【 仕上工事 】
■ 屋根及びとい工事 ■
( 1 )
とい工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和4年前期_No.24)
1.鋼板製谷どいの継手部は、シーリング材を入れ60mm重ね合わせて、リベットで留め付けた。
2.硬質塩化ビニル製縦どいは、継いだ長さが10mを超えるため、エキスパンション継手を設けた。
3.鋼板製丸縦どいの長さ方向の継手は、下の縦どいを上の縦どいの中に差し込んで継いだ。
4.硬質塩化ビニル製軒どいは、とい受け金物に金属線で取り付けた。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
谷どいの継手部は、60mm程度重ね合わせてシーリング材を充填し、リベットで2列、互い違いに千鳥に留め付ける。
2.◯
縦どいの継手は、継手部分で接着剤を用いて継ぐ、継いだといの長さが10mを超える場合は、エキスパンション継手を設けて伸縮を吸収する。
3.×
丸縦どいの長さ方向の継手は、縦どいを流れる水が継手で漏出しにくいように、上にくる縦どいを下にくる縦どいの中に、といの直径程度差し込んで継ぐ。
4.◯
軒どいは、とい受け金物に金属線で取り付ける。また、といの受け金物は、丸軒どいが所定の流れ勾配となるように、900mm程度の間隔で取り付ける。
( 2 )
金属製折板葺の工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和3年後期_No.24)
1.嵌合形折板は、折板を仮葺せずに本締めを行う。
2.はぜ締め形折板は、本締めの前にタイトフレームの間を1m程度の間隔で部分締めを行う。
3.けらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。
4.タイトフレームと下地材との接合は、スポット溶接とする。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
嵌合形折板は、仮葺やボルト締めの必要がない。片側を引っ掛け嵌合する片嵌合形と、キャップを上部よりはめ込み嵌合する両嵌合形がある。(建築工事監理指針)
2.◯
固定金具の位置及び固定金具間は、手動はぜ締め機を用いて 1m間隔程度で部分締めする。(建築工事監理指針)
3.◯
折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。なお、けらばとは、屋根の妻側の端部をいう。
4.×
タイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とし、溶接後はスラグを除去し、錆止め塗料を塗り付ける。
( 3 )
金属製折板葺の工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和元年後期_No.27)
1.重ね形折板のボルト孔は、折板を1枚ずつ、呼び出しポンチで開孔した。
2.重ね形折板は、各山ごとにタイトフレーム上の固定ボルトに固定した。
3.折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いた。
4.折板葺の棟包みの水下側には、雨水を止めるために止水面戸を用いた。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
金属製の重ね形折板のボルト孔は、折板を1枚ずつ、呼び出しポンチ又はドリルで開孔する。
2.◯
重ね形折板は、各山ごとにタイトフレーム(山型のフレーム)上の固定ボルトに固定する。
3.◯
折板葺のけらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる。なお、けらばとは、屋根の妻側の端部をいう。
4.×
折板葺の棟包みの水上側に、雨水を止めるために止水面戸を設ける。
( 4 )
硬質塩化ビニル雨どいの工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(令和2年後期_No.27)
1.たてどいの継手は、専用の部品により接着剤を用いて取り付けた。
2.たてどいの受け金物は、900mm間隔で通りよく取り付けた。
3.軒どいの両端は、集水器に接着剤を用いて堅固に取り付けた。
4.軒どいの受け金物は、所定の流れ勾配をとり、600mm間隔で取り付けた。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
硬質塩化ビニル雨どいのたてどい継手は、専用の部品を使用して、接着剤を用いて固定する。
2.◯
硬質塩化ビニル雨どいのたてどいの受け金物は、1.2m以下の取付け間隔とする。
3.×
とい1本の長さは10m以内とし、伸縮はあんこう又は集水器部分で吸収するか、製造所の指定する長さ、方法で吸収する。塩化ビニル製品は熱によって、伸縮するため、両端を接着剤で固定すると熱膨張・収縮を吸収できずに、といが曲がるなどしてしまう。
4.◯
硬質塩化ビニル雨どいの軒どいの受け金物は、所定の勾配を確保して、1.0m以下の取付け間隔とする。(公共建築工事標準仕様書)
( 5 )
鋼板製雨どいの工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。(平成30年前期_No.27)
1.谷どいの継手部は、60mm重ね合わせてシーリング材を充填し、リベットで2列に千鳥に留め付けた。
2.丸たてどいの長さ方向の継手は、下のたてどいを上にくるといの中に、60mm程度差し込んで継いだ。
3.丸軒どいが所定の流れ勾配となるよう、とい受け金物を900mm程度の間隔で取り付けた。
4.丸軒どいの継手部は、重ねしろを40mmとし、相互のといの耳巻き部分に力心を差し込み、はんだ付けとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
谷どいの継手部は、60mm重ね合わせてシーリング材を充填し、リベットで2列に千鳥に留め付ける。
2.×
丸たてどいの長さ方向の継手は、上の縦どいを下の縦どいの中に差し込んで継ぐ。
3.◯
丸軒どいが所定の流れ勾配となるよう、とい受け金物を900mm程度の間隔で取り付ける。
4.◯
丸軒どいの継手部は、重ねしろを40mmとし、相互のといの耳巻き部分に力心を差し込み、はんだ付けとする。
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