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21年前、急性前立腺炎から慢性前立腺炎に移行し、1日中疼痛などがひどく眠れなくなり、会社を辞めて3年ほど試行錯誤の末、ケールの青汁をきっかけに、飲食物や安定剤のおかげでほぼ完治して復職し、再発なく現在に至ります。ケールの青汁が役立ったことを平成15年当時にHPを立ち上げて情報発信しましたがその当時は誰も信じてくれませんでした。
プロフィール

2015年05月03日

仕事のストレスで自律神経失調症



日本での神経、精神疾患での毎年の有病率の合計は人口の1割といわれている。

つまり、新たに病気になる人、長期治療中の合計が1年で見た場合1割程度ということだろう。

内訳は不安障害(全般性不安障害、強迫性障害、社会不安障害、パニック障害)が5%程度、

うつ病が3%程度。統合失調症が1%程度。その他、てんかんや躁うつ病が1%程度ということだ。
とりわけ多いのがうつ病と不安障害といわれている。

私は過去に自律神経失調症となり、体調不良で心身ともに大変苦しい思いをした。

私の症状は起床時のぐわい悪い症状のほか、下痢や腹痛、吐き気、不安感を主体としたもので、

精神的な症状よりも身体的な症状が主体であった。。

精神的な症状は不安感ぐらいであったが、日中のぐわい悪さはひどく、そのため食欲不振に陥った。

ちょうどひどい夏バテの症状と二日酔いの翌日のぐわい悪さが毎日続くような症状と思ってもらえればよい。

なぜそのようになったのかを過去に購入した脳科学関連の本を再度読み返している中で納得したのであった。

例えば、自律神経失調時の症状としての、起床時から午前中にかけてにぐわい悪い気分、不安感、

頻尿や腹痛、下痢、吐き気などの症状の原因は、青斑核のノリアドレナリン作動性神経の過剰興奮によるものであることを知った。

例えば起床時に人は覚醒のためノルアドレナリンが多く分泌されるため、青斑核でのノルアドレナリン作動性神経が興奮し、

それが原因で不安障害者やうつ病患者、自律神経失調症の人は特有のぐわい悪い気分となる可能性が大きいと思う。

また、症状がひどいときなどは、トイレの中などで激しい腹痛と下痢、不安感と戦いながら、

このまま死んでしまうのではないか」という気持ちにさせられたのは

青斑核を起点とするノルアドレナリン作動性神経のA6神経が過剰に興奮状態であるを知っている。

そのため、不安感という気持ちを自己認識で多少ではあるがコントロールできる。

「これは自己防衛本能システムが過剰に働き、視床下部と不安神経が過剰興奮している結果」であることを

苦しみながらも知っている。つまり、自分で気分の制御を多少ではあるができる。

仮にできないとしても、その対処方法を知っているのであせることはない。

今の自分の不安や身体の不調の対処方法は、青斑核由来の不安や恐怖を生み出す神経の働きを抑制する神経であるGABA神経を活性化する必要があり、

そのためには抗不安薬投与が最も効果的であることを知っている。

抗不安薬にも作用時間や抗不安作用の強弱などによってさまざまな種類があり、分子構造から様々な系統がある。

そのような自己の脳内で慢性的、瞬間的な神経の興奮状況を知ることにより、不安な気分を軽減できたり、

体調不良時には素直に医者にかかり、素直に薬を飲んで対処する方法で早めに治癒ができるのである。

また、症状が軽い場合や薬で症状が一段落した後には、薬だけに頼らない方法として認知行動療法や森田療法などいろいろな精神療法も知っている。

このように、己のことを科学的に知ることによって、自分の心を安定させることに役立っている。

このようなことを私と同じような苦しみの方にも知ってもらい、心の安定に役立ててほしいと思う。

しかし残念なことに、世の中には神経科の医師にかかることや薬を飲むことに拒否反応の強い人がいる。

そのような人は私は助けることができない。

なぜなら、先ほど述べた神経疾患の症状は行動療法などの精神療法だけで治療することは困難だし、

急性の症状には対応できない。急性の症状にはほとんどの場合、安定剤でなければ対応できないからだ。

私がいくら有用な知識を教えたところで、素直に聞き入れない彼らは自分が納得しないことは受け入れられないだろう。

したがって、助けたくても助けることはできない。

少なくとも私は、脳内の神経ネットワーク形成や様々な機能を持っている脳内の各機関、神経伝達物質やホルモン分泌は多種多様で、

個人差が大きく、遺伝的素因も大きく関与しているため、同じストレスでも個人によって耐性レベルが違うことは知っている。

苦しみから脱するためには他人の助言に素直に耳を傾ける「素直な気持ち」これが必要な場合がある。


posted by kobu at 12:50| 脳科学と体調