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PRhyme 「PRhyme」





Gang Starrでお馴染みDJ PremierがBad Meets Evil、SlaughterhouseのRoyce Da 59と組んだユニット。
ロイスダ59の代表曲「BOOM」もプレミアだし、このタッグなら間違いない、と思って聴きました。スローターハウスもめちゃカッコいいしね!

ということでかなり期待して聴いたんですが、うーん、普通にいいすね。くらいの温度でした。
当然トラックもさすがプリモっていうカッコいいビートだし、ロイスもさすがのスキルだし、ゲストも豪華なんですが・・・期待を超えてはこなかったというか、なんかこう、さらっと聴けてしまって。
「ポップソングで大事なのは、どの瞬間にラジオのボリュームを上げたくなったかだ」という誰かの名言があったと思うんですが、クオリティは凄く高いものの、その「イエー!!!」っていう沸点が無かったなぁ、っていう感じ。
「Underground Kings ft. Killer Mike & Schoolboy Q」とかは勿論「おおっ!」ってなるにはなるんだけど、曲調とかテーマ的にモロそういう感じなんで、あー、でもScHoolboy Qキレキレでカッコいいな。

間違いないのはBad Meets Evilよりは良い、という事。ただなんというか、単純に私の好みなのか、間違った期待をしているのかはわかりませんが、なんとなくロイスが大人しいような気がしてしまって。なんかせっかくプリモとなんだからもっとガンガンハッチャけていけよ!ってもどかしく思いながら聴いてしまうんですね。
だから客演のメンツのほうがノビノビやってるように感じて、こう、『「PRhyme」というユニットを2人でやってます』というチーム感がないというか、大人になり過ぎなんじゃないかって感じで。

あー、でもいま改めて聴いてますけど、カッコいいですよ、やっぱ。ただもっともっと期待してしまった、というだけなのかもしれません。

Prhyme

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村上隆「芸術起業論」




ひろゆき、ホリエモン、そして村上隆。
身も蓋も無い事を言う、それも外部に発信し続けるので世間から嫌われ続ける3人なのだが、私は凄く好き。ロジカル、という一点においてだけでも凄いし、「倫理」や「道徳」という観念上どうかは知らないが実際に結果も出している。
この3人が好きだというと、まずホリエモン以外の2人については「誰?」と言われる事も多いし、知ってる人からもネガティブな事を言われる事が多い。それは単純によく知らないか調べてないか考えてないかのどれかだと思うのだが、生理的に嫌われている理由もよくわかる。
例えば、解りやすい例では、AKB48についての3人の発言を私はよく挙げる。

AKB48について
ひろゆき→「全体で見るとなんとなく可愛いですけど1人1人見てみると顔ヤバイっすよw」
ホリエモン→「最初の頃に秋元さんに誘われたから観に行って、そのあとAKBの娘とカラオケ行ったよ」
村上隆→「(AKB劇場で公演を観た感想として)パンチラがよかったですね」

直接絡みの無いひろゆきの「まぁどうでもいいし、おいらは興味ないですけど」という言葉を付け足したくなる他人事っぷりも毎度の事だが、あとの2人の「それ言わなくていいよ」感が半端じゃない。ホリエモンの「事実だし、別にこれ枕営業とかじゃないじゃん」と言う感じのさらっとした話しぶりも凄いし、CDのジャケットまで描いたグループの公演に対する、世界的に評価されている芸術家の感想がこれである。そりゃ嫌われるわっていう。

はい、そんな人の本。
まぁあとは「金の事ばっかり言ってる、あんなの芸術じゃない」みたいな事を言われる事が多い人なのだが、大前提として、その程度の考えでどうにかなるほど甘い世界なわけがないし、金が無いと続けられないのは当然の事だ。
この本は、なにかしらの芸術や芸事で生きて行きたい人向けのビジネス書という体裁の本で、これまた誤解を招くような「一作品、一億円で落札。」なんて表紙にも書かれていたりする。
自分の歩んできた道のりを語り、それを丁寧に解説し、プレゼンなどの重要性を説き......という感じで進んでいき、それはそれでとても参考になったのだが、やはり最終章の「才能」について書かれた章がとても良かった。付箋だらけになった。

例えば、
「何かを感じるに至るまでには過去から培われた根拠があるはずです。表現者なら『楽しさを感じた理由』まで遡るべきです。 -中略- 感性の原点に辿りつけるように自分を導くと、わかる時が来ます。」
「デュシャンにしてもウォーホールにしても名もなき人足ですからね。残るのは作品であって人物ではありません。」
「美術に関わってから二十五年以上が経ちますが、ふりかえれば、ぼくはいつも、作品を作ってきたのです。当たり前だけれど......。」
「カルト作家は終わらなくていいんです。知る人ぞ知る存在で居続けるなら、知らない人がはじめて見るというだけで生きのびていけるから。」
「否定や批判が来ないと、『今』という時にぴったり合いすぎていることになります。」

など、まぁ前後関係無しに抜き出したから、またこれだけ読むとアレなんだろうけど。



あと人と話していると他にはよく「作品の話が無い、じゃあお前は村上隆の作品は好きか?一億円で買うか?」と訊かれたりするのだが、それは感情なんだから単純に「好きな作品も嫌いな作品もある」としか言いようがない。作品についてのプレゼンが理解できるか、という話ならば大体はね、という感じだ。「一億円で買うか?」と言われても、「美術品を収集する趣味は無いのでいくらでも買わない」というだけで、さらに言うなら「気に入った作品のポストカードやクリアファイルならお土産に買うかな」というだけである。

AKBに対する発言だけではなくこの本でも、自身がモチーフにしているオタク文化について
「オタク文化の翻訳で思うのは、オタクというのは、やはり世の中で言われているままの文化であるということなのです。現実逃避からはじまり、欲望に肉薄している暗い表現。」
などという身も蓋も無い一文があります。
こんな事はっきり言うの、高橋ヨシキや中原昌也くらいですよマジで......。
当然、その後に
「『オタクの起源からものを見つめていく態度』によっては、ぼくはオタク文化は本当に美しい美術になりうる時もあるのではないかと主張し続けました。」
とくるのだけど、そりゃオタクから批判きますよ。これも同意だけど。

ということで、村上隆のファンじゃなくても表現をしたいという人は読むといい本だと思います。
ただ、そういう人、あと「芸術に関心がある人」とかはお金の話されるの本当に嫌いだけどね、まぁ10年以上燻ってる身からするとフザケンなって話ですよ。
結構名の知れたバンドでも内情はカツカツで、たかだか2、30万の金でモメて解散したりするし、じゃあ試しにその理想の「金に頓着しない芸術家」と付き合ってみろよって、毎回奢らされるよって、そうやって周りにたかるから食う心配をしてないだけだよって、どっちが金に汚いんだ?って話。


追記
やっぱり定期的に話題になりますね、こういう事は。いまだに変わらず評価され続けてるし現役なので。
今回はこの動画↓【斎藤幸平vs村上隆】なぜ批判?資本主義とアート!徹底議論【深すぎるアートの世界】。

このnoteも良かった。動画を45分も観てられねぇよって人はこちら↓をhttps://note.com/tyoakdnpe/n/n37c923ee7491

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