2023年09月19日
2級建築施工管理技士 平成25年度 実地 問題4 解答・解説
実地試験 解答・解説
問題4
次の文章中、下線部の語句が適当なものは○印を、不適当なものは適当な語句を記入しなさい。
1. 透水性の悪い山砂を埋戻し土に用いる場合の締固めは、建物躯体等のコンクリート強度が発現していることを確認のうえ、厚さ 600 mm 程度ごとにローラーやタンパーなどで締固める。入隅などの狭い箇所の締固めには、タンパーなどを使用する。
解答
300
[ 解説 ]
締め固めは、川砂及び透水性のよい山砂の場合は水締めとし、透水性の悪い山砂の類及び粘性土の場合はまきだし厚さ約300mm程度ごとにローラー、ランマー等で締め固めながら埋め戻すのが原則である。(建築工事監理指針3)
2. 寒中コンクリート工事における保温養生の一つとして行う被覆養生は、打ち込まれたコンクリートをシートなどで覆い、コンクリートからの水分の蒸発と風の影響を防ぎ、コンクリートの冷却を遅らせるための簡易な養生方法であり、外気温が −2℃ 程度以上の時期の養生方法として有効である。
解答
◯
[ 解説 ]
寒中コンクリート工事における被覆養生は、水分の蒸発と風による影響を防ぎ、打ち込まれたコンクリートの冷却を遅らせることを目的とするため、外気温が−2℃程度以上の時期の保温養生方法としては有効であるが、初期凍害の防止を目的とするためには、打込み時のコンクリート温度を10℃以上とすることが必要である。
3. 鉄筋のあきは、鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が十分に行われ、コンクリートが 分離することなく密実に打込まれるために必要なものである。異形鉄筋を用いる場合の鉄筋相互の あきの最小寸法は、隣り合う鉄筋の呼び名の数値を平均した値の1.5 倍、粗骨材最大寸法の1.25 倍、 25 mmのうち、最も小さい数値とする。
解答
大きい
[ 解説 ]
鉄筋のあきは、呼び名の数値の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうち、最も大きい数値とする。鉄筋のあきは、鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が十分に行われ、かつ、コンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるよう過小であってはならない。
4. 鉄骨工事におけるトルシア形高力ボルト締付け後の検査は、一次締め後に付けたマーキングの ずれとピンテールの破断などを確認する。検査の結果、ナットの回転とともにボルトも回転して、ピンテールが破断する軸回りを生じているボルトなどは、新しいボルトセットと交換する。
解答
共回り
[ 解説 ]
軸回りとは、トルシア形高力ボルトで回転の反力がとれずナットが回転せずにボルトガ回転して、ピンテールが破断することである。ナットの回転とともにボルトも回転する場合とナットの回転とともに座金が回転する場合を共回りという。(建築工事監理指針7)
5. 改質アスファルトシート防水トーチ工法による平場のシート張付けは、プライマーの塗布・乾燥後、シートの表面及び下地をトーチバーナーで十分あぶり、改質アスファルトを溶融させながら、平均に押し広げて密着させる。
解答
裏面
[ 解説 ]
改質アスファルトシートの張付けは、シートの裏面及び下地をトーチバーナーであぶり改質アスファルトを十分溶融させ、丁寧に張り付ける。張付け及びシート相互の接合に当たっては、シート端部から溶融した改質アスファルトが、はみ出すように十分溶融させて施工する。(建築工事監理指針9)
6. 軽量鉄骨壁下地において、コンクリート床、梁下及びスラブ下に固定するランナーは、両端部から 50mm 内側をそれぞれ固定し、中間部は 900mm 程度の間隔で固定する。また、ランナーの継手は、突付け継ぎとし、ともに端部より 50 mm 内側を固定する。
解答
◯
[ 解説 ]
ランナー両端部の固定位置は、端部から50mm内側とする。継手は突付け継ぎとし、端部より約50mm内側に固定する。ランナーの固定間隔は、ランナーの形状や断面性能及び軽量鉄骨壁の構成等から900mm程度を限度としている。(建築工事監理指針14)
7. 建物内部壁面の塗装工事におけるローラーブラシ塗りでは、一般に、入隅など塗りにくい部分は、小ばけか専用ローラーを用い、他の部分より後に塗り付け、壁面全体にローラーマークをそろえて塗り付けていることを確認する。
解答
前
[ 解説 ]
ローラーブラシ塗りは、建築工事における主流の塗装工法であり、はけより1回で広い面積に対して効率よく塗装できる。隅、ちり回りは等は、小ばけや専用ローラーを用い、他の部分に対して先行して(前に)塗る。(建築工事監理指針18)
8. 木製壁下地にせっこうボードを釘打ちにより張り付ける場合、使用する釘の長さは、ボード厚さ の2倍程度とする。釘打ち間隔は、ボード周辺部を100〜150 mm、中間部を150〜200 mm の間隔とし、釘頭がボード表面と平らになるよう打ち付ける。
解答
3
[ 解説 ]
木製下地に釘打ちする場合は、ボード厚さの3倍程度の長さをもつ釘を用い、頭が平らになるまで十分に打ち付ける。
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