2024年04月20日
2級建築施工管理技士 令和5年度(前期) [ No.39 ]〜[ No.42 ] 解答・解説
第一次検定 [ No.39 ]〜[ No.42 ] 解答解説
※問題番号[ No.39 ]〜[ No.42 ]までの4問題は能力問題です。全問題を解答してください。
問題は四肢択二式です。正解と思う肢の番号を2つ選んでください。
[ No.39 ]
鉄筋のかぶり厚さに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工誤差を考慮した割増を加えたものである。
2.かぶり厚さは、ひび割れ補強筋についても確保する。
3.かぶり厚さとは、鉄筋の中心からコンクリートの表面までの距離である。
4.土に接するスラブのかぶり厚さには、捨コンクリートの厚さを含む。
答え
3,4
[ 解答解説 ]
1.◯
設計かぶり厚さとは、最小かぶり厚さに施工誤差を考慮した割増を加えたものである。
2.◯
かぶり厚さは、ひび割れ補強筋についても確保する。
3.×
かぶり厚さとは、鉄筋の表面からコンクリートの表面までの距離である。
4.×
スラブ、梁、基礎及び擁壁で、直接土に接する部分のかぶり厚さには、捨てコンクリートの厚さを含まない。(公共建築工事標準仕様書建築工事編5.3.5(1)、表5.3.6(注)3)
[ No.40 ]
鉄骨の錆止め塗装に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
1.工事現場溶接を行う箇所は、開先面のみ塗装を行わなかった。
2.塗膜にふくれや割れが生じた部分は、塗膜を剥がしてから再塗装を行った。
3.素地調整を行った面は、素地が落ち着くまで数日あけて塗装を行った。
4.コンクリートに埋め込まれる部分は、塗装を行わなかった。
答え
1,3
[ 解答解説 ]
1.×
工事現場溶接を行う箇所は、溶接熱影響を考慮し、塗装範囲を決める。開先面及びその両側100mm程度の範囲は未塗装とする。
2.◯
鋼材に塗装した錆止め塗料に、ふくれや割れが発生した場合、当該部分の塗膜を剥がしてから再塗装を行う。
3.×
素地調整を行った鉄鋼面は、数日あけると錆が発生しやすいので、速やかに塗装を行なう。
4.◯
コンクリートに定着及び埋め込まれる箇所には、付着に影響があるので、錆止め塗装は行わない。(公共建築工事標準仕様書建築工事編7.8.2(1)(ア))
[ No.41 ]
セルフレベリング材塗りに関する記述として、不適当なものを2つ選べ。ただし、塗り厚は10mm程度とする。
1.流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。
2.流し込み作業中は、通風のため窓や開口部を開放した。
3.流し込み後は、表面全体をトンボ等を用いて均した。
4.硬化後、打継ぎ部等の突起は、サンダーで削り取った。
答え
1,2
[ 解答解説 ]
1.×
吸水調整材は、製造所の仕様により所定量の水で均一に希釈し、デッキブラシ等で十分すり込むように塗り付ける。最終の吸水調整材塗りを行ったのち、セルフレベリング材塗りの前までに吸水調整材を十分乾燥させておく。(建築工事監理指針)
2.×
セルフレベリング材が硬化する前に風に当たると、表層部分だけが動いて硬化後にしわが発生する場合がある。したがって、流し込み作業中はできる限り通風をなくし、施工後もセルフレベリング材が硬化するまでは、甚だしい通風を避ける。(建築工事監理指針)
3.◯
セルフレベリング材塗りは、軟度を一定に練り上げたセルフレベリング材を、レベルに合わせて流し込み、必要に応じて、均し道具(トンボ等)等を使用する。(建築工事標準仕様書建築工事編15.5.5(2))
4.◯
セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部等の突起、気泡跡の周辺の突起等は、サンダー等で削り取る。(建築工事標準仕様書建築工事編15.5.5(4)(ア))
[ No.42 ]
鋼製建具に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。ただし、1枚の戸の有効開口は、幅950mm、高さ2,400mmとする。
1.建具枠の取付け用のアンカーは、枠の両端を固定して、中間部を900mm内外の間隔とした。
2.建具枠の取付け精度は、対角寸法差を3mm以内とした。
3.くつずりは、ステンレス製とし、表面の仕上げをヘアラインとした。
4.くつずり裏面のモルタル詰めは、建具枠の取付け後に行った。
答え
1,4
[ 解答解説 ]
1.×
枠、くつずり、水切り板等のアンカーは、建具に適したものとし、両端から150mm以下に逃げた位置から、中間部は500mm以下の間隔に取り付ける。
2.◯
建具枠の取付けにおいて、枠の取り付け精度は対角寸法差3mm以内とする。
3.◯
くつずりの仕上げは、特記による。特記がなければ、ステンレス製とし、表面の仕上げをHL(ヘアライン)とする。(建築工事標準仕様書建築工事編16.4.4(5))
4.×
くつずり、下枠等のモルタル充填の困難な箇所は、あらかじめ裏面に鉄線等を取り付けておき、モルタル詰めを行った後に、建具枠を取り付ける。(建築工事標準仕様書建築工事編16.2.5(2)(ア)(c))
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12037888
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。