2015年10月20日
「スプリング・ブレイカーズ」
「ハーモニー・コリンの最新作はTEENのアイドルたちが水着で大暴れ!」
みたいな宣伝が借りてきたDVDの新作情報に入ってて唖然としたのがついこないだ。
最近、自分の中でラリー・クラークの再ブームが来てるので、一緒に『KIDS』を作ったハーモ二ー・コリンが最近何してるのかなって思っていた矢先だった。『GUMMO』は名作だし、いまだにサントラも愛聴しているんだけど、あれ?今そんな事になってんの?っていう。
私本当にその辺は疎いんで、セレーナ・ゴメスってジャスティン・ビーバーの元彼女でしょ?ということ以外は一切わからないんですが、「たぶんみんなかわいくて若いから、人気なんだろう。そしてこの映画でただのティーンアイドル像から脱却や!みたいな」的な予想をしたりしなかったり。
まぁなんにせよ観てみるかっつって借りてきたんですけど、うーん・・・。とりあえず「なんか園子音みてぇ」って思った。バジェットを10分の1にしたら園子音の映画っぽくなるんじゃない?たぶん。そのあと「『渇き』って映画、観てないけどたぶんここからヒントを得たんだろうな」って思った。
その程度の感想でした。
いや、面白くなくはないけどさ、あまりにも自己模倣とアイドルの着エロ的な部分に頼ってやしないかい?ってさ。
カワイイ女子大生が春休みに遊び呆ける旅行の為に衝動的に強盗しました。上手くいったのでイビサ島みたいな南国で毎日パーティです、最新の(公開時のね)EDMにのせてみんなで半裸で踊って酒飲んでドラッグやりまくり、でもセックスはさせないわよ、ウフフフフ的な。
なんかねぇ、うまーくレイティングをかわしてる小賢しい感じがすごく嫌でね。そりゃアイドル出ててR指定って意味わかんないだろうけどさ、それじゃ普通のツマンナイ映画じゃん。
「世界一のソングライターの曲だ」っつってブリトニーの曲をピアノ弾いて合唱する感じとか、途中で1回捕まった時に保釈金払ってくれてその後行動を共にするドラッグディーラーがあっさり死ぬところとかは面白いんだけどね。でもわかっててやってるよね、ってなって冷めるんだよな。
カワイイ半裸のアイドルを最新の映像技術で撮ってくれたら、そりゃ観るし、もうそれだけで満足なんだけどさ。
映画としてはどうでもいい感じだったね。
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