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2級建築施工管理技士試験
年別 一次(学科)解答解説
─────────────
令和 5年(後期)一次
令和 5年(前期)一次
令和4年(後期)一次
令和4年(前期)一次
令和3年(後期)一次
令和3年(前期)一次
令和2年(後期)学科
令和元年(後期)学科
令和元年(前期)学科
平成30年(後期)学科
平成30年(前期)学科
平成29年(後期)学科
平成29年(前期)学科
2級建築施工管理技士試験
項目別 一次(学科) 解答解説
─────────────
建 築 学環境工学
建築構造
構造力学
建築材料

 共通問題
施  工
躯体工事
 仮設工事
 土工事
 地業工事
 鉄筋工事
 型枠工事
 コンクリートの調合
 鉄骨工事
 木造軸組構法
 解体工事
仕上工事
 コンクリートブロック工事等
 防水工事
 石工事
 タイル工事
 屋根及びとい工事
 金属工事
 左官工事
 建具工事
 塗装工事
 内装工事
 仕上改修工事

施工管理
施工計画
 事前調査
 仮設計画
 材料の保管
 申請及び届出等
工程管理
 工程計画
 バーチャート工程表
 品質管理工程表
品質管理
 用  語
 鉄骨工事
 鉄筋工事
 コンクリート工事
 品質管理に関する記述
 試験及び検査
安全管理
 工事現場の安全管理
 労働安全衛生法

応用能力問題躯体工事
仕上工事

法  規建築基準法
建設業法
労働基準法
労働安全衛生法
廃棄物処理法
建設リサイクル法
消防法
騒音規制法
道路法
2級建築施工管理技士試験
年別 二次(実地) 解答解説
─────────────
令和 5年 二次検定
令和4年 二次検定
令和3年 二次検定
令和2年 実地試験
令和元年 実地試験
平成30年 実地試験
平成29年 実地試験
平成28年 実地試験
平成27年 実地試験
平成26年 実地試験
平成25年 実地試験
2級建築施工管理技士試験
項目別 二次(実地) 解答解説
─────────────
問題1 経験記述
問題2 用語の解説
問題3 工程管理
問題4 法規
問題5-A 建築工事
問題5-B 躯体工事
問題5-C 仕上工事

2級建築施工管理技士試験
過去問題
───────────── 第一次検定(学科)

令和05年 一次検定(前期)
令和05年 一次検定(後期)
令和04年 一次検定(前期)
令和04年 一次検定(後期)
令和03年 一次検定(前期)
令和03年 一次検定(後期)
令和02年 学科(前期)(中止)
令和02年 学科(後期)
令和01年 学科(前期)
令和01年 学科(後期)
平成30年 学科(前期)
平成30年 学科(後期)
平成29年 学科(前期)
平成29年 学科(後期)
平成28年 学科
平成27年 学科
─────────────
第二次検定(実地)

令和05年 二次検定
令和04年 二次検定
令和03年 二次検定
令和02年 実地
令和01年 実地
平成30年 実地
平成29年 実地
平成28年 実地
平成27年 実地
(建設業振興基金より)
官庁営繕の技術基準

公共建築工事標準仕様書
(令和4年度版)
建築工事編
電気設備工事編
機械設備工事編

官庁営繕事業における
BIM モデルの作成及び利用に関するガイドライン
建築工事監理指針

1章 各章共通事項序節 監督職員の立場及び業務
01節 共通事項
02節 工事関係図書
03節 工事現場管理
04節 材  料
05節 施  工
06節 工事検査及び技術検査
07節 完成図等

2章 仮設工事01節 共通事項
02節 縄張り,遣方,足場他
03節 仮設物
04節 仮設物撤去等
05節 揚重運搬機械

3章 土工事 01節 一般事項
02節 根切り及び埋戻し
03節 山留め

4章 地業工事 01節 一般事項
02節 試験及び報告書
03節 既製コンクリート杭地業
04節 鋼杭地業
05節 場所打ちコンクリート杭地業
06節 砂利,砂及び
   捨コンクリート地業等

07節 「標仕」以外の工法

5章 鉄筋工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 加工及び組立て
04節 ガス圧接
05節 機械式継手,溶接継手

6章 コンクリート工事 01節 一般事項
02節 種類及び品質
03節 材料及び調合
04節 発注、製造及び運搬
05節 普通コンの品質管理
06節 現場内運搬並びに
   打込み及び締固め

07節 養  生
08節 型  枠
09節 試  験
10節 軽量コンクリート
11節 寒中コンクリート
12節 暑中コンクリート
13節 マスコンクリート
14節 無筋コンクリート
15節 流動化コンクリート
 [ 参考文献 ]

7章 鉄骨工事 01節  一般事項
02節  材  料
03節  工作一般
04節  高力ボルト接合
05節  普通ボルト接合
06節  溶接接合
07節  スタッド,デッキプレート溶接
08節  錆止め塗装
09節  耐火被覆
10節  工事現場施工
11節  軽量形鋼構造
12節  溶融亜鉛めっき工法
13節  鉄骨工事の精度
14節  資  料

8章 コンクリートブロック工事等 01節 一般事項
02節 補強コンクリートブロック造
03節 コンクリートブロック帳壁及び塀
04節 ALCパネル
05節 押出成形セメント板
  一般事項、材料
  外壁パネル工法
  間仕切壁パネル工法
  溝掘り及び開口部の処置
     施工上の留意点

9章 防水工事 01節 一般事項
02節 アスファルト防水
03節 改質As.シート防水
04節 合成高分子系
   ルーフィングシート防水

05節 塗膜防水
06節 ケイ酸質系塗布防水
07節 シーリング

10章 石工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 外壁湿式工法
04節 内壁空積工法
05節 乾式工法
06節 床および階段の石張り
07節 特殊部位の石張り

11章 タイル工事01節 一般事項
02節 セメントモルタルによる
   陶磁器質タイル張り

03節 接着剤による
   陶磁器質タイル張り

04節 陶磁器質タイル
   型枠先付け工法

05節 「標仕」以外の工法

12章 木工事 01節 一般事項
02節 材  料
03節 防腐・防蟻・防虫
04節 RC造等の内部間仕切等
05節 窓、出入り口その他
06節 床板張り
07節 壁及び天井下地
08節 小屋組(標仕以外)
09節 屋根野地,軒回り他
   (標仕以外)

13章 屋根及びとい工事 01節 一般事項
02節 長尺金属板葺
03節 折板葺
04節 粘土瓦葺
05節 と  い

14章 金属工事 01節 一般事項
02節 表面処理
03節 溶接,ろう付けその他
04節 軽量鉄骨天井下地
05節 軽量鉄骨壁下地
06節 金属成形板張り
07節 アルミニウム製笠木
08節 手すり及びタラップ

15章 左官工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り
03節 床コンクリート直均し仕上げ
04節 セルフレベリング材仕上
05節 仕上塗材仕上げ
06節 マスチック塗材仕上げ
07節 せっこうプラスター塗り
08節 ロックウール吹付け

16章 建具工事 01節 一般事項
02節 アルミニウム製建具
03節 樹脂製建具
04節 鋼製建具
05節 鋼製軽量建具
06節 ステンレス製建具
07節 木製建具
08節 建具用金物
09節 自動ドア開閉装置
10節 自閉式上吊り引戸装置
11節 重量シャッター
12節 軽量シャッター
13節 オーバーヘッドドア
14節 ガラス

17章 カーテンウォール工事 01節 共通事項
02節 メタルカーテンウォール
03節 PCカーテンウォール

18章 塗装工事 01節 共通事項
02節 素地ごしらえ
03節 錆止め塗料塗
04節 合成樹脂調合ペイント塗
   (SOP)

05節 クリヤラッカー塗(CL)
06節 アクリル樹脂系
  非水分散形塗料塗(NAD)

07節 耐候性塗料塗(DP)
08節 つや有合成樹脂
  エマルションペイント塗り(EP-G)

09節 合成樹脂エマルションペイント塗
   (EP)

10節 ウレタン樹脂ワニス塗(UC)
11節 オイルステイン塗
12節 木材保護塗料塗(WP)
13節 「標仕」以外の仕様

19章 内装工事 01節 一般事項
02節 モルタル塗り,ビニル床タイル
   及びゴム床タイル張り

03節 カーペット敷き
04節 合成樹脂塗床
05節 フローリング張り
06節 畳敷き
07節 せっこうボード、
   その他ボード、
   及び合板張り

08節 壁紙張り
09節 断熱・防露
10節 内装材料から発生する室内空気汚染物質への対策

20章 ユニットその他工事 01節 共通事項
02節 ユニット工事等
  2 フリーアクセスフロア等
  3 可動間仕切
  4 移動間仕切
  5 トイレブース
  6 手すり
  7 階段滑り止め
  8 床目地棒
  9 黒板,ホワイトボード
 10
 11 表示
 12 タラップ
 13 煙突ライニング
 14 ブラインド
 15 ロールスクリーン
 16 カーテン,カーテンレール
03節 プレキャスト
   コンクリート工事

04節 間知石及び
   コンクリート間知ブロック積み

05節 敷地境界石標

21章 排水工事 01節 共通事項
02節 屋外雨水排水
03節 街きょ,縁石,側溝

22章 舗装工事01節 共通事項
02節 路  床
03節 路  盤
04節 アスファルト舗装
05節 コンクリート舗装
06節 カラー舗装
07節 透水性アスファルト舗装
08節 ブロック系舗装
09節 砂利敷き
10節 補  修
11節 「標仕」以外の舗装
12節 用  語

23章 植栽,屋上緑化工事 01節 共通事項
02節 植栽基盤
03節 植  樹
04節 芝張り,吹付けは種
   及び地被類

05節 屋上緑化

原発・放射能

>放射能について正しく学ぼう
>内部被ばくを考える市民研究会
>国際環境NGO FoE Japan
>代々木市民観測所
>チェルノブイリへのかけはし
>放射線防護の仕方(緊急時編)
>放射線防護の仕方(日常編)
>放射線防護の仕方(食品編)
>セシウム汚染全国マップ
>Sv/Bq換算ツール
>経口時の年齢換算計算ツール
>Fukushima Voice version 2
>Simply Info
>日本原子力産業協会
原子力発電を考える
>グリーンアクション
>サイエンス・メディア・センター
>バンクーバー食品放射能モニタリング
>東京江戸川放射線
>品川区ママ友からの 放射線情報便
>福島30年プロジェクト
>全国の空間線量率
>村田 光平 オフィシャルサイト
>国会事故調査委員会
>福島第一原発カメラ(LIVE)
>全国放射線量測定マップ

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2023年09月27日

2級建築施工管理技士 第二次検定(実地)の攻略 問題3 工程管理 H29〜H25年

2級建築施工管理技術検定 第二次検定(実地試験)

問題3 の攻略

平成29年から令和4年までの6年間は、バーチャート工程表の出題で、工程表の読みと、出来高表の計算およびまとめの問題であるが、それ以前は、ネットワーク工程表が出題されつづけていた。
ネットワーク工程表の問題にもどることは、まず考えにくいが、簡単な解き方はおさえておきたい。

令和29年度


木造2階建て住宅の建設工事における右の工程表と出来高表に関し、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、工程表は工事着手時点のものであり、予定出来高曲線を破線で表示している。

また、出来高表は3月末時点のものを示しているが、建具工事のうち外部アルミニウム製建具の出来高及び総工事金額の月別出来高は、記載していない。

[ 工事概要 ]

用   途:住  宅
構造・規模:木造在来軸組工法 2階建て 延べ面積 100 m2
基   礎:ベタ基礎
仕 上 げ:屋根は、住宅屋根用化粧スレート張り
      外壁は、塗装窯業系サイディングボード張り
      内装は、壁天井ともせっこうボード下地クロス仕上げ
          床はフローリング仕上げ


工 程 表
H29_2KJ_No.3_工程表.jpg


H29_2KJ_No.3_出来高表.jpg


1.工程表の仮設工事のA に該当する作業名を記述しなさい。



解答


外部足場設置

[ 解説 ]
@ Aは、工程表より仮設工事。
A 4月に外部足場解体がある。
B 2月から建方が始まる。
以上のことから、Aは外部足場設置
と考えられる。




2.建具工事における外部アルミニウム建具の取付け作業の工程は、未記入となっている。適当な工程となるように、取付け作業の開始日を月次と旬日で定めて、記入しなさい。

ただし、解答の旬日は、上旬、中旬、下旬とする。



解答


 2月中旬
[ 解説 ]
外部アルミニウム建具の取付けは、
@屋根葺き完成後
A外壁サイディング工事前
となるので、2月中旬の作業開始が妥当である。




3. 出来高表から、総工事金額に対する3月末までの完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。



解答


 66%

[ 解説 ]
3月までの工事実績は、予定金額より△80万円(木工事△30、内装・雑工事△50)。全体工事2000万円において占める割合は、
80/2000 × 100 = 4%
3月末までの予定出来高は、予定出来高曲線により 70%であるので、4%遅れていることになる。
したがって出来高は、
70 – 4 = 66%
となる。
なお、外部アルミニウム建具は、出来高表100%の内訳には入っていない。

3月末までの出来高表は下記のようになる
H29_2KJ_No.3_出来高表.Ans.jpg




平成28年度


図に示すネットワーク工程表について、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、 ◯内の数字はイベント番号を、実線の矢線は作業を、破線の矢線はダミーを示し、また、矢線の上段のアルファベットは作業名を、下段の数値は所要日数を示すものとする。

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.jpg
               ネットワーク工程表


1. 工程表において、@からJまでの総所要日数を答えなさい。


解答


 30日

[ 解説 ]

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans1.jpg

総所要日数
ルートT:
@ → A → E → F → J

ルートU:
@ → A → B → D → G(F終了まで待ち)→ I → J

ルートV:
@ → C(B終了まで待ち) → H(G終了まで待ち)→ I → J

ルートTの計算
= A + B + E + I
= 3 + 11 + 4 + 9 = 27日

ルートUの計算
= A + C + F + H + J + L
= 3 + 3 + 7 + 5 + 6 + 5 = 29日
( A + B + E = 3 + 11 + 4 =18日待ち)

ルートVの計算
= D + G + K + L
= 6 + 12 + 7 + 5 = 30日
(A + C + F + H = 18日待ち)

よって、ルートVの 30日が総所要日数となる。




2. 工程の再検討を行ったところ、作業Hの所要日数が1日、作業Jが2日増加することが分かった。このときのクリティカルパスを、作業名で工程順に並べて答えなさい。


解答


A → C → F → H → J → L

[ 解説 ]

H28_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans2.jpg

H が 6日、Jが 8日となる。
Gまでの所要日数は、
@ → A → B → D → G
= A + C + F + H
= 3 + 3 + 7 + 6 = 19日

全体は、
G → I → J = 8 + 5 = 13日
を加えて
計19 + 13 = 32日
となる。
H → I の作業Kは、
Gが終了しなければ行うことができない。
Gまで19日なので、
H → I → J
= K + L
= 7 + 5 = 12日
とを加えて、
計19 + 12 = 31日
となる。
したがって、クリティカルパスは、
@ → A → B → D → G → I → J
= A + C + F + H + J + L
である。




3. 作業Hの所要日数が1日、作業Jが2日増加するときの@からJまでの総所要日数を当初と同じ日数とするために、作業B作業Fの日程短縮により調整する場合、作業Bと作業Fはそれぞれ最小限何日短縮すればよいか答えなさい。


解答


作業Bを1日短縮、作業Fを2日短縮する。

[ 解説 ]
上記 32日を作業B、作業Fを短縮して 30日とする。
クリティカルパス32日を2日短縮するためには、
まず作業Fを2日短縮する。すなわち、
F = 7− 2 = 5日
となる。
次に、
@ → A → B → D → G
= A + C + F + H
= 3 + 3 + 5 + 6 =17日となり、
Gまでは 17日としなければならない。
よって、
@ → A → E → F = G
= A + B + E = 17日としなければならない。
現在、18日間であるので、作業Bを1日短縮し、
11 – 1 = 10日とする。




平成27年度


図に示すネットワーク工程表について、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、◯内の数字はイベント番号を、実線の矢線は作業を、破線の矢線はダミーを示し、矢線の上段のアルファベットは作業名を、下段の数値は所要日数を示すものとする。

2K_H27_J_問題3_ネットワーク工程表.jpg


1. 工程表において、クリティカルパス作業名で工程順に並べて答えなさい。


解答


クリティカルパス
A → D → E → H → I → K

[ 解説 ]
クリティカルパスとは、該当するネットワーク中で最も日数を要する経路のことをいい、その日数が総所要日数である。

作業の開始と終了のときに付ける◯印をイベントという。
→ をアロー(矢線)といい、矢線の上に作業名、下に所要日数が記載される。
このイベントと矢線と作業名、所要日数をまとめてアクティビティという。

アクティビティが連結されて、ネットワーク工程表が作成される。

@全イベントの右上に□を表示する。(形は□でなくてもよい)
A最初のイベント@の□に 0 を記入し、最初の作業Aの最早開始時刻とする。
Bイベント番号の若い順に、□(最早開始時刻)と所要日数との和を記入する。
これが各作業の最早開始時刻となる。
C2本以上の矢線がイベントに流入するときは、そのうちの最大値を最早開始時刻とする。こうして計算した、最終イベントの最早開始時刻が工期(クリティカルパス)となる。

2K_H27_J_問題3_ネットワーク工程表.Ans01.jpg




2. 工程の再検討を行ったところ、イベント番号EからDへの所要日数2日の新たな作業Lが発生した。この時の@からIまでの総所要日数を答えなさい。


解答


 37日

[ 解説 ]
総所要日数(LST)の計算
@ → A → C → B → E → D → H → I
= A → D → E → L → G → K
=3 + 8 + 7 + 2 + 13 + 4
=37 日

2K_H27_J_問題3_ネットワーク工程表.Ans02+.jpg




3. 新たな作業Lが発生する前発生した後の作業Bのフリーフロートをそれぞれ日数で答えなさい。


解答


作業Lが発生する前の作業Bのフリーフロート(余裕時間)
= 0 日
作業Lが発生した後の作業Bのフリーフロート
= 5 日

[ 解説 ]
総所要日数(LST)の計算
作業 L が発生する前と発生した後の作業B のフリーフロート(余裕時間)の日数

作業 L が発生する前の作業Bのフリーフロート(余裕時間)=0
作業BはイベントA〜D間。@〜D間で日数を比較考察する。

最速日数 = @ → A → D
     = 3 + 12 = 15 日
最遅日数 = @ → A → D
     = 3 + 12 = 15 日
フリーフロート = 最遅日数 − 最早日数
        = 15日 – 15日 = 0日

作業Lが発生した後の作業Bのフリーフロート = 5日
イベント@〜E間で日数を比較考察する。

最速日数 = @ → A → D
     = 3 + 12 = 15 日
最遅日数 = @ → A → C → B → E
     = 3 + 8 + 7 + 2 = 20 日
フリーフロート = 最遅日数 − 最早日数
        = 20日 – 15日 = 5日




平成26年度


図に示すネットワーク工程表について、次の1.から3.の問いに答えなさい。

なお、内の数字はイベント番号、矢線の上段のアルファベットは作業名、下段の数値は所要日数を示す。

H26_J3_ネットワーク工程表.jpg

1.工程表において、@からまでの総所要日数を答えなさい。


解答


 30日

[ 解説 ]
総所要日数の計算

H26_J3_ネットワーク工程表.Ans1.jpg

まず、最初のイベント@の右肩に [ 0 ] と記入する。
次に、イベントAの右肩に 作業Aの作業日数3を加えて [ 3 ]と記入する。
順次、その足し算を行うが、
イベントに対してアロー(矢印)が2本以上入ってる部分のイベントについては、最大の日数を記入して上記工程表のようにクリティカルパスを得る。総所要日数は 30日となる。




2.工程表において、作業Cと作業Dがそれぞれ3日間遅延したときのクリティカルパス作業名で工程順に並べて答えなさい。


解答


A → C → G → J → L

[ 解説 ]
作業C、作業Dがそれぞれ3日間遅延したときのクリティカルパス

作業C(A → B)が3日遅延、作業日数 5日 → 8日
作業D(A → C)が3日遅延、作業日数10日 →13日
と変更し、問1と同じ操作を行い、下記のネットワーク工程表を得る。

H26_J3_ネットワーク工程表.Ans2.jpg




3.工程表において、作業Cと作業Dがそれぞれ3日間遅延したとき、@からIまでの総所要日数を当初と同じ日数とするために、作業Iと作業Jの作業日数のみを短縮する場合、作業Iと作業Jは、それぞれ最小限何日間短縮すればよいか答えなさい。


解答


作業 T を1日間短縮、作業Jを2日間短縮する。

[ 解説 ]
作業C、作業Dが3日間遅延したとき、当初総所要日数にするために作業 I、作業Jは最小限何日間短縮すればよいか?

作業C、作業Dが3日間遅延であるので、問題2のネットワーク工程表をベースに考察する。
当初の総所要日数にするので、イベントIの右肩の数字を [30] とする。
Lの作業日数を引くと、イベントHの右肩の数字は [28]となる。
同様に計算して、作業 I の作業終了時のイベントGの右肩の数字は [22]となり、
下記ネットワーク工程表を得る。
H26_J3_ネットワーク工程表.Ans3.jpg

以上の結果より作業 I を1日間、作業J を2日間短縮する。

ちなみに、右肩の□マークの数字は、次の作業の最早開始時刻(EST)という。




平成25年度


図に示すネットワーク工程表について、次の 1.から 3.の問いに答えなさい。

なお、 ◯内の数字はイベント番号、矢線の上段のアルファベットは作業名、下段の数値は所要日数を示す。


2k_H25_J_No.3.ネットワーク工程表.jpg

1. 工程表において、クリティカルパスを、作業名で工程順に並べて答えなさい。



解答


 A → B → E → J → L

[ 解説 ]

H25_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans1.jpg

@全イベントの右上に□を表示する。(形は□でなくても、何でも良い)

A最初のイベントの右上の□に 0 を記入し、最初の作業Aの最早開始時刻(EST)とする。

Bイベント番号の若い順に、□(最早開始時刻)と所要日数との和を記入する。
これが各作業の最早開始時刻となる。

C2本以上の矢線(アロー)がイベントに流入するときは、そのうち最大値(max)を最早開始時刻とする。こうして計算した、最終イベントの最早開始時刻が工期となり、その経路がクリティカルパスとなる。

 A → B → E → J → L
= 3 + 4 + 11 + 8 + 7
= 33日





2. 工程表において、作業Hの EFT(最早終了時刻)フリーフロートをそれぞれ日数で答えなさい。



解答


EFT(最早終了時刻):22日
フリーフロート   :4日

[ 解説 ]
EFT(最早終了時刻)とは、その作業が最も早く終了できる時刻である。
その作業の最早開始時刻(EST) + 所要日数(D)
により求める。
つまり、その作業が開始できる時刻になって、直ちに開始し、予定の所要日数で終了する時刻をいう。

作業 H のEFTは、
最早開始時刻(10日) + 所要時間(12日) 
= 22 日

フリーフロートとは、作業の中で自由に使っても、継続する作業に影響を及ぼさない余裕時間のことである。

作業 H のフリーフロートは、
イベントIの最早開始時刻(26日)− イベントDの最早開始時刻(10日)– 作業日数(12日)
= 4日




3. 工程表において、作業Dと作業Kがそれぞれ3日間遅延したときの@からJまでの総所要日数を答えなさい。



解答


 36日

[ 解説 ]
工程表において、作業Dと作業Kがそれぞれ3日間遅延したときのクリティカルパスは図による。

H25_J_No.3_ネットワーク工程表.Ans3+.jpg

 D + G + K + M
= 13日 + 8日 + 10日 + 5日
= 36日





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