第二次検定問題 解答・解説
令和4年11月13日(日)
※受検種別:躯体の受検者は解答してください。
問題5−B
次の1.から4.の各記述において、 [ ] に当てはまる最も適当な語句、文字又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。
1.敷地の地盤の構成や性質などを調査する地盤調査には、一般にロータリーボーリングが行われている。ボーリングによる掘削孔を用いて[ @ ] 、試料の採取、地下水位の測定等の調査を行う。
また、採取された試料は各種の土質試験を行い、土質柱状図にまとめられる。
[ @ ] は、ハンマーを自由落下させて、SPTサンプラーが地層を 300mm貫入するのに必要な打撃回数を求める試験である。ここで得られた打撃回数を[ A ] といい、地盤の硬軟や締り具合を推定するのに使われる。
答え
@-3、A-4
[ 解答解説 ]
敷地の地盤の構成や性質などを調査する地盤調査には、一般にロータリーボーリングが行われている。ボーリングによる掘削孔を用いて標準貫入試験 、試料の採取、地下水位の測定等の調査を行う。
また、採取された試料は各種の土質試験を行い、土質柱状図にまとめられる。
標準貫入試験は、ハンマーを自由落下させて、SPTサンプラーが地層を 300mm貫入するのに必要な打撃回数を求める試験である。ここで得られた打撃回数をN値といい、地盤の硬軟や締り具合を推定するのに使われる。(建築工事監理指針)
2.型枠工事において、コンクリート型枠用合板を用いた柱型枠や壁型枠を組み立てる場合、足元を正しい位置に固定するために[ B ] を行う。敷桟で行う場合にはコンクリートの漏れ防止に、パッキングを使用する方法やプラスチックアングルを使用する方法等がある。
床型枠においては、設計者との協議を行い、フラットデッキ(床型枠用鋼製デッキプレート)を使用することがある。その場合、梁側板型枠との接合方法として、フラットデッキの長手方向に対する梁へののみこみ代は、原則として、一般階では[ C ] mmとしている。
答え
B-2、C-1
[ 解答解説 ]
柱や壁の型枠を組み立てる場合、足元を正しい位置に固定するために、根巻きを行う。敷桟で行う場合にはコンクリート漏れ防止に、パッキングを使用する方法やプラスチックアングルを使用する方法などがある。
フラットデッキの長手方向に対する梁へののみこみ代は、原則として、一般階では、10mmとする。(建築工事監理指針)
3.鉄筋工事において、鉄筋相互のあきは、鉄筋とコンクリートの間のによる応力の伝達が十分に行われ、コンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるために必要なものである。
柱や梁の主筋の継手に、ガス圧接継手を採用し、異形鉄筋を用いる場合の鉄筋相互のあきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、[ E ] mmのうちで、最も大きい値以上とする。
答え
D-2、E-2
[ 解答解説 ]
鉄筋工事において鉄筋相互のあきは、鉄筋とコンクリートの間の付着による応力の伝達が十分に行われ、コンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるために必要なものである。
鉄筋相互のあきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の平均径(呼び名の数値)の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうちで、最も大きい値以上とする。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 5.3.5(4)(ア)(イ)(ウ))
4.鉄骨工事において、トルシア形高力ボルトを使用した接合部の本締めは、梁フランジの場合には図の[ F ] のように行っていく。また、本締め後の検査は、ピンテールが破断していること、共回り・軸回りがないこと、ボルトの余長がネジ1山から6山までの範囲であること、ナットの回転量が平均回転角度 ±[ G ] 度以内であることを目視確認する。
答え
F-4、G-3
[ 解答解説 ]
1群のボルトの締付けは、群の中央から周辺に向かう順序で行う。(公共建築工事標準仕様書建築工事編 7.4.7(4))よって、図のdのように行っていく。
トルシア型高力ボルトの締付け後の確認は、
・ピンテールが破断していること。
・一次締め付けの際につけたマークのずれにより、共回り及び軸回りが生じていないこと。
・ナットの回転量は、各ボルト群のナットの平均回転角度 -30°から平均回転角度 +30°までの範囲であること。
・ボルトの余長は、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認する。
(公共建築工事標準仕様書建築工事編 7.4.8(1)(ア)(a)〜(d))
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