体調不良があるにもかかわらず、内科などの診断、血液検査などを受けてもどこにも異常がない場合は
自律神経失調症や不安障害などの神経疾患、ホルモン分泌の異常であることがある。
体調不良では気分がすぐれない、ぐわいが悪いなどの不定愁訴を訴えることが多いと思う。
それらの症状には体内と脳内でどのような物質が関与しているのかを考えてみたいと思う。
1、気分が悪くなる際に関与する体内物質及び脳内物質
1)、ノルアドレナリン
青斑核での過剰分泌により恐怖感や不安感などが生じる。
感覚が敏感で、ちょっとしたことにストレスを感じやすい人や緊張しやすいなど自己防衛本能の高い体質の人は、
青斑核でのノルアドレナリン作動性神経が興奮しやすいと考えられている。
2)、カフェイン
視床下部や脳全体の神経を興奮させる作用があり、体調不良時に摂取すると、
動悸や不安感、鬱感などを招くといわれている。
よって、体調不良時には1週間程度コーヒーなどのカフェイン摂取は控えて様子をみるべきである。
3)、乳酸
全力疾走のような急な運動を行うことによって、筋肉で乳酸が生成され、それによって
気分が悪くなる現象がある。人によって乳酸に対する耐性が低い人がおり、
乳酸耐性の低い人が急激な運動をすることで不安発作などが生じる。
ただし、軽い運動で汗をかく有酸素運動を日々行うことによって、乳酸耐性が強化され、
不調を改善する働きがあることも知られている。
4)、コレチストキニン
これは胃腸で分泌されるホルモンで、胆のうを収縮させたり、すい臓から膵液を分泌させたりするものである。
ところが、脳内にも存在することが確認されており、微量の分泌で強烈な不安発作や恐怖感に襲われるという研究結果がある。
5)、GABA神経の不活性
脳内では興奮神経の抑制を担っているGABA神経が脳全体に投射されているが、GABA神経の不活性により、
不安や恐怖、不快感などを感じる神経が相対的に興奮状態となり、体調不良の原因になることが考えられる。
6)、セロトニン神経の不活性
セロトニン作動性神経の多くはドーパミンやノルアドレナリンなどで作動する興奮系の神経を制御する働きを有しているといわれており、セロトニン作動性神経の不活性、脳内でのセロトニン不足が体調不良の原因の一つと考えられる。
7)、女性ホルモン
脳内のノルアドレナリンの活性が高まるため
8)、アドレナリン
恐怖や不安などの際に副腎髄質から分泌され、緊張や恐怖に分泌される。
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