2023年07月01日
2級建築施工管理技士 令和4年度 二次 問題5–A 解答・解説
第二次検定問題 解答・解説
令和4年11月13日(日)
※受検種別:建築の受検者は解答してください。
問題5–A
次の1.から8.の各記述において、[ ] に当てはまる最も適当な語句又は数値を、下の該当する枠内から1つ選びなさい。
1.墨出し等に用いる鋼製巻尺は、工事着手前に[ @ ] 合わせを行い、同じ精度を有する鋼製巻尺を2本以上用意して、1本は基準巻尺として保管しておく。
[ @ ] 合わせの際には、それぞれの鋼製巻尺に一定の張力を与えて、相互の誤差を確認する。
答え
2
[ 解答解説 ]
鋼製巻尺は、工事着手前にテープ合わせを行い、同じ精度を有する巻尺を2本以上用意し、うち1本は基準巻尺として保管する。
テープ合わせとは、現場で使用する鋼製巻尺と、同じ精度を有する鋼製巻尺を1本以上用意し、誤差を確認することをいう。
テープ合わせを行う時は、それぞれの鋼製巻尺に一定の張力を与えて、相互の誤差を確認する。(建築工事監理指針)
2.大梁鉄筋をガス圧接する際、鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工しないと、[ A ] 寸法の不足や、直交部材の配筋の乱れを招くことになる。
答え
4
[ 解答解説 ]
大梁の主筋をガス圧接する場合、鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工しないと、定着寸法の不足や、直交部材の配筋の乱れを招くことになる。(建築工事監理指針)
3.鉄筋コンクリート造でコンクリートを打ち継ぐ場合、打継ぎ部の位置は、構造部材の耐力への影響が最も少ない位置に定めるものとし、梁、床スラブ及び屋根スラブの鉛直打継ぎ部は、一般にスパンの中央又は端から[ B ] 付近に設け、柱及び梁の水平打継ぎ部は、床スラブ又は梁の下端、あるいは床スラブ、梁又は基礎梁の上端に設ける。
答え
1
[ 解答解説 ]
鉄筋コンクリート造の打継ぎ部の位置は、梁、床スラブ及び屋根スラブにおいては、一般にスパンの中央又は端から1/4付近に設け、柱及び梁の水平打継ぎ部は、床スラブ又は梁の下端、あるいは床スラブ、梁又は基礎梁の上端に設ける。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編6.6.4(1))
4.木造の建築物にあっては、地震力等の水平荷重に対して、建築物に[ C ] を生じないように、筋かい等を入れた軸組を、梁間方向及び桁行方向にそれぞれにつり合いよく配置する。
答え
1
[ 解答解説 ]
地震や強風などによる軸組の変形を防ぐために対角線方向に入れる補強材を筋かいという。筋かいは、つり合いよく配置し、ねじれを生じないようにして、建物全体を強固にするために入れる。(建築工事監理指針)
5.アスファルト防水において、立上り部のルーフィング類を平場部と別に張り付ける場合、平場部のルーフィング類を張り付けた後、その上に重ね幅[ D ] mm程度をとって張り重ねる。
答え
3
[ 解答解説 ]
立上りと平場のアスファルトルーフィング類は別々に張り付け、立上り部のアスファルトルーフィング類は各層とも平場のアスファルトルーフィングに 150mm以上張り掛ける。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編9.2.4(4)(イ)(f))
6.外壁の有機系接着剤によるタイル後張り工法で、裏あしのあるタイルを張り付ける場合の接着剤の塗付けは、くし目ごてを用いて下地面に平坦に塗り付け、次に接着剤の塗り厚を確保するために、壁面に対してくし目ごてを[ E ] 度の角度を保ってくし目を付ける。
タイルの裏あしとくし目の方向が平行になると、タイルと接着剤との接着率が少なくなることがあるため、裏あしに対して直交又は斜め方向にくし目を立てるようにする。
答え
3
[ 解答解説 ]
外壁の有機系接着剤によるタイル後張り工法で、接着剤は金ごて等を用いて平たんに塗布した後、タイルの製造所又は接着剤の製造所の指定するくし目ごてを用いて壁面に60度の角度を保って、くし目を立てる。また、裏あしがあるタイルは、裏あし方向とくし目の方向が平行にならないようにする。(公共建築工事標準仕様書 建築工事編11.3.5(2)(ウ)(c))
7.日本産業規格(JIS)による建築用鋼製下地材を用いた軽量鉄骨天井下地工事において、天井のふところが1.5m以上3m以下の場合は、吊りボルトの水平補強、斜め補強を行う。
水平補強の補強材の間隔は、縦横方向に[ F ] m程度の間隔で配置する。
答え
2
[ 解答解説 ]
日本産業規格(JIS)による建築用鋼製下地材を用いた軽量鉄骨天井下地工事において、天井のふところが1.5m以上の場合は、原則として、施工用補強部材等を用いて、次により、吊りボルトの補強を行う。なお、天井のふところが3mを超える場合は、特記による。
(ア) 水平補強は、縦横方向に 1.8m程度で配置する。
(イ) 斜め補強は、相対する斜め材を1組とし、縦横方向に間隔3.6m程度で配置する。
8.壁紙張りにおいて、表面に付いた接着剤や手垢等を放置しておくと[ G ]の原因となるので、張り終わった部分ごとに直ちに拭き取る。
答え
1
[ 解答解説 ]
壁紙の表面に付いた接着剤や手垢等は、放置しておくとしみの原因となる。そのため、壁紙を張り終わった部分ごとに直ちに拭き取る必要がある。(建築工事監理指針)
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