学科試験問題 [ No.15 ]〜[ No.17 ] 解答・解説
※問題番号[ No.15 ]〜[ No.17 ]までの3問題は、全問題解答してください。
[ No. 15 ]
屋外排水設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 地中埋設排水管の勾配は、原則として 1/100以上とする。
2. 地中埋設排水管の長さが、その内径又は内法幅の 120倍を超えない範囲内で、桝又はマンホールを設ける。
3. 排水管を給水管に平行して埋設する場合の両配管のあきは、原則として、500 mm 以上とする。
4. 雨水用排水桝及びマンホールの底部には、深さ 50 mm 以上の泥だめを設ける。
答え
4
[ 解答解説 ]
1.◯
屋外排水管の勾配は各自治体の条例及び基準等で定められ、排水の種類と面積や建物用途に応じて適用した管の内径により異なり、100mmで 2/100以上、150mmで1.5/100以上、200mmで1.2/100以上とすることが一般的である。
2.◯
地中埋設排水管において、ます又はマンホールを設ける箇所は、@管きょの始まる箇所、A下水の流路の方向、勾配又は横断面が著しく変化する箇所、B管きょの内径又は内法幅の120倍を超えない範囲内の長さごとの管きょの部分のその清掃上適当な場所である。(都市計画法施行規則第26条第五号)
3.◯
給水管と排水管が平行して埋設される場合には、原則として、両配管の水平実間隔を500mm以上とし、かつ、給水管は排水管の上方に埋設するものとする。また、両配管が交差する場合も、給水管は排水管の上方に埋設する。
4.×
ます又はマンホールの底は、専ら雨水その他の地表水を排除すべきますにあっては深さが15cm以上の泥だめが、その他のます又はマンホールにあってはその接続する管きょの内径又は内法幅に応じ相当の幅のインバートが設けられていること。(都市計画法施行規則第26条第七号) よって、50mmでは足りない。
[ No. 16 ]
防災設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 避難経路に設ける通路誘導灯は、避難の方向の明示を主な目的とする避難設備である。
2. 劇場の客席に設ける客席誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保を主な目的とする避難設備である。
3. 非常警報設備の非常ベルは、火災発生時に煙又は熱を感知し、自動的にベルが鳴る警報設備である。
4. 非常用の照明装置は、火災時等に停電した場合に自動的に点灯し、避難上必要な床面照度を確保する照明設備である。
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
通路誘導灯は、避難の方向を明示した緑色の灯火とし、防火対象物又はその部分の廊下、階段、通路その他避難上の設備がある場所に、避難上有効なものとなるように設けること。(消防法施行令第26条第2項第二号)
2.◯
客室誘導灯は、客室の照度が 0.2 lx以上となるように設けること。(消防法施行令第26条第2項第三号)
3.×
非常ベルは、自動火災放置設備に連動、又は、放送設備の操作により、災害発生等を人々に知らせるものである。煙や熱を感知する設備ではない。
非常警報器具又は非常警報設備は、当該防火対象物の全区域に火災の発生を有効に、かつ、速やかに報知することができるように設けること。多数の者の目にふれやすく、かつ、火災に際し速やかに操作することができる箇所に設けること。(消防法施行令第26条第4項第一号)
4.◯
火災時等に停電した場合に点灯し、避難のため床面において 1 lx以上の照度を確保することができる構造としなければならない。(建築基準法施行令第126条の5)
[ No. 17 ]
空気調和設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1. 二重ダクト方式は、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができる。
2. ファンコイルユニット方式は、各ユニットごとの温度調節はできない。
3. 定風量単一ダクト方式は、部分的な負荷変動が少ない劇場、オーディトリウムに適している。
4. パッケージ方式は、機械室、配管、ダクト等のスペースが少なくてすむ。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
二重ダクト方式とは、空調装置で作った冷風と温風の2本のダクトで別々に送り、各室に混合箱を設けて各室の負荷に対応する混合空気を出す方式である。よって、各室ごとの温度制御が容易にできる。
2.×
ファンコイルユニット方式とは、小型送風機、コイル、エアフィルターを内蔵した小型空調機のことである。個別制御が容易にできるため、病室やホテルの客室等の空調に使用される。
3.◯
定風量単一ダクト方式は、空調機でできた冷風や温風をダクトにより各室へ供給する方式であり、送風温度を変化させて室温を制御するものである。送風量は一定となるため、部分的な負荷の違いには対応することができない。
4.◯
パッケージ方式とは、冷凍機を内臓したパッケージユニットを各室に設置する空調方式である。小型のものから大型のものまであり、ユニットを配線・配管すれば簡単に設置できる。一般に機械室面積は小さくできる。
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