2023年09月15日
2級建築施工管理技士 平成26年度 実地 問題1 解答・解説
実地試験 解答・解説
問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、工程管理を行った工事を1つ選び、下記の工事概要を具体的に記入した上で、次の1.から2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とする。ただし、建築設備工事を除く。
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量又は建物規模
ニ.工期(年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.業務内容
解答試案
[ 工事概要 ]
イ.工事名 ◯◯伏見丹波橋計画
(プロジェクト名称を記載する)
ロ.工事場所 京都府京都市伏見区丹波橋○丁目△番地
(正確な住所を都道府県名から記載する)
ハ.工事の内容
建物用途:共同住宅
(建築基準法でいう用途を記載する。× マンション)
構造:鉄筋コンクリート造
(RC造などと略さずに鉄筋コンクリート造と記載する)
階数:地上7階建、地下1階
延べ面積:16,605.59 m2
主な外部仕上げ:タイル張り
主要室の内部仕上げ:床 フローリング張り
壁・天井 ビニルクロス張り
ニ.工期:平成18年6月〜平成19年11月
(できるだけ最近の物件がよい)
ホ.あなたの立場:設計監理
(主には、現場主任などであるが、
設計監理、工事監理などでも正確に記載する)
ヘ.業務内容:品質監理
(主には、施工管理、品質管理、工事総合管理であるが、
設計者、工事監理者は、品質監理等、工事に際して実際に行った内容を記載する)
1.工事概要であげた工事のうち、あなたが担当した工種において、与えられた工期内にその工事を完成させるため、工事の着手前に着目した工期を遅延させる要因とその理由、及び遅延させないために実施した内容を工種名(鉄骨工事、タイル工事など)とともに3つ、それぞれ具体的に記述しなさい。
ただし、実施した内容の記述が同一のもの及び工程管理以外の品質管理、安全管理、コストのみについての記述は不可とする。なお、工種名については同一の工種名でなくてもよい。
解答試案
@
工種名:コンクリート工事
工事の着手前に着目した工期を遅延させる要因とその理由:
前面道路幅員が狭い上に通学路であるので、工事用車両の通行制限時間があり、かつ大型車両のすれ違い通行が困難であるため、建設資材の搬入や搬出に通常よりも時間がかかる。
遅延させないために実施した内容:
生コンクリート打設時に地元の住民、警察と綿密に打ち合わせを行い、交通誘導員を現場出入口以外にも道路の要所に配置し、通行車両、通行人の誘導をスムーズに行い、予定打設数量を確実にした。
A
工種名:鉄筋工事
工事の着手前に着目した工期を遅延させる要因とその理由:
敷地が狭く、余裕がない。ストックヤードや材料加工用スペースが少なく、あらかじめ現場内に次工程の資材の準備ができない。
遅延させないために実施した内容:
現場加工を行わず、柱、梁の鉄筋加工は全て工場加工とし、搬入時には荷卸しをせず、トラック荷台で製品点検後そのままクレーンにて取り付けを行なった。
B
工種名:鉄筋工事
工事の着手前に着目した工期を遅延させる要因とその理由:
鉄筋工事の溶接継手は雨天等の影響が大きく、雨天時には中止せざるを得ない場合がある。
遅延させないために実施した内容:
鉄筋の継手に機械式継手を採用し、雨天による施工中止の影響のないものとした。
2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験を踏まえて工期を短縮するための合理化の方法とそれが工期短縮となる理由について工種名とともに2つ具体的に記述しなさい。また、その合理化の方法を行うことにより派生する効果についてそれぞれ具体的に記述しなさい。
ただし、工期を短縮するための合理化の方法については上記1の実施した内容と同一の記述は不可とする。なお、派生する効果については、工期短縮以外の品質面、安全面、コスト面、環境面などの観点からの記述とする。また、工種名については同一の工種名でなくてもよい。
解答試案
@
工種名:鉄筋コンクリート工事
合理化の方法:
現場打設のコンクリート部材をPC化を行う。
工期短縮となる理由:
雨天の影響に関わりなく製作できるので、工期を短縮することができる。
派生する効果:
工場製作とすることにより、安定した品質も確保できる。
A
工種名:型枠工事
合理化の方法:
スラブの合板型枠をフラットデッキスラブに変更する。
工期短縮となる理由:
型枠脱型の手間が省略でき、配筋工事の現場での作業量も少なくできるので、工期短縮することができる。
派生する効果:
合板型枠の切断加工に伴う端材や木くずの発生がなくなるので、建設副産物の発生抑制にもつながる。
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