2023年03月02日
2級建築施工管理技士 平成30年度 一次 (前期) [ No.15 ] 〜[ No.17 ] 解答・解説
学科試験問題 [ No.15 ]〜[ No.17 ] 解答・解説
※問題番号[ No.15 ]〜[ No.17 ]までの3問題は、全問題を解答してください。
[ No.15 ]
測量の種類とそれに用いる機器の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1.距離測量 ───── 鋼巻尺
2.角測量 ────── セオドライト
3.平板測量 ───── レベル
4.水準測量 ───── 箱尺
答え
3
[ 解答解説 ]
1.◯
距離測量には、一般に鋼巻尺も使用される。
2.◯
セオドライトとは水平面、垂直面における角度を測定するための測量機器である。
3.×
平板測量は、方向をみるアリダードや方位を確認する磁針箱などで測定した結果を、平板上で直接作図していく方法で、精度は低いが、作業が簡便である。ただし、レベルを測定することはできない。
4.◯
水準測量には、箱尺などのレベル測定のできる物差しを利用する。
箱尺とは、木製の直方体の箱の中に、他の箱を2〜3重に畳み込んで、必要に応じて中から引き出して、伸ばして用いる水準尺。
[ No.16 ]
自動火災報知設備の感知器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.差動式分布型熱感知器は、湯沸室や厨房などの温度変化が激しい場所に適している。
2.定温式スポット型熱感知器は、火災時の熱により一局所が一定温度に達することにより作動する。
3.光電式スポット型煙感知器は、火災時の一局所の煙により光電素子の受光量が変化することにより作動する。
4.光電式分離型煙感知器は、天井が高い場合や吹抜けモール部分などの場所に適している。
答え
1
[ 解答解説 ]
1.×
差動式分布型熱感知器とは、空気管と呼ばれる銅パイプを天井などに張り、火災による急激な温度上昇による空気管内の温度上昇による空気管内の容器の膨張を検出して火災を感知する。細い銅パイプを使用するので美観に影響を与えない。温度変化の激しい場所に設置すると、すぐに作動してしまうので不適である。
2.◯
定温式スポット型熱感知器は、感知部の周囲の温度が一定の温度以上になったときに火災信号を発信するもので、一局所の熱効果により作動する。
3.◯
光電式スポット型煙感知器は、感知器の内部に煙が入ると、発光部から出る光が煙の粒子にあたって乱反射するので、それを受光部で感知するしくみで、火災時の一局所の煙により光電素子の受光量が変化することにより作動する。
4.◯
光電式分離型煙感知器は赤外光を発する送光部とそれを受ける受光部を5m〜100mの距離に対向設置し、この光路上を煙が遮ったときの受光量の変化で火災を検知するしくみで、天井が高い場合や吹抜けモール部分など広範囲・高天井の空間に適している。
[ No.17 ]
空気調和設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1.二重ダクト方式は、冷風、温風の2系統のダクトを設置し、混合ユニットで室内に吹き出すことにより室温を制御する方式である。
2.ファンコイルユニットは、圧縮機、送風機、加熱器等を内蔵した一体型の空調機である。
3.変風量単一ダクト方式は、VAVユニットの開度を調整することにより、送風量を変化させることで室温を制御する方式である。
4.全熱交換器は、排気(室内空気)と給気(外気)の熱を連続的に交換する装置である。
答え
2
[ 解答解説 ]
1.◯
二重ダクト方式は、冷風ダクトと温風ダクトの2つのダクト(風道)による空調方式で、吹き出し口近傍の混合ユニットで冷風と温風を混合して室内に吹き出すことにより室温を制御する方式である。
2.×
ファンコイルユニット方式は、別置の冷凍機やボイラーなどの熱源機器でつくられた冷水や温水を各室に設置されたファンコイルユニットに供給し、冷風や温風を吹き出す空気調和システムである。
3.◯
変風量単一ダクト方式は、VAVユニットの開度を調整することにより、送風量を変化させることで室温を制御する方式である。
4.◯
全熱交換器とは、換気により失われる熱エネルギーの一部を回収するもので、全熱交換器を用いると、冷暖房時に換気による熱損失や熱取得を軽減できる。
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