平成29年度 2級建築施工管理技術検定試験(前期)
学科試験問題 [ No.15 ]〜[ No.17 ] 解答・解説
※問題番号[ No.15 ]〜[ No.17 ]までの3問題は、全問題解答してください。
[ No. 15 ]
アスファルト舗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 表層から路盤までの厚さは、路床土の設計 CBR の値が高いほど薄くできる。
2. 路床は、地盤が軟弱な場合を除いて、現地盤の土をそのまま十分に締め固める。
3. クラッシャランとは、採取したままの砂利で、砂と土粒の混入したものをいう。
4. タックコートとは、基層と表層の接着性を高めるために使用されるものをいう。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
アスファルト舗装の表層から路盤までの厚さは、路床土の設計CBR値(路床の支持力を表す数値)が高いほど薄くできる。
2.◯
路床は、通常は現地盤の土をそのまま利用し締め固める。地盤が軟弱な場合には、路床の改良が必要となる。
3.×
クラッシャランとは、切り込み砕石ともいい、ほぼ一定範囲の粒度におさまるもので、JIS A5001に規定がある。主に道路の下層路盤の砕石に用いられている。土粒は混入していない。
4.◯
タックコートとは、基層と表層間の接着性を高めるために散布し、使用するアスファルト乳剤のことである。
[ No. 16 ]
日本工業規格(JIS)に規定する構内電気設備の名称とその配線用図記号の組合せとして、不適当なものはどれか。
1. 情報用アウトレット(LAN ケーブル端子)
2. 蛍光灯
3. 3路点滅器
4. 配電盤
答え
1
[ 解答解説 ]
1.は、壁付コンセントである。情報アウトレット記号は、
である。
[ No. 17 ]
建築設備とそれに関連する用語の組合せとして、適当なものはどれか。
1. 空気調和設備 ── バスダクト
2. 電気設備 ──── バキュームブレーカー
3. 給水設備 ──── ヒートポンプ
4. 排水設備 ──── トラップ
答え
4
[ 解答解説 ]
1.×
バスダクトとは、銅又はアルミ導体とし、導体外側を絶縁した電気幹線用の部材である。大容量の電流を流すことが可能な電気設備である。
2.×
バキュームブレーカーとは、逆止弁や逆流防止弁などと呼ばれ、液体配管などの流れが停止したとき、外部のエアを自動的に吸入し、サイフォン作用による真空の発生で配管の破壊を防止する給排水設備である。
3.×
ヒートポンプは、熱媒体や半導体等を用いて低温部から高温部へ熱移動させる技術である。エアコン、冷凍冷蔵庫などに利用されている。空気調和設備である。
4.◯
トラップとは、排水設備配管の途中に設置され、下水臭、硫化水素臭を防止するとともに、害虫やネズミを侵入させない構造をしている。
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