令和6年11月24日(日)
試験時間:14時15分〜16時15分( 2時間)
問題1 施工経験 記述(施工計画)
問題2 用語の説明 記述
問題3 施工管理 記述(工程表)
問題4 法 規 四肢
問題5-A 建築工事 四肢
問題5-B 躯体工事 四肢
問題5-C 仕上工事 四肢
事例)
@工種名又は作業名等:鉄筋工事
A 検討すべき作業内容とその作業における懸念事項:
悪天候が予想されると溶接継手作業の遅延が考えられる。
B懸念事項に対する対策:
雨、風など悪天候による影響を受けにくい、機械式継手に変更する。
事例)
@工種名又は作業名等:仮設工事
A 検討すべき作業内容とその作業における懸念事項:
工程が進捗するにつれて、作業に必要な資材、設備機器、器具などの置き場の確保が難しくなる。
B懸念事項に対する対策:
出来上がった躯体部分を保管場所、仮置き場として活用する。
事例)
@工種名又は作業名等:コンクリート工事
A 検討すべき作業内容とその作業における懸念事項:
コンクリート工事が夏場にまたがるので、乾燥ひび割れの懸念がある。
B懸念事項に対する対策:
コンクリート打設後、自動散水装置を設置して5日間はコンクリート表面を湿潤に保つ。
[ 用語の説明 ]
足場を建物に連結固定し、足場の変形、倒壊を防止する部材。足場の座屈を防止し、風荷重の水平力を負担するもので、労働安全衛生規則で設置が義務付けられている。
[ 施工上留意すべきこと ]
単管足場においては、垂直方向 5m以下、水平方向 5.5m以下。枠組足場では、垂直方向 9m以下、水平方向 8m以下と規定されている。取付け金物は、基準に合格した部材を使用する。
[ 用語の説明 ]
セパレータとは、型枠工事で相対するせき板相互の間隔を正しく保持するために使用する部品である。主なものは、コーンを使用しないもの(丸セパC型)と使用するもの(丸セパB型)がある。
[ 施工上留意すべきこと ]
コーン穴の処理方法について、防水下地や薄い下地等の場合は丸セパB型を用い、コンクリート面と同一にモルタルを充填する。普通のモルタルでは、垂れ下がりや乾燥収縮のおそれがあるので、硬練りモルタルを用いるなどの配慮が必要である。
[ 用語の説明 ]
建具用金具で、上げ下げ窓、引き違いサッシの召し合わせ部などに取り付ける錠金具のこと。
[ 施工上留意すべきこと ]
建具には、錠機能の他にも、機密性、遮音性などの性能も求められるので、正確な錠と受け金具の取合い寸法、堅固な部品の取り付けが必要である。
[ 用語の説明 ]
鋼製の矢板でシートバイルともいう。土留工事等に使用され、土砂の崩壊や浸水を防止する。
[ 施工上留意すべきこと ]
正確な位置と土圧、水圧を考慮した根入れ深さが必要である。
[ 用語の説明 ]
コンクリートの打設に際して、コンクリートの圧送開始前に、コンクリートの流動性を確保するため、輸送管内壁に潤滑膜を形成させ、また、吸入・吐出弁内部をシールするために、圧送管内に流し込むモルタルのこと。
[ 施工上留意すべきこと ]
圧送の初期に輸送管より排出されるモルタルは極めて低強度のものとなるので、先送りモルタルは、圧送後には廃棄処分とする。また、先送りモルタルは、富調合のものとする必要がある。
[ 用語の説明 ]
建入れ直しは建方時の誤差、すなわち柱の倒れ・出入り等を修正し、建方精度を確保するために行うものである。
[ 施工上留意すべきこと ]
建方がすべて完了してから行ったのでは十分に修正できない場合が多いので、建方の進行とともに、できるだけ小区画に区切って建入れ直しと建入れ検査を行う。
[ 用語の説明 ]
継ぎ目のテーパーエッジをジョイントテープジョイントコンパウンドを用いて仕上げる工法。
施工上留意すべき内容:
中塗り、上塗りは各ジョイントコンパウンド乾燥後に行い、平滑に仕上げる。
[ 用語の説明 ]
天井を吊る下地受けの金物のことで、コンクリートの打ち込みの際にあらかじめ埋め込む金物。
[ 施工上留意すべきこと ]
天井インサート間隔は 900mm程度とし、周辺部は端から 150mm以内に吊りボルトが配置できるように取り付ける。
[ 用語の説明 ]
土工事を行う際に、発生する湧水を集めるために設置する地面のくぼみ。集めた水をポンプで排水する。
[ 施工上留意すべきこと ]
地下水を多く含んだ砂質地盤が根切り底面付近にある場合、ボイリングを生じる場合があるので、観察しながら排水する。
< 令和3年 >
[ 用語の説明 ]
荷重を直接地盤に伝達する直接基礎の一つで、建物の底面に直線状に基礎スラブを構築した形状の基礎をいう。
[ 施工上留意すべきこと ]
特に、土に接する部分の所定のかぶり厚さを確保する。また、かぶり厚さには捨てコンクリートの厚さを含めない。
[ 用語の説明 ]
敷地や建築物の高さ及び位置の基準を示すもの。
[ 施工上留意すべきこと ]
ベンチマークは2箇所以上設けて、相互にチェックできるようにする。また、ベンチマークは正確に設置し、工事中に移動しないようその周囲を囲うなど、養生を行う。
[ 用語の説明 ]
屋根露出防水絶縁工法で、防水下地より発生する水蒸気を気中に放出する装置。
[ 施工上留意すべきこと ]
防水層が下地に密着する部分を最小限にとどめるように施工する。
[ 用語の説明 ]
窓・出入口とその周囲の仕上材との接する部分を、納まりよく見切りとして取り付ける木製の材料
[ 施工上留意すべきこと ]
狂いの少ない十分乾燥したむく材を使用する。
[ 用語の説明 ]
床コンクリート打設時に、硬化の程度を見計らって直ちに金ゴテなどで仕上る工法。
[ 施工上留意すべきこと ]
コンクリートのスランプは、土間コンクリートでは 8〜15cm、鉄筋コンクリートスラブでは12〜18cm程度とする。
A:基礎躯体
B:壁・天井軽量鉄骨下地組
外部建具は押出成形セメント板を取り付けてから設置するので、
外部建具(ガラス取付共) は3月上旬ではなく中旬である。
その後にシーリング工事が始まる。
1月末の実績出来高累計金額 1,500
工事金額の合計
1350 + 1770 + 1860 + 1690 + 830
=7500
よって、1500 / 7500 × 100 =20%
よって 5,000万円
@-4、A-1
[ 解説 ]
建設業法
第26条の4(主任技術者及び監理技術者の職務等)
主任技術者及び監理技術者は,工事現場における建設工事を適正に実施するため,当該建設工事の施工計画の作成,工程管理,品質管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督の職務を誠実に行わなければならない。
2(略)
B-1、C-2
[ 解説 ]
建築基準法施行令
第136条の8(火災の防止)
建築工事等において火気を使用する場合においては,その場所に不燃材料の囲いを設ける等防火上必要な措置を講じなければならない。
D-2、E-3
[ 解説 ]
労働安全衛生法
第14条(作業主任者)
事業者は,高圧室内作業その他の労働災害を防止するための管理を必要とする作業で,政令で定めるものについては,都道府県労働局長の免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者のうちから,厚生労働省令で定めるところにより,当該作業の区分に応じて,作業主任者を選任し,その者に当該作業に従事する労働者の指揮その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなければならない。
@-2
[ 解説 ]
仮設工事において,建築物の位置を決定するため,建築物外周の柱心,壁心が分かるように地面にビニル紐等を張って表すことを縄張りという。
A-4
[ 解説 ]
鉄筋のガス圧接継手部において,圧接完了後の検査には全数検査と抜取検査がある。そのうち,抜取検査として非破壊検査である超音波探傷試験及び破壊検査である引張試験が行われている。
B-4
[ 解説 ]
型枠支保工の解体において,梁下の支柱の取外しは,構造体コンクリート強度が梁の設計基準強度100の%以上であり,かつ,施工中の荷重及び外力によって著しい変形又は亀裂が生じないことが構造計算により確かめられた場合,コンクリートの材齢による存置日数を経過する前に行うことができる。
C-3
[ 解説 ]
鉄骨工事において,トルシア形高力ボルトを使用した接合部における本締め後の検査は,ピンテールが破断していること,共回り及び軸回りがないこと,ボルトの余長がネジ1山から6山までの範囲であること,ナットの回転量が平均回転角度 ±30°以内であることを目視確認する。
D-4
[ 解説 ]
金属製折板葺きにおいて,棟の納まりは,棟包みを設け,タイトフレームに固定ボルト等で取り付ける。折板の水上には,先端部に雨水を止めるために止面戸を設け,折板及び面戸に
孔をあけないようポンチング等で固定する。
E-1
[ 解説 ]
セメントモルタルによるタイル張りにおいて,密着張りとする場合,タイルの張付けは,張付けモルタル塗付け後,タイル用振動機(ビブラート)を用い,タイル表面に振動を与え,タイル周辺からモルタルがはみ出すまで振動機を移動させながら,目違いのないよう通りよく張り付つける。
張付けモルタルは,二層に分けて塗り付けるものとし,一回の塗付け可能な面積は,一人が施工可能な面積として2.0m2以下を目安とする。
F-2
[ 解説 ]
花崗岩は御影石とも呼ばれ,結晶質で硬く,耐久性及び耐摩耗性に優れ,さまざまな表面仕上げ工法に対応が可能である。
そのうち、本磨き仕上げは,カウンタートップ等の化粧用に使用されることが多い。
G-3
[ 解説 ]
軽量鉄骨壁下地において,コンクリートの床,梁下及びスラブ下に固定するランナーは,両端部から50mm内側をそれぞれ固定し,中間部は900mm程度の間隔で固定する。
@-3、A-2
[ 解説 ]
敷地の地盤の構成や性質等を調査する地盤調査には,一般にロータリーボーリングが行われている。ボーリングによる掘削孔を用いて標準貫入試験,試料の採取,地下水位の測定等の調査を行う。
採取された試料は各種の土質試験を行い,土質柱状図にまとめられる。
標準貫入試験におけるN値とは,ハンマーを自由落下させ,SPTサンプラーを地層に30cm貫入させるために必要な打撃回数により定められる値であり,地盤の硬軟や締まり具合の推定に用いられる。
B-1、C-4
[ 解説 ]
コンクリート工事において,レディーミクストコンクリートを発注する際,確実に目標の強度を与えるため,調合管理強度以上となる呼び強度を指定する。
また,日本産業規格(JIS)では,コンクリートの運搬時間は,練混ぜを開始してからトラックアジテータが荷卸し地点に到着するまでの時間とし,その時間は,原則として,90分以内と規定されている。このため,できるだけ運搬時間が短くなるレディーミクストコンクリート工場を選定することが重要である。
D-3、E-1
[ 解説 ]
鉄筋コンクリート構造の型枠工事において,床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)を打込み型枠として用いる場合,梁の側型枠との接合部では,フラットデッキ型枠を介して床のコンクリート荷重を梁の側型枠が負担するため,側型枠の座屈防止の観点から,縦桟木を所定の間隔で配置することにより補強を行う。
また,フラットデッキ型枠の長手方向に対する梁へののみ込み代は,梁型枠解体後のフラットデッキ落下防止のため,原則として,一般階では10mmとする。
F-1、G-2
[ 解説 ]
木構造において,構造耐力上主要な部分に使用する木材は,含水率を高周波水分計等により測定し,20%程度以下であることを確認する。
また,構造耐力上主要な部分である柱,筋かい及び土台のうち,地面から1m以内の部分には,有効な防腐措置を講ずるとともに,必要に応じて,しろありその他の虫による害を防ための措置を講じなければならない。
@-4、A-1
[ 解説 ]
アスファルト防水の密着工法において,平場部と立上り部又は立下り部で構成する出隅や入隅は,平場部のルーフィング類の張付けに先立ち,幅300 mm以上のストレッチルーフィングを増張りする。
B-2、C-3
[ 解説 ]
試験体のタイルの数は,100m2ごと及びその端数につき1個以上,かつ,全体で3個以上とする。
引張接着強度のすべての測定結果が0.4N/mm2以上,かつ,コンクリート下地の接着界面における破壊率が 50%以下の場合を合格とする。
D-1、E-3
[ 解説 ]
軽量鉄骨天井下地において,野縁の吊下げは,取り付けられた野縁受けに野縁をクリップで留め付ける。
下り壁や間仕切壁を境として天井に段違いがある場合には,2.7m程度の間隔で段違いの部分の振れ止め補強を行う。
F-2、G-4
[ 解説 ]
エアスプレーによる吹付けは,エアスプレーガンを塗面から 30cm程度離し,塗面に対し直角に向け,毎秒30cm程度の一定の速度で平行に動かす。塗料の噴霧は,一般に中央ほど密で周辺が粗になりやすいため,一列ごとに吹付け幅が約1/3ずつ重なるように吹き付ける。