第一次検定問題 [ No.18 ] 〜[ No.27 ] 解答解説
令和6年6月6日(日)
問題の解答の仕方は,次によってください。
ニ.[ No.18 ]から[ No.27 ]までの10問題のうちから,7問題を選択し,解答してください。
[ No.18 ]
墨出し等に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.通り心の墨打ちができないため,通り心より1m離れたところに設けた逃げ墨を基準墨とした。
2.建物四隅の基準墨の交点を上階に移す際,2点を下げ振りで移し,他の2点はセオドライトで求めた。
3.型枠の建込み位置等に付ける子墨は,基準墨から出した。
4.陸墨を柱主筋に移す作業は,台直し等を終え,柱主筋が安定した後に行った。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
2階より上の基準墨は、通常建築物の四隅の床に穴を開けておき、下げ振り等により、1階から上に基準墨を上げる。セオドライト(トランシット)は用いない。
3.◯
4.◯
[ No.19 ]
既製コンクリート杭のセメントミルク工法に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.根固め液は,あらかじめ掘削した孔に杭を挿入した後に注入する。
2.アースオーガーによる掘削は,粘着力の大きな地盤や硬い地盤ほど掘削速度を遅くする。
3.オーガーヘッドは,杭径より大きいものを用いる。
4.掘削中の孔壁の崩壊を防ぐための掘削液は,一般的にベントナイト泥水を用いる。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
セメントミルク工法は、埋め込み杭工法に分類されるプレボーリング工法の一種。掘削液を注入しながらアースオーガーで掘削し、支持層到達後、根固め液を注入し、その後、杭周囲固定液を満たしてから、杭を建て込む。
2.◯
3.◯
4.◯
[ No.20 ]
異形鉄筋の継手及び定着に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.D13のせん断補強筋の現場溶接は,フレア溶接とした。
2.接地階となる1階の柱主筋において,柱脚部の継手の位置は,基礎梁上端から柱せい以上離した。
3.壁の縦筋の配筋間隔が上下階で異なる場合,鉄筋を折り曲げず,あき重ね継手とした。
4.耐圧スラブが付く基礎梁主筋の継手の位置は,上端筋,下端筋ともスパンの中央部とした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
鉄筋の継手は、部材に生じる曲げ応力の圧縮側に設ける。したがって、下からの地盤反力を受ける基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋はスパンの両眼部、下端筋はスパンの中央部とする。
[ No.21 ]
鉄骨の加工に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.けがき寸法は,製作中に生じる収縮,変形及び仕上げ代を考慮した値とした。
2.工場製作で使用する鋼製巻尺の精度は,日本産業規格(JIS)に定める1級鋼製巻尺の長さの許容差の1程度とした。
3.溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は,同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくした。
4.400N/mm2級鋼材のひずみの矯正は,850℃から900℃に局部加熱して行なった後に空冷した。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
溶融亜鉛めっき高力ボルトのめっき前の孔径は、高力ボルトによる。(公共建築工事標準仕様書)溶融亜鉛めっき高力ボルトのめっき前の孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径と同一である。
4.◯
[ No.22 ]
在来軸組構法における木工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.土台を固定するアンカーボルトは,土台の両端部や継手の位置,耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置した。
2.せいが異なる胴差の継手は,受材となる柱心より50mm程度持ち出し,腰掛けかま継ぎとし,ひら金物両面当て釘打ちとした。
3.隅通し柱の仕口は土台へ扇ほぞ差しとし,ホールダウン金物を用いてボルトで締め付けた。
4.根太を設けない床組の構造用面材は,その四周囲を床梁及び胴差に20mm以上乗せて釘打ちとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
せいが異なる胴差の継手は、受材心より150mm程度持ち出し、腰掛けかま継ぎとし、接合金物は、短ざく金物当てボルト締め、又は、ひら金物両面当て釘打ちのいずれかとする。
3.◯
4.◯
[ No.23 ]
アスファルト防水における屋根保護防水密着工法に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.保護コンクリートに設ける伸縮調整目地は,中間部の縦横間隔を3m程度とした。
2.ルーフィング類は,継目の位置が上下層で同一箇所にならないようにして,水下側から張り付けた。
3.コンクリート立上り部は,打放し仕上げとし,型枠の締付け材にコーンを使用した。
4.平場部のルーフィングと立上り部のルーフィングとの重ね幅は,100mmとした。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.◯
4.×
立上りと平場のアスファルトルーフィング類は別々に張り付け、立上り部のアスファルトルーフィング類は各層とも平場のアスファルトルーフィングに 150mm以上張り掛ける。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編9.2.4(4)(イ)(f))
[ No.24 ]
乾式工法による外壁の張り石工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.だぼの取付け穴は,工場で加工した。
2.石材の有効厚さは,施工性を考慮して20mmとした。
3.石材の大きさは,石材1枚まいの幅及び高さが1,200mm以下,かつ,面積が0.8m2以下とした。
4.幅木は,衝撃対策のため,石材と躯体の隙間に裏込めモルタルを充填した。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
乾式工法による外壁の張り石工事において、石材の厚さは25mm以上とし、特記による。(建築工事標準仕様書 10.3.2 材料)
3.◯
4.◯
[ No.25 ]
とい工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.硬質塩化ビニル製縦どいは,継いだ長さが10mを超えるため,エキスパンション継手を設けた。
2.鋼板製丸縦どいの長さ方向の継手は,下の縦どいを上の縦どいの中に差し込んで継いだ。
3.硬質塩化ビニル製軒どいは,1本の長さを10m以内とし,伸縮を集水器部分で吸収するようにした。
4.鋼板製軒どいの両端部分は,丸軒どいは耳巻き,角軒どいは折曲げとした。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
2.×
丸縦どいの長さ方向の継手は、縦どいを流れる水が継手で漏出しにくいように、上にくる縦どいを下にくる縦どいの中に、といの直径程度差し込んで継ぐ。
3.◯
4.◯
[ No.26 ]
建具工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1.樹脂製建具は,建具の加工及び組立てからガラスの組込みまでを建具製作所で行った。
2.木製フラッシュ戸の框材には,錠前当たり補強を設けた。
3.アルミニウム製建具の組立てに使用する小ねじは,亜鉛めっき処理した鋼製のものを使用した。
4.ステンレス製建具のステンレスに接する鋼製の補強材は,錆止め塗装をした。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
2.◯
3.×
アルミニウムに接する小ねじ等の材質は、ステンレス製とする。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 16.2.3(6))
4.◯
[ No.27 ]
内部仕上げの改修工事に関する記述として,最も不適当なものはどれか。ただし,除去する資材は,石綿(アスベスト)を含まないものとする。
1.モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は,斫りのみを用いて,手作業で存置部分と縁切りをした。
2.モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は,ディスクサンダーを用いて除去した。
3.コンクリート壁下地に塗られたモルタルは,一部軽微な浮きが認められたため,アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で補修した。
4.コンクリート間仕切壁は,振動の発生を抑えるため,空気圧式のハンドブレーカーを用いて斫りを行った。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
磁器質床タイルの張替え部分の撤去は、ダイヤモンドカッター等を用いて撤去部分を縁切りし、斫り器具等を用いて撤去を行う。(公共建築改修工事標準仕様書建築工事編 6.2.2(1)(エ))
2.◯
3.◯
4.◯
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