【 仕上工事 】
■ 防水工事 ■
( 1 )
アスファルト防水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.23)
1.防水下地となるコンクリートの入隅の形状は、通りよく45°の面取りとした。
2.平場部のアスファルトルーフィングの重ね幅は、長手及び幅方向とも100mm以上とした。
3.平場部のストレッチルーフィングの流し張りは、ルーフィングの両端からアスファルトがはみ出さないように押し付けながら張り付けた。
4.砂付あなあきルーフィングを用いる絶縁工法の立上り部は、砂付あなあきルーフィングを省略した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
防水下地は、出隅及び入隅は、通りよく 45° 面取りとする。(公共建築工事標準仕様書)
2.◯
平場部のアスファルトルーフィング類の継目は、幅方向、長手方向とも 100mm以上重ね合わせる。(公共建築工事標準仕様書)
3.×
ルーフィングの張付けは、原則として流し張りで行う。両端からはみ出すようにアスファルトを均等に流しながら、ルーフィングを平坦かつ均一に押し広げて密着させる。
4.◯
絶縁工法の立上り際の 500mm程度は、立上り部の一層目のスファルトルーフィング類をアスファルトを用いて密着張りとする。また、密着張りしたアスファルトルーフィング類と平場の砂付あなあきルーフィングは突付けとする。(公共建築工事標準仕様書)砂付きあなあきルーフィングを用いる絶縁工法の立上り部は、砂付きあなあきルーフィングを省略し、一層目のアスファルトルーフィング類をアスファルトを用いて密着張りとする。
( 2 )
屋上アスファルト防水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.25)
1. 保護コンクリートに設ける伸縮調整目地は、中間部の縦横間隔を 3m 程度とした。
2. ルーフィング類は、継目の位置が上下層で同一箇所にならないようにして、水下側から張り付けた。
3. 平場のルーフィングと立上りのルーフィングとの重ね幅は、100 mm とした。
4. 保護コンクリートに入れる溶接金網は、保護コンクリートの厚さのほぼ中央に設置した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
保護コンクリートに設ける伸縮調整目地は、中間部の縦横間隔を 3m内外、パラペット等立ち上がりから400mm内外(600mm以下)とする。
2.◯
ルーフィング類は、継目の位置が上下層で同一箇所にならないようずらして、水下側から張り付ける。
3.×
平場のルーフィングと立上りのルーフィングとの重ね幅は、150 mm以上とする。平場は短手、長手とも 100mm以上とする。
4.◯
保護コンクリートに入れる溶接金網は、保護コンクリートの厚さのほぼ中央に設置する。
( 3 )
加硫ゴム系シート防水接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.23)
1.プライマーを塗布する範囲は、その日にシートを張り付ける範囲とした。
2.下地への接着剤の塗布は、プライマーの乾燥後に行った。
3.シートは、接着剤を塗布後、オープンタイムを置かずに張り付けた。
4.仕上塗料塗りは、美観と保護を目的に行った。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
接着工法の場合、ローラーはけ等を用いて当日の施工範囲をむらなく塗布する。
2.◯
プライマーは、下地への浸透性を高め、接着力を向上させるために用いる。接着剤は、プライマー塗布、乾燥後に使用する。
3.×
接着工法の場合は、塗布した接着剤のオープンタイムを確認してからローラー等で転圧して接着させる。
4.◯
仕上塗料には、豊富な色彩があり、美観とシート保護のために塗布される。
( 4 )
塩化ビニル樹脂系ルーフィングシート防水接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.25)
1. ルーフィングシート相互の接合部は、重ね面を溶剤溶着とし、端部は液状シール材を用いて処理した。
2. プライマーは、ALCパネル下地であったため、塗布しなかった。
3. 防水層の立上り末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材を用いて処理した。
4. ルーフィングシートの張付けは、エポキシ樹脂系接着剤を用い、下地面のみに塗布した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
ルーフィングシート相互の接合部は、重ね面を溶剤溶着又は熱風融着とし、端部は液状シール材を用いて処理する。
2.×
ALCパネルへの塩化ビニル樹脂系ルーフィングシート防水接着工法は、なじみがよいニトリルゴム系又はエポキシ樹脂系の接着剤をプライマーとして塗布する。
3.◯
防水層の立上り末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材を用いて処理する。
4.◯
塩化ビニル樹種系ルーフィングシート防水接着工法でエポキシ樹脂系接着剤を用いて張り付ける場合、接着剤は、下地面のみに塗布する。
( 5 )
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.25)
1.マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、直ちに取り除いた。
2.コンクリートの目地等のノンワーキングジョイントは、シーリング材の充填深さの最小値を10mmとした。
3.裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1〜2mm小さい幅のものを使用した。
4.異種シーリング材を打ち継ぐため、先打ちシーリング材が硬化しないうちに、後打ちシーリング材を施工した。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
マスキングテープは、シーリング材のへら仕上げ終了後、シーリング材が硬化する前に、直ちに取り除く。
2.◯
ワーキングジョイントとは挙動が大きな継ぎ目、ノンワーキングジョイントとは挙動がほとんどない継ぎ目のことをいう。コンクリートの目地等はノンワーキングジョイントであり、シーリング材の目地寸法は、幅・深さとも10mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書)
3.◯
裏面に粘着剤が付いているバックアップ材は、目地幅より1mm程度小さいもの、接着剤が付いていないものは、目地幅より 2mm程度大きいものを使用する。
4.×
やむを得ず異種シーリング材を打ち継ぐ場合、先打ちシーリング材が十分に硬化した後に、後打ちシーリング材を施工する。
( 6 )
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.25)
1.充填箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材は、硬化後に除去した。
2.目地深さがシーリング材の寸法より深かったため、ボンドブレーカーを用いて充填深さを調整した。
3.ノンワーキングジョイントでは、3面接着で施工した。
4.コンクリート打継目地のシーリング目地幅は、20mmとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
シリコーン系は未硬化状態でふきとると、汚染を拡散するおそれががるため硬化してから除去する。(建築工事監理指針9章防水工事)
2.×
目地深さがシーリング材の寸法より深い場合は、バックアップ材を用いて充填深さを調整する。ボンドブレーカーは、目地が深くない場合に3面接着を回避するために目地底に張り付けるテープ状の材料をいう。
3.◯
3面接着は、目地の変位がないか極めて少ないノンワーキングジョイントに適用される。目地に変位が発生するワーキングジョイントには、2面接着が適用される。
4.◯
コンクリート打継目地及びひび割れ誘発目地は、幅20mm以上、深さ10mm以上とする。(公共建築工事標準仕様書:建築工事編9章防水工事)
( 7 )
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.25)
1.シーリング材の打継ぎは、目地の交差部及び角部を避け、そぎ継ぎとした。
2.目地深さが所定の寸法より深かったので、バックアップ材を用いて所定の目地深さになるように調整した。
3.シーリング材の硬化状態は指触で、接着状態はへらで押えて確認した。
4.プライマーの塗布後、1日経過してからシーリング材を充填した。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
シーリング打止め位置は打継ぎを考慮し、目地の交差部やコーナー部を避け、接続面を斜めにして接合するそぎ継ぎとなるように斜めに仕上げる。(公共建築工事標準仕様書)
2.◯
目地深さが所定の寸法より深い場合は、バックアップ材を用いて所定の目地深さになるように調整する。
3.◯
シーリング材が十分硬化したのち、指触によりシーリング材の硬化状態及び接着状態に異常がないかを確認する。(建築工事監理指針第9章7節)
4.×
シーリング材の充填は、プライマー塗布後、製造業者の指定する時間内に行う。
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