2018年08月14日
「デビルズ・メタル」
めっきり減ったレンタルビデオ屋の中で唯一残ってる、近所とは言い難いくらいの距離のレンタル屋でさえ、ゲームやコミックに押されてCDは扱いが無くなり、DVDコーナーも規模を縮小し、レンタル落ちのDVDがセール中。
ということで、「返さなくていいレンタルDVD」くらいの気持ちで200円くらいで買って、観てなかったやつをやっと観た。
タイトルでもう買うのは決定だったんだけど、どう見てもバカ音楽スプラッタ映画なわけで、マジでなどうでもいい時用に積んでたんですな。で、「もう今日はマジでなんもしねぇ!」と妙な気合が入った時が来たから観たんですな。
いやー、長々とこんな事を書いてるのはですね、普通に面白くてよく出来た映画だったからなんですね。
ナメきってダラダラ観てたら面白くてねぇ、これが。
とりあえずね、この映画作った人、マジでコアなデスメタル/ブラックメタルファンです。
音楽関連の映画って私も好きでかなり観てるんだけど、大体さ、音楽知識甘々なんですよ。
もうホント、いまだにホテルの窓からテレビ投げるシーンを自慢げに入れて「どうだ!ロックだろ!」みたいなレベル。
バンドが出てきても、メタルっつってんのに一番ビッグな出演者がアリス・クーパーとかさ、カリスマとしてジミヘン持ってきちゃうみたいな。
コメディ要素入ってるとオジーがコウモリ食うとかね、わかるけど...いまだにそれ!?っていう。
はい、そこでこの映画。
主人公が準主人公クラスのバンドメンバーに初めて会うレコード屋の場面、意気投合するのがDevourmentとAutopsyのレコード選んでですよ。
おいおい、ガチガチやがな、と。
お約束としてPOISONのレコード見てオエー、みたいなのも当然ありつつね。
いやー、もうここで掴まれましたよ。こりゃあちゃんと観ようって。
で、そのあともバンドでやるのがブラックメタルのような、デスメタルのような、演奏ぐちゃぐちゃでグラインドコアっぽくなっちゃったりする感じとか。とりあえず
森でPVとかね、もうエクストリームメタルあるあるだらけですよ。
他にもネタ満載で、好きな女の子に「あなたの好きな音楽が知りたいわ」なんつって言われてバックパックからCD出して見せたら、「C...Cattle Decapitation......Anal Cunt!?」とかさ、仲間割れしてブッ飛ばして捨て台詞が「Death to false metal!」、敵のケツにチェーンソウ突っ込んで攻撃しながら「Metal Up Your Ass!」ですよ。
全編この調子でね。
すげーよく出来てるし、メタル愛溢れるいい映画でした。
変な言い方だけど、逆に映画としてよく出来すぎててちょっと物足りないくらい。
それもそのはず、観終わった後に「ガチガチのメタルヘッズ映画やったがな...」と思ってパッケージ観たら、「『ロード・オブ・ザ・リング』のスタッフが贈る、青春爆音スプラッター!」って書いてあってビックリしましたよ。
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