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2級建築施工管理技士試験
年別 一次(学科)解答解説
─────────────
令和 5年(後期)一次
令和 5年(前期)一次
令和4年(後期)一次
令和4年(前期)一次
令和3年(後期)一次
令和3年(前期)一次
令和2年(後期)学科
令和元年(後期)学科
令和元年(前期)学科
平成30年(後期)学科
平成30年(前期)学科
平成29年(後期)学科
平成29年(前期)学科
2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
 仮設工事
 土工事
 地業工事
 鉄筋工事
 型枠工事
 コンクリートの調合
 鉄骨工事
 木造軸組構法
 解体工事
仕上工事
 コンクリートブロック工事等
 防水工事
 石工事
 タイル工事
 屋根及びとい工事
 金属工事
 左官工事
 建具工事
 塗装工事
 内装工事
 仕上改修工事

施工管理
施工計画
 事前調査
 仮設計画
 材料の保管
 申請及び届出等
工程管理
 工程計画
 バーチャート工程表
 品質管理工程表
品質管理
 用  語
 鉄骨工事
 鉄筋工事
 コンクリート工事
 品質管理に関する記述
 試験及び検査
安全管理
 工事現場の安全管理
 労働安全衛生法

応用能力問題躯体工事
仕上工事

法  規建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
年別 二次(実地) 解答解説
─────────────
令和 5年 二次検定
令和4年 二次検定
令和3年 二次検定
令和2年 実地試験
令和元年 実地試験
平成30年 実地試験
平成29年 実地試験
平成28年 実地試験
平成27年 実地試験
平成26年 実地試験
平成25年 実地試験
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和06年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期)(中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
官庁営繕の技術基準

公共建築工事標準仕様書
(令和4年度版)
建築工事編
電気設備工事編
機械設備工事編

官庁営繕事業における
BIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン
建築工事監理指針

1章 各章共通事項序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事01節 共通事項
02節 縄張り,遣方,足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
 [ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節  一般事項
02節  材  料
03節  工作一般
04節  高力ボルト接合
05節  普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節  耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
  一般事項、材料
  外壁パネル工法
  間仕切壁パネル工法
  溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

>放射能について正しく学ぼう
>内部被ばくを考える市民研究会
>国際環境NGO FoE Japan
>代々木市民観測所
>チェルノブイリへのかけはし
>放射線防護の仕方(緊急時編)
>放射線防護の仕方(日常編)
>放射線防護の仕方(食品編)
>セシウム汚染全国マップ
>Sv/Bq換算ツール
>経口時の年齢換算計算ツール
>Fukushima Voice version 2
>Simply Info
>日本原子力産業協会
原子力発電を考える
>グリーンアクション
>サイエンス・メディア・センター
>バンクーバー食品放射能モニタリング
>東京江戸川放射線
>品川区ママ友からの 放射線情報便
>福島30年プロジェクト
>全国の空間線量率
>村田 光平 オフィシャルサイト
>国会事故調査委員会
>福島第一原発カメラ(LIVE)
>全国放射線量測定マップ

2024年04月13日

2級建築施工管理技士 令和5年度 一次 (後期) [ No.01 ] 〜[ No.14 ] 解答・解説

令和5年度 2級建築施工管理技術検定(後期)


第一次検定問題  [ No.01 ] 〜[ No.14 ]  解答・解説

令和5年11月12日(日)



問題番号[ No.1 ]から[ No.14 ]までの14問題のうちから、9問題を選択し、解答してください。

ただし、9問題を超えて解答した場合、減点となりますから注意してください。

問題は四肢択一式です。正解と思う肢の番号を1つ選んでください。

[ No.1 ]
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.空気齢とは、空気が流入口から室内のある点まで到達するのに要する平均時間のことである。

2.必要換気回数は、必要換気量を室容積で割った値であり、室内の空気を1時間に何回入れ替えるのかを表す。

3.機械換気方式には、屋外の風圧力を利用するものと室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。

4.温度差換気の換気量は、給気口と排気口の高低差の平方根に比例する。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
空気齢とは、空気が開口部から入り、室内のある点まで到達するのに要する平均時間のことをいう。

2.◯
必要換気回数は、室内の空気が1時間当たりに入れ替わる回数を表すもので、次式で表される。

必要換気回数 [ 回/h ]
= 必要換気量 [ m3/h ] / 室容積 [ m3 ]

3.×
自然換気方式は、屋外の風圧力を利用するものと、室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。機械換気方式は、送風機(ファン)や換気扇などの機械力を用いた換気方式である。

4.◯
温度差換気の換気量は、次式で表され、給気口と排気口の高低差の平方根比例する。

温度差換気Q [ m3/h ]
= αA√ 2gh(ti - to)/Ti × 3,600
ti − to:室内外温度差
h:開口部の高低差
α:流量係数
A:開口部面積
Ti:室内の絶対温度




[ No.2 ]
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.全天空照度は、直射日光による照度を含む。

2.昼光率は、窓等の採光部の立体角投射率によって異なる。

3.全般照明と局部照明を併せて行う照明方式を、タスク・アンビエント照明という。

4.高輝度な部分や極端な輝度対比等によって感じるまぶしさを、グレアという。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
全天空照度とは、全天空が望める場所で、直射日光の照度を除いた水平面照度のことをいう。

2.◯
昼光率は、室内に入射する光の割合をさし、通常百分率(%)で表され、次の式で求めることができる。

昼光率 [ % ]
= 室内のある点の照度(E) / 屋外の全天空照度(E0) × 100

また、立体角投射率とは、窓などの光が入射する部分(採光部)の立体角が持つ面積を、床面に投影した時に占める割合をいう。

そのため、昼光率は、採光部の立体角投射率によって異なる

3.◯
タスク・アンビエント照明とは、局部照明(タスク照明)全般照明(アンビエント照明)を併せて行う照明方式で、作業灯で作業場所を照らし、天井照明で室内全般照らす照明方式である。

4.◯
グレアとは、輝度の高い部分や極端な輝度対比により人が感じるまぶしさのことをいう。なお、輝度対比とは、対象物と周辺や背景との輝度相違程度である。




[ No.3 ]
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.室内の仕上げが同じ場合、室の容積が大きいほど残響時間は長くなる。

2.人が音として知覚できる可聴周波数は、一般に、20Hzから20,000Hzである。

3.音の強さのレベルが60dBの同じ音源が2つ同時に存在する場合、音の強さのレベルは約120dBになる。

4.周波数の低い音は、高い音より壁や塀等の背後に回り込みやすい。



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
残響時間とは、ある音が停止してから音の強さのレベルが 60dB減衰するのに要する時間で定義される。室の形状、仕上げが同じ場合、室の容積が大きいほど、残響時間は長くなる。

2.◯
人間が聞き取れる音の周波数は、一般的に 20Hzから 20,000Hzといわれている。

3.×
音の強さのレベルは、2倍の場合 +3dB、4倍の場合 +6dBである。音の強さのレベルが 60dBの同じ音源が2つ同時に存在する場合、音の強さのレベルは約63dBである。

4.◯
音波が障害物の背後に回り込む現象を回折といい、高い周波数よりも低い周波数の音のほうが回折しやすい低音は波長が長く、遠くへ広がる




[ No.4 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.腰壁やたれ壁が付いた柱は、付いていない柱に比べ、地震時にせん断破壊を起こしやすい。

2.大梁は、床の鉛直荷重を支えるとともに、柱をつなぎ地震力等の水平力にも抵抗する部材である。

3.耐震壁の配置は、建築物の重心と剛心をできるだけ近づけるようにする。

4.耐震壁の壁量は、地震等の水平力を負担させるため、下階よりも上階が多くなるようにする。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
腰壁やたれ壁が付いた短柱は、地震発生時にせん断破壊を起こしやすい。

2.◯
大梁とは、鉛直荷重を支えをつないで、地震力等の水平力にも抵抗する部材をいう。

3.◯
耐震壁は、建築物の重心(重さの中心)と剛心(強さの中心)をできるだけ近づけるように配置する。

4.×
耐震壁は、上階よりも下階が多くなるようにすることが、耐震構造上有効である。




[ No.5 ]
鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として、鉄筋コンクリート構造と比較した場合、最も不適当なものはどれか。

1.同じ容積の建築物では、構造体の軽量化が図れる。

2.構造体の剛性が大きいため、振動障害が生じにくい。

3.架構の変形能力が高い。

4.大スパンの建築物が可能である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
鉄骨構造の構造体は、鉄筋コンクリート構造に比べて、小さな断面の部材で大きな荷重に耐えることが可能なので、同じ容積の建築物では構造体の軽量化が可能である。

2.×
鉄骨構造の構造体は、鉄筋コンクリート構造の構造体に比べて剛性小さく振動障害が発生しやすい

3.◯
鉄骨構造は、鉄筋コンクリート構造に比べて、架構変形能力高い

4.◯
鉄骨構造は、鉄筋コンクリート構造に比べ、柱間隔(スパン)の大きな大スパンの建築物を構築することが可能である。




[ No.6 ]
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.丸鋼を用いる筋かいは、主に圧縮力に抵抗する。

2.ガセットプレートは、節点に集まる部材相互の接合のために設ける部材である。

3.裏当て金は、完全溶込み溶接を片面から行うために、溶接線に沿って開先ルート部の裏側に取り付けられる鋼板である。

4.ダイアフラムは、梁から柱へ応力を伝達するため、仕口部に設ける。



答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
筋かいとは、柱と梁により構成される四角形の構面に対角線状に入れる補強材のことをいう。鋼材は引張力に抵抗する部材であり、丸鋼を用いる筋かいは、主に引張力に働く部材である。木造軸組構造の筋交いは、主に圧縮力に抵抗する。

2.◯
ガセットプレートは、節点における部材相互の接合に用いられる部材である。

3.◯
裏当て金とは、完全溶込み溶接を片面から行うために、溶接線に沿って開先ルート部の裏側に取り付けられる鋼板をいう。なお、開先とは溶接しやすくするために部材に施す切り欠きをいい、ルート部とは開先の基部をいう。

4.◯
ダイアフラムは、接合部に用いられ、応力を伝達するため仕口に設けられる補強材である。

ダイアフラム形式.gif




[ No.7 ]
地盤及び基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.独立フーチング基礎は、一般に基礎梁で連結する。

2.洪積層は、沖積層に比べ建築物の支持地盤として適している。

3.液状化現象は、粘性土地盤より砂質地盤のほうが生じやすい。

4.直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど小さくなる。



答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
独立フーチング基礎は、基礎梁連結して用いられるのが、一般的である。

2.◯
洪積層は、沖積層に比べ地盤安定しており、軟弱地盤の傾向のある沖積層に比べて、建築物の支持地盤として適している

3.◯
液状化とは、地震が発生して地盤が強い衝撃を受けると、今まで互いに接して支えあっていた土の粒子がバラバラになり、地盤全体がドロドロの液体にような状態になる現象のことをいう。砂質土は、地震が発生すると体積が収縮しようとする働きが起こり、地下水位が上昇するため、粘性土地盤より砂質地盤のほうが生じやすい

4.×
基礎スラブとは、基礎の底板をいう。根入れとは、地中に埋めることをいう。基礎スラブの根入れ深さを深くすると、直接基礎の鉛直支持力は大きくなる。




[ No.8 ]
長方形断面の部材の応力度の算定とそれに用いる変数の組合せとして、最も不適当なものはどれか。

1.柱の垂直応力度の算定柱の断面積

2.梁のせん断応力度の算定梁幅

3.曲げ応力度の算定断面二次半径

4.縁応力度の算定断面係数



答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
垂直応力度 ( σ )は、

σ = 軸方向力 ( N ) / 断面積 (A)

である。
そのため、柱の垂直応力度の算定にの断面積 (A) が用いられる。

2.◯
せん断応力度(τ)は、

τ = QS/bI

Q:せん断力
S:断面1次モーメント
b:断面の幅
I:断面2次モーメント

である。
よって、梁のせん断応力の算定に梁幅が用いられる。

3.×
曲げ応力度(σ)は、

σ = M/Z

M:曲げモーメント、
Z:断面係数

である。
断面係数は、断面二次モーメントにより計算される。座屈荷重は、断面二次半径により算定される。

4.◯
縁応力度とは、部材の断面の端部(梁の場合、上端及び下端)に生じる曲げ応力度をいう。曲げ応力度と同様に、断面係数により算定される。




[ No.9 ]
図に示す単純梁ABにおいて、点C及び点Dにそれぞれ集中荷重Pが作用したとき、点Eに生じる応力の値の大きさとして、正しいものはどれか。
r05_2kg_k_9_単純梁への集中荷重.jpg

1.せん断力は、2kNである。

2.せん断力は、6kNである。

3.曲げモーメントは、4kN・mである。

4.曲げモーメントは、8kN・mである。


答え

  3

[ 解答解説 ]

r05_2kg_k_9_単純梁への集中荷重.Ans.jpg

まず、垂直方向のVA及びVBを求める。
点Aにおけるモーメントは、MA = 0 より、
MA = 5kN × 1m + 5kN × 3m − VB [ kN ] × 5m
  =0

MA = 5 + 15 − 5VB
−5VB = −20
VB = 4 kN

垂直方向の力のつり合いより、
VA [ kN ] + VB [ kN ] − 5kN − 5kN = 0

VA [ kN ] + 4kN − 5kN − 5kN = 0
VA = 6kN

つづいて、点Eの各応力を求めるため、点Eより右半分で考える。
    r05_2kg_k_9_単純梁への集中荷重.Ans3.jpg

せん断力は、
QE + 4kN = 0
QE = − 4 kN

曲げモーメントは、
ME = 4kN ×1m
ME = 4kN

したがって、3が正しい。




[ No.10 ]
図に示す片持梁ABのCD間に等分布荷重wが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

r05_2kg_k_10_片持梁への等分布荷重.jpg

1.              2.
r05_2kg_k_10_モーメント図1.jpgr05_2kg_k_10_モーメント図2.jpg

3.              4.
r05_2kg_k_10_モーメント図3.jpgr05_2kg_k_10_モーメント図4.jpg


答え

  4

[ 解答解説 ]
はじめに、等分布荷重の力を求める。
w × ℓ/3 = wℓ/ 3 [ N ]

この力を集中荷重に置き換えると下図のようになる。
下向きの力なので、 −wℓ/3 [ N ]

r05_2kg_k_10_片持梁への等分布荷重.Ans.jpg

次に、B点の曲げモーメントを求める。

MB = −wℓ/3 [ N ] × ℓ/2 [ m ]
MB = −wℓ2/6 [ N・m ]

曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
とあるので、跳ねだし梁なので、明らかに上側が引張であり、上側に記載する。

A点からC点は力がかかってないので、0である。

梁の中央部が −wℓ/3。B点が−wℓ2/6である。
C点からD点は等分布荷重であることより、曲線となり、
D〜B点には荷重がかかってないので直線となるので、下図のようになる。

r05_2kg_k_10_モーメント図4.Ans.jpg




[ No.11 ]
構造用鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.線膨張係数は、約1.2×10-5(1/℃)である。

2.炭素含有量が多くなると、ねばり強さや伸びが大きくなる。

3.建築構造用圧延鋼材SN400Bの引張強さの下限値は、400N/mm2である。

4.鋼のヤング係数は、常温では強度に係わらずほぼ一定である。



答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
線膨張係数とは、物質の長さが、温度1℃変化するごとに、元の長さに対してどれだけ変化するかを示す。構造用鋼材の線膨張係数は、1.2×10-5(1/℃)程度である。

2.×
鋼は、鉄と炭素の合金で、炭素の含有量が多くなると、ねばり強さや伸びが小さくなる。

3.◯
鋼材の材料記号において、数字は、保証される引張強さの下限値であることがJISで定められている。建築構造用圧延鋼材SN400Bの引張強さの下限値は、400N/mm2である。

4.◯
鋼のヤング係数は、2.05 × 105 N/mm2で、常温では鋼材の強度に係わらずほぼ一定である。




[ No.12 ]
木材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.辺材部分は、一般に心材部分より含水率が高い。

2.気乾状態とは、木材の水分が完全に無くなった状態をいう。

3.繊維方向の圧縮強度は、繊維に直交する方向の圧縮強度より大きい。

4.強度は、繊維飽和点以上では、含水率が変化してもほぼ一定である。


答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
樹木の中心部の部材を心材、周辺部の部材を辺材という。辺材部分は、一般に心材部分より含水率が高い

2.×
気乾状態とは、木材の含水率が大気中の水分と平衡になった状態をいう。

3.◯
木材は、繊維方向の圧縮力に強い。繊維に直交する方向から力が作用すると、繊維間にめり込みが生じてしまう。よって、繊維方向の圧縮強度は、直交する方向の圧縮力より大きい

4.◯
木材は、含水率が大きくなるほど強度は低下するが、繊維飽和点以上の含水率になると、含水率が変化しても強度はほぼ一定となる。




[ No.13 ]
日本産業規格(JIS)に規定する建具の性能試験に関する記述として、不適当なものはどれか。

1.遮音性の性能試験では、音響透過損失を測定する。

2.気密性の性能試験では、通気量を測定する。

3.結露防止性の性能試験では、熱貫流率を測定する。

4.水密性の性能試験では、漏水を測定する。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
遮音性の性能試験は、音響透過損失を測定する試験であり、音を遮断できる程度を遮音性という。

2.◯
気密性の性能試験は、通気量を測定する試験であり、圧力差によって生じる空気の漏れを防ぐ程度を気密性という。

3.×
結露防止性の性能試験は、温度低下率を測定する試験であり、熱貫流率断熱性試験の測定項目である。

4.◯
水密性の性能試験は、漏水を測定する試験であり。雨風による建具から室内側への水の浸入を防ぐ程度を水密性という。




[ No.14 ]
シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1.ポリサルファイド系シーリング材は、ムーブメントが大きい目地には好ましくない。

2.ポリウレタン系シーリング材は、ガラス回り目地に適している。

3.シリコーン系シーリング材は、紫外線による変色が少ない。

4.アクリルウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高い場合、発泡のおそれがある。


答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
ポリサルファイド系シーリング材は、耐候性には優れるが、柔軟性があまり大きくないため、ムーブメントが大きい目地には好ましくない

2.×
ポリウレタン系シーリング材は、シーリング材表面の仕上塗材、塗装等に適しているガラス回り目地に適しているのは、シリコーン系である。

3.◯
シリコーン系シーリング材は、紫外線による変色が少なく、耐候性に優れているので、ガラス回りの目地に適している。

4.◯
アクリルウレタン系シーリング材は、耐候性に欠ける。施工時の気温や湿度が高い場合、発泡のおそれがある。外部への露出ができないので、ガラス回りには適していない






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