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お中元





クソ暑うございます。寝苦しい日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私たち家族は皆とても元気にしております。
まだまだ暑さ厳しい折ですので、 皆様方におかれましては、くれぐれもご自愛ください 。

的な。

まぁ私みたいないい歳こいてフリーターなんかやってる輩にお中元をくれる人なんていない訳ですが、珍しく貰いました。
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ナイフ
(実話)

えーと、話は婆ちゃんからお中元でビール貰った事からはじまりまして。いくら私でも身内からくらいはお中元は届くのですが、私はここ数年お酒ひかえてまして。ましてや家飲みなんてまずしないので、困ったなぁ、料理に使うっつうのもなぁ、なんて思ってたのですが、よくCDの貸し借りをしている(現在も17枚借りてます)同僚のハタチのB−BOY(以下B君)が酒好きだったのを思い出しまして、じゃあ貰ってもらおうかな、と。
「B君ビール好きっしょー、あげるよー。まだ箱も開けてないし。嫌々俺が飲むより、酒好きな人に飲んでもらったほうがいいと思うしー」
なんつって、住所教えてもらって送ったんですが、思いのほか喜んでくれまして。
「絶対なんかお返しします!」
と言ってくれたのですが、俺としては山ほどCD借りてるし、「好きな人に飲んでもらったほうがいい」というのも本音なので、
「いいよー、年下なんだから貰っといてよ。むしろ貰ってもらった感じだし」
と言っていたのですが、頑として譲らず。
「ダメッす。俺はこういうのはちゃんとするんす。えーと、市平さん酒煙草は辞めたんすよね、うーん、プロテインとかアルギニンは筋トレ強制してるみたいだし、他になんか、うーん・・・・・・」
と、元空手家らしい不思議な悩み方をしていたので、
「いや、マジでいいって。わかった、貯めといて。そのうちなんかもらうよ」
と言っておいて、そのまま忘れてました。

そして昨日。
「市平さん!決めましたよ!お返し!」
といって袋を差し出すB君。
「おおー、いいのに。ありがとう。何?」
と袋の中身を見る俺。
「考えたんすけど、身につけるもので、長く使えるものって事で・・・」
「うんうん(財布とかキーケースかな?でも彼女でもあるまいし、それはないか・・・)」
「ナイフです(・∀・)」
「えぇぇ!(οдО;)」

「俺、ナイフ身につけてねーよー」と笑うと、当然のように作業着の袖とティンバーのブーツの踝部分からナイフを2本取り出すB君。曰く、
「ブーツとナイフとZIPPOは必需品ですよ!あと市平さんのやつ、俺のよりハイテクで、LEDライト内蔵ですよ!」と笑顔。

うーん、意外だけどめちゃめちゃ嬉しい。さすがというかなんというか、思いもよらない角度からのお中元でした。
ありがとうB君。

「本当はもっとでかいサバイバルナイフで、棒にくくり付けると槍みたいに使えるやつも考えたんですけどね」
「うん、さすがにそこは考え直してくれた事を神に感謝だ」
「いや、いきなり拉致られて、気がついたらジャングルだったらどうします?それなら野生の豚とか獲って食えますよ?」
「そんな危ない生活してねーよ」
安心の手の平サイズです。
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「職質とか大丈夫?」
「はい、ブーツの踝んとこ入れとけば」
「うん、やっぱり隠すのね」
・・・もう少し涼しくなったらティンバーのブーツ買うかな。

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