【 安全管理 】
■ 工事現場の安全管理 ■
( 1 )
建築工事における危害又は迷惑と、それを防止するための対策の組合せとして、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.37)
1.投下によるくずやごみの飛散 ── ダストシュートの設置
2.工事用車両による道路の汚れ ── 沈砂槽の設置
3.高所作業による工具等の落下 ── 水平安全ネットの設置
4.解体工事による粉塵の飛散 ─── 散水設備の設置
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
ダストシュートは、工事現場で高所からくず、ごみ等を投下する場合に、飛散しないように設置する筒状のものである。
2.×
工事用車両による道路の汚れは、タイヤ洗浄場を設置する。沈砂槽は、工事現場の排水に際して、土砂やモルタル等が下水道等に流入しないように設置するものである。
3.◯
事業者は、作業のため物体が落下することにより、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、防網の設置を設け、立入区域を設定する等当該危険を防止するための措置を講じなければならない。(労働安全衛生規則第537条)
4.◯
解体工事による粉塵の飛散を防ぐために、散水設備の設置することは適当な措置である。
( 2 )
足場に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.38)
1.枠組足場に使用する作業床の幅は、30cmとした。
2.枠組足場の墜落防止設備として、交さ筋かい及び高さ15cm以上の幅木を設置した。
3.移動式足場(ローリングタワー)の作業台上では、脚立の使用を禁止とした。
4.移動式足場(ローリングタワー)の脚輪のブレーキは、移動中を除き、常に作動させた。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
枠組足場に使用する作業床の幅は、40cm以上とする。(労働安全衛生法規則第564条第1項第四号イ)
2.◯
枠組足場の墜落防止設備として、交さ筋かい及び高さ15cm以上の幅木を設置する。(労働安全衛生法規則第563条第1項第三号イ(1))
3.◯
移動式足場の安全基準に関する技術上の指針に「移動式足場の上では、移動はしご、脚立等を使用しないこと。」と規定されている。
4.◯
移動式足場の安全基準に関する技術上の指針に「脚輪のブレーキは、移動中を除き、常に作動させておくこと。ブレーキを作動させるときは、その効き具合を確認すること。」と規定されている。
( 3 )
工事現場の安全管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.41)
1.安全施工サイクル活動とは、施工の安全を図るため、毎日、毎週、毎月に行うことをパターン化し、継続的に取り組む活動である。
2.新規入場者教育とは、作業所の方針、安全施工サイクルの具体的な内容、作業手順などを教育する活動である。
3.TBM(ツールボックスミーティング)とは、職長を中心に、作業開始前の短時間で、当日の安全作業について話し合う活動である。
4.ZE(ゼロエミッション)とは、作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動である。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
安全施工サイクル活動とは、施工の安全を図るため、毎日、毎週、毎月単位で実施すべきことをパターン化し、パターンを繰り返すことで継続的に取り組む安全活動である。
2.◯
新規入場者教育とは、新たに作業所に入場することになった者に対する作業所の方針、安全施工サイクルの具体的な内容、作業手順などの教育である。
3.◯
TBM(ツールボックスミーティング)とは、職長を中心とした作業グループが、作業開始前に、当日の作業内容や安全作業について短時間で行うミーティングである。
4.×
ZE(ゼロエミッション)とは、直訳すると「ゼロ排出」であり、作業所等から廃棄物をゼロにする活動をいう。なお、安全管理に関する用語にゼロ災があり、ゼロ災とは、作業所等の労働災害をゼロにするという活動である。作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動は、危険予知活動(KY活動)等において実施される。
( 4 )
建築工事における危害又は迷惑と、それを防止するための対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.41)
1.掘削による周辺地盤の崩壊を防ぐために、防護棚を設置した。
2.落下物による危害を防ぐために、足場の外側面に工事用シートを設置した。
3.工事用車両による道路面の汚れを防ぐために、洗車場を設置した。
4.解体工事による粉塵の飛散を防ぐために、散水設備を設置した。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
防護柵は、高所からの落下物による危害を防止するために設置する。掘削による周辺地盤の崩壊を防ぐためには、土留め壁などを設ける。
2.◯
墜落・転落防止及び落下物による危害を防ぐために、足場の外側面に工事用シートを設置する。
3.◯
工事用車両による道路面の汚れを防ぐために、洗車場を設置する。
4.◯
解体工事による粉塵の飛散を防ぐために、散水設備を設置する。
( 5 )
建築工事の足場に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.42)
1. 単管足場の脚部は、敷角の上に単管パイプを直接乗せて、根がらみを設けた。
2. 単管足場の建地の間隔は、けた行方向 1.8m 以下、はり間方向 1.5m 以下とした。
3. 単管足場の建地の継手は、千鳥となるように配置した。
4. 単管足場の地上第一の布は、高さを 1.85 m とした。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
単管足場の脚部にはベース金具を使用し、かつ、敷板、敷角等を使用し、根がらみを設ける等の措置を講ずる。(労働安全衛生規則第570条第1項第一号)
2.◯
単管足場の建地の間隔は、けた行方向 1.85m 以下、はり間方向 1.5m 以下とする。(労働安全衛生規則第571条第1項第一号)
3.◯
単管足場の建地の継手は、千鳥となるように配置する。
4.◯
単管足場の地上第一の布は、高さを 2 m 以下とする。(労働安全衛生規則第571条第1項第二号)
( 6 )
通路及び足場に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.42)
1. 枠組足場の墜落防止設備として、交さ筋かい及び高さ 15 cm 以上の幅木を設置した。
2. 枠組足場に使用する作業床の幅は、30 cm 以上とした。
3. 屋内に設ける作業場内の通路は、通路面からの高さ 1.8 m 以内に障害物がないようにした。
4. 折りたたみ式の脚立は、脚と水平面との角度を 75度以下とし、開き止めの金具で止めた。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
枠組足場の墜落防止設備として、交さ筋かい及び高さ 15 cm 以上の幅木を設置する。(労働安全衛生法規則563条1項第三号イ(1))
2.×
枠組足場に使用する作業床の幅は、40 cm 以上とする。(労働安全衛生法規則563条1項第四号イ)
3.◯
屋内に設ける作業場内の通路は、通路面からの高さ 1.8 m 以内に障害物がないようする。
4.◯
折りたたみ式の脚立は、脚と水平面との角度を 75度以下とし、開き止めの金具で止める。
( 7 )
工事現場の安全管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.41)
1.安全施工サイクルとは、安全衛生管理を進めるため、毎日、毎週、毎月と一定のパターンで取り組む活動である。
2.新規入場者教育では、作業手順のほかに安全施工サイクルの具体的な内容、作業所の方針などの教育を行う。
3.安全朝礼では、作業が始まる前に作業者を集め作業手順や心構え、注意点を周知する。
4.ゼロエミッションとは、作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動である。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
安全施工サイクル活動とは、施工の安全を図るため、毎日、毎週、毎月単位で実施すべきことをパターン化し、パターンを繰り返すことによって継続的に取り組む安全活動である。
2.◯
新規入場者教育とは、新たに作業所に入場することになった者に対する作業所の方針、安全施工サイクルの具体的な内容、作業手順などの教育である。
3.◯
安全朝礼では、その日の作業が始まる前に作業者を集め作業手順や心構え、注意点を周知するようにする。
4.×
ZE(ゼロエミッション)とは、直訳すると「ゼロ排出」であり、作業所等から廃棄物をゼロにする活動をいう。なお、安全管理に関する用語に「ゼロ災」というのがあり、ゼロ災とは、作業所等の労働災害をゼロにするという活動である。作業に伴う危険性又は有害性に対し、作業グループが正しい行動を互いに確認し合う活動は、危険予知活動(KY活動)等において、実施される。
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