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2級建築施工管理技士試験
年別 一次(学科)解答解説
─────────────
令和 5年(後期)一次
令和 5年(前期)一次
令和4年(後期)一次
令和4年(前期)一次
令和3年(後期)一次
令和3年(前期)一次
令和2年(後期)学科
令和元年(後期)学科
令和元年(前期)学科
平成30年(後期)学科
平成30年(前期)学科
平成29年(後期)学科
平成29年(前期)学科
2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
 仮設工事
 土工事
 地業工事
 鉄筋工事
 型枠工事
 コンクリートの調合
 鉄骨工事
 木造軸組構法
 解体工事
仕上工事
 コンクリートブロック工事等
 防水工事
 石工事
 タイル工事
 屋根及びとい工事
 金属工事
 左官工事
 建具工事
 塗装工事
 内装工事
 仕上改修工事

施工管理
施工計画
 事前調査
 仮設計画
 材料の保管
 申請及び届出等
工程管理
 工程計画
 バーチャート工程表
 品質管理工程表
品質管理
 用  語
 鉄骨工事
 鉄筋工事
 コンクリート工事
 品質管理に関する記述
 試験及び検査
安全管理
 工事現場の安全管理
 労働安全衛生法

応用能力問題躯体工事
仕上工事

法  規建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
年別 二次(実地) 解答解説
─────────────
令和 5年 二次検定
令和4年 二次検定
令和3年 二次検定
令和2年 実地試験
令和元年 実地試験
平成30年 実地試験
平成29年 実地試験
平成28年 実地試験
平成27年 実地試験
平成26年 実地試験
平成25年 実地試験
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期)(中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
官庁営繕の技術基準

公共建築工事標準仕様書
(令和4年度版)
建築工事編
電気設備工事編
機械設備工事編

官庁営繕事業における
BIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン
建築工事監理指針

1章 各章共通事項序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事01節 共通事項
02節 縄張り,遣方,足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
 [ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節  一般事項
02節  材  料
03節  工作一般
04節  高力ボルト接合
05節  普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節  耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
  一般事項、材料
  外壁パネル工法
  間仕切壁パネル工法
  溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

>放射能について正しく学ぼう
>内部被ばくを考える市民研究会
>国際環境NGO FoE Japan
>代々木市民観測所
>チェルノブイリへのかけはし
>放射線防護の仕方(緊急時編)
>放射線防護の仕方(日常編)
>放射線防護の仕方(食品編)
>セシウム汚染全国マップ
>Sv/Bq換算ツール
>経口時の年齢換算計算ツール
>Fukushima Voice version 2
>Simply Info
>日本原子力産業協会
原子力発電を考える
>グリーンアクション
>サイエンス・メディア・センター
>バンクーバー食品放射能モニタリング
>東京江戸川放射線
>品川区ママ友からの 放射線情報便
>福島30年プロジェクト
>全国の空間線量率
>村田 光平 オフィシャルサイト
>国会事故調査委員会
>福島第一原発カメラ(LIVE)
>全国放射線量測定マップ

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2024年04月06日

2級建築施工管理技士 平成29年度 学科 (前期) [ No.01 ] 〜[ No.14 ] 解答・解説

平成29年度 2級建築施工管理技術検定試験(前期)

学科試験問題  [ No.01 ] 〜[ No.14 ]  解答・解説

平成 29年6月11日(日)



問題番号[ No.1 ]〜[ No.14 ]までの 14 問題のうちから9問題を選択し、解答してください。

[ No. 1 ]
冬季暖房時における外壁の室内側表面の結露を防止するための対策として、最も不適当なものはどれか。

1. 壁体に熱貫流抵抗の小さい材料を用いる。

2. 室内の水蒸気の発生を抑制する。

3. 室内側表面に近い空気を流動させる。

4. 室内より絶対湿度の低い外気との換気を行う。


答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
壁体の結露防止対策としては、熱貫流抵抗の大きい(熱貫流率の小さい)材料を用いる。

2.◯
結露の原因となる水蒸気の発生を極力抑制する。

3.◯
室内側の壁際の空気は温度が低くなるので、結露温度を下げないよう冷えた空気を流動対流させる。

4.◯
絶対湿度の低い外気との換気することによって、水蒸気量を減らすことは、結露防止に有効である。




[ No. 2 ]
吸音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 合板や石こうボードと剛壁の間に空気層があるとき、主に低音域の音を吸音する。

2. コンクリート打放し壁などの剛壁は、主に低音域から中音域の音を吸音する。

3. 有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音する。

4. グラスウールなどの多孔質材料は、主に高音域の音を吸音する。


答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
質量の大きな剛壁と合板やせっこうボードとの間に空気層を設けると、主に低音域の音を吸音する。

2.×
コンクリート打放し壁などの剛壁のみでは、高音域の音を吸音する。

3.◯
剛壁と有孔板との組合せは、主に中音域の音を吸音する。

4.◯
主に高音域の音を吸音するために、グラスウールなどの多孔質材料を用いる。




[ No. 3 ]
色に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 実際の距離よりも遠くに見える色を後退色、近くに見える色を進出色という。

2. 一般に明度、彩度が高いほどはでに感じられる。

3. 純色とは、各色相の中で最も明度の高い色をいう。

4. 無彩色とは、色味をもたない明度だけをもつ色をいう。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
青色などの寒色系の色は、収縮したり後退しているように見え、赤や黄などの暖色系の色は膨張したり、進出しているように見える。

2.◯
明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)が高い色ははでに感じられる。

3.×
純色とは、各色相の中で最も彩度の高い色をいう。

4.◯
白、灰、黒などの色相(色味)をもたない色(無彩色)は、明度だけをもつ。




[ No. 4 ]
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 圧縮力を負担する木材の筋かいは、厚さ3 cm 以上で、幅9 cm 以上とする。

2. 筋かいを入れた軸組は、地震力などの水平荷重に対して、建築物にねじれが生じないようにつり合いよく配置する。

3. 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、くぎその他の金物で緊結する。

4. 構造耐力上必要な筋かいを入れた軸組の長さは、各階の床面積が同じならば、2階の方が1階より大きな値となる。


答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
筋かいが木材の場合、圧縮筋かいは厚さ3cm以上× 幅9cm以上、引張り筋かいは、厚さ1.5cm以上 × 幅9cm以上とする。

2.◯
筋かいを入れた軸組(≒ 耐力壁)はつい合いよく配置し、建築物にねじれが生じないようにすると同時に、上下階でのせん断力が支障なく伝達されるよう上下階の耐力壁線をそろえるなど、立体的なつり合いにも配慮する。

3.◯
筋かいは、その端部を柱と梁その他の横架材との仕口に接近して、ボルト、かすがい、釘その他の金物で緊結しなければならない。

4.×
建築物に作用する地震力は、2階より1階の方が大きい。したがって、筋かいを入れた軸組の長さの総計は、床面積が同じならば、1階の方が大きい値となる。




[ No. 5 ]
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. D32の異形鉄筋の継手には、重ね継手を用いてはならない。

2. 柱の出隅部の主筋には、末端部にフックを付ける。

3. 柱の帯筋比は、0.2%以上とする。

4. 梁の幅止め筋は、腹筋間に架け渡し、あばら筋の振れ止め及びはらみ止めの働きをする。


答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
継手には、重ね継手、ガス圧接継手、溶接継手などがあるが、それぞれの継手の仕様規定を満足していれば、どの継手を用いてもよい。

2.◯
鉄筋の末端は、かぎ状に折曲げ(フック)て、コンクリートから抜け出ないように定着しなければならない。ただし、柱及び梁の出隅部分と煙突部分以外の部分に使用する異形鉄筋にあっては、その端部を折り曲げないことができる。(建築基準法施行令第73条第1項)

3.◯
柱の帯筋比とは、柱の軸を含むコンクリートの断面積に対する帯筋の断面積の和の割合として、国土交通大臣が定める方法により算出した数値をいう。柱の帯筋比は、0.2%以上とすることが定められている。(建築基準法施行令第77条第四号)

4.◯
梁せいが大きくなると配筋がゆれて不安定になったり、はらんでしまうことがある。これらを防止するため、腹筋(腹鉄筋)や幅止め筋を配置し、配筋全体の安定化を図る。




[ No. 6 ]
鉄骨構造の接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 高力ボルト接合の形式には、摩擦接合、引張接合、支圧接合などがあり、このうち摩擦接合が多く用いられる。

2. 高力ボルト接合の摩擦面には、赤さびの発生などによる一定の値以上のすべり係数が必要である。

3. 完全溶込み溶接は、溶接部の強度が母材と同等になるように全断面を完全に溶け込ませる溶接である。

4. 隅肉溶接の有効長さは、隅肉溶接の始端から終端までの長さである。


答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
摩擦接合は、高力ボルトを大きな力で締め付けて得られた材間圧縮力による摩擦抵抗を利用した接合方法で、多く用いられている。引張接合は、大きな材間圧縮力で打ち消し合う形で、ボルトの軸方向の応力を伝達する方法である。支圧接合は、ボルト軸に垂直な方向の応力を、ボルト軸とボルト孔壁との間の支圧力及びボルト軸部のせん断力によって伝達させる方法である。

2.◯
設問のとおりである。赤さびの発生などによるすべり係数は0.45、溶融亜鉛めっき面のすべり係数は0.4である。

3.◯
完全溶込み溶接は、部材の全厚にわたって完全な溶け込みを得て、全種類の応力を母材と同時に負担するものである。

4.×
隅肉溶接は、ほぼ直交する2つの面を接合する三角形状に断面をした溶接方法。溶接長さは、溶接始終端の欠陥が生じやすい部分の長さを隅肉サイズの寸法程度と考え、有効長さに隅肉サイズの2倍を加えたものとする。




[ No. 7 ]
基礎等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 杭基礎は、一般に直接基礎で建物自体の荷重を支えられない場合に用いられる。

2. 杭は、支持形式による分類から大別して、支持杭と摩擦杭がある。

3. 同一建築物に杭基礎と直接基礎など異種の基礎を併用することは、なるべく避ける。

4. 直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど小さくなる。


答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
杭基礎は、一般的に地盤が軟弱で支持層が深い位置にあり、直接基礎では建物を十分支持できない場合に用いられる。

2.◯
杭は、軟弱地盤を貫いて硬い層まで到達し、主としてその先端抵抗で支持させる支持杭と、大部分を杭周面の摩擦力によって支持させる摩擦杭がある。

3.◯
基礎は、それぞれ特性が異なるので、安易に混用して用いることは避ける。併用するには、十分な安全検証を行う必要がある。

4.×
直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほとど大きくなる。




[ No. 8 ]
構造材料の力学的性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 一定の大きさの持続荷重によって、ひずみが時間とともに増大する現象をクリープという。

2. 弾性体の応力度 σ とひずみ度 ε との比( σ/ε )をポアソン比という。

3. 細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が急に横へ曲がり出す現象を座屈という。

4. 物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても、変形が残る性質を塑性という。


答え

  2

[ 解答解説 ]
1.◯
一定の荷重が断続的に載荷されたとき、変形(ひずみ)が時間の経過とともに増す現象をクリープという。木材やコンクリートで、常温でこの現象がみえられる。鋼では高温状態でないと見られない。

2.×
ポアソン比とは、横のひずみ度ε1を縦のひずみ度εで除した値をいう。 −ε1/ε= 1/m のmをポアソン数といい、材料によって一定である。応力度のσとひずみ度εの比σ/εのことをヤング係数という。

3.◯
設問のとおりである。座屈は材の長さや材の固定状態によって、座屈する荷重は異なる。材の長さが長いほど、固定度が弱いほど、座屈する荷重は小さくなる。(→小さい荷重で、座屈する)

4.◯
応力度 ─ ひずみ曲線において、弾性限度を超えて変形が残る性質を塑性という。




[ No. 9 ]
図に示す単純梁の左側半分に等分布荷重w が作用するとき、梁の中央部C 点に生ずる 曲げモーメントM とせん断力Q の大きさの組合せとして、正しいものはどれか。

h29_2kgz_No.9.単純梁の等分布荷重.jpg

 1. M = 8 kN・m、Q = 2 kN

 2. M = 8 kN・m、Q = 4 kN

 3. M = 16 kN・m、Q = 2 kN

 4. M = 16 kN・m、Q = 4 kN


答え

  1

[ 解答解説 ]

h29_2kgz_No.9.単純梁の等分布荷重解答.jpg

@等分布荷重を集中荷重に置き換える。
W = w1 = 2 kN/m × 4m = 8 kN

A垂直反力 VA、VBを求める。
ΣMA = 0より
+( 8kN × 2m) − (VB × 8m )=0
VB = 2kN(上向き)
VA + VB = 8kN より VA = 6kN(上向き)

BC点に生ずる曲げモーメントMを求める。(C点から右側の外力によるモーメントの和)
M = 2kN × 4m = 8kN

CC点に生ずるせん断力Qを求める。(C点から右側の外力の和)
Q = 2kN
よって、正答は 1 である。




[ No. 10 ]
図に示すラーメンに等分布荷重w が作用するときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

    h29_2kgz_No.10_ラーメンへの等分布荷重.jpg


h29_2kgz_No.10_ラーメンM図1.jpgh29_2kgz_No.10_ラーメンM図2.jpg
h29_2kgz_No.10_ラーメンM図3.jpgh29_2kgz_No.10_ラーメンM図4.jpg



答え

  2

[ 解答解説 ]
梁は真ん中がたわんで下がるので、梁の下側が伸びる。

ポイントは右の柱の柱脚部が滑り支点(ローラー)となっているところである。
水平方向(X方向)には力が働かない。→ 柱にはモーメントが発生しない。
ということである。
ちなみに、右側の柱の柱脚も固定であれば、モーメント図は1となる。




[ No. 11 ]
コンクリートに関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 普通コンクリートの単位容積質量は、約 2.3 t/m3 である。

2. 単位水量が大きくなると、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる。

3. コンクリートの耐久性は、水セメント比が小さくなるほど向上する。

4. コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/5 程度である。


答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
普通コンクリートの単位容積質量は、約 2.3 t/m3 である。

2.◯
単位水量は、水和熱及び乾燥収縮によるひび割れを防止するため、できるだけ小さくすることが望ましい。単位水量が大きくなると、コンクリートの乾燥収縮が大きくなり、ひび割れが発生しやすい。

3.◯
水セメント比が小さくなる(セメント量が多くなる)と、コンクリートの耐久性は向上する。

4.×
コンクリートの設計基準強度をF(N/mm2)とすると、圧縮強度はF、引張強度はF/10である。(建築基準法施行令第97条)




[ No. 12 ]
木材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 木材の強度は、繊維飽和点以上では、含水率が変化してもほぼ一定である。

2. 木材の熱伝導率は、密度の小さいものほど小さい。

3. 木材の辺材部分は、心材部分に比べて乾燥にともなう収縮が小さい。

4. 木材の曲り、ねじれ及び反りは、一般に広葉樹の方が針葉樹に比べ大きい。


答え

  3

[ 解答解説 ]
1.◯
木材の強度は、繊維飽和点(気乾状態)以上では、含水率が変化してもほぼ一定である。日本の気乾含水率の平均値は、15%である。

2.◯
木材は、細胞腔内、細胞間に多くの空隙があるのでで熱伝導率は小さい。空隙の多い密度の小さいものの方が熱伝導率は小さい。

3.×
木材の辺材部分は、心材部分に比べて、含水率が高い。そのため、辺材部分は心材部分に比べて乾燥収縮が大きい。

4.◯
広葉樹に比較して針葉樹の方が空隙が多い。そのため、広葉樹の方が乾燥収縮も大きくなり、曲り、ねじれ及び反りが大きくなる。




[ No. 13 ]
日本工業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. 素地は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりを含む。

2. ユニットタイルは、施工しやすいように多数個のタイルを並べて連結したものをいう。

3. タイルの吸水率による種類は、㈵類、㈼類、㈽類に区分される。

4. セラミックタイルは、粘土又はその他の無機質材料を成形し、高温で焼成した、厚さ40 mm 未満の板状の不燃材料をいう。


答え

  1

[ 解答解説 ]
1.×
素地は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりを省いた部分をいう。

2.◯
設問のとおりである。デザインタイルや小口の外装壁タイル、100角、150角程度の小型の外装床、内装床及び内装壁タイルもユニットタイルとして用いられる場合が多い。

3.◯
タイルの吸水率は、T類が吸水率 3.0%以下、U類が10.0%以下、V類が50.0%以下と規定されている。

4.◯
セラミックタイルは、陶磁器質タイルのことをいう。粘土又はその他の無機質材料を成形し、高温で焼成した厚さ40mm未満の板状の不燃材料である。




[ No. 14 ]
シーリング材の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。

1. ポリサルファイド系シーリング材は、表面の仕上塗材や塗料を変色させることがある。

2. シリコーン系シーリング材は、表面への塗料の付着性が悪い。

3. エマルションタイプアクリル系シーリング材は、0℃以下での施工は避ける。

4. 変成シリコーン系シーリング材は、耐熱性及び耐寒性が良好で、ガラス越しの耐光接着性に優れている。


答え

  4

[ 解答解説 ]
1.◯
ポリサルファイド系シーリング材は、表面仕上げを軟化・変色させることがある。また、ムーブメントが大きい目地には好ましくない。

2.◯
シリコーン系シーリング材は、表面への塗料の付着性が悪いが、耐候性、耐熱性、耐寒性及び耐久性に優れている。

3.◯
エマルションタイプアクリル系シーリング材は、硬化すると弾性体になり、湿った場所にも使用できる。塗装もできるが、施工は0℃以下では行わない。

4.×
変成シリコーン系シーリング材は、ガラス越しの耐光接着性が劣るため、ガラス面には向かない。






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