【 施工管理 】
■ 事前調査等 ■
( 1 )
事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.29)
1.既製杭の打込みが予定されているため、近接する工作物や舗装の現況の調査を行うこととした。
2.掘削中に地下水を揚水するため、周辺の井戸の使用状況の調査を行うこととした。
3.工事予定の建物による電波障害に関する調査は済んでいたため、タワークレーン設置による影響の調査を省くこととした。
4.地中障害物を確認するため、過去の土地利用の履歴について調査を行うこととした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
既製杭の打込みが予定されている場合には、近接する工作物や舗装の現況の調査を行う必要がある。
2.◯
掘削中に地下水を揚水する場合には、周辺の井戸の使用状況の調査を行う必要がある。
3.×
工事予定の建物による電波障害に関する調査とともに、タワークレーン設置による影響についても確認を行う必要がある。
4.◯
地下埋設物等の地中障害物は施工に影響を及ぼすので、地下障害物を確認するため、過去の土地利用の履歴について調査を行うことは、事前調査において適当である。
なお、地下埋設物は工期等に影響を及ぼす事象として、建設業第20条の2に「建設工事の注文者は、当該建設工事について、地盤の沈下その他の工期又は請負代金の額に影響を及ぼすものとして国土交通省令で定める事象が発生するおそれがあると認めるときは、請負契約を締結するまでに、建設業者に対して、その旨及び当該事象の状況の把握のため必要な情報を提供しなければならない。」と規定があり、国土交通省令で定める事象は、建設業法施行規則第13条の14に、
@地盤の沈下、地下埋設物による土壌の汚染その他の地中の状態に起因する事象
A騒音、振動その他の周辺の環境に配慮が必要な事象
と規定されている。
( 2 )
事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.29)
1.総合仮設計画に当たり、敷地周辺の電柱及び架空電線の調査を行った。
2.解体工事計画に当たり、発生する木くずを再生するため、再資源化施設の調査を行った。
3.根切り工事に当たり、埋蔵文化財の有無について調査を行った。
4.防護棚の設置に当たり、敷地地盤の高低及び地中埋設配管の調査を行った。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
総合仮設計画に当たっては、敷地周辺の電柱及び架空電線の調査などを行う。
2.◯
解体工事計画に当たっては、発生する木くずを再生するための再資源化施設の調査等を行う。
3.◯
根切り工事に当たっては、埋蔵文化財の有無について調査等を行う。
4.×
防護棚は朝顔ともいわれ、落下物に対するの危害防止のために足場に設ける。敷地地盤の高低及び地中埋設配管の調査とは関係がない。防護棚を道路上空に設ける場合には、道路管理者、所轄警察署長の許可が必要となる。
( 3 )
事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.33)
1.解体工事の事前調査として、近接する建物や工作物の現況の調査をすることとした。
2.鉄骨工事の建方の事前調査として、日影による近隣への影響の調査をすることとした。
3.敷地内の排水工事の事前調査として、排水管の勾配が公設桝まで確保できるか調査をすることとした。
4.根切り工事の事前調査として、前面道路や周辺地盤の高低の調査をすることとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
一般に、解体工事の事前調査では、近接する建物や工作物の現況調査等を実施する。
2.×
一般に、鉄骨工事の建方の事前調査では、移動式クレーン配置場所の地盤についての調査などが実施され、日影による近隣への影響は実施されない。日影による近隣への影響の調査は、建築計画の事前調査において実施する。
3.◯
一般に、敷地内の排水工事の事前調査では、公設桝までの排水管の勾配確保に関する調査等を実施する。
4.◯
一般に、根切り工事の事前調査では、前面道路や周辺地盤の高低の調査等を実施する。
( 4 )
施工計画と事前調査の組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。(令和元年後期_No.33)
1.場所打ちコンクリート杭工事の計画
─── 敷地内の地中障害物の有無の調査
2.鉄骨の建方計画
─── 近隣の商店や工場の業種の調査
3.地下水の排水計画
─── 公共桝の有無と下水道の排水能力の調査
4.山留工事の計画
─── 試験掘削による土質性状の追加調査
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
場所打ちコンクリート杭工事の計画にあたり、敷地内の地中障害物の有無の調査等を実施する。
2.×
鉄骨の建方計画と近隣の商店や工場の業種の調査は関係が少ない。
3.◯
地下水の排水計画にあたり、公共桝の有無と下水道の排水能力の調査等を実施する。
4.◯
山留工事の計画にあたり、試験掘削による土質性状の追加調査を実施する。
( 5 )
事前調査や準備作業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.33)
1. 敷地境界標石があったが、関係者立会いの上、敷地境界の確認のための測量を行うこととした。
2. 地業工事で振動が発生するおそれがあるため、近隣の商店や工場の業種の調査を行うこととした。
3. 相互チェックできるように木杭ベンチマークを複数設けたため、周囲の養生柵を省略することとした。
4. 既存の地下埋設物を記載した図面があったが、位置や規模の確認のための掘削調査を行うこととした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
敷地境界標石があっても、位置が正しくない可能性があるので、関係者立会いの上、敷地境界の確認のための測量を行う。
2.◯
地業工事で振動が発生するおそれがある場合には、近隣の商店や工場の業種の調査などを行う。
3.×
木杭ベンチマークは、相互チェックできるようにを複数設け、周囲に養生柵を設置する。
4.◯
既存の地下埋設物を記載した図面があったとしても、正確な位置や規模の確認のための掘削調査を行う。
( 6 )
工事契約後に現場で行う事前調査及び確認に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.33)
1. 建物設計時の地盤調査は、山留め工事の計画には不十分であったので、追加ボーリングを行うこととした。
2. 防護棚を設置するため、敷地地盤の高低及び地中埋設配管の状況を調査することとした。
3. 敷地内の排水を行うため、排水管の勾配が公設ますまで確保できるか調査することとした。
4. 工事用車両の敷地までの経路において、幼稚園や学校の場所を調査し、資材輸送の制限の有無を確認することとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
建物設計時の地盤調査が不十分な時に、山留め工事の計画のために、追加ボーリングを行うことは適切である。
2.×
防護棚は、高所からの落下物による危害を防止するために設置するもので、敷地地盤の高低や地中埋設配管の状況とは関係がない。
3.◯
敷地内の排水を行うためには、排水管の勾配が公設ますまで確保できることを調査しておく必要がある。
4.◯
工事用車両の敷地までの経路において、幼稚園や学校の場所を調査しておくことは、資材輸送の制限の有無を確認するために必要である。
( 7 )
工事に先立ち行う事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.33)
1.既製杭の打込みが予定されているため、近接する工作物や舗装の現況の調査を行うこととした。
2.掘削中に地下水を揚水するため、周辺の井戸の使用状況の調査を行うこととした。
3.工事予定の建物による電波障害に関する調査は済んでいたため、タワークレーン設置による影響の確認を省いた。
4.工事用車両の敷地までの通行経路において、大型車両の通行規制の調査を行い、資材輸送の制約を確認した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
既製杭の打込みが予定されている場合には、近接する工作物や舗装の現況の調査を行う必要がある。
2.◯
掘削中に地下水を揚水するため、周辺の井戸の使用状況の調査を行う必要がある。
3.×
工事予定の建物による電波障害に関する調査とともに、タワークレーン設置による影響についても確認を行う必要がある。タワークレーンも電波障害の影響があるケースがある。
4.◯
工事用車両の敷地までの通行経路においては、大型車両の通行規制の調査を行い、資材輸送の制約を確認する。
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