【 施工管理 】
■ 仮設計画 ■
( 1 )
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.30)
1.規模が小さい作業所のため、守衛所を設けず、警備員だけを出入口に配置することとした。
2.作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることとした。
3.下小屋は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設けることとした。
4.鋼板製仮囲いの下端には、雨水が流れ出やすいように隙間を設けることとした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
規模が小さい作業所の場合は、業務に支障がなければ、守衛所を設けずに警備員だけを出入口に配置する仮設計画としてもよい。
2.◯
作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることは適当な措置である。
3.◯
下小屋(工事現場に設けられる仮設作業小屋)は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設ける。
4.×
鋼板製仮囲いの下端は、雨水が流出しないように、隙間をあけないようにする。
( 2 )
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年前期_No.30)
1.仮囲いには、合板パネルなどの木製材料を使用することとした。
2.仮囲いを設けなければならないため、その高さは周辺の地盤面から1.5mとすることとした。
3.ハンガー式門扉は、重量と風圧を軽減するため、上部を網状の構造とすることとした。
4.工事ゲートは、トラックアジテータが通行するため、有効高さを3.8mとすることとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
仮囲いには、合板パネルなどの木製材料を使用することができる。仮囲いは、風に対して倒壊・飛散等しない堅固な構造とする。(建築工事監理指針 第2章)
2.×
仮囲いの高さは地盤面から 1.8m以上としなければならない。(建築基準法施行令第136条の2の20)
3.◯
ハンガー式門扉は、重量と風圧による倒壊を防ぐために上部に網を張る構造とすることが望ましい。
4.◯
工事ゲートは、トラックアジテータが通行するので有効高さを3.8m以上確保する。
( 3 )
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.34)
1.施工者用事務所と監理者用事務所は、機能が異なるため、それぞれ分けて設ける。
2.仮囲いの出入り口は、管理をしやすくするため、人や車両の入退場の位置を限定する。
3.ハンガー式門扉は、扉を吊る梁が車両の積荷高さを制約する場合があるため、有効高さを検討する必要がある。
4.仮囲いは、工事現場の周辺の状況が危害防止上支障がない場合であっても、設ける必要がある。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
施工者用の事務所と監理者用の事務所は、それぞれの機能が異なるため、それぞれ分けて設ける。
2.◯
仮囲いの出入り口は、人や車両の入退場の位置を限定し、管理をしやすい位置に計画する。
3.◯
ハンガー式門扉は、扉を吊る梁が車両の積荷高さを制約する場合があるため、扉の有効高さを検討して計画する。
4.×
建築基準法施行令第136条の2の20(仮囲い)に次のように規定されている。「木造の建築物で高さが13m若しくは軒の高さが9mを超えるもの又は木造以外の建築物で2以上の階数を有するものについて、建築、修繕、模様替又は除去のための工事(以下この章において「建築工事等」という。)を行う場合においては、工事期間中工事現場の周囲にその地盤面(その地盤面が工事現場の周辺の地盤面より、低い場合においては、工事現場の周囲の地盤面)から高さが 1.8m以上の板塀その他これに類する仮囲いを設けなければならない。ただし、これらと同等以上の効力を有する他の囲いがある場合又は工事現場の周辺若しくは工事の状況により危害防止上支障がない場合においては、この限りでない。」
( 4 )
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.34)
1.工事用ゲートを複数設置するため、守衛所をメインのゲート脇に設置し、その他は警備員だけを配置することとした。
2.作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることとした。
3.塗料や溶剤等の保管場所は、管理をしやすくするため、資材倉庫の一画を不燃材料で間仕切り設置することとした。
4.工事用ゲートにおいて、歩行者が多いため、車両の入退場を知らせるブザー及び標示灯を設置することとした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
工事用ゲートを複数設置するため場合、守衛所をメインのゲート脇に設置し、その他は警備員だけを配置することは適当な措置である。
2.◯
作業員詰所は、職種数や作業員の増減に対応するため、大部屋方式とすることは適当な措置である。
3.×
可燃物材料の保管については、次のとおりに定められている。
@不燃材料を使用した独立の平家建とし、周囲の建物から規定された間隔を確保する。
A屋根は軽量な不燃材料で葺き、天井は設けない。
B建物内の置き場は、耐火構造の室を選ぶ。
C床には、不透明性の材料を敷く。
D消火に有効な消化器や消火砂等を備える。
E十分換気を図る。
F窓及び出入口には、防火設備を設ける。
G出入口には戸締まりを設け、「塗料置場」や「火気厳禁」の表示をする。
4.◯
工事用ゲートにおいて、歩行者が多いため、車両の入退場を知らせるブザー及び標示灯を設置することは適当な措置である。
( 5 )
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年前期_No.34)
1. ガスボンベ置場は、小屋の壁の1面は開放とし、他の3面の壁は上部に開口部を設けることとした。
2. 工事現場の敷地周囲の仮囲いに設置する通用口には、内開き扉を設けることとした。
3. 所定の高さを有し、かつ、危害を十分防止し得る既存の塀を、仮囲いとして使用することとした。
4. 工事ゲートの有効高さは、鉄筋コンクリート造の工事のため、最大積載時の生コン車の高さとすることとした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
ガスボンベ置場は、小屋内に漏えいしたガスが滞留、充満しないように、小屋の壁の1面は開放とし、他の3面の壁は上部に開口部を設ける。
2.◯
工事現場の敷地周囲の仮囲いに設置する通用口には、内開き扉を設ける。
3.◯
所定の高さを有し、かつ、危害を十分防止し得る既存の塀は、仮囲いとして使用することができる。
4.×
鉄筋コンクリート造の工事のための工事ゲートの有効高さは、積載時よりも高さが高くなる、空の状態の生コン車の高さ以上を確保する必要がある。
( 6 )
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年後期_No.34)
1. 施工者用事務所と監理者用事務所は、同一施設内にそれぞれ分けて設けることとした。
2. 仮囲いを設けなければならないので、その高さは周辺の地盤面から 1.5 m とすることとした。
3. 仮囲いの出入り口は、施錠できる扉を設置することとした。
4. 工事ゲートは、トラックアジテータが通行するので有効高さを 3.8 m とすることとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
施工者用事務所と監理者用事務所は、業務の内容が異なるのでそれぞれ分けて設けることは適切である。
2.×
仮囲いの高さは地盤面から 1.8m以上としなければならない。(建築基準法施行令第136条の2の20)
3.◯
仮囲いの出入り口は、施錠できる扉を設置することは、工事関係者以外のものの侵入を防ぐために必要である。
4.◯
工事ゲートは、トラックアジテータが通行するので有効高さを 3.8 m以上確保する。
( 7 )
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.34)
1.ハンガー式門扉は、重量と風圧を軽減するため、上部を網状の構造とすることとした。
2.下小屋は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設けることとした。
3.休憩所内は、受動喫煙を防止するため喫煙場所を区画し、そこに換気設備と消火器を設けることとした。
4.鋼板製仮囲いの下端には、雨水が流れ出やすいようにすき間を設けることとした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
ハンガー式門扉は、重量と風圧を軽減するため、上部を網状の構造としても問題はない。ハンガー式門扉で問題となるのは、扉を吊る梁が車両の積荷高さを制約する場合があるため、扉の有効高さを検討して計画することである。
2.◯
下小屋(工事現場に設けられる仮設作業小屋)は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設ける。
3.◯
休憩所内は、受動喫煙を防止するため喫煙場所を区画し、そこに換気設備と消火器を設ける。
4.×
鋼板製仮囲いの下端には、雨水が流出しないように、すき間をあけないようにする。
-
no image
-
no image