2023年03月30日
2級建築施工管理技士 施工管理 工程管理 工程計画 練習問題
【 工程管理 】
■ 工程計画 ■
( 1 )
工程計画の立案段階で考慮すべき事項として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.32)
1.敷地周辺の上下水道やガス等の公共埋設物を把握する。
2.敷地内の既存埋設物の状況を把握する。
3.全ての工種別の施工組織体系を把握する。
4.敷地における騒音及び振動に関する法的規制を把握する。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
敷地周辺の上下水道、ガス等の公共埋設物は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。
2.◯
既存の地下埋設物について、工事の障害となるおそれがある場合には、桝やマンホール等から位置を調べ、必要があれば試堀して必要な対策を講ずる。
3.×
工種別の施工組織体系は、立案段階で考慮すべき事項ではない。工種別の施工組織体系は、総合工程表や工種別施工計画を計画した後に検討される。
4.◯
騒音及び振動について、周囲に与える環境や法的規制を把握し、必要があれば適当な処置を検討する。
( 2 )
工程計画及び工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.32)
1.ネットワーク工程表は、工程における複雑な作業間の順序関係を視覚的に表現することができる工程表である。
2.基本工程表は、工事全体を一つの工程表としてまとめたもので、工事の主要な作業の進捗を表示する。
3.工程計画を立てるに当たり、その地域の雨天日や強風日等を推定して作業不能日を設定する。
4.各作業の所要期間は、作業の施工数量に投入数量と1日当たりの施工能力を乗じて求める。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
ネットワーク工程表は、複雑な作業間の順序関係を視覚的に表現することができる。
2.◯
基本工程表とは、工事全体を一つにまとめた工程表で、工事の主要な作業の進捗を表示するために作成し運用される。
3.◯
工程計画を立てるに当たっては、天候等を推定して作業不能日を見込んで計画する。
4.×
各作業の所要期間は、作業の施工数量に投入数量と1日当たりの施工能力を乗じた値で除して求める。
各作業の所要期間 = 作業の施工数量/(投入数量 × 1日当たりの施工能力)
( 3 )
総合工程表の立案に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.36)
1.工程計画上のマイルストーン(管理日)は、工程上の重要な区切りを避けて計画する。
2.工区分割を行い、後続作業を並行して始めることにより、工期短縮が可能か検討する。
3.型枠工事の工程計画では、型枠存置期間を考慮して、せき板や支保工の転用を検討する。
4.工事を行う地域における労務、資材、機材等の調達状況を調査して、手配を計画する。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
工程上の重要な区切りにマイルストーン(管理日)を設けて、総合工程表を立案する。
2.◯
工区を分割して後続作業を並行して開始すると、工期短縮につながる。
3.◯
型枠工事の工程計画では、型枠存置期間を考慮しながら、型枠に使用するせき板や支保工の転用を検討する。
4.◯
工事地域の労務、資材、機材等の調達状況を調査し、手配計画を立てて、総合工程表を立案する。
( 4 )
総合工程表の立案段階で考慮すべき事項として、最も必要性の少ないものはどれか。(令和元年後期_No.36)
1.敷地周辺の上下水道、ガス等の公共埋設物
2.敷地周辺の電柱、架線等の公共設置物
3.コンクリート工事の検査項目
4.使用揚重機の能力と台数
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
敷地周辺の上下水道、ガス等の公共埋設物は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。
2.◯
敷地周辺の電柱、架線等の公共設置物は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。
3.×
コンクリート工事の検査項目は、着工前の総合工程表の立案段階ではなく、次の段階である施工時の実施工程表の立案段階に考慮すべき事項の一つである。
4.◯
使用揚重機の能力と台数等の仮設計画は、着工前の総合工程表の立案段階で考慮すべき事項の一つである。
( 5 )
建築工事の工程計画及び工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.36)
1. 工事に必要な実働日数に作業休止日を考慮した日数を、暦日という。
2. 工程計画は、所定の工期内で、所定の品質を確保し、経済的に施工できるよう作成する。
3. 作業員や資機材等の投入量が一定量を超えないように工程を調整することを、山崩しという。
4. 横軸に工期を取り、出来高累計を縦軸とした進捗度グラフは、一般に直線となる。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
暦日とは、工事に必要な実働日数に作業休止日を考慮した日数をいう。
2.◯
工程計画は、所定の工期内で、所定の品質を確保し、経済的に施工できるよう作成する計画をいう。
3.◯
山崩しとは、作業員や資機材等の投入量が一定量を超えないように工程を調整して平準化することをいう。
4.×
横軸に工期を取り、出来高累計を縦軸とした進捗度グラフは、一般にS字状の曲線となる。
( 6 )
工程計画及び工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.36)
1. ネットワーク工程表は、工程における複雑な作業間の順序関係を視覚的に表現することができる工程表である。
2. 山積工程表は、同種の作業を複数の工区や階で繰り返し実施する場合、作業の所要期間を一定にし、各作業班が工区を順々に移動しながら作業を行う手順を示した工程表である。
3. 工程計画を立てるに当たっては、その地域の雨天日や強風日等を推定して作業不能日を設定する。
4. 各作業の所要期間は、作業の施工数量を投入数量と1日当たりの施工能力で除して求める。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
ネットワーク工程表は、工程における複雑な作業間の順序関係を視覚的に表現することができる工程表である。
2.×
同種の作業を複数の工区や階で繰り返し実施する場合、作業の所要期間を一定にし、各作業班が工区を順々に移動しながら作業を行う手順を示したものはタスク手法という。タスク手法は、作業を繰り返し行うことによる習熟効果によって生産性が向上するため、工期の途中で所要日数の短縮や作業員数の削減が検討できる。
山積工程表は、工期全体をバランスの取れた経済的な工程計画にするために用いるもので、山崩しにより、人員、機械、資材の量を考慮して、労働者の投入人数などを一定にするために用いられる。
3.◯
工程計画を立てるに当たっては、その地域の雨天日や強風日等を推定して作業不能日を設定する。
4.◯
各作業の所要期間は、作業の施工数量を投入数量と1日当たりの施工能力で除して求める。
( 7 )
総合工程表の立案段階で計画すべきこととして、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.36)
1.鉄骨工事の工程計画では、建方時期に合わせた材料調達、工場製作期間を計画する。
2.総合工程表の立案に当たっては、最初に全ての工種別の施工組織体系を把握して計画する。
3.マイルストーン(管理日)は、工程上、重要な区切りとなる時点などに計画する。
4.上下階で輻輳する作業では、資材運搬、機器移動などの動線が錯綜しないように計画する。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
鉄骨工事の工程計画では、建方時期に合わせた材料調達、工場製作期間を計画する。
2.×
工種別の施工組織体系は、総合工程表の立案段階で考慮すべきではない。工種別の施工組織体系は、総合工程表や工種別施工計画を計画した後に検討される。
3.◯
マイルストーン(管理日)は、工程の進捗状況を把握しやすくするため、重要な区切りとなる節目などに計画する。
4.◯
上下階で輻輳する作業では、資材運搬、機器移動などの動線が錯綜しないように計画する。
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