実地試験 解答・解説
平成30年11月11日(日)
問題3
鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の1.から3.の問いに答えなさい。
工程表は工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。
また、出来高表は、4月末時点のものを示している。
ただし、鉄骨工事における耐火被覆の工程は未記入であり、総工事金額の月別出来高及びスタッド溶接と耐火被覆の出来高は記載していない。
用 途:事務所
構造・規模:鉄骨造地上3階建て延べ 面積450m2
基 礎:直接基礎
山留め :自立山留め
鉄骨工事 :建方は、移動式クレーンにて行う。
耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
仕上げ:屋根は、合成高分子系ルーフィングシート防水
外壁は、ALCパネル張り、仕上塗材仕上げ
内装は、壁、天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り
床はフリーアクセスフロア、タイルカーペット仕上げ
工程表
出来高
1.工程表の土工事・基礎工事の A に該当する作業名を記述しなさい。
解答
根切り
[ 解説 ]
土工事・基礎工事の工程は、自立山留め → A → 砂利・捨コンクリート
となっており、Aに該当する作業名は、根切りと判断できる。
2.耐火被覆作業の開始日を月次と旬日で定めて記入しなさい。ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。
解答
3月下旬
[ 解説 ]
鉄骨工事の耐火被覆作業は、鉄骨工事のデッキプレート敷き、スタッド溶接が終わり、外壁工事のALCパネル取付けが終わったところから実施するのが適当である。ALCパネル取付けが3月中旬から開始されているので、耐火被覆作業の開始は、3月下旬頃が適当である。
3.出来高表から、総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。
解答
80%
[ 解説 ]
@スタッド溶接と耐火被覆の出来高を計上する。
設問の出来高表の鉄骨工事の工事金額は、1,100万円である。鉄骨工事の1〜6月の月別出来高は、予定・実績ともに、2月の900万円ずつのみである。1,100万円と900万円の差額 200万円は、計上されていないスタッド溶接と耐火被覆の出来高の合計である。差額200万円を、出来高表の鉄骨工事の3月の予定・実績に計上すると、下記表のようになる。
A各月の総工事金額を求める。次に、各月の総工事金額を求めると、上記表のようになる。
B4月末までの完成出来高の累計を求める。
次に、各月の工事金額の累計を算出し、表の下に記載すると上記表のようになる。
なお、4月末までの完成出来高の累計は、次式で算定される。
4月末までの完成出来高の累計
= 1月の完成出来高 + 2月の完成出来高 + 3月の完成出来高 + 4月の完成出来高
= 1,050 +1,150 + 1,450 +1,150
= 4,800 [ 万円 ]
C 総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントを求める。
総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセントは、次式で求まる。
総工事金額に対する 4月末までの完成出来高の累計のパーセント
= 4月末までの完成出来高の累計 / 総工事金額 × 100
= 4,800/6,000 × 100 = 80%
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