平成29年11月12日(日)
試験時間:14時15分〜16時15分( 2時間)
@ -1
材料 (本工事材料、仮設材料)
工種名:鉄筋工事
留意した内容:
工程に遅れを発生させないため、配筋の工期短縮を図る。
着目した理由:
圧接継手は雨天時に施工の制約があるので、圧接継手を機械式継手に変更した。
@ - 2
材料 (本工事材料、仮設材料)
工種名:外壁石張り工事
留意した内容:
工程に遅れを発生させないため、外壁石張り工事の工期短縮を図る。
着目した理由:
湿式石張り工事を乾式石張り工事への変更を可能とした。
A-1
工事用機械・器具・設備
工種名:仮設工事(足場)
留意した内容:
現場で足場材料を組み上げる時間的余裕がない中、工期遅れを防止。
着目した理由:
ストックヤードで足場材を組立て、現場では運搬用トラックの荷台から直接重機で荷取りし、つり上げて取付けた。
A-2
工事用機械・器具・設備
工種名:揚重工事
留意した内容:
単位時間当たりの揚荷重を増大し、工期が遅れるのを防止した。
着目した理由:
2台配置の揚荷装置を1台の大型揚重装置に変更した。
B-1
作業員 (交通誘導警備員は除く)
工種名:内装工事
留意した内容:
効率的な作業時間確保のため、作業員に整理整頓、常時点検を実施させて、資材の不足を防止する。
着目した理由:
資材が不足すると、材料の現場搬入待ちとなり、関連業種の待機時間が長くなり、作業が進まず工程が遅れ、非効率的である。
B-2
作業員 (交通誘導警備員は除く)
工種名:木工事
留意した内容:
工場内生産品の間仕切り壁に変更し、造作大工の手間を省略化して工期短縮をはかった。
着目した理由:
内部間仕切り壁の品質が均一に保たれ、作業員の技量によるばらつきがなくなるため品質が確保できる。
工程短縮に有効な方法や手段及び良い影響
@有効な方法や手段:
柱、梁材の鉄筋加工を現場加工から、工場加工に変更し現場加工時間を短縮する。
良い影響:
加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。
A有効な方法や手段:
関連業種を含めた施工検討会議を開催し、施工上の課題を事前に洗い出し、手戻りを無くし、結果工期を短縮する。
良い影響:
業者間のコミュニケーションが活発になり、安全管理にも好結果となる。
B有効な方法や手段:
柱、梁材を在来のコンクリートから、工場製作のプレキャストコンクリートに変更して工期短縮をはかる。
良い影響:
認定工場で製作するため、加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。
[ 用語の説明 ]
改質アスファルト等に添加剤を加え、シート状に成形したものをトーチバーナーで十分に熱し、アスファルトを溶融密着させる露出防水工法のこと。
[ 施工上留意すべきこと ]
トーチバーナーを用いてアスファルトを十分に熱し溶融させ、空気が入らないように完全に密着させる。
[ 用語の説明 ]
セパレーターとは、型枠工事で相対するせき板相互の間隔を正しく保持するために使用する部品である。主なものは、コーンを使用しないもの(丸セパC型)と使用するもの(丸セパB型)がある。
[ 施工上留意すべきこと ]
コーン穴の処理方法について、防水下地や薄い仕上材等の場合は丸セパB型を用い、コンクリート面と同一にモルタルを充填する。普通のモルタルでは、垂れ下がりや乾燥収縮のおそれがあるので、硬練りモルタルを用いるなどの配慮が必要である。
[ 用語の説明 ]
ガラスの自重をサッシ内を支えるために、はめ込み溝内に設置する副資材。
[ 施工上留意すべきこと ]
設置の際、サッシ水抜き孔を塞がない。位置は両端部からガラスの横幅寸法 1/4のところに2箇所設置する。
[ 用語の説明 ]
高力ボルトの締め付けることによって生じた材片の接触面の摩擦抵抗によって応力を伝達する接合方法。
[ 施工上留意すべきこと ]
摩擦面は十分に赤錆を生じさせる。ボルトの締付けは、一次締め→マーキング→本締めと2回に分けて必要トルクを生じさせ、マーキング等により締付けの確認をする。
[ 用語の説明 ]
コンクリート打設後、混練水が分離したコンクリート上面に上昇する現象。
[ 施工上留意すべきこと ]
ブリーディングは、コンクリートの水セメント比が大きく、スランプが大きい程、著しくなる。ブリーディングが著しい場合は、コンクリートの沈下量が大きく、鉄筋の付着強度が低下する。改善策としては、AE減水剤の使用がある。
[ 用語の説明 ]
主に仕上げに用いる花崗岩に冷却水を散布しながら、バーナーで加熱し、石材を構成する鉱物の熱膨張率の違いを利用して、ざらついた均一の表面とする仕上げ方法。
[ 施工上留意すべきこと ]
壁に石材を使用する場合は、洋服があたって摺れるような場所には不向き。床には滑りにくい石材が適するがジェットバーナー仕上げは適さない。
[ 用語の説明 ]
鉄骨の建て方時、本締め、溶接の前に仮に締め付けるボルト。
[ 施工上留意すべきこと ]
高力ボルト継手の場合、一般的にはボルト一群に対して 1/3程度、かつ2本以上で締め付ける。
[ 用語の説明 ]
天井を吊る下地受けの金物のこと。前施工、あと施工方式がある。
[ 施工上留意すべきこと ]
インサート間隔は900mm程度とし、周辺部は端から150mm以内とする。
[ 用語の説明 ]
土工事を行う際に、発生する湧水を集めるために設置する地面のくぼみ。集めた水をポンプで排水する。
[ 施工上留意すべきこと ]
地下水を多く含んだ砂質地盤が根切り底面付近にある場合、ボイリングが発生する場合がある。
[ 用語の説明 ]
鉄筋工事の梁配筋時、梁の変形を防止するため、上下主筋の中間に平行に設置する鉄筋。
[ 施工上留意すべきこと ]
梁にスリーブがある場合は、かぶり厚さは腹筋から確保する。
[ 用語の説明 ]
ビニル床シートを張付けた接着剤硬化後、はぎ目及び継目の溝切りを行い、溶接棒を用いてビニル床シートと同時に溶接する。
[ 施工上留意すべきこと ]
張付け接着剤の硬化には、12時間必要。溝はV字形又はU字形とし、床シート厚の2/3程度まで溝切りする。溶接は加圧しながら行い、余盛りができる程度とする。
[ 用語の説明 ]
フロアヒンジは、ドアの軸下の床に埋め込んで、ドアの重量を受け、開閉スピードを調整できる建具用金物のこと。
[ 施工上留意すべきこと ]
軸の回転の中心を、下げ振りを用いて正確に求める。回転の中心を基準にし、各部品をそれぞれ水平、垂直に設置する。高さ、開閉スピード、開閉時に必要な力は、調節ネジで調整可能。
[ 用語の説明 ]
敷地や建物の高さの基準点。
[ 施工上留意すべきこと ]
工事中でも撤去しないで、動かさないものを基準レベルとして用いる。工事に直接的影響が少ない前面道路のマンホールや道路の縁石などが使用される。
[ 用語の説明 ]
仮設足場で落下物に対する保護のために、中間部に突出して取り付ける棚。
[ 施工上留意すべきこと ]
防護棚は骨組みの外側から2m以上突出させ、工事を行う部分の下10m以内ごとに設置する。
外部足場設置
[ 解説 ]
@ Aは、工程表より仮設工事。
A 4月に外部足場解体がある。
B 2月から建方が始まる。
以上のことから、Aは外部足場設置
と考えられる。
2月中旬
[ 解説 ]
外部アルミニウム建具の取付けは、
@屋根葺き完成後
A外壁サイディング工事前
となるので、2月中旬の作業開始が妥当である。
66%
[ 解説 ]
3月までの工事実績は、予定金額より△80万円(木工事△30、内装・雑工事△50)。全体工事2000万円において占める割合は、
80/2000 × 100 = 4%
3月末までの予定出来高は、予定出来高曲線により 70%であるので、4%遅れていることになる。
したがって出来高は、
70 – 4 = 66%
となる。
なお、外部アルミニウム建具は、出来高表100%の内訳には入っていない。
3月末までの出来高表は下記のようになる
◯
[ 解説 ]
地盤アンカー工法の特徴と注意点を示す。
@切梁がないため、縄張り内部が広く使え施工効率が上がる。
A偏土圧の処理が簡単。
Bアンカー設置に使用する機械が小型で、狭い場所でも施工可能。
C背面土が軟弱の場合は、耐力があまり期待できず、アンカーの長さが長くなり注意が必要。
D地中埋設物に注意する。
Eアンカー用PC鋼より線が敷地外に出る場合があるので注意が必要。
F地盤アンカーの引き抜き耐力は、設計アンカー力の1.1倍以上必要。
G山留め壁には鉛直力が作用するので、十分な鉛直支持性能を有する地盤に支持させる。
1.4倍
[ 解説 ]
鉄筋圧接部の品質
@ふくらみや鉄筋径の 1.4倍以上。
Aふくらみ長さは鉄筋径の1.1倍程度。
Bずれは鉄筋径の 1/4以下。
C軸の偏心量は 1/5以下。
D折れ曲がりは 2°以下。
※ずれとは圧接部とふくらみの中央部の距離をいう
内側
[ 解説 ]
合板型枠の締付け金物を過度に締め付けると、型枠全体はせき板を含めて全体的に内側に変形する。結果、躯体寸法が設計寸法よりも小さくなってしまう。このことを防止するために、コンクリート打設前に型枠内法寸法の検尺を行うことが、非常に大切である。また、過度の締付け防止対策として、内端太(縦端太)を締付けボルトに近接させて締め付ける。
遅く
[ 解説 ]
鉄骨溶接部の強度や剛性は、パス間温度、溶接速度等の条件及び溶接材料と密接な関係がある。入熱量が大きく、かつパス間温度が高いと強度や衝撃値が低下する。材料の温度と溶接時の温度差を少なくして、溶接後部材を急激に冷やさないようにすることは、溶接の品質管理上、重要である。
各山
[ 解説 ]
重ね形折板の施工は、
@各山ごとにタイトフレームに固定し、折板の重ね部に使用する緊結ボルトの間隔は、600mm程度とする。
A折板の端部の端空き寸法は 50mm以上とする。
直交
[ 解説 ]
外壁壁タイル接着剤張りの場合、裏足にあるタイルにおいては、接着剤を裏足に直交してくし目を立てる。接着剤を裏足に平行にくし目立てると、裏足の溝に接着剤が入り込むところと、入り込まないところができて下地面に対して凹凸ができてしまうので、施工上の注意が必要である。
◯
[ 解説 ]
この工法による塗付けについては、
@接着材は、水で練り合わせて使用するが練り具合はやや硬めにして、塗付けた時に、垂れない程度とする。
A一般に練る分量は、1時間以内に使い切れる量とする。接着材は、練り混ぜてから2時間程度で硬化する。
B接着材は下地に下こすりして、こて圧をかけた後、直ちに所定の高さに塗付ける。
C1回の接着材の塗付けは、張り付けるボード1枚分とする。
室内
[ 解説 ]
防湿層付きフェルト状断熱材は、防湿層を室内に向けて施工する。柔軟な材料のため、下地の凹凸にも追随し易い。材料を押し付けるように施工すると、隙間の無い施工ができる。防湿層の傷から湿気が入ると、断熱材内部で結露し、性能が著しく落ちるので、破れや傷がある場合は、防湿テープを用いて補修する。
誤ってる番号 B
正しい語句 完成
[ 解説 ]
建設業法
第2条第2項(定義)
この法律において、「建設業」とは、元請、下請その他いかなる名義をもつてするかを問わず、建設工事の完成を請け負う営業をいう。
誤ってる番号 A
正しい語句 水道管
[ 解説 ]
建築基準法施行令
第136条の3(根切り工事、山留め工事等を行う場合の危害の防止)
建築工事等において根切り工事、山留め工事、ウエル工事、ケーソン工事その他基礎工事を行う場合においては、あらかじめ、地下に埋設されたガス管、ケーブル、水道管及び下水道管の損壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。
誤ってる番号 A
正しい語句 管理者
[ 解説 ]
労働安全衛生法
第10条第1項目(総括安全衛生管理者)
事業者は、政令で定める規模の事業場ごとに、厚生労働省令で定めるところにより、総括安全衛生管理者を選任し、その者に安全管理者、衛生管理者又は第25条の2第2項の規定により技術的事項を管理する者の指揮をさせるとともに、次の業務を統括管理させなければならない。