仙台市で4月22日、スケートの羽生弓弦選手の歓迎パレードが行われ、10万人以上の人出でにぎわった。
選手一人に10万人の人が駆けつけるなどというのは異例のことで羽生選手が東北だけでなく、
日本全国からの人々に愛されていることを同じ県民としてうれしく思った。
また、パレードの際に出たゴミが90kgごみ袋6袋分とパレードを見た観客のモラルの高さも話題となった。
羽生選手は地元のために尽くしてくれてうれしい。
県内の観光傾向を見ると、石巻や気仙沼、塩釜など海岸部在住の人々は栗駒山や鳴子温泉などの山間地に行きたがり、
逆に山間地の人々や平野に住んでいる人々は、海のある海岸部へ旅行に行きたがる。
宮城県でも仙台市は県の南部分にあり、県北在住者は仙台市に買い物などで行きたがり、
仙台市民は自然の多い、県北部や隣県の岩手県の三陸海岸や中尊寺のある平泉や秋田県などに行く傾向にある。
東北の人間でも仙台市は東北で最大の都会である。
その都会にはおいしい料理の店があったり、仙台駅で電車をおりて出た瞬間から都会の雰囲気があり、
夜はぼったくりの少ないといわれる国分町での飲食がある。
日本では江戸時代より藩ごとにいわゆるお国自慢の製品や食品がつくられてえきており、
また、国内でも東北、関東、関西、九州、沖縄では様々な面で文化が違う。
なので、変化での楽しみを目的に、東北の人は関東や関西、九州などに旅行に行くし、
逆に関西の人が東北に旅行にきたりする。
このように地域間での国内旅行は何を生むかといえば、内需という経済効果がある。
例えば、今回、五輪おスケートの羽生ゆづる選手の出身地は仙台市であり、
前回のソチ五輪同様に、地元では羽生選手を祝うパレードを計画している。
ソチ五輪の際のお祝いパレードには県内外から数万が訪れたといわれており、
羽生選手には東北の人だけでなく、日本全国に多くのファンがいるそうなので
羽生お祝いパレードが開催されれば仙台に旅行に来る人が多くいると思う。
仙台に来た人々はパレードを見るだけでなく、仙台名産の郷土料理や、
地場産品を購入して、近場の日本三景である松島と仙台城跡なども見て大いに楽しみ満足して帰ってゆくだろう。
私の場合高校の修学旅行で京都に行ったのが、日本での最西だが、
お金と時間に余裕があれば、明石海峡大橋や九州などにも行ってみたいと思う。
大阪や神戸といいたいところだが、東北にも神戸に劣らない前沢牛や米沢牛などのおいしい牛肉があるので
わざわざ高いお金を払ってまで、神戸に行きたいとは思わない。
神戸牛は日本一だろうが、東北でも誇れる食べ物や郷土料理はたくさんあるのだ。
旅行に行ったら現地でしか食べられない料理や風景を見て雰囲気を楽しみたいと思う。
それが、地元と大きく違うものほど楽しさは倍増するだろう。
でも、日本のどこでも売っているコンビニの商品の購入や牛丼チェーンや
世界的なファーストフード店は避けたいものだ。
なぜなら、それらの店での商品なら市内か近隣市でも販売されているからだ。
やっぱり、日本国内でもその土地の名物を堪能したいと思うのはふつうだろう。
例えば、九州に行ったら本場のとんこつラーメンを食べてみたいものだ。
鹿児島だったら屋久島とか行ってみたい。
沖縄は南国気分が味わえるそうだが、東北の人間からするとご飯がおいしくないと皆さんが口をそろえて言う。
そういえば、以前、東京で働いていたころ沖縄から出稼ぎ派遣で来ていた人が言っていた。
本土のごはんはとてもおいしいと。
私は東北人なので、東北といえば江戸時代に江戸の食米の3分の2を賄っていたのは仙台藩であり、
それだけ仙台藩は昔から米どころで有名であり、その後にお米の品種改良が重ねられ、
おいしく生産性もよいコメが作られて、それを食べている東北人からすれば
沖縄のごはんは口に合わないという人が多いのは納得ゆくことだ。
なのでコンビニ弁当は食べたら損をしたような気になる。
これらの心理の根底は「日常では味わえない変化を求める欲求」に他ならないと思う。
人が自分が毎日住みなれている場所と違った行ったことがない場所に時々行くと、
見たことがない風景やその場独自の食べ物、雰囲気など五感から入ってくる感覚はいつもとは全く違っており、
つまりは脳の中では快感を感じる神経が興奮する状態になると考えられる。
国内でもいろんな有名人がおり、その有名人が羽生選手や藤井6段のように強いだけでなく、
人柄までも好かれるとなれば、ファンの多くは次に出身地や家族構成などが気になることが多いと思う。
次に時間があれば、彼らのイベントがある地元へ行ってみたいという衝動になることが国内旅行につながるとと考えられる。
私が思うのは、日本の地方を活性化させる方法として、海外や国内で大きな功績があった有名人を紹介する際に、
彼らの出身地とあわせて名勝地などもセットで紹介してほしいと思うし、
地元自治体もそれらの広報に力を入れることが必要であると思う。
そのように国内での旅行が増えれば、国民の楽しみも増えるし、内需などの経済効果に寄与するだけでなく、
さびれゆく地方を救うことにもなると考える。
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