【 仕上工事 】
■ タイル工事 ■
( 1 )
セメントモルタルによる床タイル圧着張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.26)
1.タイルの張付けモルタルは、塗り付ける厚さを5〜7mmとし、1度に塗り付けた。
2.タイルの張付けモルタルは、1回に塗り付ける面積をタイル工1人当たり2m2以下とした。
3.タイルの張付け面積が小さかったため、下地となる敷きモルタルは貧調合とした。
4.タイルの張付けは、目地部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、木づちでたたき押さえた。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
床タイルの圧着張りでは、張付けモルタル厚は3〜7mm程度とし、張付けるモルタルは必ず二度塗りとする。(公共建築工事標準仕様書)
2.◯
タイルの張付けモルタルの1回当たりの塗付け面積は、タイル工1人当たり2m2以下とする。(公共建築工事標準仕様書)
3.◯
トイレ、浴室等、張付け面積が小さい場合、敷きモルタルの調合はセメント量を少なくした貧調合とする。
4.◯
タイルの張付けは、目地の部分に張付けモルタルが盛り上がるまで、タイルを木づちでたたき押さる。
( 2 )
セメントモルタルによるタイル後張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.26)
1.改良積上げ張りは、張付けモルタルを塗り付けたタイルを、下部から上部に張り上げる工法である。
2.密着張りは、下地面に張付けモルタルを塗り付け、振動機を用いてタイルを張り付ける工法である。
3.マスク張りは、下地面に張付けモルタルを塗り付け、表張りユニットをたたき込んで張り付ける工法である。
4.改良圧着張りは、下地面とタイル裏面とに張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法である。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
改良積上げ張りは、張付けモルタルを塗り付けたタイルを、木づちの類で十分たたき締めて、下部から上部に張り上げる工法である。
2.◯
密着張りは、ヴィブラート工法ともいい、下地面に張付けモルタルを塗り付け、タイル張り用振動機(ヴィブラート)を用いてタイルをモルタル中に埋め込むように張り付ける工法である。
3.×
マスク張りは、ユニットタイル裏面全面に張付けモルタルを塗り付け、表張りユニットをたたき込んで張り付ける工法である。
4.◯
改良圧着張りは、下地面とタイル裏面とに張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法である。
( 3 )
有機系接着剤による壁タイル後張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.26)
1.外壁の施工に使用する接着剤は、練混ぜの必要がない一液反応硬化形のものを使用した。
2.張付け用接着剤は、くし目立てに先立ち、こて圧をかけて平坦に下地に塗り付けた。
3.くし目立ては、くし目ごての角度を壁面に対し直角とし、くし目を立てた。
4.二丁掛けのタイル張りは、密着張りで使用する振動工具で加振して張り付けた。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
JIS A5557の主成分による区分では、一液反応硬化形と二液反応硬化形のものがあるが、標準仕様書では一液反応硬化形に限定されている。一液反応硬化形は、練混ぜの必要がなく、練混ぜ不良に起因する事故を防止することができる。
2.◯
張付け用接着剤は、くし目立てに先立ち、こて圧をかけて平坦に下地に塗り付ける。
3.×
接着剤の塗付けは、くし目ごてを用いて下地面に平たんに塗り付け、次に接着剤の塗厚を均一にし、かつ、厚みを確保するために壁面に対してくし目ごてを60°の角度を保ってくし目をつける。くし目の角度が小さく、こてを寝かした状態でくし目を立てると、くし目の高さが低くなり、接着剤の塗布量が少なくなる。また、くし目の角度が大きすぎても施工性が悪く、くし目がきちんと立たなくなることがあるため、塗布量が少なくなる傾向がある。
4.◯
密着張り工法は、振動工具で加振して張り付ける。
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