令和4年度 2級建築施工管理技術検定
第二次検定問題 解答・解説
令和4年11月13日(日)
問題3
鉄骨造2階建て店舗兼商品倉庫建物の新築工事について、工事概要を確認のうえ、右の工程表及び出来高表に関し、次の1.から3.の問いに答えなさい。
工程表は、予定出来高曲線を破線で表示している。また、出来高表は、4月末時点のものを示しており、実績出来高の累計金額は記載していない。
なお、各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。
[工事概要]
用 途:店舗及び事務所(1階)、商品倉庫(2階)
構造・規模:鉄骨造 地上2階、延べ面積350m2
鉄骨耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
外部仕上げ:外壁は、ALCパネル張り、防水形複層塗材仕上げ
屋根は、折板葺屋根
内部仕上げ:
店舗、事務所
床は、コンクリート金ごて仕上げ、ビニル床シート張り
壁は、軽量鉄骨下地、せっこうボード張り、塗装仕上げ
天井は、軽量鉄骨下地、化粧せっこうボード張り
商品倉庫
床は、コンクリート金ごて仕上げ、無機質系塗床材塗り
壁は、軽量鉄骨下地、せっこうボード張り、素地のまま
天井は、折板葺屋根裏打材表し
その他:荷物用油圧エレベーター設置
内部建具は化粧扉
用 途:店舗及び事務所(1階)、商品倉庫(2階)
構造・規模:鉄骨造 地上2階、延べ面積350m2
鉄骨耐火被覆は、耐火材巻付け工法、外周部は合成工法
外部仕上げ:外壁は、ALCパネル張り、防水形複層塗材仕上げ
屋根は、折板葺屋根
内部仕上げ:
店舗、事務所
床は、コンクリート金ごて仕上げ、ビニル床シート張り
壁は、軽量鉄骨下地、せっこうボード張り、塗装仕上げ
天井は、軽量鉄骨下地、化粧せっこうボード張り
商品倉庫
床は、コンクリート金ごて仕上げ、無機質系塗床材塗り
壁は、軽量鉄骨下地、せっこうボード張り、素地のまま
天井は、折板葺屋根裏打材表し
その他:荷物用油圧エレベーター設置
内部建具は化粧扉
工 程 表
1.工程表の鉄筋コンクリート工事の(A)、塗装工事の(B)に該当する作業名を記入しなさい。
解答
(A) 1F 床躯体 (B) 1F 内装塗装
出 来 高 表
2.出来高表から、1月末までの実績出来高の累計金額を求め、総工事金額に対する比率をパーセントで記入しなさい。
解答
総工事金額に対する比率:13%
[ 解説 ]
1月の各実績を足して
60+390+190+50+90 =780万円
この合計金額を、総工事金額(6,000万円)で割って、
780 / 6000 × 100[%] = 13 [%}
となる。
3.工程表は工事計画時に作成していたものであるが、工程上、完了時期が不適当な作業があり、出来高表についても誤った月次にその予定金額と実績金額が記載されたままとなっている。
これらに関して、次の@からBについて答えなさい。
@ 工程上、完了時期が不適当な作業名を記入しなさい。
A @の作業の適当な完了時期を記入しなさい。
ただし、作業完了時期は月次と旬日で記入し、旬日は、上旬、中旬、下旬とする。
B作業の適当な完了時期に合わせて出来高表の誤りを修正したうえで、3月末までの実績出来高の累計金額を記入しなさい。
解答
@不適当は作業名 耐火被覆
A作業完了時期 3月中旬
B3月末までの実績出来高の累計金額
4,250万円
[ 解説 ]
鉄骨工事の耐火被覆作業は、鉄骨工事のスタッド溶接が終わり、外壁工事のALC取付けが終わってから実施し、金属工事の壁、天井軽鉄下地が始まるまでに終える必要がある。1F壁、天井、2F壁軽鉄下地が3月中旬から始まっているので、3月中旬には完了している必要がある。
鉄骨工事の耐火被覆作業は、出来高表の4月の欄に、予定と実績が 60万円と記載されている。Aより、3月に予定と実績を記入する必要がある。
したがって、3月末までの実績出来高の累計金額は、
780万円 + 1,820万円 + 1,650万円 = 4,250万円
である。
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