実地試験 解答・解説
平成30年11月11日(日)
※受検種別:躯体の受験者は解答してください。
問題5ーB
次の1.から4.の各記述において、下線部の語句又は数値が適当なものには○印を、
不適当なものには適当な語句又は数値を記入しなさい。
1.墨出し等に用いる鋼製巻尺は、工事着手前に@ゲージ合わせを行い、同じ精度を有する鋼製巻尺を2本以上用意して、1本は基準鋼製巻尺として保管しておく。
@ゲージ合わせの際には、それぞれの鋼製巻尺に一定の張力を与えて、相互の誤差を確認する。
建築現場では特に規定しない場合は、通常A150Nの張力としている。
解答
@ テープ合わせ
A 50
[ 解説 ]
墨出し等に用いる鋼製巻尺は、工事着手前にテープ合わせを行い、同じ精度を有する鋼製巻尺を2本以上用意して、1本は基準鋼製巻尺として保管する。テープ合わせの際には、それぞれの鋼製巻尺に一定の張力を与えて、相互の誤差を確認するが、特に規定しない場合は、通常 50Nの張力とする。
2.木構造の在来軸組構法における和小屋において、次の図の束立て小屋組は、小屋梁を約1,800mm間隔にかけ、その上に約900mm間隔に小屋束を立て、小屋束で棟木や母屋などを支える小屋組である。
束立て小屋組の中で、小屋梁を軒桁の上に乗せかけるかけ方をB折置組といい、小屋梁を軒桁の上に乗せかける仕口はかぶとあり掛けで納め、羽子板ボルト締めとする。棟木の継手は、小屋束心より約150mm持出し腰掛あり継ぎ、両面かすがい打ちとする。母屋の断面寸法はC 90mm角を標準とし、棟木や母屋には、垂木を取り付けるため垂木欠きを行い、垂木の取付けは母屋の上で、そぎ継ぎとして、釘打ちを行う。
束立て小屋組
解答
B 京呂組
C ◯
[ 解説 ]
束立て小屋組の中で、小屋梁を軒桁の上に乗せかけるかけ方を京呂組という。折置組とは、柱の上に小屋梁をのせ、その上に軒桁を取り付けるかけ方をいう。母屋の断面寸法は 90mm角を標準とする。
3.鉄筋相互のあきは、鉄筋とコンクリートの間のD付着による応力の伝達が十分に行われ、コンク
リートが分離することなく密実に打ち込まれるために必要なものである。
柱や梁の主筋の継手に、ガス圧接継手を採用し、異形鉄筋を用いる場合の鉄筋相互のあきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、E20mmのうちで、最も大きい値以上とする。
解答
D ◯
E 25
[ 解説 ]
鉄筋相互のあきは、鉄筋とコンクリートの間の付着による応力の伝達が十分に行われ、コンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるために必要なものである。鉄筋相互のあきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうちで、最も大きい値以上とする。
鉄筋相互のあきと間隔
4.レディーミクストコンクリートの運搬時間は、JISにおいて、コンクリートの練混ぜF完了からトラックアジテータが荷卸し地点に到着するまでの時間として90分以内と規定されている。
このため、できるだけ運搬時間が短くなるレディーミクストコンクリート工場の選定をする。
また、コンクリートの練混ぜF完了から工事現場での打込み終了までの時間は、外気温が25℃未満で120分以内、25℃以上でG100分以内とする。
打込み継続中の打重ね時間の間隔限度は、外気温が25℃未満のときは150分以内、25℃以上のときは120分以内を目安とし、先に打ち込まれたコンクリートの再振動が可能な時間内とする。
解答
F 開始
G 90
[ 解説 ]
レディーミクストコンクリートの運搬時間は、JISにおいて、コンクリートの練混ぜ開始からトラックアジテータが荷卸し地点に到着するまでの時間として90分以内と規定されている。また、コンクリートの練混ぜ開始から工事現場での打込み終了までの時間は、外気温が25℃未満で120分以内、25℃以上で 90分以内とする。
打込み継続中の打重ね時間の間隔限度は、外気温が25℃未満のときは150分以内、25℃以上のときは120分以内を目安とし、先に打ち込まれたコンクリートの再振動が可能な時間内とする。
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