2023年08月25日
2級建築施工管理技士 平成29年度 実地 問題1 解答・解説
実地試験 解答・解説
平成 29年 11月 12日(日)
問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、工程管理を行った工事を1つ選び、工事概要を具体的に記入した上で、次の 1.から 2.の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とし、建築設備工事を除くものとする。
イ.工 事 名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積(又は施工数量)、
主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量(又は建物規模)
ニ.工 期 (年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
へ.業 務 内 容
1.工事概要であげた工事であなたが担当した工種において、工期に遅れることのないよう工程を管理するうえで、次の@からBの各項目の手配や配置をする際、あなたがどのようなことに留意したのか、留意した内容と着目した理由を、工種名をあげてそれぞれ具体的に記述しなさい。
ただし、留意した内容が同一のものは不可とする。また、工程管理以外の品質管理、安全管理、コストのみについて記述したものも不可とする。
なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。
[項目]
@ 材 料 (本工事材料、仮設材料)
A 工事用機械・器具・設備
B 作業員 (交通誘導警備員は除く)
解答試案
@ -1
材料 (本工事材料、仮設材料)
工種名:鉄筋工事
留意した内容:
工程に遅れを発生させないため、配筋の工期短縮を図る。
着目した理由:
圧接継手は雨天時に施工の制約があるので、圧接継手を機械式継手に変更した。
@ - 2
材料 (本工事材料、仮設材料)
工種名:外壁石張り工事
留意した内容:
工程に遅れを発生させないため、外壁石張り工事の工期短縮を図る。
着目した理由:
湿式石張り工事を乾式石張り工事への変更を可能とした。
A-1
工事用機械・器具・設備
工種名:仮設工事(足場)
留意した内容:
現場で足場材料を組み上げる時間的余裕がない中、工期遅れを防止。
着目した理由:
ストックヤードで足場材を組立て、現場では運搬用トラックの荷台から直接重機で荷取りし、つり上げて取付けた。
A-2
工事用機械・器具・設備
工種名:揚重工事
留意した内容:
単位時間当たりの揚荷重を増大し、工期が遅れるのを防止した。
着目した理由:
2台配置の揚荷装置を1台の大型揚重装置に変更した。
B-1
作業員 (交通誘導警備員は除く)
工種名:内装工事
留意した内容:
効率的な作業時間確保のため、作業員に整理整頓、常時点検を実施させて、資材の不足を防止する。
着目した理由:
資材が不足すると、材料の現場搬入待ちとなり、関連業種の待機時間が長くなり、作業が進まず工程が遅れ、非効率的である。
B-2
作業員 (交通誘導警備員は除く)
工種名:木工事
留意した内容:
工場内生産品の間仕切り壁に変更し、造作大工の手間を省略化して工期短縮をはかった。
着目した理由:
内部間仕切り壁の品質が均一に保たれ、作業員の技量によるばらつきがなくなるため品質が確保できる。
2.工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの建築工事の経験に照らし、工期を短縮するための有効な方法や手段を 2つ具体的に記述しなさい。また、それらがもたらす工期短縮以外の工事への良い影響を、それぞれ具体的に記述しなさい。
ただし、有効な方法や手段が同一のもの及び 1.の留意した内容と同一のものは不可とする。
解答試案
工程短縮に有効な方法や手段及び良い影響
@有効な方法や手段:
柱、梁材の鉄筋加工を現場加工から、工場加工に変更し現場加工時間を短縮する。
良い影響:
加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。
A有効な方法や手段:
関連業種を含めた施工検討会議を開催し、施工上の課題を事前に洗い出し、手戻りを無くし、結果工期を短縮する。
良い影響:
業者間のコミュニケーションが活発になり、安全管理にも好結果となる。
B有効な方法や手段:
柱、梁材を在来のコンクリートから、工場製作のプレキャストコンクリートに変更して工期短縮をはかる。
良い影響:
認定工場で製作するため、加工条件が安定し、作業性が良いので、製品の品質が向上する。
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