査のため、抜き取った接合部の引張試験を行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
超音波探傷試験は、完全溶込み溶接部(フルペネ)などの溶接内部欠陥を検査するものである。高力ボルト接合部の締付けの検査は、ナット回転法による回転角、共回をしていないなどである。
2.◯
シーリング工事において、接着性の確認のため、簡易接着性試験が行われる。
3.◯
塗装工事において、工場塗装した鉄骨の塗膜厚の確認は、電磁式膜厚計等を用いて測定する。
4.◯
鉄筋工事において、ガス圧接継手の検査のため、抜き取った接合部の引張試験を行うことは適切である。1ロットあたり3箇所行う。他に、超音波探傷試験(UT試験)を行う方法もある。
( 6 )
工事現場における試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.39)
1.フレッシュコンクリートのスランプの測定は、スランプゲージを用いて行った。
2.鉄筋のガス圧接部のふくらみの長さの測定は、ダイヤルゲージを用いて行った。
3.吹付けロックウールによる耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行った。
4.外壁タイル張り後のタイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器を用いて行った。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
スランプ試験とは、フレッシュコンクリートを充填したスランプコーンを逆さにして面に置き、スランプコーンを引き上げた後のフレッシュコンクリートの頭部の下がり(スランプ値)をスランプゲージにより測定する試験をいう。
2.×
鉄筋のガス圧接部のふくらみの長さ及び直径の測定は、ダイヤルノギス等が用いられる。ダイヤルゲージは塗膜厚の測定などに用いられる。
3.◯
吹付けロックウールの耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行う。
4.◯
タイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器等が用いられる。
-
no image
-
no image
-
no image