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コミックマーケット83 2012/12/29





完全に野次馬。気分的には散歩の延長みたいな気分で行きました。意外と池袋から1本でいける電車を発見したので、初めて行く気になったんだよね。
サブカルの1ジャンルとして、「オタク論」みたいな事を考えていて、岡田斗司夫のトークライブまで行くようになっていたのも今や昔の話、数年前から完全に興味を無くしてしまっていた。
夏と冬には、「いよいよコミケ!」みたいなスレッドを見つけるたびに迷いはするんだけど行かない、というのを繰り返し、いい加減いい機会だから行ってみようと思っていたのだった。
ちなみに一切情報なし、カタログも買わず、好きなアニメありません。けいおんとエヴァくらいです。今年観たの。誰か好きな人が出展するとかも一切知らないし。
コミケは混むというイメージが強く、いつも二の足を踏んでいたのだが、転売業者や本気の人達はともかくとして、ビッグサイトのHPを観てみると昼頃に行けば待ち時間ゼロで入れるようだったので、それなら、と。入場料いらないし、と。
11時過ぎに家を出る、池袋に到着してもまだそれらしき人はたまーにくらい。しかし、会場が近づくにつれどんどん明らかにコミケに行くであろう人が増えていく。電車がりんかい線に入ったくらいから明らかに車両にいる人全員コミケ。座れたので全然楽だったのだが、やはりまだこの時間でも電車がパンパンになる。
昼頃に国際展示場駅到着。家を出た時には雨が降りそうだったが、ここにきて気持ちよく晴れていて、ポカポカとしたとてもいい陽気だ。
駅構内からすでに毎年画像で見ていたのと同じ光景が広がる、とにかく人がいっぱいで、駅も完全にコミケ仕様。警備員もコミケスタッフもいっぱいいる。
駅出てすぐのローソンが完全にコミケ仕様、というかほとんど企業ブースの1つとして機能している事に驚く。献血でポスターもらえるって凄いわ。でも頭いいやり方だ。
なんとなく人の群れにまぎれて流されるまま歩いていると、この場限定だと言うポストカードやクリアファイルを配っている人達が。一番の宣伝の場だもんなぁ、なんて思いながら貰ったりする。
駅を出てからそのまま、たしかに人は多いが一度も立ち止まったり待ったりせずにスンナリと会場へ入れた。
この時間になると、もう戦利品を抱えて落ち着いて飯食いながら座ってる人や帰る人も多く、ギッチギチで行進させられるような事はない。ゆったり歩いて会場の中へ。
なんとなく会場をブラブラするが、事前情報の無い私がいきなりこの場に来て、自分に興味のあるおもしろそうなモノを探すのは至難の業、というか不可能。そもそも、アニメもゲームもあんまり知らんし。
本来なら、例えば私で言ったらアキバ系ゴアグラインドなどのHPに「コミケに出展します」というのが書かれてたら、カタログでシッカリ場所を確認しておいて、行って買う、というのが自然の流れなんだろう。
自分の買いたいモノがあって、買った後にブラブラするのは楽しいだろうが、完全にノープランでブラブラはなかなかどうしようもない。
周囲の熱気や高揚感にこっちも少し笑顔になりながら、なんとなーくブラブラし、なんとなーくコスプレとかを見て、1時間半くらいで帰った。
もちろん、目当ての物が無いからこんな事できるのであって、企業ブースでのドン引きするくらいの行列とかも見てるけどね。
家帰ってもまだ3時過ぎだったので、こんなフラッとストレス無く行けるんなら、堅く考えずにさっさと行きゃよかったと思った。何年も迷ってたからなぁ・・・。でも、1日だけ休みの日があるって時には「もし物凄く並んでて、抜け出せもしない状態で何時間も立たされたら・・・・」なんて考えてしまうもんな。
詳しくて、そんなに本気じゃない人と行ければ楽しいんだろうけど、絶対欲出るよなぁ。過去に誘ってくれた人もいないではないけど、もしこういうのが好きだったら絶対いろいろ買いたくなるもん。

これはどの世界もそうだが、たぶん転売屋とニワカを取り除けばユートピアなんだろう。今日の場合は私自身が「ニワカ」で邪魔な存在なんだもんな、と思うと、でも行ってみたいもんなぁ、と言い訳を考えてしまったりするけど、やっぱ邪魔なんだろうな。久々の異邦人感覚でした。
そんなニワカ目線で空いた頃に行って、疲れる前に帰った私からすると、普通といえば普通の、ロックフェスなんかとそんなに変わらない、たくさんの人が集まるイベントでした。
大人しくて、この場を無くしたくないという人が大多数なんだろうと思わせる、メチャメチャ統制がとれていたのが凄いと思ったな。
まぁゴミはけっこう落ちてたし、マナーが悪い人も当然いるので、全てキレイゴト通りというわけにはいかないんだろうけど、いいイベントでした。

本当に散歩として、「天気いいなぁ」なんて歩いて、「これがコミケかぁ」なんて完全にフラットな感情で特にテンション上がるでもなく行って帰ってきた私は、もうオタクではないし、もう行く事は無いだろうな、と思うけど。


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