2024年04月09日
2級建築施工管理技士 令和5年度 一次 (後期) [ No.39 ] 〜[ No.42 ] 解答・解説
第一次検定問題 [ No.39 ]から[ No.42 ] 解答・解説
※ 問題番号[ No.39 ]から[ No.42 ]までの4問題は能力問題です。全問題を解答してください。
問題は四肢択二式です。正解と思う肢の番号を2つ選んでください。
[ No.39 ]
型枠の支保工に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置した。
2.地盤上に直接支柱を立てるため、支柱の下に剛性のある敷板を敷いた。
3.支柱は、パイプサポートを3本継ぎとした。
4.パイプサポートに設ける水平つなぎは、番線を用いて緊結した。
答え
3,4
[ 解答解説 ]
1.◯
型枠の上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一の位置になるように設ける。(公共建築工事標準仕様書建築工事編6.8.3(4))
2.◯
地盤上に直接支柱を立てる場合、支柱の下に剛性のある敷板を敷く。(公共建築工事標準仕様書建築工事編6.8.3(4))
3.×
パイプサポートを3以上継いで用いない。(労働安全衛生規則第242条第七号イ)
4.×
水平つなぎとパイプサポートの緊結は、根がらみクランプなどの専用金具を用い、番線などは使用しない。(型枠の設計・施工指針)
[ No.40 ]
型枠の存置期間に関する一般的な記述として、不適当なものを2つ選べ。
ただし、計画供用期間の級は標準とする。
1.コンクリートの材齢によるせき板の最小存置期間は、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種では同じである。
2.コンクリートの材齢によるせき板の最小存置期間は、同じセメントの種類の場合、存置期間中の平均気温の高低に係わらず同じである。
3.せき板の最小存置期間を定めるコンクリートの圧縮強度は、柱と壁は同じである。
4.梁下のせき板の最小存置期間を定めるコンクリートの圧縮強度は、コンクリートの設計基準強度が同じ場合、セメントの種類に係わらず同じである。
答え
1,2
[ 解答解説 ]
1.×
コンクリートの材齢によるせき板の最小存置期間は、下表による。普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種では異なる。
2.×
コンクリートの材齢によるせき板の最小存置期間は、上表による。同じセメントの種類の場合、存置期間中の平均気温の高低によって異なる。
3.◯
せき板の最小存置期間を定めるコンクリートの圧縮強度は、上記表による。基礎、梁の側、柱及び壁は同じで、 圧縮強度が、5 N/mm2以上を確認できれば取り外してよい。(現場水中養生又は現場封かん養生)
4.◯
梁下のせき板の最小存置期間を定めるコンクリートの圧縮強度は、上記表による。コンクリートの設計基準強度が同じ場合、セメントの種類に係わらず同じである。
[ No.41 ]
合成高分子系ルーフィングシート防水の接着工法に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.加硫ゴム系シート防水において、プライマーを塗布する範囲は、その日にシートを張り付ける範囲とした。
2.加硫ゴム系シート防水において、接着剤を塗布後、オープンタイムを置かずにシートを張り付けた。
3.塩化ビニル樹脂系シート防水において、シートを張り付けるエポキシ樹脂系接着剤は、シート裏面に塗布した。
4.塩化ビニル樹脂系シート防水において、防水層の立上り末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材を用いて処理した。
答え
2,3
[ 解答解説 ]
1.◯
加硫ゴム系シート防水において、接着工法の場合、ローラーはけ等を用いて、プライマーを当日の施工範囲にむらなく塗布する。(公共建築工事標準仕様書建築工事編9.4.4 (2)(イ))
2.×
加硫ゴム系シート防水において、接着工法の場合は、塗布した接着剤のオープンタイムを確認してからローラー等で転圧して接着させる。(建築工事監理指針)
3.×
塩化ビニル樹脂系シート防水においてエポキシ樹脂系接着剤を用いて張り付ける場合、接着剤は、下地面のみに塗布する。(建築工事監理指針)
4.◯
立上り部を接着工法で施工する場合はその端部にテープ状シール材を張り付けた後にルーフィングシートを張り付け、末端部は押え金物で固定した上に、不定形シール材を充填する。(公共建築工事標準仕様書建築工事編9.4.4 (7)(ア))
[ No.42 ]
外壁仕上げの劣化とその改修工法に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.コンクリート打放し面のひび割れは、ポリマーセメントモルタル充填工法で改修した。
2.劣化した既存複層仕上塗材は、高圧水洗で除去した。
3.タイル張り仕上げの浮きは、Uカットシール材充填工法で改修した。
4.モルタル塗り仕上げの浮きは、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で改修した。
答え
1,3
[ 解答解説 ]
1.×
コンクリート打放し面のひび割れは、樹脂注入工法、Uカットシール材充填工法、シール工法のいずれかで改修する。(公共建築改修工事標準仕様書建築工事編4.1.4 (1)(ア))
2.◯
旧塗膜の除去方法には、ディスクサンダー等により削る方法のほか、高圧水洗工法等により除去する方法、溶解・膨潤・軟化させる方法、焼く方法がある。(建築改修工事監理指針)
3.×
タイル張り仕上げの浮きは、
・アンカーピンニング部分又は全面エポキシ樹脂注入工法
・アンカーピンニング全面ポリマーセメントスラリー注入工法
・注入口付アンカーピンニング部分又は全面エポキシ樹脂注入工法
・注入口付アンカーピンニング全面ポリマーセメントスラリー注入工法
・注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入タイル固定工法
・タイル部分張替え工法
・タイル張替え工法
のいずれかで改修する。(公共建築改修工事標準仕様書建築工事編4.1.4 (3)(ウ))
4.◯
モルタル塗り仕上げの浮きは、
・アンカーピンニング部分又は全面エポキシ樹脂注入工法
・アンカーピンニング全面ポリマーセメントスラリー注入工法
・注入口付アンカーピンニング部分又は全面エポキシ樹脂注入工法
・注入口付アンカーピンニング全面ポリマーセメントスラリー注入工法
・充填工法
・モルタル塗替え工法
のいずれかで改修する。(公共建築改修工事標準仕様書建築工事編4.1.4 (2)(ウ))
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