2024年06月25日
2級建築施工管理技士 令和6年度(前期) [ No.38 ] 〜[ No.42 ] 解答・解説
令和6年度(前期) 2級建築施工管理技術検定
第一次検定問題 [ No.38 ] 〜[ No.42 ] 解答解説
令和6年6月6日(日)
問題の解答の仕方は,次によってください。
6.問題番号[ No.38 ]から[ No.42 ]は,施工管理法の能力問題で五肢択一式です。正解と思う肢の番号を1つ選んでください。
[ No.38 ]
型枠工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.柱型枠の足元は,型枠の変形防止やセメントペーストの漏出防止等のため,桟木で根巻きを行った。
2.梁の側型枠の寸法をスラブ下の梁せいとし,取り付く底型枠の寸法を梁幅で加工した。
3.外周梁の側型枠の上部は,コンクリートの側圧による変形防止のため,スラブ引き金物で固定した。
4.横に長い窓開口部の下端には,コンクリートの吹出しを防ぐため,両端部に蓋をした。
5.階段が取り付く壁型枠は,敷き並べた型枠パネル上に現寸で墨出しをしてから加工した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
梁の側型枠の寸法はスラブ下の梁せいとし、取り付く底型枠の寸法は梁幅で加工すると、型枠を組むことができない。いずれかを長めに加工して根太や桟木の取付け代を確保する。
3.◯
4.◯
5.◯
[ No.39 ]
コンクリートの養生に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.寒中コンクリート工事において,コンクリート温度の低下を防ぐため,加熱養生期間中は湿潤養生を行わないようにする。
2.寒冷期において,コンクリートの凝結硬化の初期段階で凍結して,硬化しなかったり,所定の強度が得られないことを初期凍害という。
3.コンクリートの湿潤養生期間は,一般に,使用するセメントの種類と計画供用期間の級によって決まる。
4.コンクリート面が露出している部分を水密シートによって被覆することは,初期の湿潤養生として有効である。
5.強度の発現が損なわれることがあるため,硬化過程にあるコンクリートには振動を与えないようにする。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
寒中コンクリートとは、コンクリートの打込み後の養生期間で凍結のおそれのある場合に施工されるコンクリートである。寒冷な環境の下では、加熱された空間内の湿度は極めて低い値となりやすく、水分の蒸発が促進される。コンクリートの硬化には水分が必須である。加熱養生では、保湿に対する配慮も必要となる。(JASS5)
2.◯
3.◯
4.◯
5.◯
[ No.40 ]
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.下塗り,中塗り,上塗りの各層の塗厚は,6mm程度とした。
2.モルタルの1回の練混ぜ量は,60分以内に使い切れる量とした。
3.乾燥収縮によるひび割れの防止のため,保水剤を混和剤として使用した。
4.下塗り後,むらが著しかったため,中塗りの前にむら直しを行った。
5.上塗りモルタルの調合は,下塗りモルタルよりも富調合とした。
答え
5
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.◯
5.×
上塗りモルタルの調合は,下塗りモルタルよりも貧調合とする。(公共建築工事標準仕様書建築工事編15.3.3)
[ No.41 ]
カーペット敷きに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.タイルカーペットは,粘着剥離形の接着剤を用いて張り付けた。
2.グリッパー工法に用いるグリッパーは,壁に密着させて取り付けた。
3.ウィルトンカーペットは,はぎ合わせを手縫いでつづり縫いとした。
4.タフテッドカーペットの敷込みは,全面接着工法とした。
5.タイルカーペットの目地は,フリーアクセスフロアの目地とずらして割り付けた。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
グリッパー工法のグリッパーは、壁際からのすき間を均等にとって、床材に打ち付ける。
3.◯
4.◯
5.◯
[ No.42 ]
品質管理に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.品質管理とは,施工計画書に基づいて工事のあらゆる段階で問題点や改善方法等を見出しながら,合理的,かつ,経済的に施工を行うことである。
2.管理項目とは,目標の達成を管理するために,評価尺度として選定した項目のことである。
3.QCDSとは,計画,実施,点検,処置のサイクルを確実,かつ,継続的に回して,プロセスのレベルアップを図る考え方である。
4.特性要因図とは,結果の特性とそれに影響を及ぼしている要因との関係を,魚の骨のような図に体系的にまとめたものである。
5.工程間検査とは,作業工程の途中段階で,ある工程から次の工程に移ってもよいかどうかを判定するために行うものである。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
計画(Plan)、実施(Do)、点検(Check)、処置(Action)のサイクルを確実、かつ、継続的に回して、プロセスのレベルアップを図る考え方は、PDCAである。QCDSとは、品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery)、サービス(Servicw)の頭文字をとったもので、製品の評価指標である。
4.◯
5.◯
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